最終選別試験終了
「お帰りなさいませ。皆様」
「グスッ」
「ご無事でなによりです。」
「えぐっ!グスッ!」
「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を計りその後階級を刻ませていただきます。」
「グスッ!グスッ!ズピーッ」
「階級は十段階あります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。今現在は皆様は癸となります。」
「えぐっ!」
『なんでこいつずっと泣いてんの!?』
「あの、話は進みますが、面倒なので泣くのは後にしていただいてよろしいでしょうか」
「あ、はい」
え?素直だって?だってお姉さん無表情だけどコメカミがピクピクしてるんだよね。あれ脇から禿げるね多分
「本日中に玉鋼を選んでいただき刀が出来上がるまで10日から15日ほどかかります。さらに今から鎹烏をつけさせていただきます。」
そうすると俺のところに烏がおりてくる
「なんかお前他の烏よりでかくね?」
「アタリマエダ!オレハトクベツダカラナ」
「へー、だからって頭に降りるのやめてくんね?痛いし将来ハゲそうだし!」
そんなこんなで刀の要望いったり石選んだりして結構かかってしまった
「あぁ~疲れた」
俺は荷物をまとめて下山しようとすると
「あら、もう行ってしまうの?」
「カナエちゃん。合格おめでとう」
「桑島君もおめでとう。それよりもう、帰っちゃうの?」
「あぁ、じじぃが待ってるからな」
「そう、忘れちゃったのね」
「忘れる?」
「もう、二人とも合格したら合格祝いしよって誘ってくれたの桑島君じゃない」
そう言いながらプクっと頬を膨らませる
「あ、ははは。忘れてた。なら改めてお嬢さん。俺と合格祝いをしていただけませんか?」
俺は片膝をつき右手を出す
「はい」
食事処
「「乾杯」」
「くぁ~酒が身に染みるぜ~」
「くすくす。料理も美味しそうですよ。はい、どうぞ」
カナエちゃんがさらに取り分けてくれる
「お、ありがとう!」
「そう言えば、桑島君はどうして鬼殺隊になろうとしたんですか?」
「え?べつに理由ないよ?」
「え?でも、あんなに説教されていたのでてっきり」
「俺さ、じじぃに赤ん坊の時に拾われてんだ。」
「え?」
「じじぃは元鳴柱だったらしいんだけどな、ある日山の中に捨てられていた俺を見つけて育てくれたんだ。まぁ、ある程度略すがじじぃは俺を息子みたいに育てくれてな、剣術やってて俺も自衛のためにと思って始めたらあれよあれよと選別試験を受けろだと。でもまぁ、じじぃが喜ぶならそれでもいいかなってな」
「そう、なんだ」
「桑島君は鬼についてどう思う」
「まぁ、人間が食料なら仕方ないんじゃない?」
「仕方ない?」
「そりゃあ、人間は腹がへったら飯を食う。獣や鳥、魚、植物を食っていきてる酒は嗜好品でその肴に生き物を食う。俺達も何かしらの命を奪っていきてる。だから鬼が人を食うから完全悪とは思わない。だが大切な人や俺を食おうとするなら殺るまでよ」
あちゃ、やっぱり鬼殺すのにもっと精を出す人を演出した方がよかったか?
「なら、鬼と仲良くしたいっていったらどう思う?いつか分かり会えるかもっていったら、もし、人を食べない鬼がいたら」
「いんじゃね?この世には絶対なんてないんだぜ?より絶対に近づくかはそいつ次第だけどな」
「そっか・・・・・そうだよね!」
「?それより聞いてくれよ!くそじじぃの奴がめちゃくちゃ厳しくてよう!常中の呼吸ができなくてどうするとか言いやがって無茶苦茶しやがるから習得した後に1ヶ月傷心旅行に行ったらお土産買って帰ったのにめちゃくちゃ怒りやがるんだぜ?じじぃの弟子達の前で正座させられてよう」
「あら、うふふふ」
「笑いごとじゃあねぇぜ!カナエちゃん。それからじじぃときたらサボった分修行じゃとか言ってなまったく容赦ねぇんだよ!あのクソじじぃ」
「そうなんだ」
「ありゃ魑魅魍魎だぜ」
「くすくす、そう言えば常中の呼吸ってなんなの?」
「あぁ、全集中を常に維持するんだよ。寝てるときもな、最初は難しいけど慣れると普通になるな。俺もかれこれ数年それで過ごしてるし」
「だからそんなに強いのね」
「おうよ!そう言えば旅の途中面白い奴にもあってな」
俺とカナエは夜遅くまで話した
翌朝
チュンチュン
「んん~」
目が覚めると
「おはよう」
「え?」
昨日宿に来て部屋に入った後の記憶がない
「まさか昨日!」
俺はバッと立ち上げる
「何もないわよ。それより」
カナエは手で顔を隠して指の隙間から俺の方を見る
「殿方は、その、そんなに大きくなるの?」
「ん?」
俺はゆっくり自分の体を見ると褌一丁で見事に息子が怒髪天を貫いていた
「あ、あはははは」
「その、できれば、何か着て欲しいのだけれど////」
「すまん、すまん。」
身支度を整えると宿をでる
「それじゃあ、私はこっちだから。またすぐに何処かで会うかもしれないわね」
「まぁ、お互い生きてたら会えるだろうな。その時はまた、食事に誘わせて貰っていいか?」
「嬉しいわ、お願いね」
「じゃ!元気でな!」
俺はそう言うとじじぃの待つ家に帰る
桑島の家
「帰ったぞ!じじぃ!!後、近くの街の土産も買ってきたぜ」
「黒雷!よくぞ!よくぞ!戻った」
じじぃは俺のに泣きながら抱きつく
「泣くんじゃねぇよじじぃ。調子狂うだろ」
「うるさいわい!よくぞ帰ったぞ息子よ」
「なんだよ・・・・」
その後じじぃと飯を食い、いろいろ話した
数日後
家に火男の面をつけた男が現れた
「俺は打鋼 塵鉄(うちはがね じんてつ)と言う。お前の刀を打った者だ。」
「はぁ」
「これは日輪刀といって太陽の光を吸収した一部の山でしか取れない特殊な鉄でできた鬼を唯一殺せる刀だ。持ち主により刀身の色が変わることから、別名色変わりの刀とも呼ばれる。」
そう言い刀を出す
「持ってみろ」
「おう」
俺は刀を手にとる。刀身が少し長めで互の目乱(逆丁子)の刃紋になっていた
「刀が」
鋼色だった刀は黒くなり刃紋に沿うように金色の線が現れる
「おお!おおーーーー!黒に金線!初めて見る色だ!!!よく見せてくれ」
そう言い俺から刀を奪いとる
「じじぃ、珍しいのか?」
「あぁ、普通は一色じゃ。岩は灰、炎は赤、風は緑、雷は黄色、水は水色、それらから派生した呼吸はそれに近しくなる。黒の剣は始まりの剣士が有名じゃがそれ以外は大成した話は聞かぬなぁ。しかし2色は聞いたことがない」
「むほーーーーー!!!!」
「あれも普通なのか?」
「あ奴らは皆あんな感じじゃ。これから打鋼殿がお前の専属の刀鍛冶になってくれる」
「へぇ~」
うん、刀大好きの変人だな。だって今も刀に頬擦りしてるし
「カァー!!シレイ!ミナミノヤマ二オニノヒガイタスウ!コクライミナミヘムカエ!カァー」
「鎹烏からの指令か。黒雷よこれからが本当の戦いじゃ。鬼も藤の山と比べ物にならんじゃろう。心せよ」
「じじぃ、誰にいってんだよ。次の土産楽しみにしとけよ。刀はありがたく使わせて貰いますね。打鋼さん」
俺は刀をむしりとると鎹烏と一緒に鬼のでる山へと向かう