俺は現場に向かいながら鎹烏だと味気ないので名前を着けようとしたがなにがいいだろうかと考え雷にまつわるものにした。名刀雷切の元となった刀、千鳥だ
「千鳥、残りどのくらいだ」
「カァー!マモナク!マモナク!タイボクノサキニアルモリ!」
「って!もう入っちまったじゃねぇか!もっと早く言えや!焼き鳥にすんぞ!」
「カァー!ハヤクシトメロ!シトメロ!」
こいつマジむかつくんですけど?
「とりあえず人を探すか。しかし人の気配がしないが本当にここに鬼がいるのか?」
「なぁ、千鳥」
返事がない
「千鳥っていねぇし!」
後で焼き鳥にしよ
「しっかしいねぇなぁ」
俺は山を軽く見て回るが鬼も人の気配もしない
「あれは廃寺か?」
ん?ほんのりと何かの気配を感じるので足を向ける
「失礼」
「はい、どなたでしょうか」
中から初老くらいの尼がでてくる
「この山に人はいないのか?」
「この山に人はおりません。この寺も私だけでございます。」
「ふむ、鬼がでると聞いていたのだがな」
「鬼でございますか」
尼は悲しげに顔を伏せると
「この寺は現世に疲れた女が最後に行き着く寺にございますれば、鬼とはこの世を嘆いた女達の心残りやもしれません」
「生憎と幽霊を探しに来たわけではなくてな、ここがさ、血の匂いって言うか、死の匂いがするんだよねぇ。少し中を見ても?今は女もいないから別に憚ることもないよね?」
尼は哀れそうに俺を見てくるがあれか?俺を頭の可哀想な奴だと思っているのか?
「確かに女はおりませんが、あぁ、あなたも救済をお求めなんですね」
「いえ、私、そういうの結構なんで。鬼で充分なんで」
「あぁ、鬼に取りつかれているとは何とも哀れ。ここで一晩心をお休めください。本来は女人のみしか入れませんが本日は特別にございます」
おい!お前はRPGの長老か!?自分で言うのもなんだけどなんでいれるんだよ!
「どうぞこちらへ」
俺は寺に入っていくと小さいお堂が一つあるのみだ
「殺風景だな」
「寺でございますので」
中に入ると尼は仏像の前に行くと床をあげる
「何それ、まさか」
「ここにお入りください。ここの先は現世に悲しみを持った者達の最後の場所。あなたもここでなら癒されましょう」
「なんか変な匂いするんですけど。血と獣の匂いがするんですけど」
「私はここで一晩経をよませていただきます。」
「死ねってか!ここで死ねってか!明らかに罠だろ!」
この尼一周回ってバカだろ!明らかに罠だろ
「ここは現世の醜さを捨て去る場所にございますればこの匂いは現世の負の情念によるものここで全てを捨て去るのです。」
「あぁ、入りますよ」
しかし変な気配があるのも事実だ。虎穴に入らずんば虎子を得ずというしな
「いくか」
俺が床下を見ると蝋燭に明かりがついた階段があった
ゆっくり降りていく
「うぇ~水がいっぱいあるし。血と腐乱臭めっちゃするし。殺気感じるし鬼いんだろ」
部屋は少し広めで奥に仏像がある
「とりあえず。肆ノ型 遠雷!」
俺の技が全方位に雷のように切り刻んでいく。
「あぁ、鬼いる?」
ガラガラ
仏像が崩れ落ちると中からドチャリと何かでてくる
「て、てめぇ。普通、仏像に、こ、攻撃するかよ」
ぐちゅぐちゅと再生しながら鬼がいう
「いやあ、仏さんも鬼退治ならゆるしてくれるかなって」
「ふ、ふざけた罰当たりやろうが」
「まぁ、死んだ時言われたらあやまるよ」
俺は刀を鞘に戻すと手でポンポンと刀を叩く
「後で鍔外すか。スピード落ちるわ」
「ったく、こんないかれ野郎いれやがって後であのクソ尼仕置きしてやる」
「お前何人くった?それとあの尼さんも何?鬼じゃなさそうだったけど」
「知るかよお前今まで飯食った数数えたことあんのか?それにあの尼は俺の釣糸みたいなもんよ。尼寺なら女はいっぱいくえるしな!女の喜びを教えたらすぐに女を運び始めたぜ」
「あっそ、選ばれた性癖をもった君を食った数だけ切り刻んでやろうかとおもったんだけどね~。女の子は大切にってママに教わらなかったかい?」
「へっ!知るかよ!血鬼術 大爆流」
周りの水が集まり、明らかに部屋にあった以上の水となって俺を襲う
「おわーーーーー!!!!!」
俺はダッシュで階段を上り扉を蹴破るが水に襲われ屋根を突き破り外に放りだされる
「よっと」
俺はくるくる周り寺の門に両足で着地する
「カァー!74テン74テン!」
「千鳥どこいやがったんだよ」
ぐちゃぐちゃ
鬼は壊れた寺の中から尼を食いながらでてくる
「あーぁ、行儀わるいねぇ」
「俺なら幾らでも調達できるからな。あのお方に血を分けていただき、童磨様に美しさを認めていただいた俺ならな」
そう言いながらでてきた鬼の全貌が月明かりであきらかになる
黒い髪をなびかせたイケメンである。よし殺そう
「あっそ!なら死ねや!クソイケメン」
「死ぬのはお前だよ。この潮(うしお)様にこれから殺されるんだからな!」
ギロリとこちらを見る瞳は左目に弐の文字が刻まれている。
「下弦の弐かよ~。今日デビュー戦だぜ?」
「かっかっかっ!ビビったようだな!水刃」
水の斬撃がとんでくる
カキンッ!
「おぉー意外に堅いのな呼吸使わなきゃだめかなぁ?」
俺は鬼の後ろから首を切ろうとしたが刃が首にとおらなかった
「てめぇ!いつの間に」
鬼は裏拳をしてくるので
「アームロック~」
その勢いを殺さず腕をかため引き倒しアームロックを決める
「そいっ!」
ボキッ!力を全力でいれられる前にへし折り間合いをとる
「があぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「お前能力依存型だろ」
「あぁ?」
「お前自身は雑魚だろっていってんだよ」
「この、クソガキャーーー!!血鬼術 水刃乱舞!」
無数の水の刃が全方位から俺を襲う。俺は刀を鞘に納め
「ははは!!諦めたか!」
「雷の呼吸捌ノ型 雷神宴武!」
全感覚を集中し、手のスピードと感覚の強化に呼吸を費やした全方位への神速の連続居合い切りである
ぱぱぱぱぱぱしゅっん
「なっ!?」
「悪いねぇ~。俺は全方位に刀振れるように毎日柔軟してんだよねぇ~。肩周り柔らかいの、それにこの神速連続居合い切りの絶対防御は崩せねぇよ」
「なめるな!水牢!!」
俺を包むように水が集まるが弾け飛ぶ
「う、嘘だ」
「たくっデビュー戦なんだから上弦用意しとけや。霹靂一閃」
「へっ」
ボトッ
鬼の首が堕ちてから鬼は斬られことを認識する
「弱ぇ~な」
あれ?俺いつからこんな戦闘狂になったっけ?じじぃの修行のせいだな絶対
「ひえぇぇぇ」
なんか変な角の生えたじじぃが現れる
「霹靂一閃」
トントンと首が飛んでいく
「弱いな。まぁ、こんなもんか」
ゾワリっ!!!
なんだっ!?
メキメキ!
「回復してる!?」
一気に距離を詰めて首を切ろうとするが
ぼふんっ!!
俺は風を受けて木々をなぎ倒しながら飛ばされる
「がはっ!」
「かっかっか!楽しいのう積怒!」
「何が楽しい、可楽」
「羽虫の如くとんでいきよった」
霹靂一閃
鬼の可楽と呼ばれた方への首へ
「悪かったな!羽虫みたいでよう」
ドン!
バリバリバリバリ!!!
「がはっ!」
俺の霹靂一閃は衝撃でぶれ可楽に避けられる
「なんだ!?」
俺は痛む体に鞭を打って立つ
ドン!
バリバリバリバリ!!!
「ぐあぁぁぁ!!!!」
か、雷か