雷神の刃   作:淫欲童子

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雷と蟲

黒雷はしのぶに近づくと

 

「今夜は寒いから、羽織を着て。それにこれじじぃから贈られたものだから乱暴にしないでよ」

 

黒雷は羽織をしのぶの肩に掛けると、しのぶが何かを言おうとするのを遮り

 

「やっとお出ましか?気配消すのを上手いな。でも風の流れがおかしいぜ?そこの木の後ろにいる鬼よぅ」

 

黒雷が視線を向ける先の木の影からゆっくり人影が出てくる

 

「ききき、今日は運がいい。若い獲物が2匹だ」

 

人型の肌が灰色の鬼が出てくる

 

「え、鬼」

 

「しのぶちゃん、入った時から気配あったじゃん。それに、今日ここに来たのは輝哉から指令を受けたからだよ~ん。勘違いしてやらしぃ~ね~。逢引は帰りまでお預けだったんだよ元からね」

 

「え、え?」

 

「さて、落ち込んでいるところ失礼。しのぶちゃんさぁ首が切れないって言ってたじゃん。だから他の方法教えてやるよ。それともう一匹いんだろうがよっ!」

 

黒雷はウェストポーチから手裏剣を投げる

 

「ぐぎゃっ!」 

 

木の上から何かが落ちるが見えない。徐々に色がでて爬虫類のような見た目の鬼が出てくる

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

爬虫類型の鬼は苦しむ

 

「一つ、投擲武器による毒を使用した攻撃、毒なら刀じゃなくてもいいし、何より力が無くても関係ない。いい毒つくったね」

 

そう言うと黒雷は背中からフェンシングで使うような剣を出すと爬虫類型の頭に刺す

 

「がはっ!」

 

爬虫類型の鬼は血を吐いて動かなくなる。

 

「2つ、刺突武器でスピード重視。ん、死んでるな、本当にいい毒をつくる」

 

黒雷はそう言うとポイッと剣を捨てる

 

「なんでお友達しんでるのに動かないの?」

 

「別に俺一人でも問題ないからな」

 

鬼が言い終わる頃には黒雷は鬼の後ろに既に移動していた

 

「3つ鉄線で斬り飛ばす」

 

鬼の首にはいつのまにかワイヤーが巻かれていた。黒雷は手に力をいれると首は落ちる

 

「便利だからつれてたが別に死んでも関係ない。どうせ俺には刃ものは意味ないからな」

 

鬼は頭を持ち、首に押し付けるとの肌は光を反射し出す。

 

「ふむ」

 

黒雷が刀を振ると

 

カキンッ

 

「硬質化の血鬼術かよ」

 

「わかったか?」

 

「何が?」

 

鬼は笑いながら見下す笑みを浮かべるが、黒雷は刀を背の方に持っていき、左手で先端を掴み構える

 

「お前みたく斬ろうとして刀と一緒に心をへし折った奴らがたくさんいたからなぁ」

 

「あっそ、雷の呼吸什壱ノ型 麒麟!」

 

麒麟が天から落ちてくると激しい金属音がなる

 

「がっ!?」

 

鬼は真っ二つに割れる

 

「終わりだ麒麟」

 

鬼の首が飛ぶ

 

「やれやれ、刃こぼれしちまった」

 

黒雷はしのぶの元に歩いていく

 

「やっ、お待たせ。どう?参考になった?」

 

「なんで、言ってくれなかったんですか。そうすればあんな酷いこと言わなかったのに」

 

「ん~、しのぶちゃんの笑った顔も見たいけど、さっきまでは泣き顔をもっと見たかったからな。」

 

そう言うと黒雷はしのぶの頬っぺをムニッと掴み上にあげる

 

「次は笑顔な。それで?俺の御手本は役にたった?」

 

「はい」

 

しのぶが笑う

 

「いい笑顔だ」

 

黒雷としのぶが笑い会っていると

 

ドンっ!!!

 

空から何かが振ってくる

 

「お前、強いな。俺と戦え」

 

そこには赤い髪、顔と体には刺青のような線、瞳は上弦、参

 

「しのぶちゃん、逢瀬はまた今度だ。早く逃げろ」

 

「上弦!!」

 

「行けっ!!」

 

黒雷は、しのぶを突き飛ばすと、鬼に斬りかかる

 

「霹靂一閃」

 

「っ!?」

 

鬼の首からうっすら血が流れる

 

「俺と闘いたいんだろ?浮気はしてくれるなよ?」

 

「ふん、いいだろう。失せろ女、目障りだ。」

 

「いけ!帰ったら逢瀬の続きよろしくな」

 

「応援を呼びます!ふもとの宿で待ってますから」

 

しのぶに言うと、しのぶも邪魔だと理解しており直ぐに駆け出す

 

 

「さて、楽しもうか?名前は?」

 

「猗窩座だ。」

 

そう言うと猗窩座は黒雷に殴りかかる

 

「上等」シィーーーー

 

黒雷と猗窩座の闘いに火蓋が落とされる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間がたち山は凄惨な傷跡を残すが黒雷は無傷で猗窩座と対面していた。

 

「なぁ、もう疲れたから明日にしない?」

 

「そうだな、お前が鬼になったらいいぞ」

 

「は?やだよ」  

 

「なら死ね」

 

猗窩座はそう言うと黒雷に襲い掛かる

 

「霹靂一閃!」

 

黒雷の攻撃を猗窩座は避けるが

 

「2連!」

 

「3連!」

 

「4連!」

 

「5連!」

 

「6連!」

 

「7連!」 

 

黒雷は連続で霹靂一閃を繰り返す

 

「破壊殺・滅殺」

 

「っ!ぐっ」

 

カウンターを合わせられ黒雷はギリギリで刀を盾に身を護る

 

ガンっ!!!!

 

「ぐはっ!」

 

黒雷は木を薙ぎ倒しながら飛んでいき刀は砕け黒雷の近くに散らばる

 

「くそがっ!」

 

「刀は折れた。人間は脆い、鬼になれば惰弱な肉体に縛られずにすむ、鬼になれ、俺と武を極めよう」

 

黒雷は起き上がると血の混じる唾を吐き捨てる

 

「うるせぇよ。てめえは高々数百年だろ、こちとらネットでしらべたりであらゆる武術しってんだ。てめぇより極みにちけぇから遠慮しとくよ」

 

「そうか」

 

猗窩座は構えるが

 

「霹靂雷握徒!」

 

黒雷のラリアットが猗窩座に食らわせる

 

「がはっ!」

 

「へっ!ざまぁ見やがれ!一芸は万芸に通ずってな!こいよ!素手で遊んでやんよ!」

 

「破壊殺・羅針」

 

「しっ!」

 

黒雷と猗窩座の拳が交差する

 

「ジャブジャブストレートって!少しは怯めや!」

 

「そんな軽い拳きくか!鬼になれ」

 

「やなこった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!はぁ!くそがっ!俺のパイルドライバー食らって無事とはな」

 

「俺の攻撃をここまで避けるとはな、刀越しとはいえ普通は肉塊になっているはずなのに、面白いヤツだ」

 

「ありがとうね、今日は幕引きにしてくれるなら次あったときパンチくれてやるからお開きにしようぜ?もう明け方だし」

 

「なら、日が登るまでに仕留める」

 

黒雷は突っ込むと

 

「はっ!」

 

「甘い!」

 

下から潜り込み後ろにまわり組み付く

 

「フハハハハ!ロメロスペシャルだっ!」

 

「このはずしてくれる!」

 

黒雷は渾身の力を込める、血管は破裂し、筋肉繊維は悲鳴をあげる

 

「ぐおおおおおおおっ!!!!」

 

「はずれんっ!ぐおおおおおおおっ!!!!」

 

「丸焼きにしてくれるわ!」

 

硬直状態がつづきやがて日が登る

 

「がああああっ!」

 

バキバキ!

 

黒雷の指や脚の骨が折れ猗窩座が抜け出す。猗窩座の四肢も外れている部分がある

 

「はぁ!はぁ!次は貴様を鬼にしてやる」

 

そう言うと猗窩座は消えていく

 

「くそがっ!一昨日来やがれ!。はぁ!はぁ!逃がした!鍛え方が足りねぇ」

 

黒雷が倒れているとやっと応援が到着する

 

「柱!ご無事ですか!」

 

「ちょうどいい、輝哉に伝令を飛ばせ。上弦の参の情報だ。逃がしたが闘い方がわかった」

 

 

俺は情報を送らせると運ばれる

 

「あと麓の宿屋へ寄ってくれ」

 

黒雷は応急処置を受けると運ばれた。宿屋で黒雷の姿を見た、しのぶが泣き出したのは言うまでもない

 

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