これは二次創作というのにはおこがましいかもしれません。これはただの夢物語であり、自己満であり、厨二病的なものです。
しかし、自分なりに真面目に書いたこの物語を少しでも面白いかも?と思ってくださるととても嬉しいです!
俺のことは嫌いになっても俺ガイルのことは嫌いにならないでください! (A〇B風)
「さぁ、お前はどこの世界に転生したいんだ?この5つの世界から1つ選べ!」
目の前にいるじいさんは、そう言うと大げさに両手を高々と挙げた。
え、なにこれ俺死んだの?ラノベとかでよくあるあれ?異世界転生的なやつ?マジで?
....あ、夢か。そうだよな、そんな都合よく死ぬわけないよな。そうだそうだ夢だ。
そう思いながら俺は目の前のじいさんに話しかけてみる。
「これ夢ですよね?」
「そんなわけないだろ。これは現実だ。お前は下校中、途中で入った本屋で強盗に殺されたんだ。ただ今回の場合、私達、神側に不備があったから、特別に転生させてやってるんだぞ?感謝しろよ?マジで」
何事もなかったかのようにじいさんは答える。
はぁぁぁぁ!?俺マジで死んでるの!?いや、つうかなんだよあのじいさん!不備で人を殺しといて感謝しろよ。だって!?冗談じゃすまねぇぞこれ!
「今すぐ生き返らせてください!早く!」
「それは無理だ。諦めろ。それより早くどこに転生するか選べ。早くしてくれないと私も怒られるんだ」
悪びれもせずにじいさんはそう言う。
絶望と悔しさに俺が言葉を発せずにいると、さすがのじいさんも良心に触れたのか、じいさんは俺に声をかけてきた。
「しかし、正直なところ私も君にはすまないと思っている。だからこの際、転生する世界に制限を設けない。アニメやドラマ、漫画等どこの世界でもいい。転生したいところを選んでみろ」
その言葉を絶望の底にいる俺は聞き逃さなかった。
え、本当に?ぶっちゃけこれは俺にとっては好条件だ。さっきはめちゃくちゃ現世に未練あるように語っていたが、その未練とは、実際「自分の好きなラノベ」ぐらいだ。
両親はもういないし、親戚ともほとんど接点がない。ならばもう、じいさんにしたがって、「自分の好きなラノベ」の世界に転生してもらえばいいんじゃないのだろうか。
そんなことを考えながらも、ごくごく自然に。それが俺がする当たり前の行動のように、俺はじいさんに言っていた。
「じゃあ、俺ガイルの世界に転生で。」
目が覚めると、子どもの姿になっていた....!なんて名探偵みたいな展開はなく、俺はただ公園のベンチに座っていた。
あのあと、細々としたことをじいさんと話していたが、おそらく無事に俺ガイルの世界にこれたらしい。
ふと、そこで俺は自分が右手に手紙を持っていることに気がついた。表には「神より」と書いてある。
その手紙を開けると中にはこう書かれていた。
オッス!オラ、神!
これをよんでいるということは無事に転生できたみたいだな。先に言っておくが、この世界ではお前が言っておったように、お前には特別な力はつけていないからな。後でクレームとかやめろよ?
次にお前のこの世界での設定だ。 お前の体、顔、名前は全くかえておらん。マンション、制服、家具等はこっちで勝手に準備した。生活資金はこの世界のお前の口座に1年分振り込んでおる。卒業後は働け。なめんな。
(ちなみに、マンション、学校の住所、口座番号は裏に書いておるからな)
また、学校のことに関しては、お前の指定通りに、 お前は総武高校に3年の時に転校してきた、ということにしておるから。始業式は明後日な。お前は転校生なんだから明日には職員室行っておけよ?
じゃあもう、私がお前に会うことはないだろうから。そのつもりで。
あ、あと、元々用意してあった世界への転生ではないから、その世界にミスがあるかもしれないから。まぁ、お前の好きな世界に転生させてやったんだ。せいぜい楽しめよ。
神
所々オカン風味が感じられる手紙閉じると、俺はベンチから立ち上がる。公園の時計を見ると時刻は6時を回っているようだ。今日はもう家に帰ろう。そう思うと俺は手紙の裏の住所をあてに、歩き始めた。
俺が俺ガイルという物語を知ったのは、中学一年生の時だ。俺ガイルの人物の心情が、その青春群像劇の全てがおれを引き寄せた。俺ガイルはつい先月、終わりをむかえた。その時、彼らは高校3年生であったから、きっともう彼らは最終巻のその先にいるんだろう。
そんなことを考えていると、向こうの歩道に金髪ロールの女子高生らしき人物が見えた。
あ....あれは....!!三浦!!
まだ4月の初めなのに、スカートは膝少し上まで短くしており、上の服に関してはほぼ真夏のような格好をしている。絶対やせ我慢してるだろ。あれ。
というか、威圧感パネェ。ミウラさん威圧感パネェす!原作通りだ!ちょっと感動しちゃう!
ただ、じろじろ見ていても、今の俺なら通報されかれんのでそそくさとその場を後にする。
あぁ本当に俺ガイルの世界にきたんだな、と今さらながら実感する。
明日は学校への挨拶。明後日には始業式。まだ俺の第二の人生は始まったばかり。これからまだまだ色々なことが起きていく。
そして俺は春の夜風に凍えながらマンションへの歩みをはやめた。