リストラおじさん、ゴップになる   作:寒原光雪

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ガイア・マッシュ ・オルテガ 組 VS. テネス・ヤザン組
ファイッ!


史上最大の作戦 Ⅲ

==== 「連邦にも生きの良いのがいるじゃねぇか」ガイアは舌なめずりすると、マッシュ、

オルテガに「頭を張る2機をまず潰す。そうすりゃ残りは後から来る連中でなんとかなんだろ」

と指示を出す。彼が3人の「頭」を張ってるのは「誰と戦い、誰と戦わないか」を判断できる

からだ。あとの2人はリーダーの判断に信頼をおいている。信頼できなくなった時は死ぬ時で

ある、と心得ていた。

 

501戦闘団 J中隊を率いるテネス・ユング大尉は直掩機を「蹴散らしながら」第一艦隊に迫撃する

「黒いザク」3機を視認し、「中隊各機、陣形⊿(フォーメーション・デルタ)」と指示を出す。

12機の中隊はユングの黒いBM-02とヤザンの『The Beast』と大書されたBM-02がペアを組み、

残り10機は3、4、3の編隊を組んだ。

「敵は新型だ、B中隊がエライ目にあったそうだ。帰還したらベイトには気をつけろ、小隊員が

死んで気が立ってるんだとよ」中隊長の「警告」に「マイナーリーガー、ヘマこいたか」頭文字が

「アルファ・A」A・Aなことからついた渾名でヤザンは僚友をこき下ろした。

テネス中隊長は「黒い奴らは教官どころかアクロチームレベルだ。ザビ家の御前でアクロバット

やってそうな連中だぞ、シメてけよ」と再び中隊に警告する。

J中隊は派手な機動を取るペアを後方の10機が追い抜き、敵の黒い3機を中隊長ペアの前に追い込む

勢子の動きを取る。

 

「おい、ガイア。連中しゃらくせえ陣形取ったぞ」マッシュが敵編隊のフォーメーションを見て

警告を発する。ガイアは「雑魚はオルテガがデカブツ振り上げて突っ込むフリで散らせ。

あの陣形はあの派手な2機を潰せば後は怖くねぇ」

事実、オルテガが4機編隊へ突撃する素振りで「首無し」4機は距離を取ろうと下がった。

「へっ!光線銃頼りのヘタレ共が!」オルテガが吠える。

ガイアはマシンガンを3機編隊に向けるが、「首無し」共は「レンガ」を貼った盾で受けるでも

なく、大きな機動で回避した。マッシュは残弾が心もとない対艦ライフルの弾を「派手な2機」

に叩き込む為、雑魚にはライフルを向けなかった。

おかしなことに、眼前の「首無し」編隊はまだ一発も射撃をしていない。光線銃をこちらに向ける

が、回避機動を取るとすぐに諦めたのか銃を下ろすのだ。「なんのつもりだ?」ガイアは訝しむ

が、推進剤がをケチらねばならない事情もあり、すぐに頭から消した。

 

もっとも、黒いザクは3機とも光線銃の銃口には注意を払った。艦艇攻撃演習でメガ粒子砲対策は

散々やっていたのである。こちらに向いた銃口が真円になると危険だが、楕円なら外れだ。

機体各部の光学センサーが「真円」を認識するとコックピットに最大級のアラームを鳴らす設定に

してあった。

敵の10機は先頭の3機がガイアに、続く4機がマッシュに、最後の3機がオルテガに銃口を向ける、

黒いザクは脚のブースターを煌めかせて回避機動を取った。

次の瞬間、ガイアとマッシュを狙った7機が銃を持った手首を捻り、光線銃をオルテガに向けた。

 

ガイアとマッシュは咄嗟に「オルテガ!!」と叫ぶ。雄叫びとともに巨大な斧を持ったMS-06Rが

回避しようとするが、機体では無くその得物を狙った射撃か、「ロケットアックス」に敵のビーム

は殺到し、刀身を蒸発させ、ブースターが爆発を起こす。

「★◆■▲!!!?」おそらく悪態であろう意味不明な叫びを上げ、オルテガは柄だけになった

斧を手放し通常サイズのヒートホーク二振りを両手に持たせた。

コックピットには警告音が最大ボリュームで鳴り響く。

ガイアは(一発で仕留める得物を狙った?)と思うが、これ以上オルテガが興奮してもいいこと

は無いので口には出さない。

マッシュが対艦ライフルを構えた。「首無し」の群れを統率する2機が近づいて来たのだ。

 

マッシュは前方の「狼男」に「銀の弾に撃たれて死ね!!」と特製のタングステン弾を放った。

ライフルのマズルフラッシュと同時に「狼男」の盾から何かが飛び散り、『銀の弾丸』は密集

する破片に進路を曲げられ外れ弾となった。

マッシュは悪態を付きながらスライドを引き、次弾を放とうとするが、盾から発射されたロケット

弾がマッシュ機に向かう、彼は最低限の動きで躱そうとするが、「ロケット弾」は軌道を変え

MS-06Rの頭部を吹き飛ばした。

「誘導ミサイルだと!?」マッシュは驚愕した。(高ぇ誘導ミサイルをMSが積むのかよ!?)

今更ながら敵の裕福さに腹が立つ。

 

「知らねぇのか?『ジェヴォーダンの野獣』は銃じゃ死なねぇんだぜ!」ヤザンは高笑いする。

「黒い狙撃手」の弾丸をシールドの「アクティブ装甲」ではじき、同じくシールドに装備した

RIM-075ミサイル2発をお返しに見舞った。敵機は最小限の降下で避けようとするが、ミサイルは

進路を変え、頭を吹き飛ばした。すかさず、『The Beast』はトドメのビームを放とうとビーム

ライフルを向けるが、閃光弾に光学センサーを幻惑され、敵の離脱を許してしまった。

「黒い狙撃手」は頭部被弾の直後、反射的にクラッカーを放ったのだ。

「チッ!はしっこい野郎だ…」スラスターを全開にして回避機動を取る「首無し」となったザク

に追撃のビームを放つが、尽く回避されてしまった。

 

マッシュとヤザンの決闘と時を同じくしてオルテガ機が2本のヒートホークを振り上げ、隊長機

らしき「黒い奴」を仕留めんとしていた。「黒い奴」は盾を振りかざして避けようとした、はず

が盾が爆発し、無数の破片を撒き散らした。オルテガ機の斧を持った両腕に破片は突き刺さり、

両肘のアクチュエーターを破砕した。「!!?」仕留めたはずが両腕を破壊され、オルテガは

一瞬混乱した。だが、次の一瞬機体のスラスターを全開にして前方の「黒い奴」にショルダー

アタックをかけた。衝撃がコックピットまで響くが、手応えはない。「チックショオォ!!

野郎、俺の肩にヤッパぶっ刺しやがった!」オルテガはヒートマチェットが突き刺さった

左肩を切り離し、全速で離脱した。

 

「やっぱ、『新型』にはF型でも追い付けねぇなぁ…」テネス・ユングは衝撃でイカれた

右手に変えて左手で持たせたビームライフルの射線を回避する黒いザクの後ろ姿に嘆息した。

まだ、1機「ツノ付き」が残っている。そちらに意識を切り替えた。

 

ガイアは10機の集中射を受け、マッシュ、オルテガを援護できなかった。

こいつら、オルテガを撃った時のように微妙に手首を捻りながらビームを撃ってくるので、

ガイアは回避に専念せざるを得なかった。マッシュが頭をオルテガが両腕を敵の奇策で

失うのを見て舌打ちをするが、2機を退けたと慢心する敵の隙を突いて必殺の核弾頭を

「艦橋の形が違う戦艦」向けて放つ。核ロケット弾は戦艦の艦底を通り過ぎようとした

刹那、レーザー近接信管が作動し、小型の太陽になった。

「やった!!レビルの旗艦をやったぞ!!」太陽に飲まれる『敵旗艦』を後に全速で

離脱するガイア機。

 

連合艦隊総旗艦『アナンケ』のCICでは「第5打撃戦隊2番艦『オレスタル』撃沈!」との報告が

上がる。()()()()()レビルは旗艦の影武者(デコイ)を2隻用意していた。

デコイ艦も通信量を『アナンケ』と同程度にするなど偽装工作を行っていた。

「クリフ君が言った通りになったな…」レビルは胸を撫で下ろしながら、傍らの情報幕僚

オクスナー・クリフ大佐に語りかけた。「やはり、君の言うとおり『ジオン、恐るべし』だった」

デコイ艦が無ければ今頃自分は原子に還っていただろう、とは口に出して言わない。

 

「ジオンは性能と技量に優れる精鋭機を先行させる戦術を多用しますから。非情なようですが、

M粒子環境下の戦果確認が困難な状況では『デコイ』は有効、と愚行いたしました」

オクスナーはゴップ派閥であり、ゴップ大将やエルラン中将、その幕僚達から『黒い三連星』が

『アナンケ』を撃沈、レビル司令長官を捕虜にした『ルウム戦役』についてレクチャーを受けて

いた。同様に『オデッサ・デー』に()()()()()()エルランから囮戦術の詳細を聞き、

この作戦案を練り上げた。(カンニングしていい成績取ったのを褒められてる気分だな…)

レビルには謹厳実直な表情を見せながら内心では肩を竦めるオクスナー大佐だった。

 

「レビルの旗艦をやった!!俺達が一番手柄だ!」ガイアは歌いたい気分だった。

マッシュも「レビルをやったんじゃ、頭吹き飛ばされてもお釣りがくるぜぇ」とご満悦である。

オルテガは「オノよりでかい刀の方がいいのかもなぁ…」と「恩賞」で与えられるであろう新しい

機体にどんな『特殊格闘兵装』を装備させるか考えていた。

 

「さっきの台詞なぁ、敵を撃ち落とした後に言ってればキマったのにな」肩にハンマーヘッド・

シャークのマーキングをした黒いBM-02Fが文字を大書したBM-02Fにヘルメット内通信で語り

かける。「そっちだって仕留め損なったろうが」ヤザンは吐き捨てるように言い返すが、テネス

が「違いねぇ」と笑うとつられて笑う。「核が破裂した時は肝が冷えたぜ、『オレスタル』の連中

には気の毒だが、ま、これも任務のウチだ」「おい、次の客が来たぜ。右手イカれたままで大丈夫

かよ?」「そんじゃ、後ろで楽させて貰うとするか。中隊各機、陣形β(フォーメーション・ベータ)

『獣』が食いちぎった所を集中射だ」ヤザン機を先頭に編隊を組むJ中隊。既にユングは周辺の

艦隊直掩機を中隊2つに再編し、率いていた。彼らは周辺でJ中隊の前に敵を追い込む「勢子」を

務める。

 

黒い3機のザクによる攻撃の約10分後、第一艦隊に突撃した『フレースヴェルグ』隊MS-06C

15機はユング大尉が指揮するJ中隊と直掩隊合計36機の迎撃を受け、核弾頭を使う間もなく、

全滅した。

この日、ヤザン・ゲーブルは単独で5機を撃墜、機体に星を5つ描き込んだ。

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==== サイド2近海 ジオン『宇宙攻撃艦隊』集結地点 U.C.0079 01.03 11:05

 

ドズル・ザビは焦りの色を隠せない。既に『提督用ゲージ』のステーは曲がりまくって前衛芸術

のような形になっている。艦砲の撃ち合いで重巡2隻、軽巡9隻を失っている。

正面から撃ち合っても連邦は艦艇のFCSをM粒子(ジオンでは亡命事件以降『ミノフスキー』の名は

禁句となり、『M粒子』ないし単に「粒子」と呼称されていた)に対応させたようで特に戦艦の火力

は凄まじく、戦艦『グワラン』といえど数十隻のマゼラン級を相手取っては撃沈の憂き目は必至

であった。

 

通信傍受から「特別強襲連隊」が敵艦隊に仕掛けたらしい、ということは分かっていたが戦果は

未だ不明であった。第二特別強襲大隊長、パッカード中佐の通信だけはクリアに受信でき、敵が

MA(モビルアーマー)とビーム兵器を持つMSであることは分かっていたし、その敵集団が

第二特別強襲大隊の1/4を退け、こちらに向かっていることも中佐が知らせてくれた。

 

艦隊幕僚達の意見は「不明瞭ながら受信したレビルの旗艦を撃沈した、という暗号電を

信じて艦隊特攻すべし!」「特別強襲連隊を一度収容し、直掩機も含めて再編成し、

再度航空攻撃をかけるべし」と別れている。

現状では後者の方が多いようだ。パプワ改 特設空母4隻を失い、2隻が機雷に触雷、未だ消火

作業中、という状態では航空艦隊は壊滅、とするしかない。既に無傷の『フレースヴェルグ』

『マーナガルム』にはソロモンへの帰投を打電してある。

 

ドズルは「皆、この場に留まる、というのは反対なのだな。では、連隊の回収地点に移動、

回収の後、補給と整備を行う。MS隊の再出撃と共にその援護として艦隊戦を再度敢行する!」

と結論を出した。各艦はスラスターに点火し、強襲連隊の回収地点に急ぐ。

 

その5分後警告音と共に「6時の方向、熱源、敵艦載機らしい、数50以上!」と『グワラン』

艦橋に報告が響いた。

 

この時点でフェデリコ・ツァリアーノ中佐が指揮する戦力は404飛行隊『ギャラクティカ』の

GW-01が21機、604MS戦闘団『セモベンテ』のBM-02が46機、総勢67機だった。

既に損傷機はU中隊長カジマ大尉の指揮で母艦『ボイジャー』へ帰投させていた。

U中隊はクレア・キルマー中尉が指揮を取っている。

GWの数が足りないので、一部のMSはワイヤーで牽引し、ドズルの艦隊を捜索した。

GW4機はMSを牽引せず、偵察に出している。

 

その偵察隊から「ミノフスキー反応の濃い座標」が送られてくる。

「見つけたぜ、ドズル・ザビ」ツァリアーノはにやりと笑うと「これからいよいよ敵の本陣

に切り込む。第一目標は敵の主力かつ、『急所』の分かり易い軽巡、ムサイ級だ。『グワラン』

は最後白旗を上げてもらってドズルを動物園に収監しなきゃならんから手出し無用だ!」

隊員達から笑いが起きる。

ツァリアーノは連合艦隊の通信から重巡チベ級はその主砲配置からマゼラン級の敵ではない

ことが分かっていたため、敢えて「硬い」敵を攻撃するより敵艦隊の数を減らす方針を取った。

 

果たして、敵の6時方向から接近すると、ムサイ級は主砲を指向することが出来ない。

艦橋すぐ下の対空機銃が曳光弾を撃ち出すが、有効射程の遙か先に居るMSとGWには届かない。

「W中隊が一番手だ。まずはブリッジを狙って敵の指揮系統を潰せ」

銀色に塗られたBM-02Cに率いられた604 W中隊12機が肩のビームキャノンを放つ。

10隻のムサイが艦橋を貫かれ、2隻がそのすぐ下のMS発進デッキを貫かれ、火を吹いた。

 

「404は射程に入り次第、射撃。降下せず、反転して合流地点で待て」先程の苦い教訓から

直掩機を警戒し、GWにはアウトボクシングに徹してもらうことにした。

GW21機の射撃で7隻が艦橋を撃ち抜かれ、そのうち4隻が機関部にも被弾し、爆散した。

「な~んてお上手なんでしょ、ボク」という通信が入り、ツァリアーノは(しょうがねぇ

ヤロウだな)という顔になった。

その直後、GW-01は姿勢制御バーニアを吹かして反転、飛び去った。

「それじゃ、紳士淑女諸君、パーティーだ!!」中佐の合図でBM-02、34機がスラスター

全開で突撃する。BM-02Cはその場でキャノンを撃って援護していた。

 

シン・マツナガ少尉は白いMS-06Cのコックピットで味方艦が次々とメガ粒子に貫かれる様

を見て、奥歯を噛み締めた。「だから言ったのだ!」彼は艦隊防空の必要を訴え、艦の防空

装備や直掩機の戦術研究の必要性を軍内部で訴えてきたが、名門の出とはいえ士官学校も出て

いない少尉の言葉に耳を貸す高級士官はいなかった。ただ一人、幼馴染のドズル・ザビを

除いて。ドズルはマツナガを旗艦勤務とし、その艦載機MS-06C 9機の指揮を任せた。

船体に余裕のあるチベ級には即席で対空機銃を増設するなど手を打ったが、どうやら

その効果はなかったようだ。

 

マツナガ少尉は麾下の9機、皆下士官パイロットである、に「ここが功名の稼ぎ時ぞ!全機

突撃!」と命じた。まさかの艦隊襲撃にさっきまで動揺していた者達が「功名」と聞くと士気

が鰻登りになる。「特別強襲連隊」に選抜されず、功名を立てられない、と腐っていたのに

旗艦を守り抜き、強襲連隊を退けたらしい「首無し」を討ち取る、という功名にありつけそう

だからだ。マツナガは「そう容易くはいくまいが…」と呟いた。

 

遅まきながら敵は突撃艇や戦爆にビーム撹乱幕を展開させ、長距離ビームを防ぐ体勢を取った。

604 B中隊長、ハインツ・ベア大尉は4つに増やした愛機BM-02Gの目玉をしきりに動かし、

迎撃行動を取る敵機を目で追った。両手に持たせたビームピストルGYB-P78を連射し、撹乱幕

を張ろうとするジッコとガトルを火の玉に変えながら、白いザクが率いるザク9機に接近する。

B中隊は敵が乱射するマシンガンの火線を回避し、先頭の「切り込み仕様」の重装甲機G型は

シールドの上下からミサイル8発を放った。白いザクは2発を撃ち落としたが、3機に回避

しても追尾するミサイルが直撃し、2機が爆散、1機が右腕と右脚を失い、流れていった。

 

ミサイルを放った中隊長機に隠れるように進んでいたワインレッドのBM-02Fが飛び出し、

これも両手に持ったBピストルを連射し、ザク2機を仕留める。ライラ・ミラ・ライラ准尉が

初の撃墜スコアを挙げた瞬間であった。この日ライラは単独でMS5機のスコアを挙げ連邦初の

女性エースとなった。

配下の5機を失った白いザクはB中隊とすれ違うと、反転せず戦艦『グワラン』の方向へ進路を

取った。B中隊はこの後も3機づつ現れるザクを各個撃破し、15機を撃墜した。

直掩機を排除したB中隊を追い抜いてK中隊、ツァリアーノ中佐が指揮する本部+U中隊が

追い抜いて行く。

 

ユーグ・クーロ大尉率いる604 K中隊はビーム撹乱幕の内側に入り、Bライフルを乱射した。

敵艦はK中隊に群がる直掩のザクを誤射することを恐れ、対空砲火がまばらであった。

ザクマシンガンを被弾してもBM-02がほぼ無傷なのを悟ったザクはヒートホークを抜いて

K中隊に襲いかかるが、本部小隊とヒュー・カーター少尉率いる第3小隊がヒートマチェット

で応戦、6機を撃墜、3機を後退させた。

K中隊は艦隊の下に抜けるまでに6隻のムサイを爆沈させていた。

 

ツァリアーノ中佐の戦闘団本部小隊4機とU中隊8機は迎撃に出たザク9機をリンク統制射撃で

7機を仕留め、2機を大破させた。12機は敵艦の間に入りこむと同士討ちを恐れまばらな

対空射撃をシールドで受け、Bライフルで艦橋、機関部の順で軽巡を撃ち8隻を撃沈、対空機銃

を撃ちまくりながら僚艦を庇おうとしたチベ級1隻を集中射で火球に変えた。

「個人スコアはMS:1、軽巡:1か…」中佐は若い隊員達、とりわけ中隊長の動きの良さに

(そろそろ搭乗員としては限界かもな…)と思った。

 

艦隊の下に抜けたツァリアーノは敵艦隊からは戦没艦の残骸で隠れる地点に戦闘団を集合させ、

2撃目の指示を出していた。敵艦隊を指差し、2度めの攻撃命令を発しようとしたその時、

彼の乗るBM-02、その黄色い頭が爆発した。

 

驚愕する団員が「砲撃」が来た方向を見やると白いザクが大砲を構えていた。銀色のBM-02C

を皮切りに40本以上のビームが殺到するが、ザクは流れてきた敵艦の残骸に隠れ、逃げおおせた。

銀色に塗られ白い狼のマーキングがされたリド・ウォルフ大尉機はこちらに向かってくる

20数機のザクをその強化されたセンサーでキャッチした。その中に「赤いの」を確認したウォルフ

は次席指揮官ベア大尉に「さっきのが応援を連れて来る」と告げ、ベアは即座に604全機に離脱を

命じた。

 

「お客さん、まだ生きてます?意識失っても放り出しゃしませんから安心して寝ててくださいよ」

スレッガー・ロウ中尉が自機の背中に載せた団長機に接触回線で語りかける。本来なら2機載せら

れるところを緊急事態ゆえ、ツァリアーノ中佐機1機を「お抱え運転手」であるスレッガーが

スラスター全開で運んでいた。

 

「あぁ、まだ生きてるよ運転手君。悪いが話し相手になってくれ、気を失って着艦したら格好が

つかねぇ」ツァリアーノは既に応急処置を終え、左目にパッチを貼った姿でスレッガーに返事を

した。「ヤロウ、俺を殺すより頭を砕いて通信できねぇようにしやがった。ありゃ『軍人』だぞ」

自分を指揮官機と認識し、手柄より指揮系統を潰すことを優先した敵を中佐は称賛した。

「なんか、せっかくの得物を手放して逃げたそうですぜ」「ああ、不意打ちじゃなきゃあの距離

から大砲なんぞにやられるヤワな連中じゃねぇ。俺みたいなロートルを除いてな…」寂しそうに

自嘲する中佐にスレッガーは「地球で俺のマスタング乗ってみます?旧世紀のV8載せてんスよ」

と話題を変える。「オメーサンはホントV8好きだよなぁ。でも、山道じゃ俺の『ジュリア』の

方が速えぜ。なんせ軽いからな」部下の思いやりに中佐はガソリン車談義で応えた。

(帰還したら中隊長や古参連中と相談して辞表出すことになるだろうな。次の仕事がジャブロー

勤務じゃなきゃいいが…)片目を失ったツァリアーノはパイロットを廃業することに決めた。

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==== サイド2近海 ジオン『宇宙攻撃艦隊』 U.C.0079 01.03 11:20

 

推進剤をほぼ使い果たして救援に来た第二特別強襲大隊を収容し、ドズル・ザビ司令は艦隊を

ソロモンへの帰還コースへ転進させた。第一大隊がいるであろう回収地点には殿を買って出た

コンスコン少将の分艦隊を向かわせた。

 

「30隻余りのムサイ、3隻のチベを失い、艦長が死んだ艦はまだはっきりとせん…」大隊規模の

艦載機の攻撃を受け、艦隊は大混乱に陥った。「30」というのは艦隊戦で沈んだ9隻に先程

の空襲で爆沈した艦を足した数だ。敵はムサイの艦橋を優先して狙い、戦隊司令や艦長クラスに

多くの戦死者を出した。まだ航行可能な艦も指揮官を失い僚艦と近距離通信を行ってなんとか

艦を動かしているような惨状である。「これでは大尉が軽巡を指揮するようになるやもしれぬ…」

ドズルは暗澹たる気持ちになった。もうステーをひん曲げる力すら出ないほどの大敗北である。

 

この上はなんとしても戦訓を本国に持ち帰り、ソロモンを前線とした『絶対防衛線』の備えを

固めねばならない。

昨晩まで「何億のゼナやミネバを殺すことになるのか…」と悩んでいた彼の脳内は如何にして

祖国と自分の妻子の生命を守るか、に占められていた。

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==== サイド2・サイド3航路上 『グレート・デギン』艦橋 U.C.0079 01.03 11:30

 

「やられちゃったじゃないか~!」ガルマ・ザビは艦隊戦が始まると、味方の艦が沈む度に

悲鳴を上げ続け、すっかり性も根も使い果たしていた。

特に大型巡『ワルキューレ』に敵の射撃が集中した時は「ドズル兄さんのフネじゃない!?」

と解説する武官に叫んだ。「ドズル閣下の旗艦は本艦の同級艦『グワラン』であります」と

返され、(でも、兄さんあのフネ僕にくれるって言ってたよなぁ…)とまたハラハラした。

 

敵MSが艦隊に突入した時点でレーザー通信回線が途絶し、しばらくモニターが真っ暗になった。

回線が復旧したのはつい5分前、艦隊、特にムサイ級軽巡は数を半分近くに撃ち減らされていた。

 

「大負けじゃないか~っ!」ガルマはほとんど泣き出さんばかりの声で喚いた。

「情けない声を出すでないわ!!」父から一喝され、「すいません、とうさま…」とシートに沈む

ガルマ。デギン公王は「父上」と自分を呼ぶことさえ忘れ意気消沈する末子を見て(やはり、

この子は軍人に向かぬ…)と思った。

 

傍らの廷臣を呼び「いっそ、サイド6にこの子を亡命させるべきではないか」と耳元で呟く。

「総帥がお許しになりませんでしょう。おそらくキシリア殿下も…」と公王の耳元で囁く廷臣。

反目する二人だが、普段はミソッカス扱いの弟を国民のアイドルにするのは意見が一致していた。

ドズルのソロモンは次の戦場であろうし、そんな危険な所にはとてもこの子を置けない。

(もうすぐ完成する小惑星帯の要塞に送るべきか…)とも考えたが、デギン公王の自由になる

のはこの『グレートデギン』と護衛の軽巡2隻である。「アイドル」の敵前逃亡をギレンや

キシリアは許すまい。直掩のMS隊すらままならない状況では拿捕されるのがオチだ。

 

デブリ帯に潜んだステルス艦『ノーチラス』のCICでは、艦長マエバラ中佐が自走ミサイル

ランチャーの「切り離し」を命じていた。旧世紀の特殊潜航艇を思わせる外観の自走ランチャー

は黒い何かを小さく噴射し、ノーチラスから離れる。母艦からおよそ1000m離れた所で内蔵した

ミサイル2発を炭酸ガスで打ち出した。

ミサイルはしばらく慣性移動していたが、そのIRセンサーが一番熱量の大きい標的、グワジン

級戦艦を認識するとブースターを全開にし戦艦の横っ腹目掛け突進した。

 

「光熱原体!ふたつ!本艦直撃コース!!」オペレーターの警告とガルマの「えええ!!?」と

いう叫びが艦橋に響く。直後、艦に衝撃が走った。艦長は至近までミサイルらしき物体を探知

できなかった叱責より先に「被害報告!」と怒鳴った。「船腹に命中!左舷3番、4番粒子砲

全損!」命中したミサイルは余り大型の物ではなかったようでせいぜい中破といった被害で

済んだ。

 

「引き返せ!!直ちに帰還せよ!!」公王の鶴の一声に艦長以下、乗員が一斉に動き出す。

「粒子濃度もっと上げられないか!?」「ECM、出力最大!」「ビーム撹乱弾発射!」「デコイ

は全部放出だよ!フレアもバルーンも全部だ!」ジオン公国のまさしくフラッグシップである

『グレート・デギン』は現存するあらゆる防護装置を搭載している。

両舷に備えたビーム撹乱幕を展開するランチャーなどはその代表である。

戦艦と護衛の軽巡2隻は付近の索敵もおざなりに反転し、ジオン本国、サイド3への航路を全速で

移動し始めた。デギン公王は憮然とし、ガルマはシートに沈んだまま呆然としている。

 

『ノーチラス』のCICで幕僚の一人が肩を竦め「逃げるのだけは一人前ですなぁ」と戦場を

「見物」していた戦艦をあざ笑った。幕僚の一人が「核を使ってれば3隻まるごと沈められ

ましたな」と言うが、マエバラは「そんなことをしてもギレンが演説のネタにするだけさ。

『公王と弟の仇討ちに立てよ国民!』ってな」と、ちょっとギレンの声真似をした。

幕僚は「確かに、あのニ人を葬ってもあまり軍事的には意味がありませんなぁ」と返した。

マエバラは「あの親子の使い途を閣下はお考えのようだ」と幕僚達に囁く。彼らは

「ほぅ、それでは炸薬を減らしたのは正解だったのですな」と艦長の指示に納得した。

 

 

サイド3、首都バンチ ズムシティーのベイブロックに入港直後、デギンは艦長を呼び、耳元で

「次に出港する時は公国を脱出する時ぞ…」と囁いた。小惑星帯に逃走するにも、連邦艦隊に

投降するにも総帥府の監視をくぐり抜けていかねばなるまい。

此度の戦に出征したサハリン家の私兵はどれだけ残っているだろう。

せめて武人然とした、パッカードだけでも生きていてくれれば良いのだが。線の細い、自分に

怪しげな「新兵器」の図面や活躍予想のムービーを見せては陶然とするサハリン家の当主は

いざという時の戦力に数えていなかった。

末子と同い年でガルマの幼馴染である妹は割と芯の太い娘だと評価していたが。

 

(とにかくも、ガルマは絶対に出征させぬ!)公王は亡き妻に誓って決心した。

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==== サイド2近海 『ジオン特別強襲連隊』回収地点 U.C.0079 01.03 12:00

 

迎えのコンスコン分艦隊 旗艦 重巡『レッドバイカウント』の医務室でアナベル・ガトーは

カスペン中佐を見舞っていた。中佐は右腕の肘から先を失い、そには包帯を巻かれている。

酸素マスクを装着して苦しい息をしていた。

ガトーは「中佐、我らが不甲斐ないばかりに…」と頭を下げた。カスペンは「なに、私こそ

折角貴様が開いてくれた血路を無駄にして相済まぬ」と一本気な部下に謝罪した。

 

カスペンは初対面の時こそ「貴様、その髪はなんだ!」とガトーを叱りつけ(レズナーと)ひと悶着

あったが、ガトーが『祖国が勝利するまでの願掛け』に髪を伸ばしているのを知ると、

「その意気やよし!」と彼を重用し、母艦の士官食堂で酒を飲み交わすようになった。

専らカスペンが持ち込んだワインやブランデーのご相伴に預かる関係だったが。レズナーは最初の

悶着も忘れて上官秘蔵のワインをがぶがぶ飲んだ。ガトーはカリウスも同席させたかったが、

伍長は「私は下士官ですし、なにより下戸です」と上官の誘いを断った。

 

中佐は「『ヨルムンガンド』は轟沈、乗員に生存者はいないそうだ。船乗りらしい気持ちのよい

者達であったものを…」苦しい息をしながら母艦乗務員達の死を悼んでいた。

ガトーは「戦死者の魂に報いる為にも我らは戦い抜かねばなりません。中佐も一刻も早くお体を

治し戦列に復帰されますよう願います」上官の容態を見て取ったガトーとレズナーは敬礼をし、

カスペンは退室の許可をして、二人が医務室を出ると意識を失った。

 

ガトーが医務室を出てMSデッキへの通路をバーに掴まって移動していると、ヴィッシュ・

ドナヒュー少尉と出くわした。少尉は右目にガーゼを貼っていた。

「少尉、貴官目を…」ガトーも上官同様「助っ人」の少尉を「貴官」と呼ぶ。「はい、敵のビーム

が掠りまして」と少尉は苦笑いする。「新婚の身でありながら…奥方にはもう話されたか?」

「いえ、本国で勤務する妻にはソロモンに帰還してから話すつもりです」(マヤは「生きてん

ならそれでいいじゃない」と言いそうだなぁ)と内心では思っていたが。

 

少し考えると、今回の作戦に参加した者が自身の負傷を身内に話すのは現時点では軍機に触れる

だろう、そのことに気がついたガトーは「しまった、前言を撤回する」とドナヒューに謝罪した。

(悪い人じゃないんだ、悪い人じゃ)少尉はここ一週間程の付き合いだが、この長髪で時代

がかった喋り方の士官が悪い男ではないのを知っていた。不器用なのだ、人並み外れて。

 

(まぁ、ランバ・ラル大隊長もカスペン中佐と話す時は時代がかった口調になるしな…)と

尊敬する大隊長が「カスペン卿と話すと肩が凝ってなぁ」と割と無理して口調を合わせている

のを知っていた。今の自分も同じ様な境遇なだけだ。大隊長は「ラル家」という元名門出身で

自分は平凡な勤め人の息子だが。「ジオン公国」という新興の「王国」には促成貴族が、特に

軍には、大勢いる。企業令嬢の妻に言わせると「銀英伝のコスプレ軍団」な彼らと付き合わない、

という選択肢は士官の身ではあり得なかった。MS搭乗員一期生で士官学校も出ていない自分に

丁寧な物言いをしてくれるだけ、カスペンやガトーは「善良な」貴族と言えた。自分や下士官

にはハンカチで鼻をつまんで喋る文字通り鼻持ちならない「貴族」士官も軍にはいるのだ。

 

「ドナヒュー少尉!私はソロモンに帰還し次第、ドズル閣下に『MS-06R』の量産嘆願書を

したためるつもりでいる。貴官にも名を連ねてほしい!」ガトーは自身が操り、戦果を挙げた

「高機動型ザク」の量産を嘆願するとドナヒューに熱く語った「血判も押した方が良いだろうか」

とかぶつぶつ言っている。少尉は(アレはガトー小隊と同レベルの熟練兵にしか扱えまい)と

思うが、別に借金の保証書でもないので「ええ、自分も署名します」と答えた。

 

どのみち、ソロモンに帰ったらランバ・ラル指揮下の部隊へ復帰するつもりなので「首無し」対策

の機体は大隊長やクランプ少尉、アコース、コズン両曹長と検討しようと思っていたところだ。

(もう核弾頭は使い切ったし、上は連邦と核の使用を禁ずる戦時条約を結ぼうとするだろう。

そうすれば対放射線対策の鉛が要らなくなる。あの柔な癖に重たい忌々しい金属とおさらばだ)

少尉は一刻も早く自分に割り当てられた個室で「新型MS」の構想を纏めたかった。ガトーの話が

一段落着いた所で敬礼し、彼の前を辞した。

「確かに肩が凝るなぁ」大隊長の気持ちが分かった気がした。

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==== サイド2・サイド3航路上  U.C.0079 01.03 11:20

 

航路上、とは言っても『グレート・デギン』がいた宙域よりはだいぶサイド2に近い宙域で

1機のGW-01E、コードネーム:『ダックビル306』は「最優先目標」を捜索していた。

GW-01Eはコックピットブロックを延長し、センサーアレイを装備していた為「カモノハシ(ダックビル)

呼ばれていた。かの珍獣のクチバシに似ている、というのである。

メガ粒子砲は搭載していないので、電子戦能力とデコイを駆使して戦闘を回避するしかない。

護衛も同行させず単機で飛行するあたり搭乗員は並の技量ではない。

 

「そろそろ、推進剤がキツくなってくるなぁ」リュウ・ホセイ軍曹は割と呑気な口調で自機の状況

を後席のオペレーター、渾名は『メガネ』、に語った。

メガネは「粒子が濃い箇所があります。11時の方向」とリュウに報告した。

「よしきた!」軍曹はスラスターを吹かして11時の方向へ『ダックビル306』を飛ばした。

 

先の報告から3分後、「粒子濃度、戦隊級!!」と興奮した様子でメガネが報告する。

「光学の方はどうだ?」リュウが尋ねると、メガネは「望遠鏡でもキャッチしました!

パプア級1隻に軽巡1隻、駆逐艦かフリゲートらしき小型艦2隻。『最優先目標』ですよ、

これ!!」

「ビンゴ!! 通信プローブ射出!座標を艦隊に送れ!」「プローブ射出完了!」

 

「わりぃなメガネ。俺らはここに踏ん張って味方を誘導せにゃならん。戦死したらカンベンな」

リュウ・ホセイ軍曹は舌なめずりしながら後席のメガネに向かって決死の覚悟で現宙域に留まる

ことを告げた。

 




なんというか、1回こっきりしか通用しないであろう「アクティブ装甲」と「誘導ミサイル」で連邦ペアが「黒い三連星」を退けました。そもそもガイアとは戦ってないですし。
必殺の核弾頭も「ジョニーライデンの帰還」の曲者キャラ、オクスナーの囮戦術にしてやられます。
オクスナーの言う通り本作の連邦は「カンニングしている」訳でして、勝って当たり前、と言えるのですが、ジオンのネームドキャラは色々なハンデを超絶技能で跳ね返す展開が続くと思います。

ガトーとドナヒューの会話はジオンにも社会的な断裂がある、みたいな感じです。
ジオンはせいぜい20年かそこらの歴史しかないので、「銀英伝」の帝国ほど極端じゃないですが。

次回は「最優先目標」絡みの戦闘と月面の死闘をお送りする予定です。
追記:次回、作中に名前だけ登場した「月面戦車」と〇〇ンが出ます。
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