==== 月面のマスドライバーから次々と岩塊が打ち上げられた。推進レーザー施設は資源衛星に
レーザーを当て核パルスエンジンを点火し、資源衛星は噴射炎を輝かせ飛び去った。
『ペイ・バック作戦』ジオンの「コロニー落とし」への報復、質量弾攻撃である。
フォン・ブラウンを始めとする月面都市の住人は昨日のジオン侵攻の記憶も生々しかったので、
岩塊がひとつ打ち上がる度に「侵略者を叩け!」「ジオンをやっつけろ!」と歓声を上げ、
乾杯している。
アナハイム市では「侵略者撃退記念」のパーティが全市挙げて催されていた。
この街とAE.グループの「王」、メラニー・ヒュー・カーバインも今日ばかりは酒を解禁した。
普段は医師からの「強い勧め」で禁酒しているのだが。
メラニーは招待客を持て成す長男の妻の様子を眺めながら傍らの長男に話しかけた。
「マーサは軍の主計将校になっていたら今頃将軍になっていたかもな」
彼女は昨日、ジオン突撃機動軍が撃退されたことを確認するやいなや今日のパーティをメラニーに
提案し、彼が許可を与えるとテキパキと準備を進め今日の全市挙げての宴を実現してしまった。
連邦軍も宴に華を添える花火、質量弾を近郊のマスドライバーから打ち上げてくれている。
質量弾には艦船に対する警告のため、照明が設置されて黄色く光っていたのでますます花火に
見える。
「彼女、本当は士官学校に進んでカーディアスより優秀なところを見せたかったらしいんですが、
父親の懇願で私と同じ大学に進学したんですよ」と、長男は妻にして幼馴染のマーサについて
メラニーも知らない話を開帳する。
「軍にとってはそっちの方が良かったろうな。お前達がジャブローに住んでいても私は一向に
構わんどころかそっちの方が都合がいいくらいだよ」
「え!? 私は嫌ですよ。マーサを『閣下』と呼ぶなんて。ベッドに入る時も敬礼して許可を求め
ないといけなくなりますよ」押しが弱い長男は子供の頃から勝ち気なマーサに振り回されっぱなし
だった。今のところは穏やかな性格とそこそこの実務能力、なにより自分の目が光っている
からAE.のCOO(最高執行責任者)が務まっているが、はたして自分が死んだらどうなるか。
(会社はあの『ヨメ』が仕切ることになるやもしれんな…)子供の頃から彼女を知るメラニーは
だからこそ長男の妻が信用できないでいた。彼女の父親が死んだときの狂乱ぶりはビスト家との
共犯関係を再考しようかと思わせたくらいだ。
そんなことを考えているとマーサがアナハイム「市」の市長を連れてきた。挨拶したいそうだ。
市長の挨拶を鷹揚に受けながら、メラニーの思考は既に戦後のAE.と地球圏に向けられていた。
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==== 月面 エアーズ市近郊 U.C.0079 01.04
コナン・スチール(13)はマスドライバーから岩塊が打ち出される度に「ターマ・ヤー!」
「カーギ・ヤー!」と歓声を上げた。日系の「センパイ」から花火を見る時の掛け声として
教えられたのだ。
「スチール軍曹!作戦行動中だ。私語は慎まんか!」早速ナイアス大尉に怒鳴られしゅん、と
なるコナン。彼に「掛け声」を教えた張本人ハラダ曹長まで尻馬に乗って「シャンとせんか!」
とコナンを叱る。ナイアスは「ハラダ、貴様もスチール同様帰ったら腕立て50回だ」と主犯を
叱責する。ハラダはコナン機に腕を伸ばし、接触回線で「隊長、なんか『教官』に似てきて
ねぇか?」と小声で言う。コナンは「そうっすよねー」と同意するが、内心では自分を焚き
付けたセンパイが一緒に罰を受けることに溜飲が下がった思いだった。
ナイアス率いるBM-01M 4機は捕虜の乗る月面装甲車を護衛していた。港までの短い距離だが、
ジオンの侵略に憤る市民によって襲撃の危険があったからだ。装甲車といえど、掘削用の
ドリルやレーザーを持ち出されると危険だ。
(しかし、なんでわざわざ自分達少年兵が護衛なんだろう?機体色が白くて目立つからか?)
今ひとつ、この「任務」にナイアス・ヒューはいまいち合点がいかなかった。
宇宙港に到着し連邦軍に捕虜を引き渡すと、迎えに来た連邦の指揮官から「ナイアス大尉、捕虜の
代表が君と話したいそうだ。どうする?」と聞かれた。捕虜から何か聞き出せればブレイブ大尉の
役に立てる、彼には断る理由がなかった。
「私はトップ少尉、捕虜たちの最先任だ。大尉、貴官に礼が言いたくて無理を言った」と女性の
声が流れてきた。(あの女少尉か…)ナイアスは彼女を捕虜にした状況を思い出した。
倒れた旧ザクの中から出てきて両手を上げたのがトップ少尉だった。
そのノーマルスーツの胸の盛り上がりに大隊の少年たちは「女だ…」「女パイロットだって!?」
と勝手に通信をはじめナイアスは「黙らんか!」と一喝しなければいけなかった。
エアーズは保守的な土地柄で防衛隊の主力、MS部隊に女性隊員はいなかった。駐留部隊の
906混成戦闘団も地元への配慮なのか、女性パイロットはいない。それだけに少年たちは「敵」が
「女」だったことに驚いたのだった。
「ザクが擱座した時、正直酷い目に遭わされると思っていた。ジオンは連邦と戦時条約を結んで
いないし、なにより私は女だからな。だが、君たちは大変紳士的に私達女捕虜を扱ってくれた。
礼を言いたい」と年上の女性から感謝の言葉が述べられ、ナイアスは少し慌てて「じ、人道上の
措置であります!」と裏返った声で返事をした。「貴様らはジオン兵が最初に出遭うエアーズ市民
だ。おそらく、他の街やコロニーのマスコミも取材に押し寄せるだろう。貴様らの行いで地球圏の
人々は我らが文明人か蛮人かを判断すると思え。要するに行儀よくしろ、ということだ」
と部下達に訓戒したのを思い出した。
「あと、我々を討ち破った指揮ぶりは大したものだったよ。基地で君たちの顔を見て愕然と
した。君らのような幼い、失礼、少年達に完敗したんだからな」トップは自嘲気味に彼ら
『ホワイトフォース』を称賛した。「我々の教官殿が優秀なんです。昨日のはその成果ですよ。
訓練通りやっただけです」とナイアスは謙遜するが、トップは「実戦ではそれが一番難しい
んだ…」とまた自嘲気味に語った。護送部隊の指揮官から合図されたのか、トップは
「ヒュー大尉、君と話せて良かった。私の戦争は1日で終わったが、収容所から君たちが
生き残れるのを祈るよ」と別れの言葉を告げた。ナイアスは色々別れの言葉を考えたが、
「トップ少尉もご自愛ください」と返事するのがやっとだった。
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==== 戦艦『グワデン』 U.C.0079 01.03 18:00
宇宙攻撃艦隊の旗艦、グワデンの大会議室はデスクと椅子が片付けられ臨時のホールになって
いた。ドズルは此度の戦いで戦功を上げた者達を即日叙勲と昇進させることを決め、本国に戦果
(被害)報告する際に兄ギレンの承認を得て旗艦での叙勲式となった。本国に帰国後、改めて盛大
な式が催されるのでとりあえず、の感は否めなかったが、落ちに落ちまくった士気回復の効果を
狙った措置である。
軍功第一は戦艦5隻、巡洋艦2隻、駆逐艦1隻を撃沈、MS10機を撃墜、その中にはかの『首無し』
も含まれる、のスコアを上げたシャア・アズナブル中尉。彼は2階級特進、柏葉剣付ジオン十字章
を受章することになった。彼の小隊員、ブラウン伍長とマイヤー伍長も共同で巡洋艦1隻、駆逐艦
2隻、MS4機のスコアを評価され、一級ジオン十字章を受章し、曹長に特進した。
ドズルはこの確かに優秀なのだが得体の知れない雰囲気を持つ青年士官に勲章を授けたが、
(此奴はガルマを唆し士官学校の学生共を武装蜂起させた男だ。少佐になり自分の部隊を持てば
何をしでかすか…)と一抹の不満を拭えなかった。
第ニはランバ・ラル中佐である。彼は2個中隊18機を直卒し、敵艦隊への突撃を敢行した。
彼に率いられた『ニーズヘッグ』隊は戦艦8隻、MS16機のスコアを上げた。自身でも巡洋艦1隻を
撃沈したランバ・ラルは、柏葉付ジオン十字章を受章し、大佐に昇進した。
核弾頭を使って『首無し』
大尉に昇進した。ランバ・ラルは若い頃から一緒にMS開発に取り組んできた言わば「仲間」で
あり、ドズルとしては感無量だった。「貴様には一軍を預けたい」とラル大佐に言うと彼は
「隊員の選定から自分に任せていただけるなら、お引き受けします」と答えた。
「勿論だ。頼んだぞ」ドズルの今後の作戦構想にはランバ・ラルは欠かせないピースだ。
第三はアナベル・ガトー中尉である。ガンカメラの解析結果から彼が『首無し』を最初に仕留めた
ことが判明したのだ。しかも、正面切っての白兵戦を挑んだ結果である。さらに白兵戦で
『首無し』1機を撃墜、小隊員も共同で『首無し』1機を撃墜した彼は騎士ジオン十字章を受章し、
大尉に昇進した。列機のオットー伍長も軍曹になった。
「正面から戦いを挑み『首無し』を討ち取ったとは天晴である!連邦の兵はさぞ心胆を寒から
しめたであろう」ガトーは終始直立不動でドズルの一言一句を聞き逃さまいとしている。
(なんというか、此奴はまっすぐな男ゆえ、付き合いやすい…)腹芸の苦手なドズルはこの裏表
のない青年将校に好感を持った。叙勲の後、いきなり「恐れながら…」と高機動型ザク、MS-06R
量産の「嘆願書」を提出されたのにはまいったが。
シン・マツナガ少尉は敵MS大隊の指揮官機を狙撃し、撃退した功績から騎士ジオン十字章を
受け、昇進した。マツナガは「お預かりした中隊は壊滅してしまいましたが…」と複雑なようだ。
ドズルはこの幼馴染に「貴様は艦隊と俺を救ったのだ。もっと胸を張れ!」と激励した。
他に艦艇を沈めた者、MSを撃墜した者など30人が一級ジオン十字章を受けた。
ガイア中尉、マッシュ少尉、オルテガ少尉の『黒い三連星』、ノリス・パッカード中佐、
『首無し』を撃墜したジョニー・ライデン中尉は突撃機動軍の所属であるため、ドズルは感状を
出した。グラナダのキシリアとも少し話したが、向こうも芳しくないようでグラナダ占領をもって
作戦を打ち切るらしい。戦闘の詳細は一切話さなかったが。
ドズルは艦隊戦で活躍した彼らを厚く労って欲しい、と言って通信を切ったが、ソロモン防衛戦
では月の戦力はアテに出来そうもない。敵は月にも『首無し』を大量投入しただろうから。
追撃してきた敵がそのままソロモンへ雪崩込まぬようにわざ遠回りの航路を通って帰還すること
にしたが、翌日、彼は自分の決定を後悔することになる。
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==== アナベル・ガトー大尉はシャア・アズナブル少佐を見つけ声をかけた。
自分達が手を焼いた『首無し』をいとも容易く撃墜した、という話に興味があったのだ。
「少し、宜しいですかな?少佐。自分はアナベル・ガトー大尉であります、少佐の対MS
戦術についてご教授願いたいのです」
仮面の士官は微笑んで「あぁ、ガトー大尉。あの怪物共には随分と苦労されたようですな。
私には知恵袋がおりましてね。その彼が敵が短期間で大量の搭乗員を養成するからには操縦に
オート機能を多用しているだろう、と言うのです。それでモノアイを潰せば敵の動きを止め
られる、と思った次第なのです」階級は下だが、年上の大尉に慇懃な物言いをするシャア。
「近々、今回の戦果はまとめて報告書にしますが、知恵袋によれば連邦はすぐに欠点を
解消してくるだろう、ともと言ってましたな」お手上げのポーズを取って『首無し』は依然
として強敵になる、と語るシャア。ガトーは「自分が乗ったMS-06R型が量産されれば戦える、
と思っているのですが…」と持論を披露すると、シャアは「そうですな、あの機体は今後補充
されてくる新人の手に余るでしょう。大尉のようなエースが熟練搭乗員を率いて集中運用
すれば戦果は期待できるでしょうが」とガトーの言う全機高機動型にする、というアイデアが
現実ではあまり効果が見込めない、と看破した。
ガトーは「いや、補充されてくる新人の力量を失念しておりました。しかし、少佐は広い視野を
お持ちだ。今後も機会があれば、何くれとご教授頂きたい」関心した口調でシャアの戦術眼を
称賛した。シャアも「今後の我が軍は我々の世代が主導していくでしょう。私も大尉の知己を
得られたのは幸いでした。定期的に戦術研究などできれば若い兵の練度向上に役立つでしょう」
と微笑みながら定期的なミーティングを持ちかける。
ガトーは自分の戦果だけでなく、部隊全体の底上げを考えるシャアを「流石は佐官となられた
方だ。自分も中隊を任されるでしょう。大いに勉強させて頂きたい」といささか興奮しながら
了解した。
にこやかにシャアと分かれたガトーは傍らのレズナーに「アズナブル少佐、どこか他の士官とは
違う…」と仮面の士官から感じる違和感を親友に打ち明けた。
レズナーは「そりゃ、あんなマスクしてるんだからなぁ。目は口ほどにものを言い、っていうじゃ
ないか」と混ぜっ返したが、ガトーは「いや、彼は貴人のような雰囲気を纏っているのだ。
私は幸いにも幼い頃、ガルマ様に剣術と馬術を指南する栄誉を得たが、彼からもガルマ様と同じ
雰囲気を感じる」と小声でレズナーにシャアが只者でないことを告げた。
「う~ん、士官学校の寮じゃガルマ様と同室だったっていうから真似たんじゃないか」
レズナーはシャアがガルマの立ち振舞を学んで真似ているのだろう、という。
ガトーは「そうかもしれん」と返事したが、(ここ数年で身につけたものでは断じて無いな…)
と、かの少佐の動向を注視しようと決心した。
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====戦艦『グワバン』 U.C.0079 01.03 夜半
オリヴァー・マイ技術中尉はMS-06Sの実戦データを提出するため「動く技術本部」こと戦艦
グワバンに赴いた。開発部員とのミーティングが終わった後、シャハト少将から呼び出され本部長
公室に出頭していた。
本部長は上機嫌で「此度の実戦で我々の正しさが証明された。06の量産型は今後、S型をベースに
より廉価に、かつ乗り手を選ばぬ仕様に仕立て直した物になるであろうな」とMS-06Cを更新する
「新型量産ザク」のコンセプトを語った。
マイは「装甲と構造材をハイパー・スチールに、スラスターをジオニック製の熱核ロケット
に変更する、といったところでしょうか?」以前から(MS-06Sを簡易量産型にするなら…)
と考えていたので、S型のコストを押し上げている材質とスラスターの変更を挙げた。
本部長は「うむ、そんな所ではあるが、更に四肢の関節をC型に対し15%強度を増す。
これでAMBAC動作はより速くなろう、それと、核兵器を禁止する戦時条約が締結されれば
複合装甲から鉛を取り除ける。バカにならん軽量化になるな」
「具体的な数字が出てきた、ということは既に開発は進んでいるのですか?」
「左様、次の御前会議で仕様が承認されれば、量産が始まるであろう」
「特務機も量産機を原型に開発は進んでいる。特にR型は赫々たる戦果を上げたのでな、目下
最優先で進めておる所だ」
「R型ですか… メインスラスターのロケットは変更されるのでしょうか?高コスト、低稼働率
の元凶でもありますし」
「メインスラスターのエンジンはジオニック開発陣の尽力で推力と信頼性、生産性の向上に成功
したのだ。量産が進めば、現行のR型より30%は調達価格が下がるであろうし、稼働率も向上
しよう」
「確かにR型はこの度の会戦で多大な戦果を上げました。しかし、それは熟練搭乗員の操縦技量
あったればこそです。果たして今後戦線に出る未熟な搭乗員に扱えるでしょうか?」マイ個人は
R型はエースとその列機向けに限定生産に留めるべきだと思っている。
「扱えぬだろうな。だが、戦功を上げたガトー大尉がドズル中将に建白書を出したそうで、量産
の検討指示が宇宙攻撃軍司令部よりあったのだ。やらぬ訳にはいくまい。それに推進材については
対策はある。兵装で劣る我が方には機動性で上回るより他に手がないのだよ、マイ大尉」
「は?」「ああ、言い忘れていた。貴官は本日付けで技術大尉に昇進した。辞令は近日中に交付
されるが、今後ともシャア少佐の機付き長として勤務に励んで欲しい。それと少佐は巡洋艦を
任されるだろうから、整備長の方もよろしく頼む」
「はっ」(整備長の方を先に言うべきじゃないかな…)とマイは思ったが、シャハト少将がこと
シャアのことになると常軌を逸する、という本部内の噂を知っていたので触れないでいた。
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====宇宙要塞ソロモン 近海 U.C.0079 01.04
2機のMSが飛行している。MS-06のようだが、脚が明らかに太い。近寄って見ると、下半身が我々
の知るMS-09のそれに換装されたザクであった。
MS-06D-4、ツイマッドがギニアス・サハリン技術大佐の協力を得て試作したYMS-09の技術試験
機である。
「いかがでしょう?『天王星』エンジンは」ツイマッドのテストパイロット、ジャン・リュック・
デュバル少佐が前を飛ぶ試作2号機のパイロットに問いかける。
「そうですね。2基の合計推力が66,000kgでしたか、やはり重元素を使うロケットは加速が良い
ですね。機動特性はEMS-04に近いと感じました」と2号機のパイロットが答える。女の声だ。
「左様ですか。遺憾ながら開戦には間に合いませんでしたが、このロケットエンジンが公国の
明日を担う、と我が社では考えております。兄上のご助力を得てここまでこぎ着けました。
来月にはYMS-09の試作1号機が初飛行の運びとなりましょう。貴女のテストパイロットとしての
技量も大きな助けになりました、ミス・アイナ」とデュバル少佐は2号機のパイロットの腕前を
褒める。確かに両脚のスラスターだけでも現行のMS-06CやEMS-04を上回る推力のMS-06D-4
を自在に操るアイナ・サハリンの技量は尋常ではない。
アイナにとっては機体を操るのは、特に乗るたびに乗り味の変わる試作MSを操るのは、得難い
経験だったが、1号機に乗るデュバル少佐の長話だけは勘弁して欲しかった。彼女は深窓の令嬢
であり、「その話、さっき聞きましたわ」と言えないので、黙ってデュバル少佐のEMS-04が
性能でMS-05に勝っていたのに少数生産に終わったのはジオニック社の裏工作である、という
延々と続く陰謀論を聞き流した。アイナは今こうして『ザクの後継機たる決戦機MS-09ドム』の
開発を進めているのだからそんなことはどうでもいいでしょうに、と思うが少佐はそうは思わない
らしい。そういえば兄も負けず嫌いで意固地な性格だ。母が出ていってからは特に…
アイナがあまりいいものとはいえない思い出を回想していると、ソロモンからオープンチャンネル
で緊急警報が発せられた。このソロモンに多数の岩塊、質量弾が近づいているというのだ。
デュバル少佐は近くに待機する母艦、パゾク級輸送艦『ヴァルナ』に通信を入れた。
試験を指揮するギニアス大佐は至急帰還せよ、と回答してきたので2機は母艦に戻りギニアスの
指示を仰ぐこととなった。
「本艦はソロモンには帰還せず、このままペズンへ直行する」ギニアス・サハリン技術大佐は
ソロモンでも、ア・バオア・クーでもジオン本国でもなく辺境の小惑星要塞に行く、という、
「ヴァルナの光学センサーがア・バオア・クー、あるいは本国へと向かう多数の岩塊を発見した。
これ見よがしに煌々と照明を点けて飛ばしているそうだ。要塞は迎撃戦を行うだろうが、そんな
ものに巻き込まれスケジュールが遅延するのは許されん。ペズンへの航行中もMS-06D-4と
XMA-05の試験は続ける。デュバル少佐とトクワン大尉はその旨テストパイロット達に通達して
欲しい」と試験を継続しながら避難する方針を明かした。『ヴァルナ』はギニアスが課長を務める
技術本部開発部第3課の母艦であり、こちらもグワバン同様「動く研究所」というべき艦だった。
ここでアイナが手を上げ「この場からペズンへ向かったら敵前逃亡の咎を受けるのではないで
しょうか?」と兄に質問する。ギニアスは「なに、ソロモンに回線を繋ぎ留守居役のラコック
大佐から許可は得ている。ことは公国の浮沈に関わるのだからな、要塞の1つや2つの防衛なぞ
小事である」と断言した。
デュバル少佐は「さすがはサハリン大佐、広い視野をお持ちだ…」と関心している。
トクワン大尉も「XMA-05で石っころの迎撃に向かったら、陰からMSが出てきた、なんてのは御免
被りたいですな」とギニアスに賛成のようだ。
ただし、護衛の軽巡2隻はソロモンに帰して欲しい、とラコック大佐から頼まれたようで、ムサイ
2隻が試験艦から離れていく。
「ペズンへの途上、本国から呼び寄せた残りの第3課スタッフと合流する。同時に補給も行う」
とギニアスは傍らの主計将校に命じた。
デュバル少佐も「社に連絡して、至急『ヴァルナ』にスタッフを追加で寄越してもらってくれ。
特にテストパイロットと整備員をだ」とツイマッドの社員に指示を出していた。
両者とも、ペズンに立て籠もる状況も有り得る、と考えているようだ。
(連邦軍、せめて「モビル・アーマー」が完成するまで本国侵攻は待ってくれよ…)とギニアスは
虫のいい期待をしていた。
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====軌道ステーション『ペンタ』
地球静止軌道上に位置する宇宙港『ペンタ』ここ一昨年から増築に次ぐ増築で名前の由来となった
桟橋の数は5本から17本までに増え、この時点では18本目の建設が進んでいた。
指揮管制艦『トリローチャナ』は8隻の眷属を連れてこのステーションに停泊していた。
(『ドゴス・ギア』が建造されたら係留できなくなるんじゃないか?)と、リー・ホワン少佐は
一瞬思ったが、桟橋を今度は上下に増築すればいいのだと気づいた。頭の中にウニのようになった
軌道ステーションの姿が浮かんだが。
「地球軌道までくると、帰ってきたなぁって気がするよねぇ」リーは傍らのレヴァン・フウ特務
少尉に話しかける。レヴァンは「ここまで地球が大きく見えると少し、安心しますね」と一息付い
た様子で少佐に同意した。ダグザ少尉も「やれやれ、と言ったところですね。とは言え、自分は
このCICでレヴァン特務少尉の側に控えていただけですが」と肩を竦める。リー少佐は「いや、
君はレヴァン少尉の副官として貢献してくれたよ。僕一人では目の届かないところを色々サポート
して貰った」と強面の少尉を労う。
Dr.アルヴィースも「マックール少尉がレヴァンの側にいてくれると顕著にバイタルが安定する
のですよ」と科学的な根拠があげてダグザを労った。
「なら、いいのですが。実は話しかけ過ぎて少尉の瞑想の邪魔になっていたのではないか、と
気にしていたんです」と厳つい顔面とは裏腹のセンシティブな面を見せるダグザ。
レヴァンは「最初、リー少佐とドクターしか話しかけない私に君が積極的に話しかけてくれたお陰
でこの艦のクルーとだいぶ馴染めた気がする。ありがとう」と、年下の友に感謝を述べた。
実のところ、トリローチャナのクルーは非公式アプリに一切情報が載っていない『特務少尉』を
不気味がっていたが、強面のどう見ても新品少尉じゃなさそうなダグザと穏やかに話すレヴァンを
見ている内に(あ、話しても大丈夫そう)となり若い女性兵士達が話しかけるようになった。
そうすると、次は女性士官や若い男の兵、士官、というようにレヴァンを囲む人の輪は日に日に
大きくなっていったのだった。
「しかし、なんでアンマンから敵を探知できたんだい?実験ではあと100キロは接近して来ないと
『観えない』はずだけど」とリーは疑問を投げかける。コジマ中佐の前では「想定通り」という
顔をしていたが、実際にはかなり綱渡りなスケジュールだった。作戦計画ではアンマンから弾道
軌道を取ってエアーズ上空に到達した時点で探知開始、砲兵隊に観測結果を送信、射撃、という
手順だった。このコースだと月の表側のMS部隊は迎撃が遅れ、アームストロング基地の部隊と
敵との距離がだいぶ詰まった状態でミサイルを放たなければならなくなっていた。
それが、アンマンに設置されたマスドライバーのレール上でレヴァンが敵を『観測』した為、
急遽レールを動かし、フォン・ブラウンへの最短コースを取ることができ、最良のタイミング
でまず段列、補給部隊から攻撃することができた。段列を潰してしまえば前線のMSを撃破でき
なくとも拠点に引き上げざるを得なくなるだろう。
「あの少年兵達が乗っていた白いMSの部隊のお陰だと思っています。彼らの興奮や恐れ、
守りたいもの、覚悟が伝わってきて私も彼らの力になりたい、と思った刹那、敵の姿が『観えた』
のです」レヴァンは『ホワイトフォース』の少年達が彼の増幅器、アンプになったのだと言う。
Dr.アルヴィースは「ミノフスキー・イヨネスコ反応炉が能力に影響を与えるのは既知のこと
でしたが、レヴァンのいうように15歳以下の少年兵達が能力に影響を与えるとは意外でした。
いや、この作戦中もレヴァンは研究所の妹弟達を気にかけていましたから、同じ年頃の少年達
を見殺しににはできない、と思っても不思議ではないのですが…」と興奮気味で分析をした。
ダグザはにやりとし、「子供達の危機を黙って見ていられないとは、さすがはレヴァン・フウ」
と拳を握って突き出した。レヴァンも微笑みながら拳を作りダグザと拳をぶつけた。
リーは「まさか中学生を何十人もMSに乗せて前線に送る狂った市長がいるとはねぇ。
こりゃ、『州兵』の運用について参謀本部からガイドラインを出して貰わないと…」と思案顔だ。
あの日、レヴァンが小さな声で「子供がMSに乗っています。数は36」と報告した時は驚愕した。
エアーズ市が「市民兵」を組織していたのは聞いていたが、まさかローティーンまで動員する
とは思ってもみなかった。現地の906混成戦闘団からはそんな報告は受けていなかったのだ。
(15歳がいいなら、14、13、12もいいだろ、くらいのつもりなのだろうなぁ。
あの規模の都市でMS適正がある者を選抜すればああなる、ということか…)リーは自分達の
「戦争準備」がローティーンを動員する原因になったことに気づき、暗然とした。
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ゴップです。今回もシリアスモードでお送りします。
「最優先目標」サイド2、アイランド・イフィッシュへの毒ガス攻撃を行う部隊を捕獲した訳だ
が、流石にサイド2に連行したら市民が武装して押しかけかねないので、他の捕虜同様地球へ送還
することになった。
勿論道中でも尋問は行い、内容は都度参謀本部へ報告されている。部隊の指揮官は総統親衛隊の
中佐で「ケイタ・アサクラ」という人物らしい。送ってこられた写真だと、太陽電池に影を落とし
たムサイに怒鳴ってたアサクラ大佐ではなく、『THE ORIGIN』の白目の将校のようだ。
このアサクラ中佐はだいぶ口が堅い、と情報部から報告が上がっていた。そりゃ、そうだね。
べらぺらと毒ガス作戦の全容など話すのは自分の死刑執行命令書に署名するのと同じだ。
捕虜交換まで粘るつもりなんだろうな。まだ戦時条約さえ結んでないけどね。
だが、生き延びる手段が自白しかないならどうだろう?
私の元に情報部のスミス大佐と名乗る将校から報告、というか指示を仰ぐ暗号通信が入ったのは
この時だった。
どうやら、スミス大佐はアサクラ中佐に「取り引き」を持ちかけたらしい。供述とカメラの前で
の証言と引き換えに新しい名前と顔、IDを連邦が提供する、というものだ。
という、アサクラ中佐は戦争が終わるまで匿って貰うセーフハウスも追加で要求したようだ。
当然のように「取り引き」に応じない場合のデメリットも説明したようで交渉相手は大変に
乗り気なようだ。
まぁ、当然だわな。このままでは、戦犯裁判の前にジオンの工作員に暗殺されかねない。
私は即時にスミスに「承認」と返信した。
6時間後、ケイタ・アサクラ中佐が『ブリティッシュ作戦』の全容について証言する動画がスミス
から送られてきた。アサクラはなかなかの演技派らしい。自分の罪に耐えかねて証言した、という
体で上手いこと喋っている。
私は「議会対策を宜しくお願いします」と一筆入れてマーセナス議員に専用回線で動画を送った。
後は政府とメディアだが、連邦首相と内閣のメンバーは「地球で一番安全そうな」ジャブローに
疎開していたので、アサクラの供述書はタイムラグ無しに首相と外交を担当する国務長官、国防
長官に目を通して貰っていた。
ジャブローに駐在するメディアには既に本日夜半の記者会見をセットした。
特にこの記者会見で耳目を集めそうなのはもう1人の証言動画だろう。
凛とした女性海兵士官が最初毅然とした様子で話し始め、G.C.が作った毒ガスを散布された
場合のシミュレーションを見て慄いて涙を浮かべ、さらには『マハル』というスラム街が広がる
コロニーに生を受け育ったこと、マハル生まれは軍のウェットワークス、汚れ仕事を任され、
手を汚さないと人して扱われないことを告白したのだ。
シーマ・ガラハウ中尉はギレンの言う「宇宙市民の独立と権利獲得」の生きた反証となった。
なにせ、ジオンの国民の中でも歴とした社会階層、しかも被差別階層があることをガラハウ中尉は
話しているのだから。
しかし、スミス大佐は友人に持ちたくないタイプだな。
動画サイトを含む各メディアへの公開は明日の07:00時だ、首洗って待ってろギレン。
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====ジオン公国 ズムシティ
右腕を喪ったヘルベルト・フォン・カスペン中佐は重巡『レッドバイカウント』から本国へ送られ
治療を受けていた。出征前に健康診断を受け、彼のバイタルデータを軍病院は保存していたので、
本国には義手が用意されていた。(これで搭乗員は引退であろうか…)と思っていたカスペン中佐
は予想外の義手の出来に嬉しい驚きを覚えた。義手は彼の思い通りに非常にスムーズに動いた。
これならMSの操縦も問題なさそうだ。カスペンは義手を制作したというカーラ・ミッチャム教授
に面会し、「貴女のようなお若いレディに腕をプレゼントされるとは男冥利につきますな!」と
彼なりの激賞をした。成人女性なら酒もいいだろうと思い、甘口のブランデーを一本贈呈した。
ミッチャム教授はこの貴族的な高級将校の剣幕に押されっぱなしで「生体データを保管しておいた
為で、軍務省の功績だと思います」と謙遜した。
ダリル・ローレンツ二等兵(17)は月面の「あっち側」フォン・ブラウン市を目標とする、
『アフリカ』旅団でサムソントレーラーを運転していたが、敵のミサイル攻撃で車両は破壊、
彼自身も両膝から下を喪った。戦友が炎上するサムソンから引っ張り出してくれなかったら
焼死していただろう。だが、出征前に受けた検査で生体データを取って保管されていた為、
彼も迅速に義肢が用意され、再び歩けるようになった。この義足は優れもので走ることさえ
可能だった。義足の製作者はとても美しい大学の先生で彼女が義足の使い心地を聞き取っている
間中ダリルは頬を真っ赤にしていた。「ローレンツ二等兵、そんなに固くならなくていいわ」と
ミッチャム教授は言ってくれたのだが。ダリルは(こんなキレイな人が僕の足を作ってくれた
なんて…)とますます頬を赤くした。
この日も(また、あの人と、ミッチャム教授に会える…)と思ってうきうきと病院の待合室に
いた。待合室のホロTVが国営放送のニュースを流している。「連邦政府は過日の『コロニー
解放作戦』『月面解放作戦』を大量虐殺の試みと断じ、捕虜とした我が軍の将校に彼らが書いた
脚本を朗読させる、という非人道的な行いを恥じること無く行っています。総帥府は
『ブリティッシュ作戦』なる作戦案は実在しない、と大量虐殺の意図を否定しています」
ダリルはフォン・ブラウンとアナハイムを占領した次の目標は知らなかったので、ニュースの言う
通りなのだろうと思った。なにせ父も病気で入院し、一家の運命はダリルの手に握られている。
下手に目を付けられるような行いも考えすら危険だった。それより、あの美しく知性溢れる教授
に会いたかった。
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====宇宙要塞ソロモン宙域 U.C.0079.01.04
ラコック中佐は留守居の艦隊とMS部隊を総動員して、質量弾群、岩塊の群れを破壊したり、進路
を変えようと奮戦していたが、遂に一番巨大な岩塊を除く全ての質量弾を無力化することに成功
していた。そこまでに基地に備蓄している核兵器は全て使い果たし、岩塊に埋められた爆薬に
よって核パルス推進機を設置しようとしたザクが10機全損、6人の殉職者が出ていた、
だが、困ったことに最大の物は加速時間が長ったのか相対速度が速く、取り付いての作業が難
しい。いっそのこと、要塞の部隊や後方部員まで全員一時避難するか、と思いかけた時、観測班
から報告があった。岩塊がパルス推進機で向きを変え、ソロモン直撃コースは逸れた、と。
ラコックは一先ず安堵したが、その直後、岩塊の割れ目から炎をが上がり、内部の旧公道に爆薬を
仕掛けたのが見て取れた。
「いかん!ケスラーシンドロームだ!」ラコックは基地駐留部隊になるべく中心箇所に移動する
よう指示を出した。ケスラーシンドロームとは、デブリ自身が衝突することでネズミ算式に新しい
デブリを増やしていく、という現象である。無数のデブリを浴びソロモン要塞はサイド1、4に
向けた側の防空網をズタズタにされた。
固定砲台やミサイルランチャーがデブリの直撃を受けるか、デブリに埋まって要塞表面まで
牽引してこれなくなったのだ。ベイブロックも6つあるうち3つがデブリに埋まっている。
「ドズル閣下からお預かりしたソロモンが…」ラコックは泣きたくなった。
そんな時にオープン回線で連邦のプロパガンダ放送が流れてきた。普段は温厚なラコックは
「モニターを全部切っちまえ!!全部だ!」と怒鳴っていた。
同じ頃、ア・バオア・クーを指揮していた親衛隊大佐エギーユ・デラーズは「ここを抜かれれば
本国のコロニーがあの石ころ共に砕かれる惨禍に見舞われる。一命を賭して迎撃するのだ!」と
親衛隊を鼓舞し大方の岩塊の破壊に成功していた。ただし、資源衛星らしい一番巨大な岩塊は
取り付いて破壊することができず。残った核兵器を総て投入し、コースをずらそうとしたが、
そのたびに核パルスが火を吹き、直撃コースに戻る、ということを3度繰り返していた。
既に建造中の宇宙空母ドロス、ドロワは本国へ避難させており、大佐はこれ以上兵を損なわぬ為、
残った艦艇で要塞を脱出、ア・バオア・クーを一時放棄することに決めた。
デラーズもチベ級『ブラウン カウント』で脱出した。資源衛星はア・バオア・クーの傘と柄を繋ぐ
部分に直撃するかと思ったが、要塞直前で内部に仕掛けられた核爆弾により砕け散りデブリの雨が
柄と傘の内側を散々に叩いた。
「Sフィールドから侵入されたら為すすべ無しだな…」デラーズは独りごちた。
デラーズはプロパガンダ放送を全部見た。連邦が作戦のどこまでを掴んでいるか知りたかった。
結果、アサクラ中佐の裏切りを知った。「無頼漢ぶった所で所詮は良家の御曹司よな…」アサクラ
家はマツナガ家同様公国の名家に名を連ねる家だ。ケイタを若い頃から知っているが、熱狂的な
ギレン総帥の信奉者だったが、無頼を気取る癖があり、無用なトラブルが絶えずその度に兄の
アキラが尻を拭いていた。此度もそうなるだろう。弟は特大の糞を垂れてくれたが。
デラーズは本国に回線を繋ぎ、ギレン総帥に被害報告と今後の方針を「話し合う」ことにした。
話し合い、と言ってもギレンが一方的に話し、デラーズは時々
を打つ、というものなのだが。
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ソロモン、ア・バオア・クーを監視していた偵察プローブ、とはいえ20mを越える大型の物だ、
から不鮮明だが映像が送られて来た。資源衛星を直前で砕き、デブリを散弾のように浴びせかける
のは上手くいったようで、どちらの要塞も復旧作業を始めていないようだ。被害の調査だけで
1日や2日は費やす、と参謀本部は想定していた。『ペイ・バック作戦』の首尾は上々のようだ。
私、ロバート・ゴップ大将は連邦国務長官の名前でジオン公国に戦時条約交渉を呼びかけるよう
政府に非公式な意見書を出した。
24話をお送りしました。ホワイトフォースのコナン君達は意図して幼く描いてますが、
実はアムロの2個下なんですね。原作の劇中でもそのくらいの子がいたかもしれません。
シャハト少将がまた後知恵全開で新型の構想語ってますが、次回以降登場の予定であります。
アイナさん、完全に上司が繰り返す愚痴を聞き流すOLさんみたくなってます。
おそらく陰謀論の後はジオニックのエリオット・レム少佐の悪口だと思います。
月面で猛威を奮った「システム」の種明かしです。文字通りの総動員体制がエアーズ市
を救ったのは数十年くらい機密指定になるでしょう。
『THE ORIGIN』でGGガス撒いた白目を本作ではアサクラ大佐の弟アサクラ中佐に
しました。ちなみに兄弟の名前を感じで書くと朝倉景と朝倉景太です。
宇宙要塞はどちらも甚大な被害を蒙りましたが、キシリアのグラナダは多くの非戦闘員が
居住しているため攻撃は受けていません。果たしてジオンの明日はどうなるのでしょう。