コロニー間、コロニー・月面間の航路で通商破壊戦を行います。
U.C.0079 01.15
この日、中立月面都市ニューアントワープで地球連邦とジオン公国との間で戦時条約の
交渉が始まった。
連邦軍からは先の会戦の連合艦隊司令長官レビル大将と月方面軍司令官ヨゼフ・トラバートン
中将が出席、ワッケイン、カニンガン、ダレル、クリフといった若手の将星達と佐官の幕僚達が
脇を固める。
連邦軍の代表はこの私、ボブ・ゴップな訳だけど、優秀な若い人達がいるので交渉の心配は
してない。
むしろ、私にはレヴ、レヴァン・フウ特務大尉(月での戦功で昇進)がジャブローに帰還したと
思ったら今度はサイド2に行ってしまったのが心配だった。なんでも月と地球を往復する合間に
ダグザ少尉と作戦案を練っていたらしい。リー少佐も知らなかった様で、ペンタに帰還して
初めて作戦を明かされたそうだ。私もリーから作戦案を見せられたが、なんというか奇想天外
な作戦で「なにこれ?」というのが正直な感想だった。レヴが熱意を込めて作戦の意義を主張する
のでGOサインを出してしまったが、我ながら甘いと思う。
まぁ、レヴ自身
戦時条約の交渉の方は「まぁ、そうなるね」という条文で交渉が進んでいた。
具体的な内容として、
・NBC兵器の使用禁止
・コロニー落下、および大質量天体落下とコロニー、月面都市への射出の禁止
・各サイドの
・中立月面都市への不可侵および攻撃の禁止
・木星船団公社所属艦への攻撃の禁止
ジオンが「中立」月面都市にアンマンとエアーズを含めろ、とゴネた以外はすんなりと
全ての条文が採択された。2都市については郊外のマスドライバーの軍事転用を一切禁じる
条項を追加した。施設を封鎖したら特に鉱山都市のアンマンは自活が不可能になる程の打撃
だ。ジオンは条文を担保する為、マスドライバー施設に部隊を常駐させろ、と言ってきたが
勿論はねつけ、代わりに鉱物の打ち上げ時には事前に通告することを約束した。
これらに加え、私は追加の条文として以下をジオン代表団へ提案した。
「あの、『コロニーのエネルギー指向兵器への転用を禁止』というのも盛り込んで貰えませんか。
そちらの密閉式コロニーはひと月かふた月もあればレーザー砲やメガ粒子砲へ改造が可能でしょ?
そんな物が出来上がったらそちらは条約無視してコロニーや月面都市、地球まで砲撃するんじゃ
ありませんかねぇ?そんなのは御免ですなぁ…」
要するに「ソーラ・レイを作るの禁止」という訳だ。
ジオンの全権代表、マ・クベ中将は演技でなく本気で(え!?なにそれ?)って顔をしている。
勝手ながら彼の生体情報をモニタリングしているので分かったんだけど。
こちらが戦況有利だからこそ、会場となったホテルにセンサーを仕込むなんて手を使える。
どうやら彼はギレンから「ソーラ・レイ」計画を知らされてないらしい。あるいは計画自体無いの
かも知れないが、情報部はアキラ・アサクラ大佐が失脚していないのを根拠に、計画は存在して
いると判断していた。
「我が軍にその様な計画は存在しませんが、もし存在したとして如何にしてそちらは我が方が条約
破りをしている、と判断されるおつもりで?」とマ・クベは気を取り直し反撃に出た。
どうやってジオンの条約破りを察知し、察知したらどういうアクションを起こすのか、と聞いて
きた訳ですな。
「サイド3を直接観測できる軌道に大型偵察衛星を投入します。その衛星がコロニーの改造工事
を観測すれば、こちらとしては条約を破棄して全面攻撃に移らざるを得ないですな」
ジオン代表団からは「そんな、一方的な!」「あまりに不平等だ!」という声が上がるが、
私は「では、こうしましょう。各サイドと月の地球側の諸都市を監視できる衛星をそちらも軌道
に投入し、お互い監視衛星は攻撃しない、というところで手を打ちましょう。
勿論、互いの衛星に付いては情報を公開し軌道投入時には通知する、ということで。
そちらが新型偵察システムを開発しているのは存じてます。情報公開の際はその部分については
黒塗りにしていただいて構いませんよ」と『YOP-04 バロール』の存在を連邦軍は掴んでいるぞ、
というカードを切った。こうすればジオンは巨額の開発費を費やしているYOP-04を何が
何でも実用化し、運用しなくてはいけなくなる。大変なコストを費やしてね。
「まぁ、そちらとしても現状では飲めない条件かと思います、君、アレを投影してくれ」
私はバスクにこちらの切り札の投影を命じた。
部屋の中央にサイド1の片隅に浮かぶ密閉式コロニーの立体画像が浮かび上がった。
「このコロニーの内部はほぼ真空で、艦隊の母港として使われています。
我々はこのコロニーを『グリプス』と名付け、現在4基のグリプスがサイド1、2、4、5に
存在しています。
もし、この交渉が不調に終わればすぐさまこれらをエネルギー指向兵器に改造をすることに
なるでしょう。なにせ中身は空洞、住民もいない上に動力は艦隊から提供されますから、改造に
要するのは精々数週間と見込んでいます。4門のコロニー砲と撃ち合うのはそちらとしても不愉快
でしょう。ならば、この条文は双方の利益になると思いますが」とそんなに割の悪い取り引きでは
ない、と持ちかけた。
ジオン代表団がざわめく。「あれはCGで、ブラフなのではないか…」「だが、敵の艦隊がサイド
間を移動していないのは確認されている…」迷うだけ迷ってください。こっちは待ちますよ。
しばらく待つとマ・クベ団長が「本日の協議はここまでとさせて頂きたい」と申し入れた。
この交渉はリアルタイムでジオン本国の総帥府やソロモン、グラナダ各司令部でも視聴が
可能となっている。ザビ家の面々が話し合う時間が欲しいのだろうな。
翌日、こちらが拍子抜けする程あっさりと「コロニーのエネルギー指向兵器への転用を禁止」
という条文は採択された。偵察衛星に関する条件も私が言ったそのまま取り入れられた。
ジオンとすれば、ソロモン侵攻艦隊の集結と出撃をおおっぴらに偵察できる上に偵察衛星が
攻撃されて予備を用意するコストが浮くのだからバロールの開発と配備にかかるコストは
甘受できる、とギレンを始めとするジオン指導部は判断したのだろう。
U.C.0079 01.25 地球連邦とジオン公国の間に戦時条約たる「月面条約」が締結された。
戦争は第2ラウンド開始のゴングが鳴らされたのだった。
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==== 宇宙要塞ソロモン
軍楽隊の奏でるマーチに見送られて重巡『ワルキューレ』が出港していく。
ワルキューレは2週間の突貫工事で大気圏突入カプセルを撤去し、代わりに予め建造されていた
箱型のMSハンガーを艦首に設置、対空砲座の増設とセンサーおよび通信設備のアップグレード
を行い、防護装置としてビーム撹乱幕弾のランチャーを船体の数カ所に設置した。
新しいMSハンガーはザク16機の運用が可能だ。
ワルキューレを旗艦とし、軽巡2隻からなる戦隊はランバ・ラル大佐率いる通商破壊部隊の
司令部と言える。通商破壊部隊は司令部の他、ムサイ級軽巡8隻、特設仮装巡洋艦16隻、
駆逐艦48隻で構成されている。これを軽巡x1、特設巡x2、駆逐艦x4で1個戦隊を編成、
コロニー間を航行する輸送船を襲撃するのである。8つの戦隊は宇宙攻撃軍が受け持つサイド1、
2、4、5間の航路を航行する輸送船や船団を襲撃する。
サイド6から他のサイドへ向かう航路では輸送船を臨検し、軍需物資は没収する、という任務も
持っている。サイド6への嫌がらせだが、最早連邦寄りの中立を隠そうともしないラング政権への
制裁の意味も持っている。
軽巡は全て改装済みで艦首のハンガーに艦載機9機を、特設巡洋艦は全て民間の高速貨客船の
改装艦でMS9機を搭載している。1個戦隊あたり27機のザクを運用する訳で連邦は護衛に
手を焼くだろう。
なにせ、何時、何処で輸送船を襲うかはジオン側にイニシアティブがあるのだ。
3個中隊27機のザクによる奇襲効果は計り知れない。
ただし、艦載機のうち新型のMS-06Fは90機を少し越える程で後の大半はMS-06C、少数の
MS-05すらいる。EMS-04はソロモンの防空隊に配備され通商破壊の任には就いていない。
その通商破壊部隊の総旗艦ワルキューレのブリッジでランバ・ラルは先程まで行われた式典で
着ていた礼装のまま腕を組んで思案をしていた。
(ドナヒューを戦時任官で大尉とし、軽巡を任せるのはよいが、ワシヤまで艦長、というのは心配
ではあるな)艦の運用は叩き上げ士官やベテラン下士官が担当し、艦長は戦術判断と艦載機の
指揮を担当する訳だが、何事にも卒のないドナヒューはともかく、軽いワシヤに部下を統率できる
だろうか、とランバ・ラルは危惧していた。とはいえ、ジオン十字章持ちの「英雄」に艦を任せ
ない、という選択肢は無かった。ランバ・ラルはワシヤを補佐すべくベテラン下士官を配したが、
彼らと艦長は上手くやっていけるのだろうか。
緒戦で撃沈された空母『スレイプニル』に乗っていたパイロットは15名が生き残り、戦隊の各艦に
配属されたが、つくづく惜しいのはその乗員達だ。操艦やMSの運用に長けた熟練乗組員を大勢
失った。彼らが生き残っていればどれだけ心強かったことか。ワシヤに対するランバ・ラルの心配
も半減しただろう。正直、緒戦では司令部の作戦を無視し、第一大隊長として航空艦隊の後退を
命じるべきだった。ドズルとその幕僚達はMS決戦主義を唱えながらそのプラットフォームたる
MS空母を「沈んでも惜しくない旧式輸送艦」として軽視し、艦隊の盾としたのだ。
第二特別強襲大隊の母艦は損傷こそしたものの、4隻ともソロモンを経由して月に帰還できた
のだから突撃機動軍の方がMS空母とその乗員を重要視していると言えるだろう。
偶然空襲されなかっただけかもしれないが。
「サイド解放作戦」ではサイド2以外のサイドには軽巡1隻と特設巡2隻の戦隊を陽動として投入
したが、これら船足の速い艦を艦隊決戦に投入し、別働隊として遊撃戦を展開していれば勝てた、
とは言わないが、もっと勇戦できたのではないか。
そんなことを考えていると、クランプ中尉が「そろそろ艦長室で着替えられては…」と声をかけて
きた。「あぁ、そうだな。3時間ほど仮眠を取る、その間の指揮は任せる」とランバ・ラルは
ブリッジを後にした。
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==== ソロモン→サイド1への航路上
重巡『ファルメル』のMSデッキにはMS-06S 『シャア専用ザク』、MS-06R1A 『リック・ザク』
2機、MS-06F 9機が並んでいたが、昨日の補給でMS-06Eなる三つ目の大口径光学センサーを装備
した異形の偵察機が3機補充された。バックパックにも大型のセンサーを備えスラスターも強化
されている強行偵察型といえるザクでファルメル隊の任務には欠かせない機体といえた。
とはいえ、都合4種類のザクを整備する整備班の負担は大きいともいえ、整備長のマイ技術大尉は
整備員の割り振りや整備部品のやりくりに頭を悩ませることになった。
「正直本艦の拡張された格納庫でも、15機は手狭ですね。『ケンプテン』『ノルトハウゼン』の
方は艦載機が増えたとは9機ですから新しい格納庫にはかなり余裕があります。もし、本艦が被弾
などで艦載機の運用に支障が出た時は小隊ごとに僚艦への移動を考えねばならないでしょう」
と、マイ大尉はこの戦隊の指揮官シャア少佐に提案する。シャアは「このフネが被弾する様な羽目
にならん為の『三つ目』だと思うが、艦載機の整備に関しては全て君に任せる」とマイを信頼して
いる態度を見せた。緒戦で幾多の技術的「予言」を的中させたオリヴァー・マイという男をシャア
は信用するに至った。実のところ、シャアが「君」と呼ぶ部下はマイだけだ。
他の者は「貴様」か階級または役職で呼ぶ。
少佐に昇進し、戦隊を任されることが決まるとシャアは旗艦の整備長に内定したマイに向かって
「私は友達が少なくてな、君には友人になって欲しいのだよ」と微笑んでるつもりなのか口の端を
歪めてそう言うのをマイは(どこまで本気なんだろう…)と思いながらも「光栄です。今後とも
よろしく願います」と彼らしく生真面目に答えた、ということがあった。
生真面目な整備長は「自分と共に『ニーズヘッグ』の少年兵が脱出できたお陰でファルメルの
整備班は他の艦よりは人手が不足している訳ではなありません。余裕はありませんが…」と自分
と少年兵を逃してくれた亡き老艦長に感謝していた。整備士以外の少年兵もファルメルの他の
部署で熟練兵の扱いを受けている。なにせ史上初の宇宙艦隊決戦を生き延びたのである。
マイは内心(他の空母でもせめて少年兵だけでも脱出させてくれれば…)と思ったが、口に
すれば宇宙攻撃軍司令部批判になる。しかし、シャア司令は「艦載機を発進させ空船となった空母
は下がらせるべきだったな。囮役にするのなら、ビーム撹乱幕を展開する用意くらいはすべき
だったろう。攻撃軍はその点中途半端なのだよ」と堂々と司令部を批判した。
司令と整備長がそんな会話をしていると、機体に1日遅れて着任したMS-06Eのパイロット達が
やってきた。
『三つ目』ことMS-06Eの小隊を指揮する補充パイロット、フーバー・アイスラ少尉は着任を申告
すると、「我が小隊は戦隊が常に敵を奇襲できることを請け合います」と鼻息荒く豪語した。
シャアはニヤリとしながら「ほぅ、それは心強い。では、その自信の程を見せて貰おうか」と新型
機の慣らしを兼ねた偵察任務を与えた。「貴様の小隊には護衛としてブラウンとマイヤー両曹長を
付ける。リック・ザクでなければ『三つ目』に追随できんだろうからな」と付け加えると、
ブリッジに2機のリック・ザクから「「発進準備完了」」と通信が入る。フーバー少尉は泡を食い
ながらハンガーへ飛んでいった。
緊急発進といった体でファルメルを飛び出た3機のMS-06Eとそのすぐ後ろを飛ぶ2機の
MS-06R1A、先頭を飛ぶMS-06Eはしきりに頭部と3連カメラアイを動かして索敵している。
「赤い彗星」にあそこまで言った手前、敵を見逃しては面目を失うだけでは済まない。
フーバーは2人の部下、ジャニス・ハラウェイ、ケイト・ヨン両軍曹に「いいか!絶対に敵を
発見するんだ!さもないと俺は『赤い彗星』に殺されちまう!」と命じた。
フーバーはあの壮絶な笑みが頭から離れない。(私にここまで言ったからには貴様は生命を懸ける
のだろう?)と言っていたようにフーバーからは見えた。そのうえ、小隊員のジオン十字章持ちを
付ける、という。護衛と言っていたが、その実は督戦隊であろう。凄腕の乗るリック・ザクに背中
を取られフーバーは生きた心地がしなかった。
フレデリック・ブラウン曹長は(『三つ目』の隊長機、なんかやけに慌ててるなぁ。居もしない敵
を「発見」しちゃいそうだ…)と思ったが、少尉相手に「落ち着け」と言ったら「ジオン十字章を
鼻にかけてる」と言われそうなので黙っていた。一緒に配属されたデニム軍曹から「いいですか。
二人共こないだまで新兵だった訳で、初陣でいきなりジオン十字章に2階級特進ですから妬む奴は
必ず出ます。言動は謙遜し過ぎるくらいでちょうどいいんですよ」と言われている。
お陰でブラウン、マイヤーともファルメル隊では寡黙で謙虚なキャラを貫いていた。そのせいで、
シャア少佐の親衛隊の様に思われていたが。シャアの有り過ぎる威厳と相混り、学がある士官が
彼らを「紅衛兵」と呼び恐れるのもシやむなしと言ったところか。フーバーがビクついているのも
そういった事情があった。
敵を発見したのはきょろきょろしていたフーバー機ではなく終始冷静なヨン軍曹だった。
「敵船団、10時。護衛を伴っている模様」と落ち着いて報告する。
公国とギレンのイデオロギーに忠実な彼女はシャアもブラウン、マイヤーも総統の思想に忠実な
「同志」として頼りに思うこそあれ、恐れてはいなかった。彼女にすれば頼りになる護衛が付いて
いたので、冷静に索敵できたのだ。
フーバーは半ば裏返った声で「よくやった!ヨン軍曹。直ちに接近、詳細を掴むぞ!」と命じる
が、ハラウェイ軍曹が「小隊長、敵にもMSがいます。慎重に接近すべきでは?」と具申する。
彼女はフーバーの落ち着かない挙動を危ぶんでいたのだ。フーバーは「そ、そうだな。慎重に
接近だ」と後ろのリック・ザクを気にしながら小声で命じた。
5機は進路変更後、慣性移動で接近し、航路近くの不法投棄船に辿り着いた。
ヨンが発見した敵輸送船団は民間船と思われる貨物船16隻に軽巡3隻、駆逐艦4隻の護衛が付いて
いた。その後方にも光群が見えるので、大規模な輸送船団の一部らしい。
観測データを取ったフーバー機は振り返って通信用レーザーライフルを構え、ハラウェイ、
ヨンの2人から制止された。ここでレーザーを発振すれば居場所を明かす様なものだ。
06Eとリック・ザクの推力を生かして離脱できても、奇襲はできなくなる。
最小限の噴射で充分な距離を取ったフーバー機は今度こそレーザーライフルで母艦に
敵輸送船団の存在と編成を報告できた。通信後、5機は最大推力で帰還軌道に乗った。
フーバーは無事、敵船団を発見でき心の底から安堵した。発見者のヨン軍曹にキスしたい
くらいだった。彼女はあまり彼の好みのタイプではなかったが。流石に連邦程その辺に
煩くないジオンでも非常識、とされることを思いとどまり「よくやったヨン軍曹。
ファルメルに帰ったら士官食堂に連れていってやる。全部オレ持ちで甘いもん食べ放題だぞ」
と士官向けのスイーツを奢ると約束した。ヨンは「ジャニスと一緒ならご招待に応じます。
あと、女子のスイーツ欲舐めない方がいいですよ。少尉の俸給、ひと月分がふっ飛ぶくらい
余裕ですから」と冷静に答えた。ハラウェイ軍曹は「ありがとねケイト!」と相棒に素直に
感謝している。遠慮する気は毛頭無いようだ。
フーバーは「うん、それじゃ2人に奢る代わりに1人3杯くらいで勘弁してください…」と
先程の宣言を撤回した。
『いい気になってデカイことを言うと墓穴を掘る』がフーバー・アイスラが今日学んだ
教訓だった。(これからは小物らしく大人しく勤めよう)そんなことを考えていると、
近距離通信で「くく…」という声が漏れてきてフーバー機はビクっと後ろを振り向いた。
後ろのリック・ザクから漏れてきた忍び笑いだ。(こ、こえぇ…)フーバーには忍び
笑いが自分のすぐ背後にいる死神が笑った様に思え、震え上がった。
ファルメルに帰還するとフーバーは小隊員と護衛を待たずに大急ぎでブリッジに上がり、
シャア戦隊司令に敵船団の詳細を報告した。シャアは敵軽巡の艦首が今までと違うこと、
駆逐艦が艦底に何か懸架しているのが気になった様だった。
「ご苦労、アイスラ少尉。貴様は見事大言にふさわしい成果を挙げた。下がって良し」と
シャアが労うとフーバーは一瞬また気が大きくなったが、今日の災難を思い出し、敬礼だけ
すると踵を返した。途中、ブラウンとマイヤーとすれ違い(ビクついてたのをチクられる
のかも…)と思ったが、「レッド・ガード」が怖くて声をかけられなかった。
シャアはブラウンとマイヤーに「あの少尉はどんな様子だったか?」と尋ねると、ブラウンが
「アイスラ少尉は何か怯えたご様子でした。護衛の自分達が頼りにならないのか、と少し残念で
ありました」と素直に答える。マイヤーは「ヨン、ハラウェイ両軍曹は冷静に任務を遂行して
いました。アイスラ少尉が不用意にレーザーを発振しようとしたのを制止する程冷静に上官に諫言
する2人に感心しました」と偵察小隊員を褒めた。
シャアは「貴様らはアイスラ少尉が小心者で士官に相応しくない思うか?」と聞くと
「「残念ながら」」と答える2人に「それは違うな。少尉は偵察任務に高い適性を持っている。
私が欲しいのは獲物を狙う狼ではなく、捕食者に怯えるよく見える目とよく聞こえる耳を
持った小動物だ。彼はその条件にぴったりと言える。小心故のミスはあの落ち着いた小隊員達
がカバーするだろう。貴様らが実際、目にした様にな」とシャアは思わぬ拾い物をした、
と笑っている。
ブラウンとマイヤーは少佐の見識に感心したようで「「考えが到りませんでした!」」と
敬礼した。
シャワーを浴びるとフーバー少尉は部下2人を士官食堂に連れていき、パフェ大盛りを3杯奢った。
ジャニスはストロベリー、チョコ、バナナと全部種類を変えたが、ケイトはストロベリーパフェを
3杯食べた。ケイト・ヨンは拘りが強い性格なのだ。
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ゴップです。月から帰る途中の軌道ステーション『ペンタ』で私はこのステーションのドックで
改装なった護衛艦の出撃を見送っていた。緒戦で艦首を損傷したサラミスをブロックごと四角い
格納庫に入れ替えた『サラミス ブロック60』だ。艦首の格納庫にはMS4機を搭載し、艦側面の
格納庫にヘボン君のお気に入りRG-01『リ・ガード』を2機搭載している。
その分ミサイルランチャーは減ったがウッディ少佐によると「ジオンは誘導弾対策を取る筈で
従来型のミサイルでは戦果が見込めない」ので艦載機を増やしたのだそうだ。なにせサイド防衛戦
から3週間の突貫工事でリフォームしたので、割とやっつけ感があるフネだが、こういう
「航空巡洋艦」は有って困ることは無いので、損傷艦の改装が終わったら無事だった艦も改装する
予定だ。勿論新造艦はこの仕様で建造されている。
マシュー・ペリー級も『フライトII』となり、こちらもRG-01リ・ガードを1機、船底に搭載可能
になった。小さいペリー級はザクマシンガンの被弾で大破した艦が多く、こちらは損傷艦の修理
ついでの改装ではなく、無事だった艦を改装している。と、言っても余り大掛かりな工事では
なく、外見上の違いは、船底にRG-01を載せる枠が付いているくらいだ。
MSイグルーで出てきたボールを6機搭載したサラミスに付いてたアレみたいな枠です。
RG-01は足を畳めるので、逆さになった頭が船底にくっついてる様でいささかシュールな絵面だ。
「敵さん『まーた、連邦が化け物を作って寄越した』と言うだろうねぇ…」私がボヤくとバスクは
「味方の輸送船、特に民間船には奇怪な見た目も却って頼もしく思われるのではないでしょうか」
と、物は考えようと言った。「そうだね。ついでだからあの顔に大きい目とか口とか描いたら威嚇
にならないかな?」と言うとリー少佐が「それ、いいですね!」と以前の軽いノリで同意した。
私はなんとなく往時のオフィスを思い出していた。あの頃はチャーリー君もマエバラ君もいた。
彼らは元気でやってるだろうか。
最後に現れたのは先程までの改装艦の旗艦となる、新造重巡だ。護衛部隊の旗艦として計画され、
AE.とヤシマ重工で争われたコンペでAE.の『クラップ』級を抑え制式化を勝ち取った
『アレクサンドリア』級重巡だ。名前の通り『Ζ』に出てきたあの重巡と同じ姿をしている。
ペンタの造船ドックで建造され、先日進水した一番艦『アレクサンドリア』ニ号艦『アル・ギザ』
三番艦『アスワン 』がこの日、出撃していった。
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==== サイド4 首都バンチ
この日、Dr.Jの研究所にフレミング インダストリーのCTOセイス・クラークが途方に暮れた
様子でやってきた。
「先生、私はどうしたら良いのでしょう。辞表を提出すべきなのでしょうか…」今月3日、ここの
地下にあるシェルターでサイド4:ムーアに攻め寄せるジオン軍を連邦軍が撃退するのを観戦して
いた時の喜び様とは打って変わった憔悴しきった表情だ。
長年助手を勤めてきた男にドクターは「君のレオがパイロット達から搭乗を拒否され、社長が怒り
狂ってるのはキャシー嬢ちゃんから聞いた。搭乗拒否したパイロット達を罰しようとしたら連邦軍
から待ったがかかったのじゃろ?エアーズのボンボンがやらかしたせいでムーア防衛隊の指揮権を
取り上げられ、さらに怒っとることもな」と事情を察していることを告げた。
「それで社長の矛先がレオを作った君に向いたんじゃろ?まぁ、あのポンコツを開発した君の
自業自得、と思わんでもないが、付き合いの長い君が困っとるなら力になろうじゃないか」と
親切めかした口調でクラークに打開策があると匂わせ、クラークはそれに飛びついた。
「これは『MMS-04A1』という。型番は同じだが、実際には別物じゃな。商標のアレとかあるじゃ
ろうから同じ『レオ』と呼べばええと思うよ」ドクターはクラークを研究所地下の格納庫へ連れて
いき密かに開発していた新型MSを見せた。MM-04と大凡似通った姿だが、大きな違いがあった。
「これ、頭が動きますね」MMS-04A1はドイツ兵のヘルメットの様な頭部を左右に動かし、
ヘルメットの下にある目玉を光らせていた。「ま、固定式のセンサーでは死角が多いからなぁ。
中身の方も色々伝手を使ってZAS社の融合炉の実物が手に入ってな。そいつを無断コピーして
使っとる。駆動系や推進機もMS-06とMS-05の物をコピーじゃ」悪びれる風も無く、ザクの主要
パーツを無断コピーしている、と言うドクター。
クラークは驚愕しながらも「あの、先生、それって戦後困ったことにならないでしょうか…」と
もっともなことを聞くが、「なに、勝てばいいんじゃ、勝てば。バムのパーツをコピーしたら
ライセンス料が発生するだろうが、ザクのならジオンが負けたドサクサにZASやジオニックに
端金を掴ませて解決じゃよ。アナハイムと競争になるかもしれんがの」とドクターは笑っている。
AE.が両社を買収する前に金を払って解決する、という。「端金」とは会社にではなく何人かの
役員を抱き込んでウヤムヤにする経費のことなのだろう、とクラークは想像した。
「持っている銃も大きくなってますね」クラークはこれ以上無断コピーについて突っ込んでも
無駄なのを知り話題を変えた。「口径を120mmまで拡大しておる。徹甲弾は嵩張るでなぁ、
弾薬は前のと同じ多目的榴弾(HEAT-MP.)だけじゃ。ただ弾頭を二重化して炸薬を増やしとる。
現行のMS-06は勿論、ジオンが繰り出してくる新型にもある程度は効くだろうて」と手に持った
マシンガンを解説した。「言うておくが、こいつはオリジナルじゃよ。ドラムマシンガンはザク
の持っとるのとは全然違う装弾機構を持っておる」と自慢する。MMS-04A1の機関銃はザクの
円盤型ではなく、文字通りドラム缶の様な形状の弾倉を付けていた。
「これの他にも無反動砲やロケット弾発射器を持てる。連邦の使っとる誘導弾は値が張りすぎ
なんで無理じゃな。少なくとも『商品』には無理じゃ。連邦がムーアにくれたバムも持っとらん
のだろ?」とクラークに尋ねた。「ええ、防衛隊に誘導弾の維持管理は無理だろうと…」
「維持は厄介じゃが、連邦が恐れておるのは管理、機密の漏洩じゃろう。なにせムーアはワシの
様な胡散臭い輩が跋扈しとるからの」とぼけた口調で連邦とサイドの間に存在する緊張関係を語る
ドクターに「エアーズ市の様にフレミング市長が更迭されるなんてことはないでしょうか?」と
心配げなクラーク。散々八つ当たりされたにも関わらず、若い頃から一緒に会社を大きくしてきた
社長を憎んでいないようだった。(あの宇宙飛行士はクラーク君を若い頃から便利使いしとった。
今日も結局の所クラーク君に泣きつかれればワシがなんとかする、と思って寄越したんじゃろな)
ドクターは目の前の男同様に若い頃から知る社長にも愛着があった。聞かん坊のガキ大将の様な
男で腹が立つことは多々あっても憎めないでいる変な愛嬌のある男だ。ドクターは何かと文句は
言っても最後には彼らを助けてしまうのがここ30年近くの彼ら3人の関係だった。
(お隣のブッホ社にもワシの様なもんがおるんじゃろか?もっとも、シャルンホルストはうちの
社長よりずーと優秀だがの)ドクターの脳裏に何故かサイド1を支配する企業グループのCEO
のことが思い浮かんだ。
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==== サイド4 『グリプス3』
第3艦隊の寄港地となっているコロニー、与圧ブロックがある面の反対側はフレームだけで内部は
真空なので厳密には密閉式ではない『グリプス3』の第3艦隊司令部と鎮守府司令部がある与圧
ブロックにジョブ・ジョン曹長はいた。3日の会戦の戦果を評価され曹長に昇進したのだ。
小隊長イワノフ曹長も准尉に昇進し、ダンクも軍曹となった。
ただ、昇進だけではなくジョブとダンクには異動の話もきた。サイド7の秘密兵器開発部隊への
転属だというのだ。
正直、ジョブは中隊の「家族」と離れ難かったが、なんと艦隊司令ワイアット中将のところへ
参謀本部のゴップ大将直々に下りてきた話とあっては断ったら中隊に迷惑をかける。それだけ
は嫌だった。
今日も艦隊司令部に呼び出され、さっき艦隊司令直々の「激励」を受けたところだ。この模様は
サイド4のメディアに乗り、「若干16歳のエース、我が故郷の英雄ジョブ・ジョン曹長」は
民間でも有名人になった。きっとクソ施設の大人達がTVのニュースやらで得意顔でインタビューを
受けているのだろう、クソッタレ。ジョブは自分達兄妹が一番苦しかった時に冷淡だった「世間」
がいざ戦争となったら彼を「英雄」と持ち上げるのに納得がいっていなかった。
ダンクは「夢見てる気分ッス。夢じゃないスよね?」と浮ついた顔で呟いていたが、ジョブは
そんな後輩を無視し、司令部の廊下を早足で歩いていった。
しばらくムスっとした顔で歩いていると、顔見知りの「王子様」フレミング少尉に会った。
王子は何か嫌なことがあったようでこちらもムスっとしている。ところがジョブの顔を見た途端
破顔して「やぁ、ジョブ!艦隊司令直々の激励だって?やっぱり君は凄いな」ときさくに声を
かけてきた。(切り替えはええ…)ジョブは半ば呆れてながらも「少尉はなんか難しい顔されて
ましたけど、何かあったんですか?」と話題を変えた。
「君にも関係あることだから教えておこう。実は『ムーア同胞団』の搭乗員がレオで出撃するのを
全員で拒否してね。親父はカンカンに怒ったが艦隊が彼らを庇ってね、あんな機体で戦場をウロ
ウロされたら邪魔だ、と思ってたんだろうな。ついでにムーア防衛隊の指揮権もグリプス3鎮守府
が取ることになって、親父の血圧はうなぎ登りさ」と肩を竦め「ブリキの兵隊」が引き起こした
騒動をジョブに語った。(俺らがアイツをボコったせいで実戦が怖くなったんだろうな…)と
ジョブは想像したが、どうやらワーカー3曹は無事なようで良かった、と思ったのだった。
「少尉は親父さん、市長の健康を心配してたんですか?」とあまり興味はないが一応聞いてみる
ジョブ。少尉は「いや、出撃拒否を呼びかけたのは俺の幼馴染達でな、割と難しい境遇になっち
まったんだよ」と顔から微笑みが消えてシリアスな表情になった。
ジョブにしてみれば、コロニーの中でバカデカイ騒音を撒き散らすヒコーキを飛ばした連中が
上流階級でハブられようが知ったことではなかったが、いい機会なので、一発かまそうと思った。
「あのー、その幼馴染って少尉がヒコーキ飛ばした時に一緒だった人達ッスか?」いつの間にか
口調も変わっている。「あぁ、そうだ。君もあのエアレースを見てくれてたんだな。あれは
まだ中坊の頃でさ、レースの企画やスポンサー探しから全部俺達でやってんだ…」と少尉は
思い出を振り返る様な顔になった。
「そうスか。フレミング少尉には楽しい思い出だったんでしょうが、うちは大変だったんスよ。
まだクソ親父が生きてる頃で、音にイライラして酒瓶投げてくるは、妹は爆音にビビって
泣き出すわで。近所のおっちゃん達も『俺らは空気税でキツいのにボンボン共が派手に酸素
燃やしやがって』とか言ってるし、喜んでたの賭けの胴元になった目端の効くおっちゃんくらい
でしたよ」と、お前らは俺達を踏みつけにして「青春」を謳歌していたのだ、と中隊長言う
ところの「封建領主」に庶民の本音をぶつけてやった。ノボトニー大尉というインテリ士官
に出会わなければジョブに「エライさんに直接文句言ってやる」という発想は生まれなかった
だろう。参謀本部肝入りの部隊に転属するので、イオ・フレミングの不興をかったとしても
ジョブにもN中隊にも報復できない、という計算があったからだが。
イオ・フレミング少尉は唖然としている。まさか自分達のエアレースを恨めしく思う人間が
いたなど想像もつかなかったからだ。「すまなかった…」と言うのが精一杯だった。
もしかすると、ムーアがジオンの奇襲で壊滅した世界の彼なら「うるせぇぞ!貧乏人が!」と
ジョブを殴っていたかもしれないが、この世界の彼は本質的にはいいとこの御曹司のままだった
ので、正面から本音をぶつけられ戸惑っていた。
ジョブは一発かませたのを確かめると「いや、俺転属して完全にここと縁が切れるから、
フレミング家の人にこんなこと言ってるんスけどね。八つ当たりだったら俺が育ったクソ施設
の大人達に『ガキのしつけがなってねぇ』っていくらでもしてくださいよ。ただ、アンタが
中隊に八つ当たりしたり、施設のガキ共を虐めたら参謀本部に『恐れながら…』ってチクらせて
もらいますんで、そのつもりでいてください。何しろ俺って『ニュータイプ』らしいんで、
少尉の1人や2人、MSから降ろすのは簡単スよ。少尉も戦争が終わるまで主計科とかヤでしょ。
なら、俺をほっといてください」とワイアット中将から言われた「ジョン曹長、君を参謀本部は
『ニュータイプ』と考えている。要するに新型MSに向いた人間、ということだね。
私もゴップ大将同様、君には期待している」というセリフを思い出し、イオ少尉に彼なりの
ハッタリをかました。
イオ少尉は目の前の少年が「ニュータイプ」であるのを知り、愕然としながら「分かった。
もとより君をどうこうしようなんて考えちゃいなかった。だが、君は俺の機嫌を損ねたら自分の
家族に累が及ぶって考えてたんだな…、スマン」と頭を下げた。
そして全く卑屈さを感じさせない笑みを浮かべると手を差し出しながら「ジョブ・ジョン、
君が怖い奴だってのは分かった。友達になろう」と言い出した。
(何言ってんだ、こいつ…)とウニ頭の態度にジョブが唖然としていると、イオ少尉は
「パリの士官学校に留学してた時トラブってヤザン・ゲーブルに殴られた時もこうやって
『友達になりましょう』って言ったんだが、その時のヤザン先輩と同じ顔をしてるな、君。
これが俺の処世術だ。『怖い奴』とは友達になりに行くのさ。俺は友達の役に立つ男だよ。
君がいたっていう施設について教えてくれ。俺ができる限りの便宜を図ろう。君は不公平だって
思うだろうが、それで後輩の子達が助かるんだと納得してくれ」とイオは彼が元々持っている
ビジネスマンの顔で「取り引き」を持ちかけたのだ。
「俺を敵に回さない対価に施設のガキ共を助けるってんなら、その取り引き乗りますよ」と
ジョブはイオの手を握った。
「ありがとう、JJ。あ、君のことを『JJ』か「ダブルJ」って呼んでいいかい?」
(距離の詰め方ハンパねぇな…)ジョブ・ジョンはイオ・フレミングという御曹司に呆れる
と共に(そんな悪いヤツじゃねぇのかも)と思うようになった。
連休中に投稿しようと思ってましたが、結局日曜までかかってしまいました。
連邦・ジオン間の戦時条約「月面条約」が締結されました。
ファルメル隊に加わったMS-06E小隊長フーバー・アイスラ少尉は「サンダーボルト」
冒頭でイオに射殺されるダリル達の小隊長です。
フルネームはアニメ版からです。部下はルッグンの2人組ですね。
サイド4ではDr.Jがレオを設計し直してザクと渡り合える機体にしました。
サイド1のブッホ(ロナ)家同様、フレミング家も独立を目指すのでしょうか?
最後、ジョブ・ジョン(とダンク)の転属と散々内心で悪態付いてたイオ少尉との
和解を描きました。果たしてジョブ・ジョンの行く末は如何に、ご期待ください。