・一刀さんは今後ゲスト参戦
・こまけぇこたぁいいんだよ!
北郷一刀。
現代日本に生を受け、平凡な人生を謳歌していた平凡な高校生だったはずの彼は、泥棒を見つけて何やかんやしてるうちに何故か三國志の世界に居た。
詳しくは恋姫†無双をやってください。全年齢版もあるよ☆(投げやり
「劉玄徳に……劉桃香?」
気付いたら広い荒野にポツンと居て、涙が知らずに溢れてきそうになった一刀を救ったのは六人の男女だった。
それぞれが劉備、関羽、張飛と名乗っただけでも一刀には驚愕だというのに、さらにはそれぞれに双子の妹まで居るのには度肝を抜かされた。劉備たちの名前を聞いた時点で色々察した一刀だったが、歴史に残る彼らに妹など居なかったはずだがと首を捻る。
しかしまあ女性の名など歴史書には「誰々の娘」程度しか残らないのが常であるし、後世に伝わらなかっただけなのだろうと無理やり納得する。
「我々は北郷殿こそが予言の天の御遣いだと思っているのだが」
「そんな……俺は御使いなんかじゃ……」
玄徳たちは一刀を天下を泰平に導く天の御遣いだと言うが、一刀自身は何の力もない学生である。
しかし――。
「俺が……俺なんかでも天の御遣いとして皆の希望になることくらいはできると思う」
人々を救いたい。その劉備たちの熱意に一刀はうたれた。彼らの願いを叶えるため、御遣いという役割を演じる決意をする。
「じゃあ、これからよろしくねご主人様!」
「ありがとうございますご主人様」
「にゃはは、よろしくなのだお兄ちゃん」
「お、おう」
桃香、愛紗、鈴々。
三人の美少女にご主人様やらお兄ちゃんと呼ばれ鼻の下を伸ばす一刀。
ご主人様は思春期。
「どうかこれからよろしくお頼み申すご主人様!」
「ご主人様。身辺警護はこの関雲長にお任せあれ!」
「おう、俺たちが守ってやるぜご主人様!」
「すんません。やっぱ名前で呼んでください!?」
しかし玄徳、雲長、翼徳の三人に詰め寄られ、あっさりと態度を翻す。
すっごい暑苦しかった。後にそう語ったとか何とか。
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話し合いの末義兄弟の契りを交わす形で落ち着きました。
「えへへ、何か困ったことがあったら言ってね一刀くん」
「あ、ああ。何か嬉しそうだな桃香」
いつもの五割増しの笑顔で言う桃香に、一刀は戸惑い気味に返す。
「だって弟だよ弟。私お兄ちゃんに甘えてばかりだったから、弟っていうのは新鮮で」
「(何故か俺の方が年下扱いなのは置いとくとして)あれ? 雲長と翼徳も義弟だよな?」
「あの二人は弟って感じがしないし可愛くないから」
「グハァッ!?」
「無念!?」
「うん。とりあえずあっちで死んだ二人に謝りに行こうか」
通りすがりに桃香の言葉を聞いてしまい撃沈する髭のおっさん二人。
別に自分が可愛いとは微塵も思っていないが、敬愛する義姉に可愛くないと言われるのは耐えられなかったらしい。
難儀なおっさんたちである。
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「一刀殿は軍師の才がおありですね」
「えー?」
諸葛孔明。後世において脈絡も無く罠の元凶扱いされるくらい有名な軍師に言われ、一刀は喜ぶ所かむしろ不審に思い首を傾げた。
「俺そんなに頭は良くないんだけど。そりゃ武将よりは向いてるかもしれないけど」
「謙遜を。確かに常識に疎い部分はありますが、それは天の国で生まれ育った一刀殿にとっては当然のこと。それ以上に、一刀殿の幅広い教養と発想には目をみはるものがあります。この大陸の知を学び生かす術を身に付ければ、他の追随を許さぬ軍師となるでしょう」
「ま、マジ?」
希代の軍師に将来有望と言われ、何だか自信が湧いてくる一刀。
「なら軍師としての勉強頑張らないとな!」
「その意気です。私も僭越ながら軍師というものをお教えしましょう」
そう言うと、おもむろに一刀に何かを手渡す孔明。
「では、まずあの岩に向けてビームを撃ってください」
「無理です」
扇を握らせて無理難題を言い出す孔明を、一刀は間髪置かずに否定した。
諸葛孔明。実は妹にビーム修行を拒否られて落ち込んでいたらしい。