私の兄者がこんなに強いはずがない   作:ガタガタ震えて立向う

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・時間軸を盛大に無視しています
・三國無双で多少のセリフのあるモブはともかく、キャラがまったく把握できないモブを出す予定はありません
・同じく恋姫に居ない女性化武将を出す予定もありません
・蓮華様は俺の嫁
・こまけぇこたぁいいんだよ!


6晋伝での呉の放置っぷりは異常

 

 孫一族が率いる呉。

「仁」を掲げる蜀や「覇」を唱える魏と並ぶその国は、江東の虎と呼ばれた孫堅を頭に、彼の子供たちや多くの仲間に支えられている「絆」の国である。

 

 

「よーし、行くずぇ周瑜!」

「ああ! 抜け駆けしないでよ伯符!」

「ふっ。まったくもって君たちらしいよ孫策」

「待て雪蓮!? 公瑾も余裕ぶってないで止めてくれ!?」

「やはり兄上たちは凄い。私には何ができるのか……」

「兄様も姉様も凄い。それに比べて私は……」

「……俺は孫権様を守る」

「お猫様ー!!」

「野郎ども! 鈴の甘寧兄妹がお通りだ!」

「……もう少し大人しくできないのか貴様は」

「よーし! 弓腰姫が相手になってあげるわ!」

「お姉ちゃんたちずるーい! 小蓮も行くの!」

「お兄様! それはもしや私が探していた兵法書では!?」

「うわぁ!? あ、後で読ませてあげますから離れてください穏!?」

 

 

「……正に混沌(カオス)!!」

 

「おい。孫堅様は何を叫んでおいでなのだ?」

「まあ叫びたくなる気持ちも分かるがの」

 

 虚空に向かって咆哮する孫堅と、その様子を見つつ昼間から酒を飲む黄蓋兄妹。

 いくらなんでも濃い人間が多すぎた(しかもまだ居る)

 

 

「公瑾。おまえは伯符や雪蓮を甘やかしすぎだ」「そうか? 孫策たちは確かに自由な人間だが、己の責務を疎かにする人間ではあるまい」

「いや確かにそうだが、気まぐれがすぎるというか、下に示しがつかないというか」

 

 特に雪蓮。人に仕事を押し付けるのはやめてほしい。

 しかもこちらの処理能力の限界あたりで見極めたように帰ってくるので、怒っている余裕がなくうやむやになってしまうというたちの悪さだ。

 

「まあ私が主に世話をしているのは伯符だからな。確かに雪蓮ほど振り回される事はない」

「……」

「どうした冥琳?」

「いや、そういえば二喬をおまえと伯符の嫁にという話があるのだが」

「ああ。悪くない話し故受けるつもりだが」

「私はそれに反対して全身全霊をかけておまえの嫁に雪蓮を推そうと思う」

「私が悪かった」

「何で即答で嫌がってんのよ!?」

 

 公瑾が謝った瞬間、扉をスパーンと開けて雪蓮が現れる。

 相変わらずの神出鬼没ぶりに、周瑜兄妹は聞いていたのかとつっこむことなく流す。

 

「雪蓮。私は君のことが嫌いではないが、夫として共に歩む自信はない」

「本音は?」

「友人としてはともかく嫁にこんなじゃじゃ馬はいらん」

「ぐっ、自覚があるだけに反論できない」

「自覚があったのか」

「自覚があるならもう少し大人しくしてほしいのだがな」

「……ホント歯に衣着せないわねあなたたち。酷いわ!」

 

 話をしながらも政務の手は止めない周瑜兄妹に、雪蓮はすねて見せたが当然無視された。

 

 

「はあ疲れた。大喬、膝枕してくれよ」

「ひ、人前でそんな恥ずかしいことできません!」

「そうか? 俺は別に恥ずかしくねえぜ?」

「もう、孫策様のバカ!」

 

「……」

「どうした雪蓮?」

 

 訓練の休憩中。雪蓮が珍しく静かなことに違和感を覚え、冥琳は声をかける。

 

「ねえ冥琳。私もあんな可愛い子と結婚したい」

「そうか。おまえも遂に結婚を考え……可愛い?」

 

 兄に触発されたのかと納得しかけた冥琳だったが、何かがおかしい事に気付き首をかしげる。

 

「はぁ、どこかに大喬みたいな可愛い男の娘いないかしら」

「雪蓮……いや、探せば……居るかもな」

 

 深く突っ込んだらダメだ。

 冥琳はそう判断し言葉を濁した。

 

 

「おいおっさん。アンタからもこの分からず屋に言ってくれよ」

「別に俺は間違っちゃいないぜ。おっさんだってそう思うだろ?」

「またかおまえたち。それにおっさんではないと何度言えば……」

 

 甘寧と凌統。相変わらず喧嘩している二人が、相変わらず自分をおっさんと呼ぶのに、呂子明はため息で応えた。

 

「おまえたち彼方を見ろ」

「お、亞莎さんだ」

「おう、姐さんだな」

 

 子明が指差した先には、通りすがりの彼の妹。まったく似ちゃいないが双子の妹である。

 

「おまえたち、亞莎がおばさんに見えるか?」

「いや、そりゃ見えないでしょ。むしろ俺より年下に見えるし」

「だよなぁ。亞莎の姐さんは若くて美人だぜ」

「そうだろう。ならば亞莎と同い年の俺もおっさんではない!」

 

 言い切った。腰に手を当て堂々と言い放った。

 

「いや、おっさんはおっさんでしょ」

「だよなぁ。見た目からしておっさんだぜ」

「……おまえたち何故こういう時だけ息が合う」

 

 一点の曇りもない様子で言われ、子明は半ば本気で落ち込んだ。

 

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