魅惑のハイヒール 作:ゴ・ガドル・バ
現代の事象が絡んだミステリー物を書きたくなり書きました。
「いい加減にしなさい!。」
皺を顔に刻んだ男性の怒鳴り声に少女は身体を震わせる。
「どうして彼との交際を認めてくれないの!?。お父さんの言うことだって聞いてるし成績だって維持してるしじゃない!!。」
少女は目を涙ぐませながら自分の父親に反抗する。
自分の父親は議員だ、様々な良からぬ噂が纏いネット等でもよく叩かれる職業だ。
だけど少女……手越美亜はそれでも自分の父には他の家庭と同等、否、他所の家族以上の愛情を注いでもらった自負はある。
成績等で口五月蠅い所はあるが父は優しく自分を見守ってくれていた。
しかし優しい父親と今は口論となりどちらも折れない状態になってしまっている。
きっかけは高校に入って美亜に恋人が出来たことに起因する。
学生だから当然恋ぐらいするよね。
特に抵抗もなくそう考え美亜は1年生の時から3年生に上がる今まで同級生の赤城里庄と付き合い続け、里庄に私達のつき合いも長いからお父さんに報告していいかな?と言ったら彼は喜んで了解してくれた。
そして、洗いざらい話今の状況に至るわけである。
「とにかく交際は認められん。個人で営んでるしがないバイク屋の息子だと?。お前に相応しくない!考えなおせ!。」
この人は身分でしか人を見れないのかと悲観し、彼の素姓を話したことを激しく後悔した。
こんなことなら話さなければ良かった。
「お父さんの馬鹿!」
今まで反抗したことのない美亜の初めての反抗。
ダッシュで自分の部屋へもどりベットに横になった。
なんで認めてくれないの……里庄は面白くて優しくて……一緒にいると安らぐのに……。
ピコン、とスマホがなった。
手に取ると、里庄から『美亜元気~』とメッセージが送られてきた。
「元気じゃないよ……」
口では本音を溢しながらも画面の世界では『うん、なんとか』と返事する。
すぐに既読がつき『なにかあったの』とメッセージが届いた。
『親と少し、ね。里庄と付き合ってること話したら怒られちゃったの』
『え、マジかごめん……俺のせいで』
あなたのせいじゃないのに……本当に素直な人ね。
その素直さが愛らしく思い口元が緩む。
『里庄のせいじゃないから安心して。うちの父親の頭が固いだけだから。お父さんに別れろって言われたって絶対あなたとは別れない』
『ありがとう。でもお父さんとも程々にしてね。俺のせいで美亜が勘当になったらどうしていいか』
『ならないしさせないから大丈夫!。里庄は心配しすぎだよ。お父さんに里庄を認めさせるまで絶対諦めないから』
『凄い気合いだね。俺もマイナスなこと考えないように頑張るよ!』
『そうその意気だよ!。じゃあ勉強するからまた明日学校でね!』
『うん!』
「バイバイ里庄。」
スマホを置くと美亜は机に向かい勉強を始めた。
彼はディーラーに就職し父親が亡き後、店を継ぐのが目標だという。
「私も彼に負けずに頑張ろう……受験もお父さんに認めさせることも。」
意気込むと必死でテキストを見はじめた。
……次の日彼女の願いの1つは永遠に叶わなくなった。
自身の執筆技術の向上も目ざし今後とも書いていけるようにしたいです。