獅子と兎 〜ダンジョンの物語〜 作:パーフェクトノックアウト
では、どうぞ。
「最期は好きなところで好きなように死なせてくれよ…………新友」
「レオーネ………」
「……じゃあな」
ロクでなしに落ちたどうしようもないアタシ、ナイトレイドのレオーネの人生は、こうして終わりを迎えた。
…………………………はずだった。
「なぁんで生きてるんだ〜?てか、何処だよここ?」
レオーネが気が付くと、彼女は何処かの路地裏にいた。しかも今の彼女の姿は、危険種と混ざりきってしまったよりも前、帝具「ライオネル」を使う前の人間の姿に戻っている上、その帝具が無い状態であった。色んな疑問を抱えながら路地裏を出ると、そこで見たのは……………………
「なんだ……こりゃ!?」
自分と同じ人間だけでなく、
耳がピンと尖ったような変わった人間、
小さいのに何処かの大人びた子供、
犬、猫、兎などの耳や尻尾が生えた奴らがわんさか居る街であった。
更に目を引いたのは、街で一番目立つ天空まで高くそびえ立つ、大きな塔であった。
「ここは帝都じゃない……いや、それ以前にアタシがいた世界なのか?地獄にしちゃあ突っ込みどころ満載だぞ!」
頭の中のモヤモヤを解消する為、情報収集を始めた。
……が、開始後直ぐに……
チンピラA「へっへっへ、こんな夜にイイ女が歩いているとはツイてるゼ!」
チンピラB「アニキ〜!カジノで大負けしちまった鬱憤、この姉ちゃんでスッキリさせようぜェ〜」
チンピラA「ソイツは名案だ!全員で愉しもうぜ!」
チンピラC「流ッ石アニキ!太っ腹ですぜぇ!」
……何処の世界でもこんなクズ共居るんだなぁ……
チンピラA「さぁ姉ちゃんよぉ〜、お愉しみの前に、暫く大人しくして───────────」
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「他にナンカ言う事あるかぁ?」
チンピラたち「「「ハイ、スミマセン。モウシマセン。」」」
取り敢えず、軽くフルボッコにしてやった!
ついでに有り金(迷惑料ダゾ!)分捕ってやった!
この場でコイツラをぶっ殺さなかったのは、この街、この世界についての情報を聞き出すためだった。道中アタシ等の手配書が一切見当たらなかったとはいえ、まだ何も解ってない段階で騒ぎを起こすわけにもいかねーし、大臣に一撃カマして、ヤツの処刑を見届けて、もうロクでなしの生き方をする必要は無いって思ってるんだろうな、アタシは………
「じゃあ、アタシの質問には全部答えろよ。良いな?アンダァーースタァーンド!!??」
チンピラたちは恐怖に怯え、極東の郷土作品の赤べこのように、首を縦に激しく振り頷いた。
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話をまとめると、
【この街は『迷宮都市オラリオ』と呼ばれ、】
【あのデカイ塔『バベル』の真下に、『ダンジョン』って言う危険……モンスターか…。ソイツらが無限に生まれる地下迷宮があると…】
【あの塔は只の建造物でなくて、大昔にダンジョンからモンスターが出で来ないようにする為の、蓋の役割として建てられたモノだそうだ】
【で、ダンジョンでモンスターをやっつけて、倒すと手に入る魔石やドロップアイテムを売り捌いて日々生活してる奴を『冒険者』がこの街には一杯なんだと…】
【この世界にはアタシ等人間…ヒューマン以外に、耳長で長寿のエルフ、背は低いが馬鹿力のあるドワーフ、褐色で闘争本能の塊みたいなアマゾネス、大人になっても子供サイズな小人(パルゥム)、犬耳のシアンスロープ、猫耳のキャットピープルなどの獣人と、色んな種族が居ると…】
そして、極めつけは……………
【なんとこの世界には、神が居ると………】
【天界の神たちは、刺激を求めて地上(下界)にやって来て、地上の奴らと楽しく過ごしてると】
……………………耳を疑ったアタシがチンピラたちをシメ治したのは言うまでもない…。
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「じゃ、色々と話聞けたから、アタシはもう行くぞ〜。次、バカなことしてたらマジでブッ殺ダゾ?」
チンピラたち「「「ハイ、スミマセン。モウシマセン。」」」
そう脅……忠告し、レオーネは去っていった。
「ダンジョンに行くには、まず冒険者の集まり、ファミリアに入団して、恩恵(ファルナ)って奴を貰わなきゃいけないって訳か……」
(話を聞いて思い出したんだけど、アタシの今の状況、前にタツミが読んでた『オーダーマン』のあの話と全く似てるような…………)
ナイトレイドのタツミは、帝都で人気のヒーロー漫画『オーダーマン』の熱からのファンで、仲間のラバックとごっこ遊びまでするほど好んでいた。その作品が、オーダーマンが悪者と相打ちになり死んでしまったが、気が付くと全く知らない世界で生き返り、新たな人生を歩んでいく、という形で最終回を迎え、タツミが二重の意味で号泣してたとラバックが言ってたのを思い出した。
(いや待て、あり得ない話が続いてどう対処すれば良いか分かんなくなってきたぞ………。はぁ〜、辞め辞め。これ以上はどう仕様もない。晩飯食って、一晩寝て、明日また調べ直すか………。)
レオーネは悩みながら、夜のオラリオを歩いて行った。
(あ、これっぽっちの金じゃ、高いヤツは食えないし、寝るのも野宿になるな………)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チンピラA「ああ〜、イッテェ……。」
チンピラB「アニキ〜、大丈夫ですかい…。」
チンピラA「コレが大丈夫に見えるかよ…クソ〜、何者だあの女…アマゾネスでもねぇのに…冒険者の俺たちをボコボコにするなんて───────
チンピラC「…ん?あ、あのぁ、アニキ…。」
チンピラA「ああ?どうした?」
チンピラC「あの…金髪の姉ちゃん、冒険者の事はおろか……ダンジョンの事も、今日…初めて知ったみたいな…口ぶりでしたよね……。」
チンピラA「ああ、そんな感じだったな…。そいつが何だって………………………ッ!?」
チンピラB「え?どうしたんですか、アニキ?」
チンピラA「…おい、そんな事があんのか!?」
チンピラC「そっ!そうとしか、考えようがねぇんです……!」
チンピラB「ちょっとちょっと〜。どうしちまったんですか、アニキ?一体何の────────」
チンピラA「バカ野郎!まだ気づかねのか!?………あの女はなぁ、恩恵無しで冒険者の俺たちをボコボコにしたってことだよ!!!」
チンピラB「……は?、はぁ!?」
そう、このチンピラ三人、曲がりなりにもソーマ・ファミリアに所属する冒険者で全員level2であった。其れなりの強さがあったにも関わらず、同じ人間で、恩恵すら刻まれてない女に、一方的にボコボコにされたという事実を認識した瞬間、震えが止まらなくなってしまった。
その後この三人は、『一生あの女には逆らわない!』、『あの女に誓ってクズな生き方は辞めよう!』と心に誓うことにした。
━━━━━━━━━━━完━━━━━━━━━━━
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最近始めたばかりで、超ド素人です。
ダンまちのクロス作品で、原作死亡キャラがダンまちの世界に転生して、原作キャラと絡みながら第二の人生を送る、的なお話でメインにしたいキャラが何人かいて、今回、「アカメが斬る!」のレオーネを入れてみました。
妄想を形にしただけなので、この先何処まで続くか分かりませんが、もしどんどん続けて行こう思ったら、レオーネの二つ名を募集しようかと考えてます。
長くなりましたが、これで失礼します。
ちなみに、原作別のキャラを入れたダンまち作品を作成中。
キャラのヒント「アカメが斬る!のアニメと同じ年に放送。尊い最期を迎えたあの剣士の二つ名は!ぜ…」