獅子と兎 〜ダンジョンの物語〜 作:パーフェクトノックアウト
一つ! 別名 「火の玉○○○」
二つ! 将来の夢は、お嫁さん
そして三つ! 魂
???「さぁ、アタシは誰でしょう!」
━━━━━━━━━━SIDE:レオーネ
━━━━━━━━━━再び昨夜
「じゃ、冒険者の証である恩恵を刻む前に、上を脱いでそこにうつ伏せになってくれるかい?」
「ホイ、分かった。」
レオーネは上着をあっさり脱ごうとするが、振り返ると、
「………あ。」
顔を真っ赤にしたベルが居た………
「……何だ少年、見たいのかぁ?」
「ファッ!?!?」
「レオーネ君、何言ってるんだい!?ベル君!君は外に出てるんだ、イイね?覗くんじゃないぞ!そういうのはダメ、ゼッタイ!!!」
「ししし、失礼しま〜〜〜〜す!!!」バダンッ!
「ホント面白い少年だな。」
「全く……それじゃ始めようか。」
(『神の恩恵』……たしか、神の血を媒介にして神の言語『神聖文字』を刻んで、魂を強化する神業だったな……。さて、願わくはあの力でも出てくればなぁ─)
「って、何じゃこりゃぁああッ!?!?」
「?」
絶叫するヘスティアが見たそのステイタスには、
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レオーネ
Lv.1
力:F395
耐久:F370
器用:F360
敏捷:E450
魔力:H50
《魔法》
【リオネス】
・獅子の半獣人への変幻
・身体能力、五感強化
・詠唱式
【解き放て、内なる魂 手懐けろ、外なる本能】
・解除式
【野生よ、静まれ 獣よ、眠れ】
・魔力枯渇で強制解除
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いきなりトンデモ?な内容であった。
(な、なんだこのステイタス!?そしていきなり魔法も出てる!てゆーか変身魔法!?ホントに何者なんだレオーネ君は!?(ヒョイ)「あ!?」)
「ヘ〜どれどれ………コレ、何て、読むんだ?」
この世界の共通語(コイネー)を知らないレオーネは、ヘスティアからステイタスの内容を聞かされた。
「で、アタシのステイタスさ、これって高いのか、低いのか?」
「イヤイヤイヤ、レベル1でコレは凄いほうだよ!」
(ステータスの数字の隣にある文字(アルファベット)はランクみたいなもので、最高のS〜最低でIという感じで格付けされてるんだとか。普通は全てI0から始まるが、偶にぶっ飛んだステータスの奴も居るんだとか…もし居たらチョイとバトって…ゲフンゲフン。)
(ま、アタシはロクデナシ時代から帝具使って結構ハッスルしてたし、大臣ブッ殺す時のあの姿もあって、この結果なのかも知れねーな…。ライオネルが無くなって多少差し引きされてる感じはあるな……。)
(死んで生まれ変わっても経験が反映されたってのは驚きだな…。)
(で、魔法ってヤツがコイツとはな……初めて帝具手に入れた時と同じくらい運命感じるな〜。タダ魔力っヤツが何でアタシに宿ったのは謎だな〜。)
(イヤ、心当たりがあるとするなら、ワイルドハントの年増ゴスロリチビの気味の悪い攻撃喰らったせいで、アタシの身体に異変でも起きたってとこだろうな…インクルシオみたいに環境に適応して進化する帝具では無いにしろ、ライオネルの素材の危険種も、それなりの生命力と強さを誇ってたって文献に載ってたから、ソイツが絡んで何かが染み付いたのかもな………)
僅か数秒の思考の後、
「ま、何がともあれ、コレでアタシもダンジョンに行けるんだな!」
「いいやまだだよ。明日そのステータスをギルドまで持って行って、冒険者登録して、勉強会を受けたら、晴れてレオーネ君も冒険者の仲間入りなんだよ。」
「ああそっか、勝手に入ったら怒られるし、そいつは忘れちゃイケないな、ウッカリ…………………………………
……………………………………………………………ん?………ベンキョウカイ?」
突如、カタコトになるレオーネ。
「イヤイヤ、チョットマテ。冒険者はダンジョンに行って、モンスターやっつけて、大金を稼ぎまくる、ソレだけなのに、ベン⤴キョウ⤵?、がホントに必要なのか……?」
「当然さ!冒険者の基本からダンジョンの危険性、出てくるモンスターの種類まで、学ばなきゃいけないことは山程有るんだよ!其れだけ、ダンジョンは甘くないってわけさ!」
「…………………………」
今度は無言になったレオーネ。
「それにレオーネ君、さっきの言葉で共通語すら読めない様だったから、合わせて覚えてくるといいよ。読み書き出来ないのは基本的に問題だから………」
「…………………………」
無言を貫くレオーネを見て、
(あ、この子絶対、勉強苦手でサボる系の子だ……)
ヘスティアの推察は、遠からずも当たらずも、イヤ、100パーセント的中である。
スラム育ちのレオーネさん。スラム時代から色々とやらかしている。
田舎者の少年を騙して晩飯をタダ飯同然で奢らせる
上司のとっておきの酒を全て飲み尽くす
挙げ句の果て至るところから借金して踏み倒す
そしてオラリオでチンピラから有り金を取り上げる
罪状満載の『悪い子』であった。
例の家業を除けば、気さくでグラマーなお姉さんだが、こうも『悪い子』だと、『良い子』のお勉強をほっぽり出すサボり魔なのだ。『悪い子』のレオーネさんが『良い子』のお勉強を大人しく受けると思うか?答えは否!!である。
ヘスティアは、更に何か言おうとしたが─
「じゃあアタシ寝るわ、ベッドで良いかー(棒)」
「ってレオーネ君!話は─
「寝ミーから明日にするわ、グッナ〜イ(棒)」
ホント自由すぎるな君は!?(最後の言葉は何処で覚えたんだ!?)」
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「神様たち……まだ終わらないのかな…………………………ファ…ハ、ハックシ!!」
衝撃の数々であったのか、二人はベルの事をすっかり忘れ、当の本人は寒空の夜の中、2、3時間ほど薄着で外に放置状態であった
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「……………………………………」
夜、レオーネは寝付け無かった。理由は至極単純。
(ベンキョウカイは勘弁してくれ〜〜〜!!!)
「う〜〜〜〜〜ん……………」
ずっと、悪夢にうなされていた。
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━━━━━━━━━━現在
(はぁ〜〜、思いっきりバックレてぇ〜〜〜〜。)
朝食後、ベルと共に冒険者ギルドに向かうレオーネの頭の中は、勉強会に対する憂鬱さと逃避行で一杯であった。
「レオーネさん、コレばっかりは避けようがありませんから、諦めて下さい。」
「へーへー、分かったよ……」
(絶対分かってないかも……)
ギルドに着くと、ベルはギルド職員でアドバイザーであるハーフエルフの女性、エイナ・チュールと会った。
「あら、ベル君。今日はどうした…の……?」
エイナさん、ベルの隣に居るレオーネを見るなり、
「ベ〜ル〜く〜ん、そこの女の人は、
だ〜れ〜か〜な〜〜〜?(疑)」
ベルが悪い女に引っ掛かったのかと思い、怒りと疑惑の目をベルとレオーネに向ける。
「ご、誤解ですよエイナさん。この人はウチのファミリアの新団員ですよ。」
「………え?新…団員?」
エイナはベルから、レオーネのステイタスが書かれた紙を受け取り、そのトンデモ?な内容に驚きながら、レオーネを見た。
「そーそー。この少年とはそういう関係じゃねぇから。あぁ、具体的にどんな関係かと思ったのは敢えて聞かねぇから安心しな。」
「ッ!?、ゴ、ゴホン!失礼しました!私、冒険者のアドバイザーを務めるエイナ・チュールです。」
「ヘスティア・ファミリアの新団員のレオーネだ。」
「では、手続きをするので、あちらの待合室でお待ち下さい。ベル君には別件で話があるから……いいね?」
「ハ、ハイ…。じゃあレオーネさん、また後で。」
「あいよ。」
気軽に挨拶を交わし、待合室に向かうレオーネ。
後にレオーネは、この時先に一人で待合室に入ったことを後悔することになるが、それが最初の失敗となるとは思わなかった………。
━━━━━━━━━━━━━━━数分後
数分待った後、エイナの説明を交わし、冒険者登録を終えたレオーネ。
「レオーネさん。最後に個人的に大事なお話があるので来ていただけますか?」
「おう、いいぜ。」
(コレはベルとの関係性、まだ疑ってるな…?ちゃんと誤解がないよう説明しないとだな……。)
この勘違いが、レオーネ第二の失敗であった。
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「ここでお話しましょう。」
「ん〜?ここは一体─」
バダンッ!
「え?」
ガチャ!
「え!?」
突然閉じられたドアとカギ。
「……………(^_^)」
笑顔のままこちらを見るエイナ。
(こ、ここは…………!)
徐々に明るくなったその場所は、数台の机と黒板のある部屋。そこがどんな場所なのか分かると共に、レオーネの表情はどんどん青くなっていった。
(ま、まさか……………嵌められた!!)
あっという間に、『悪い』ライオンはまんまと檻の中(講習会会場)に誘導され、閉じ込められた。
「お、おい!これはなんの真似だよ!」
「ごめんなさいね。本来はここまでする必要は普通は無いんですけど、ベル・クラネル氏から受け取った手紙を読んだ以上、こういう措置を取ることとしました。」
「……は?…て、手紙…?」
━━━━━━━━━━━━━━━数十分前
レオーネが待合室に向かった直後のこと─。
「あぁエイナさん。これ、神様から預かった手紙です。」
「ヘスティア様が私に?」
その手紙には、こう書いてあった。
─御機嫌よう、アドバイザー君!
─ボクのベル君がいつも世話になってるね。
─前置きは置いといて、本題に入ろう。
─ボクのファミリアの新団員が冒険者登録で今日来るんだけど、彼女相当の勉強嫌いだから、講習会は彼女が絶対逃げないようにして、徹底的に知識という知識を叩き込んでもらいたい!
─コレは彼女への愛のムチだと思ってほしい。ボクのベル君へのイタズラの数々へのお返しでは無いよ。無いったらない。
─と云うわけで、やり方は全てキミに任せてもいい。何なら一週間閉じ込めてもいいから、後は宜しく!
by 神ヘスティア
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「……と、言うわけです。(^_^)」
(あ、あんのロリ神ぃぃぃいいいいいい!!!)
ヘスティアはレオーネの勉強嫌いに気づいた上で、レオーネが眠った後、手を打っておいたのだ。正に用意周到。
レオーネの本日最後の失敗は、ヘスティアの事を未だに甘く見てしまったことであった。
「じゃあ、僕ダンジョンに行ってくるので、レオーネさんのこと頼みます、エイナさん。」
入り口の小扉から、ベルが顔を覗かぜた。
「え!?ちょっと!?ま、待ってくれ少年!?」
レオーネはベルに最後の希望を抱くが、
「レオーネさん」
最後に見たベル・クラネルは、
「頑張って下さい。」
光が籠もってない、正に死んだ魚のような目で励ましの言葉(死刑宣告)を送って(告げて)レオーネに別れを告げた。
「………………………………」
「じゃあ、これから一週間、みっちり講習を叩き込みます♪」
「うわぁぁぁん!少年だけはアタシの味方だと思ったのにぃぃぃいいいいいい!!!」
こうして、レオーネにとって最悪過ぎる、地獄の一週間が始まった。
………………レオーネさん、南無(合掌)………………
会社に行きたくな〜い……というコロナ明けの憂鬱感で世の中が満ちている今日この頃、如何お過ごしでしょうか?
今回から、前書きをバージョンアップ。たまーにダンまちに絡ませたい候補の死亡キャラをヒントと共に挙げちゃいます。
もしかしたら新作も作ったりして………
レオーネのステータス、これで良いのかまだ微妙なので、多分修正入れるかも…後、アドバイスと指摘は何時でもどうぞ〜。
レオーネのあの姿は魔法として扱います。
後、話が結構長引いちゃいましたが、次回、レオーネが漸くダンジョンにレッツガオー(ゴー)!
ハイ!アルトじゃ〜ないと!!
では最後にもう一度、大事な事を
………………レオーネさん、南無(合掌)………………