獅子と兎 〜ダンジョンの物語〜   作:パーフェクトノックアウト

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ダンまち✕原作死亡キャラ 候補その2 3つのヒント

一つ! 魔眼

二つ! 別名 「○○殺し」

そして三つ! 新しいライフワークは、シ○○○の手作りバターケーキ


???「ん?私が誰なのかですか?ふふ、教えません。」





第6話

━━━━━━━━━━そして一週間後の夜

 

 

 

 その日、何時ものようにダンジョンから帰還したベルは、ふと、彼女の事を考えていた。

 

「そう言えば、今日が講習会最後の日だったなぁ…レオーネさん、あれからどうなってるんだろう……。」

 

 あの日、エイナとヘスティアの共謀?に近い行動で講習会会場に誘導されたレオーネは、一週間エイナの授業を泊まり込みで受ける羽目になったのだ。

 

 何故泊まり込みなのか?

 

 それはレオーネが誘導されたあの教室は、余りにも勉強嫌いが過ぎる冒険者に、徹底的にダンジョンの知識を叩き込む為に予め作られた、宿泊施設付きの特別な勉強部屋なのであった。

 

 どんな特別かはご想像にお任せする。

 

 色々と勉強不足なレオーネの為とはいえ、少々やり過ぎなのでは、と思いながらホームに着く。

 

 

「ただいま………ってレオーネさん!?」

 

 

しかし扉を開けると、其処には──!

 

 

「……………………………………」

 

 

 ベルが目撃したのは、ヘスティア・ファミリアのホームで、一匹の雌獅子がベッドに顔を伏せ、暗〜いオーラを発し、まるで屍のように動かなくなっていた光景であった。

 

 

「あ、あのー、レオーネさん?」

 

「…………………………」

 

 無反応。まさに屍のようだ。

 

 

「……ブツブツ………ブツブツブツ……………」

 

 しかし、よく聞くと何か呟いていた。

 

 

「冒険者は冒険してはいけない……冒険者は冒険してはいけない……ダンジョンでは何が起こるか分からない……ダンジョンでは何が起こるか分からない………ブツブツブツ…………」

 

 

 エイナがよく言う口癖と、講習会で学んだ内容を繰り返し呟いていた。

 

「うわぁ……。」

 

 レオーネの有様に、若干引き気味のベル。

 

 かく言うベル自身も、エイナの勉強会をみっちり受けて、ダンジョンに行ってきた以上の心労を味わったのだ。なので、この一週間レオーネに何があったか直ぐに察することが出来た。口にするのがとても恐ろしいので、内容は割愛しよう。

 

 只これだけは言える。

 

 『悪い子』にとっての地獄が、そこにあったと。

 

 

「や、やぁ…お帰り、ベル君……。」

 

「ただいま、神様……えっと……レオーネさんは、大丈夫、何ですか?」

 

「あ、ああ……うん、ちょっとやりすぎたかも…。」

 

「ちょっと所ではないような……。」

 

 

 今のレオーネはさながら、トラウマを克服しようとトラウマに挑戦したが、余計ダメになってしまった、という状態に近いほど、『悪い子』から『ダメな子』にランクダウンしてるかの有様であった。

 

 

「しょ………少年〜〜。」

 

「はい?」

 

「ちょ〜っとこっち来てくれ……。」

 

 顔を伏せながら手招きする猫。(ライオンだが…)

 

「な、なんですか?」

 

 何処か具合でも悪いのか、と思いながらレオーネに近づくベル。

 

 

 次の瞬間、レオーネが目を光らせ─!

 

 

 ベルに一瞬で抱きつき、ベッドに引き込んだ!

 

 

「「ッ!?!?!?」」

 

 

 突然のハグに驚き顔を真っ赤に染めるベル、そしてベルがハグされたことに驚き固まってしまうヘスティア。

 

 

「う〜〜〜ん〜〜〜。少年は抱きやすいな〜〜〜。」

 

「レ、レレレレレレオーネさん!?」

 

 ベルの顔はどんどん真っ赤になっていく。

 

 ヘスティアは固まったままである。

 

 

「あ〜〜、癒やされる〜〜〜。」

 

(何で抱きつくことに癒やしを感じるんですか!?)

 

 こんな状況でも、ベルは自分の魅力に無頓着である。

 

 なお、ヘスティアは未だに固まったままである。

 

 

「レオーネさん、とにかく離して下さい!色々と…当たってるんですけど…!神様も、見てますから!」

 

「ん〜〜〜〜??」

 

(イヤイヤ、何ですかその『だから?』みたいな表情は!?)

 

 何を言ってもベルから離れないレオーネ。

 

 そうこうしてる中、とうとうロリ女神の怒りが臨界点を迎えてしまう。何処からか、ゴゴゴゴゴゴ、という効果音でも聞こえそうになるくらい怒りが溜まりに溜まったのだ。

 

 

「あ、ああああああああッ、レオーネ君ッ!!!ボクのベル君に何やってるんだいッ!!!!」

 

 

「癒やしをもらってる…。」 

 

「癒やしって何だ、癒やしって!」

 

「ん〜〜、少年の可愛さ?」

 

「可愛さ!?」

 

「くぅ〜〜〜っ!独り占めなんてズルいぞ!それなら、ボクだってベル君に癒やしを貰うぞ!」

 

 そう言い、ヘスティアまでベルに抱きついたのだ。

 

 

「ちょ!?か、神様〜〜〜ッ!?」

 

 

 これで今のベルの状況は、前と後ろから柔らかい感触を受けているという、世のオス共が見たら血の涙を流すほどウラヤマ、な光景である。

 

 

「なんだよ、ヘスティアは何時も少年と一緒だから、これくらいいいだろ〜。」

 

「だからって、ボクの目の前で堂々とやっていい訳にならないぞ〜!」

 

 何時の間にか、女同士の不毛な争いが始まった。

 

 一方、二人の女性に抱きつかれたベルの心境は……

 

 

(ふ、二人とも……ホント、色々と当たってるんですけど……!!)

 

 

 片やロリ巨乳。 片や長身巨乳。

 

 前と後ろから、見事過ぎる女の武器をグイグイ押し付けられて、ベルの顔は自分の紅瞳の色以上に真っ赤に染まる所か、紅蓮のように燃え上がっていた。

 

 そして……

 

 

(…げ………限……界………………)

 

 

 羞恥心は臨界点をフルスロットルでオーバーし、彼は意識を失った。

 

 

========================

 

 

 翌朝、レオーネとヘスティアは顔つきがツヤツヤであった。地獄の一週間によるランクダウンが、まるで嘘のように消え失せ、気分爽快な顔つきであった。

 

 反対にベルは、あの後二人に抱き枕にされ、ゲッソリとしていた。まるで魂が抜けた人形のようだったとか。

 

 しかし何とか調子を取り戻し、何時ものように朝ごはん(ジャガ丸くん)を食べ、ダンジョンへの準備を始めた。

 

 

 そして、今日からレオーネの初ダンジョンである。

 

 

 

 




先ずは謝罪を。

レオーネとヘスティアによるベルのスキンシップな話が長くなりすぎたので、ダンジョンの話は次回に回します。

本っっっ当に話が間延びすぎて、お待たせしすぎて、予告を破ってすみません!

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