獅子と兎 〜ダンジョンの物語〜   作:パーフェクトノックアウト

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ダンまち✕原作死亡キャラ 候補その4 3つのヒント

 一つ! かつての職業は「木こり」

 二つ! 相棒は「黒○○○」

 そして三つ! 別名「○薔○の○士」


???「そうさ。泣くなよ、ステイクール。」



第8話

 

━━━━━━━━━━夕方

 

 

 ホームである教会に帰り着き、【ステイタス】更新をしていたが、そこでベルに驚きの成長があった。

 

 

「あ、あのぅ…神様、これ、内容間違ったりしていませんか……?」

 

「……君はボクが簡単な読み書きもできないなんて、そう思っているのかい?」

 

「い、いえっ!そういうことじゃなくて………」

 

 

 レオーネも後ろから今日の【ステイタス】更新の紙とこれまでの更新の紙を見ると、こりゃ聞いたとおり確かにえげつない上がり方してるな、と驚きの反応を見せた。

 

 

「か、神様っ、でもやっぱりおかしいですよ!? ここっ、ほら、『耐久』の項目! 僕、今日は敵の攻撃を一回だけしかもらってないのに!」

 

「……」

 

 

 ここ最近の自分のステイタスの上昇がおかしい、というベルの疑問に、何故か不機嫌な顔で無視を決め込むヘスティア。

ちなみにレオーネの【ステイタス】の伸びは普通。

 

 

「だからやっぱり何かがっ……あ、あの、神様?」

 

「……」

 

 

 ヘスティアの機嫌の悪さの理由をレオーネは知っている。理由はもちろんレアスキルのことだろう。

 

 

(【憧憬一途】。早熟するってのは、そういう意味だったのかよ…。そりゃヘスティアが拗ねる分けだ。)

 

 

 レオーネが講習会を受けていた頃、ベルはダンジョン内でミノタウロスに襲われ、その窮地をロキ・ファミリアの冒険者『剣姫』アイズ・ヴァレンシュタインに助けられ、その時に彼女に対し強い憧れを抱くようになった。

 

 憧れの対象者への想いの強さによって【ステイタス】の上り幅が上昇するレアスキル。そしてヘスティアはベルに想いを寄せているが故に、彼の憧れの対象である『剣姫』に対して嫉妬しているのだ。現にヘスティアは不機嫌そのものなのだが、ベルは一向にその理由に気づかない。

 

 

(ベルも大変だなぁ。痴情のもつれとか気をつけろよ?愛ってやつは厄介なもんだ。深けりゃ深いほど、愛は時に自分や相手も第三者さえも傷つけちまう。場合によりゃあ何処ぞの『絶対正義』以上に面倒な感情だ。)

 

 

 夕日が沈みかけ、晩御飯の時間なのでヘスティアに呼びかけると、たまには外で食べようじゃないかと言い出し、西のメインストリートにある【豊穣の女主人】という酒場へ行くことになった。

 

 但しヘスティアの場合、ストレス発散のヤケ食いが主な理由であるが。

 

 

(ふーん、あの酒場かぁ…楽しみだ。)

 

 

 レオーネは何故か愉しい気分であった。

 

 

========================

 

─豊穣の女主人─

 

 

「飲み物は行き渡ったかい?それじゃあ改めて、レオーネ君の入団を祝って!乾杯!」

 

 

「「乾杯!」」

 

 

 三人はお酒を頼み、乾杯を交わした。レオーネはカウンターに並べられた料理を食べながら今後のメニューに追加して行くものを想像している。料理の値段はお高め(ボッタクリレベル)だが、中々の美味揃いなのだ。すると、

 

 

「おや、また来たのかい?レオーネ。」

 

 

 カウンターから乗り出し、1人の風格のある、食堂のおばちゃん風の女将が話しかけてきた。

 

 

「ヤッホー、ミアばあちゃん!」

 

「ミア母さんと呼びな!」

 

 

 女将は【豊穣の女主人】の店主、ミア・グランド。とあるファミリアの団長を勤めていた元冒険者である。

 

 

「此処の料理と酒、スゲェ気に入ったからまた来ちゃった!」

 

「嬉しい事言ってくれるねぇ。常連が増えるのは良いことだよ。」

 

 

 更に、店員であろう女性がベルに話しかけてきた。

 

 

「ベルさん、来てくれたんですね。いらっしゃいませ。あら、隣の方々は?」

 

「こんばんはシルさん。この人たちは僕のファミリアの神様、ヘスティア様と同じ団員のレオーネさんです。」

 

「こんばんわ。レオーネ君とベ!ル!君!と!一緒に住んでいるヘスティアだよ。よろしく」

 

「アタシはレオーネだ。最近ファミリアに入団した新米だ。宜しくな。」

 

 

 ヘスティアは威嚇しながら挨拶し、レオーネは気さくな感じで挨拶する。そうすると、シル・フローヴァと呼ばれる店員はクスクスと笑いながら二人に自己紹介をした。

 

 

「レオーネ君は、この店に来たことがあるのかい?」

 

「まぁな。」

 

 

 実は、オラリオに来て二日目の夜にレオーネが晩御飯を頂いた酒場が、ここ【豊穣の女主人】なのだ。そのため、女将と店員(シルを除く)とは面識があるのだ。

 ここでレオーネはふと、ある事が気になっていた。

 

 

(しっかし、此処の店員は、元傭兵か冒険者か何かか………?)

 

 

 始めてきた時は頭がモヤモヤし、飲み過ぎで酔っていた為気づかなかったが、店主のミアも、殆どの店員も、只者では無いと感じ取ったのだ。

 

 

(店員の内、茶髪の女と猫人の黒色と茶色は中々だが、特にエルフの店員、リューだったか……足運び、体感、覇気…アイツだけは群を抜いている……それに、何処かアタシらに通ずる気配を感じる…まさか………)

 

 

 レオーネはリューに対し、かつての自分と何処か似ているとシンパシーを感じた。

 

 

(ミアばあちゃんは豪快そうな雰囲気だけど、色んな奴らと対峙してきたから分かる……こりゃ、アタシじゃ勝てねぇな………決して堕ちない難攻不落の要塞みてぇだ)

 

 

 心の中で【豊穣の女主人】の店員達をそう評価し、気を取り直して食事を楽しんでいると、出入口の扉が開き数十人の団体客が入店してきた。

 

 

「ミーアさん!入るでー!」

 

 

 団体客は三人の対角線上のテーブルに座っていく。

 

 ふと視線をベルに向けると硬直し、何故かあわわと言いながら団体客に目を向けていた。

 

 視線の先には金髪の端麗の女性がいる。あれがベルを助けた『剣姫』アイズ・バレンシュタインか?と考え、ならばあの団体がロキファミリアなのかと確信する。

 

 

「な、なんでロキがここに…!」

 

 

 如何にもゲッ、という表情を浮かべるヘスティア。

 

 

(前にヘスティアと仲の悪い神が居るって聞いたが、あの赤髪のヤロウがそうか………ヤロウ?…て、よく見りゃ女じゃねぇか!というか、マインより小っさ!まな板か!?)

 

 

 またまた心の中で神(ついでに仲間)に対し、失礼な事を考えていたレオーネ。心の中で良かったが、もし口に出して本人に聞かれていたら、間違いなく最終戦争が勃発してもおかしくなかっただろう。

 

 

 

 

 

 しかし、この夜のバカ騒ぎが、眠れる獅子を目覚めさせることになるとは、この時はまだ、誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 




次回、レオーネがキレちゃいます。

更に、次回の死亡キャラコーナーは特別編。
あるドラマのキャラが出てきます。

ではまた!
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