獅子と兎 〜ダンジョンの物語〜   作:パーフェクトノックアウト

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ダンまち✕原作死亡キャラ 特別編 三つのヒント

 一つ! 「家族」に手を出す者は情け容赦無し!

 二つ! 捨てられた者達が集う街の「守護神」!

 そして三つ! 彼らは「無慈悲なる街の亡霊」!


?????「此れでも解らないのか………

      だったらお前は助からない。」



第9話

「遠征お疲れちゃん!今日は宴や飲めやー!乾杯!」

 

 

「「「「乾杯!」」」」

 

 

 ロキ・ファミリアは乾杯するとガヤガヤと話しながら酒や料理に手をつけていた。その様子を、レオーネは目だけを向けてジッと見ていた。

 

 

(ロキ・ファミリア…オラリオの二大派閥の一角…実際見るのは初めてだが、バケモノ軍団かよ……どうすりゃあれ程の箔が付きやがる……大半は発展途上の有望株、件の『剣姫』と狼人、アマゾネス二人はブラートやスーさんに匹敵するレベルだな……が、……小人、エルフ、ドワーフ…あの三人はダントツだ…格が違いすぎる……あのファミリアだけで帝具使いどころか『あの女』と渡り合えるかもしれねぇな……)

 

 

 かつての家業故、相手を観察する癖はそのままであった為か、ロキ・ファミリアの面々を心の中で評価した。まぁいいか、と気を取り直し、レオーネは酒を飲みながら、食べ物を口に運んでいると

 

 

「おいアイズ!今日のあの話を聞かせてやれよ!」

 

 

 先程の狼人の男性が一際大きな声で喋り出した。

 

 

「あの話?」

 

「あれだって、帰る途中で何匹か逃がしたミノタウロス!最後の一匹、お前と俺が5階層で始末しただろ!?そんで、ほれ、あん時いたトマト野郎の!」

 

 

 ピクリと耳が震える。ダンジョンにてベルがミノタウロスに襲われかけた所を、アイズ・ヴァレンシュタインに救われ、その際、ミノタウロスの返り血を浴びてしまった事をレオーネは思い出した。

 

 

「ミノタウロスって、17階層で襲いかかってきて返り討ちにしたら、すぐ集団で逃げ出していった?」

 

「それそれ!奇跡みてぇにどんどん上層に上がっていきやがってよっ、俺達が泡食って追いかけていったやつ!こっちは帰りの途中で疲れてたってのによ~」

 

 

 ベルに視線を向けると、顔を俯かせ、拳を握りしめ、ぐっと堪えて話を聞いていた。

 

 

「ベ、ベル君。気にしなくても─」

 

「それでよ、いたんだよ、いかにも駆け出しっていうようなひょろくせえガキが!」

 

 ヘスティアがベルを気遣う声を遮るように、構わず話を続ける狼人。

 

「抱腹もんだったぜ、兎みたいに壁際に追い込まれちまってよぉ!しかも、アイズがミノを細切れにしたからそいつ全身にくっせー牛の血浴びて…真っ赤なトマトになっちまったんだよ!」

 

 

 そう言うと銀髪の狼人は腹を抱え、店内に響き渡る声で大笑いした。

 

 その話を聞いていた他のお客さんもつられて笑いを噛み殺しながらニヤニヤと笑みを浮かべる。

 

 

「それにだぜ?そのトマト野郎、叫びながらどっかいっちまってっ…ぶくくっ!うちのお姫様、助けた相手に逃げられてやんのおっ!」

 

「……くっ」

 

「アハハハハハッ!そりゃ傑作やぁー!冒険者怖がらせてまうアイズたんマジ萌えー!!」

 

「ふ、ふふっ…ご、ごめんなさい、アイズっ、流石に我慢できない…!」

 

 

 笑いを堪えきれなかったのかほかのロキファミリアの団員もクスクスと笑い出す。

 

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろ、ベート。ミノタウロスを逃がしたのは我々の不手際だ。巻き込んでしまったその少年に謝罪することはあれ、酒の肴にする権利などない。恥を知れ」

 

「おーおー、流石エルフ様、誇り高いこって。でもよ、そんな救えねえヤツを擁護してなんになるってだ?それはてめぇの失敗をてめぇで誤魔化すための、ただの自己満足だろ?」

 

「これ、やめえ。ベートもリヴェリアも。酒が不味くなるわ」

 

「アイズはどう思うよ?自分の目の前で震え上がるだけの情けねぇ野郎を。」

 

「……あの状況じゃあ、しょうがなかったと思います」

 

「なんだよ、いい子ちゃんぶっちまって。…じゃあ質問を変えるぜ?あのガキと俺、ツガイにするならどっちがいい?」

 

「……私は、そんなことを言うベートさんとだけは、ごめんです」

 

「無様だな」

 

「黙れババアッ!…じゃあ何か、お前はあのガキに好きだの愛してるだの目の前で抜かされたら、受け入れるってのか?」

 

「……っ」

 

「そんなはずねえよなぁ。自分より弱くて軟弱な雑魚野郎に、他ならいお前がそれを認めねえ」

 

 

「雑魚じゃあ、アイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねえ」

 

 

 最後の言葉が聞こえると同時にベルは走り出して店の外へ出る。

 

 

「ベル君!」

 

 

 ヘスティアが声を掛けるが聞こえていないのかそのまま走って行き、ヘスティアもベルを追いかけるために走り出した。しかし、レオーネだけは黙ったまま何食わぬ顔で席に座ったままであった。

 

 

「……クラネルさんを追わないんですか?」

 

 

 横からがリューが声をかけ、睨むようにレオーネを見ていた。咎めている、ようにもとれる。

 

 

「ここで気にかける方がヤボってヤツだぜ。『漢は傷つく度に磨かれていくもんだ』って、アタシの仲間が言ってた。少年だって漢だ。だから、今は気持ちを抱えず全部吐き出した方がいいんだよ。──ハァ〜……まぁ、しかし…」

 

 

 レオーネは酒杯を置き、ため息を零すと。

 

 

 

 

 

 

 (………いい加減口閉じろや、犬っコロッ!!!)

 

 

 

 

 

 

 『ッ!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 突如、店内に殺気が溢れ出した。

 

 

 今この時、眠れる獅子が久々にあの時の感覚とともに目覚めたのだ。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
「この世で最も大切な事は『信頼』であるのなら、最も忌むべき事は『侮辱』する事と考えている」

                   ─ポルポ─


 レオーネがちギレのストーリー。上のセリフは今回の話にピッタリ?と思ったので書いてみた。しかも、偶然にも本文の内容と前書きのコーナーのキャラの特徴と一致?しました。因みに、本文を書き上げた後で気付きました。

 ではまた!
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