朝・・・・
「「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・」」
紅魔館の中では丸一日、さくらを探していた咲夜とレミリアは目にくまができ、息を切らしていた。どうやら一睡もしないでさくらを探していたみたいだ
「本当に…どこに行っちゃったのよ…あの子は」
「お嬢様。もうほとんどの部屋を見ました・・・・残る部屋はあそこだけです」
「あそこって・・・・・まさか。そんなわけないでしょ?」
「ですがもう他に探す場所はありませんお嬢様」
咲夜は眠たそうな目をこすりそう言うとレミリアも眠たそうな表情をしているが真剣な顔つきになり
「すぐに地下の部屋に行くわよ。博麗の巫女の対決の協力してくれる子を死なすわけにはいかないわ」
「はっ!畏まりましたお嬢様」
そう言い二人は慌てて、その部屋に行くのであった
そしてその部屋はというと・・・・
「「すう・・・・すう・・・・・すう・・・・」」
幼い男女がお互いの温もり、鼓動を感じながら抱き合って寝ていた。その姿はさながら姉弟のようであった
「ん・・・・・」
すると、少女ン、フランが目を覚ます。眠たそうに眼をこするフラン。そしてフランが横を見るとそこにはすやすやと眠るさくらの姿があった
「さっ君・・・・まだ寝てる?」
小さく首を傾げ、さくらの顔を除くフラン
「ふふ・・・・・さっ君可愛い」
とニコっと笑う彼女その笑みは吸血鬼ならでは微笑んだ口から牙がちらっと見えた。そしてその目は赤く輝き頬は赤く染まっていた。
「今なら・・・・いいかな?いいよね?さっ君と私は友達なんだから・・・・」
そう言いフランの顔はだんだんとさくらの首筋に近づく。しかし彼女がさくらの首筋に噛みつくことはなかった。代わりにフランはさくらの唇に口づけをした
「ん・・・・」
少しの間長く続いた口付け。そしてフランはそっと顔を離し妖艶な笑みでまだ起きないさくらを見て
「だいすきだよ・・・・さっくん」
そう言うと・・・・
「さくら!無事!?」
と、そこへフランの姉であるレミリアとメイドの咲夜が入ってきた
「しっ!お姉さま静かにして!さっ君が起きちゃうでしょ!!」
「え?」
フランにそう言われレミリアが少し驚いた顔をする。それもそうだフランの能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力|・・・触れたものは何でも壊してしまうのだ。もしさくらがここにいたらきっと大変なことになっている。そう思っていたのだが、ベッドを見るとさくらがすやすや寝ていたのだった。傷一つなく
「フラン?なぜ彼がここで寝ているの?」
「夕べ、さっ君が部屋に来て、一緒に遊んでたら疲れちゃってさっきまで私と一緒に寝てたの。だからお姉さま。起こしちゃダメ」
「え・・ええ・・・・それでフラン…あなたさくらに何かした?暴力とかはしていないでしょうね?」
「しないわよ。私とさっ君は友達なんだから!」
少し頬を膨らませてそう言うフランにレミリアは
「そ・・・・そうなの。そう・・・さっ君ね。あなたたちそこまで仲良くなってるのは喜ばしいことね」
と、レミリアはさくらが無事なことと妹であるフランに友人ができたことに安心し、笑みを見せる
「それで、お姉さま。さっ君に何の用?」
「いいえ。なんでもないわ。咲夜。戻るわよ」
「はい。畏まりましたお嬢様。それでは妹様さくら君のことお願いします」
そう言い部屋を出ていくのであった。それを見たフランは
「……何しに来たのかしら?お姉さま?」
そう言い首をかしげるのであった。
「「ふう・・・・・・」」
さくらが無事だとわかり、安堵のため息をつき、そして寝ずにさくらを探していたからか眠気からかしゃがみ込むレミリアと咲夜
「とんだ骨折り損でしたね・・・・お嬢様」
「ええ。でもフランに友達ができてよかったわ・・・・・さくらならいい友達になれると思っていたけどこれは予想外ね」
と疲れ気味にでもどこか嬉しそうに言うレミリア
「お嬢様・・・・それで今日はどうするので?予定では朝に赤い霧をパチュリー様に出してもらう予定ですが・・・・」
「そうだったわね・・・・・でも咲夜。あなたも私も一睡もしていないわよ。今にも寝ちゃいそうだし。こんな状態で博麗の巫女と戦える?」
「半日、いえ三時間ほど睡眠時間をいただければ・・・・・」
「構わないわ。私もこんな眠い状態では万全に戦うことはできないわ。パチェには予定は昼過ぎに変更だと伝えて・・・・それが終わったらあなたは少し休みなさい」
「畏まりましたお嬢様・・・・」
そう言い、咲夜の姿は消え、レミリアだけ残るのであった
「さて・・・・・私も少しだけ眠ろうかしら・・・・ふわぁ~~~」
一方、博麗神社では
「お~~~い!!霊夢!!遊びに来たぜ!!さくらは元気か!!」
いつものように箒にまたがって飛んできた魔理沙が神社に遊びに来た
しかし境内にはいなかった
「あれ?いない・・・・もしかして中で寝ているのか?」
そう思い魔理沙は神社の中に入る。
「お~い。霊夢。いるのか?遊びに来たぜ?さくら?ほら魔法使いの姉ちゃんが来たぞ?」
と神社の中でそう言うが、なんも反応がない。すると・・・
ガタッ・・・
「ん?」
急に物音がし魔理沙はその場所に向かうと、そこは台所であった。台所には冷めきってしまった料理が置いてあり、そしてその床には
「うっ・・・うう・・・・」
髪がぼさぼさで所々服が汚れすすり泣いている霊夢の姿があった
「お、おい!霊夢どうしたんだよ!?」
その姿を見た魔理沙は驚いて霊夢に駆け寄る
「魔・・・・理沙?」
すすり泣いていた霊夢が顔を上げる。その顔は目にくまができ、頬はコケ、顔色も青白く。まるで亡霊だった
「おい、どうしちまったんだよ!?さくらはどうしたんだ?」
「さ・・・くら?」
霊夢が養子であるさくらの名を口にした瞬間、彼女の目から大粒の涙が流れ
「うわあぁぁーーーん!!さくら~~!!!」
「ちょ、!?どうしたんだよ!?」
急に大声で泣き始める霊夢。
「ぐすっ…魔理沙~さくらが・・・・さくらがいなくなっちゃったのよ!!」
「え!?さくらが!?」
「昨日遊びに行ったきり帰ってこなかったのよ・・・・・変えるのが遅いから探し回ったけど見つからなくて・・・・・きっと、こんなお母さんが嫌だから出て行っちゃったのよ…うわあぁーーん!!」
とまた泣き始める霊夢。桜が返ってこなかったあの日、霊夢は必死にさくらを幻想郷中探し回ったが見つからなかった。
そしてさくらが返ってこない理由は自分のことが嫌いになったからじゃないかと思ったからだ。
号泣する霊夢を魔理沙は
「おいおい。しっかりしろよ。さくらがお前を嫌うはずないだろ!あんなにお前を「お母さん」「お母さん」と懐いていたさくらが出ていくはずなんてないだろ!きっと何かトラブルに巻き込まれたんだよ」
「トラ・・ブル?」
「そうだぜ。例えば誰かに誘拐されたとか、異変に巻き込まれたとか?大丈夫。私もさくらを探すの手伝うからさ、だからもう泣くなよ」
「魔理沙・・・・・ありがとう」
涙を拭き魔理沙に礼を言う霊夢。すると
「あ、そう言えば異変で思い出した。なんか空に変な文字が浮かんでいるんだけど、霊夢何か知っているか?」
「え?」
そう言い霊夢はふらつきながら神社の外に出る。すると空に文字が浮かんでいた
「なんて書いてあるかわからないんだよ。霊夢これって何かわかるか?」
そう言う魔理沙に霊夢はその空に浮かんだ文字をじっと見る。すると目を開き
「さくら・・・・」
「え?」
「さくらよ。あの文字を出したのはさくらだわ!!あの文字の方角は・・・・・湖ね!!待ててさくら!お母さんが今行くから!!」
「あ!ちょっと霊夢!?」
そう言った霊夢は飛び上がり、湖のところへ向かいそしてその後を追うように魔理沙も飛び上がるのであった・・・・・
ヒロインは誰が良い?
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フランドール・スカーレット
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十六夜咲夜
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霧雨魔理沙
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博麗霊夢
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幻想郷全員