終わらない冬の原因を探しにあっちこっち魔理沙が頑張っている最中、霊夢は神社の居間で炬燵に入りながらみかんを食べていた。
そしてたまにちらっと隣の部屋に続く襖をそっと開けて風邪で寝込んでいるさくらの様子を見る
「・・・・・・」
顔はまだ赤いが先ほどに比べ咳が少なく、静に寝ている我が子を見守る霊夢。
今自分にできることはこの子を見守るだけ。だが、だからと言ってさくらを一人にする訳にもいかなかった。
「(今回は魔理沙だけなら・・・・・何とかなるはずよね?)」
冬が終わらない異変の原因は魔理沙だけでも解決できるはずだと心に思いながら霊夢はお茶を飲むと・・・・・
「お邪魔します・・・・・こんにちわ」
外の襖が開き、咲夜が現れた
「あら・・・・本当にまだいた」
「どうしてみんな玄関から入ってこないのかしら?・・・・それより入るんなら静かに入って頂戴。後、襖も閉めて頂戴ね」
「畏まりました」
そういい、咲夜は襖を閉める
「・・・・で、吸血鬼のところのメイドが何の用?」
「話は白黒の魔法使いから聞きました。さくら君が風邪のようなのでお嬢様から風邪によく効くお薬と果物を届けるよう申し付けられました」
「そう・・・・わざわざありがとね・・・・で今日はあんた一人?」
「はい。お嬢様は寒くて出たくないと・・・・妹様はさくら君に会いたがっていましたが、お嬢様に止められまして。よって代わりに私が・・・・それでさくら君の容体は?」
「さっき、薬とお粥を飲ませて今は隣に部屋で眠っているわ。・・・・言っとくけど変な気は起こさないでね?」
と、目を細め咲夜を警戒する霊夢に対し咲夜は
「ご安心ください。病人に手を出すようなことは致しません、それに私にとって弟のような子ですので」
「どうだか・・・・まあいいわ。それで要件は何よ?」
霊夢がそう言うと、咲夜は
「お嬢様からの伝言です。『いつまでこの異変を放って妖怪の好きにさせておくのか』・・・・・とのことです」
「大きなお世話よ」
咲夜の言葉に霊夢はそっけなく言うと、咲夜は少し驚いた顔をするが
「・・・・なるほど。まあ、あなたの考えもわからなくはないけど」
「なによ?」
「一児の母として風邪をひき、苦しむ息子の傍にいてあげたい。その気持ちはよくわかりますが、幻想郷のバランスを保つのが巫女としてのお仕事ですよね?」
「そ・・・・それもあるわね」
気まずそうに目線をそらす霊夢に咲夜は
「ですがそろそろよろしいんではないんですか?それに早く解決できたらさくら君の風邪も早く直るんじゃないかと?」
「そうかもしれないわね・・・・でも私が出るべきかどうか決めるのも私の仕事よ」
「・・・・ごもっとも。伝言は伝えました」
そう言い咲夜はさくらへのお見舞い品を置き部屋を出る
「白黒の魔法使いは冥界へ向かったわ。冥界で死んだら成仏できるのかしらね?」
そう言い咲夜は霊夢のいる部屋を出て襖を閉めるのだった
「・・・・・・」
霊夢は咲夜が去った後、しばらく黙って考え事をしていた。
そして何か決断し炬燵から出ると、タンスからマフラーを取り出す
「・・・・・・よし」
それを首に巻き、数枚札を袖に入れ部屋を出ようとすると・・・・
「・・・・お母さん」
呼ばれたので、襖をあけて可愛い息子の様子を見に行く霊夢。見て見るとそれはさくらの寝言だった。
その表情は不安そうな顔だった
「一人にしないで……」
不安そうに言う我が子に霊夢はそばに寄りそして頭を優しくなでて
「大丈夫よ。私は此処に居るわ」
「お母さん・・・・・」
霊夢が声を掛けたら安心した表情になった。その顔を見て霊夢は微笑んだ
どんな夢を見てるのだろうか
霊夢はしばらくさくらの頭を撫でていた。
「さくら・・・・お母さんこれから悪い奴等をやっつけて来るわ。帰ったら、治ってる事を祈ってるわね」
霊夢はそう一言言うと部屋を出た。すると・・・
「行くのですね?」
「あんた。まだいたの?」
部屋の外に咲夜がいたことに霊夢は呆れたような顔をした
「まあ、いいわ・・・・・・・さくらのことお願いできる?言っとくけど私の子に変な子をしたらただじゃすまないからね?」
「お任せを・・・・・体の隅々までお世話させていただきます」
「それを聞くと安心できないんだけど・・・・まあ、いいわ。さっさと終わらせて帰ればいいだけだしね」
一抹の不安を抱きながらも霊夢はさくらのことを咲夜に任せ、異変を解決するために飛び立つのだった。
「さて・・・と」
霊夢がいなくなったことを確認した咲夜はさくらが寝ている部屋に入り、そして彼の傍に正座し、見守る
「ふふ・・・・可愛いわねさくら君。さて…看病なら熱で出た汗をぬぐってあげましょう・・・・ふふふ・・・・」
今まで見たこともない、たまげた笑顔をし、そう言う咲夜
「その前に手拭いを濡らさないと・・・・あと飲み水もなくなっているし、それも持ってきてあげないと」
そう言い咲夜は乾いた手ぬぐいをとり、そして空っぽになった湯呑を持ち台所へと向かうのだった
「ふふふ・・・・そうこれは看病だからあんなことやこんなことしても問題ないわよね?」
と、にやけながらぶつぶつとそう言う咲夜であった。
僕は夢を見ていた。お母さんが何処か遠い所に行っちゃう夢を
『行かないでお母さん!一人にしないで……』
僕はそう叫んだ。すると・・・
「私……に……わ」
お母さんの声が聞こえた様な気がした。確かにお母さんの声だと思うけど安心出来る声だった
僕は夢の中で笑った気がした
「これ……等……わ・・・か……る……わ……」
お母さんの声が近づいてる様な気がした。その瞬間僕の目が覚めた。だけどなんかおかしい?
なんか天井が近く感じた。あたりをきょろきょろ見ると
「僕・・・・浮いている?」
そう僕の体は浮いていた。そして下を見るとそこにはなぜか僕が布団で寝ていた
「あれって・・・・僕?なんで?」
なんで僕があそこに寝ているのか不思議に思った。もしかして・・・・
「僕・・・死んじゃったの?」
今の僕は幽霊で、僕は死んだと思ったが布団で寝ている僕が微かに寝息を立てているので死んでいないことはわかった。
じゃあ、なんで僕はこんな状態なんだろう?
不思議に思ったが、でも・・・・
「頭、痛くないし苦しくないし・・・・・・よし!!」
風邪のせいで頭や咳がひどかったのに、今は何も感じないし苦しくない。
なら、僕は決めた。それはお母さんのところに行くこと。
大人しく待ってなさいって言われるかもしれないけど、
でも、何故か分からないけど嫌な予感がするんだよね
「よしっ!!いこう!!」
せっかく飛べるんだし、僕は空高く飛びお母さんを探すことに決めたのだった
ヒロインは誰が良い?
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フランドール・スカーレット
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十六夜咲夜
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博麗霊夢
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