東方博麗子伝   作:疾風海軍陸戦隊

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桜よ舞い戻れ

「あんた!覚悟しなさい!!」

 

霊夢は幽々子を睨み、そして彼女へと向かった。

 

「あの子は貴方の何なの?」

 

「教えると思ってる?」

 

「思わないわね、一応聞いてみただけ」

 

「なら、受けなさい……私の全力全壊『夢想封印』を!」

 

「やれるものなら、やってみなさい!」

 

そう言い幽々子は扇子を広げ、霊夢に無数の弾幕を放つ

 

「霊夢!」

 

「魔理沙!?」

 

「あたいも手伝うぜ!私だってさくらを傷つけたアイツを許せない!!」

 

「魔理沙・・・・・ええ!」

 

霊夢と魔理沙はたがいに頷き、幽々子に向かう。そして幽々子の弾幕をかいくぐり、魔理沙が先頭に立ちミニ八卦炉を構え

 

「マスタースパァーク!!」

 

必殺技の一つである『マスタースパーク』が発動し、彼女のミニ八卦炉から虹色のレーザーが幽々子に向かって飛んだ。だが幽々子はそのレーザーをよける

 

「くそっ!ならもう一度!」

 

そう言い魔理沙はミニ八卦炉を構えるが突如ミニ八卦炉から黒い煙が出た

 

「げっ!?うそっ!?」

 

突如の故障に魔理沙は驚く中、幽々子はその様子を

 

「ふふふ・・・おしい、おしい」

 

と軽く嘲笑うのだが、

 

「さぁ~てそれはどうかな?」

 

「え?」

 

魔理沙はふっと笑いその表情を見た幽々子は首をかしげると

 

「周りを見てみなさい」

 

霊夢の言葉に幽々子は周りをよく見る

 

「周り? いつの間に!?」

 

「どうやら気付いたようね。それはアンタが魔理沙と戦っている途中に仕掛けさせてもらったわ」

 

幽々子は何を驚いてるかというと、魔理沙が幽々子の機をひいている隙に夢想封印の準備が終わっていた。その事に幽々子は驚いてた

 

「此処までね……やりなさい」

 

「えぇ、全力でやらせてもらうわ!夢想封印!」

 

「負けちゃった♪」

 

全てを悟った幽々子は諦めた表情でそう言う。そして彼女を囲むように無数の霊夢の弾幕が回り始めそして、激しい爆音が鳴り響き世界に光が走った

光が止むと春を集めてる木も大人しくなっていた

 

「凄かったな、お前の全力全壊の夢想封印」

 

「えぇ、少しばかり頭に来たから全力出しちゃったわ」

 

「ところで、さくらは・・・・」

 

「っ!?そうだ!さくら!!」

 

霊夢は急いでさくらが飛ばされた方へと向かう。其処には妖夢がさくらに膝枕をしていた

だがさくらの体はまるでノイズが走ったかのように上げしく点滅しさくら自身も弱り切っていた

 

「貴女は……霊夢さんでしたっけ?いきなりこの子が吹っ飛んできて吃驚しましたよ」

 

「さくら!」

 

霊夢はさくらに駆け寄り、手を握る

 

「おかあ・・・・・さん・・・・・泣か・・・・ないで」

 

涙を流す霊夢に対し、さくらは弱弱しく目を開けて。霊夢に微笑んで言う。そしてさくらの体はスゥ…と消えた

 

「さくら・・・・さくら!?」

 

突然息子の体が消えたことに驚愕した霊夢だったが

 

「大丈夫です。霊体の姿が恐らく元の体へと戻ったのでしょう」

 

「霊体?どういうことよ?」

 

「詳しい原因はわかりませんが、あなたの息子さんは幽体離脱の状態だったのでしょう。あなたのことが心配で魂だけやってきたんだと思います」

 

「じゃあ・・・・さくらは死んでいないのね?」

 

「今のところは・・・です。ですが肉体との距離が遠いと、幽体が迷子になって帰れず、そのまま元に戻らなくなってしまうことがあります」

 

「じゃあ・・・・」

 

「大丈夫です、すぐにこの子の肉体のある場所へ行き、呼びかければ魂はあなたの声に導かれ迷うことなく自身の肉体に戻れます。ですのでお早めにお戻りください。ここに居続けたら本当にこの子は死んだも同然になってしまいますよ」

 

「そう……有り難う。後は私が何とかするわ」

 

「いえ、幽々子様の所為でもあるので……」

 

「なら、きちんと躾けておくべきね」

 

「お恥ずかしいながらで……」

 

「それじゃ、幽々子に……宴会で会いましょうって言っておいてくれる?」

 

「あ、はい・・・・・怒ってないのですか?」

 

「さっきの夢想封印でチャラにしてあげるわ」

 

「そうですか、有り難うございます」

 

「どういたしまして・・・・行くわよ魔理沙!」

 

「お、おう・・・じゃあ宴会で・・・て待てよ霊夢!!」

 

霊夢は急いでで博麗神社へと向かい、そして魔理沙も慌てて霊夢の後を追うのであった

 

 

 

 

一方さくらは

 

 

「ここ・・・・どこ?」

 

気が付けば、さくらは花がいっぱい咲いている、川岸にいた

 

「ここどこだろう・・・・・」

 

知らない場所でさくらはあたりを見渡すと、その川岸の向こうに大きな観覧車のような丸い輪っかが回っていた

 

「わぁ…観覧車だ・・・・初めて見た」

 

興味本位でその観覧車がある方へ行こうと、さくらは川に入ろうとすると

 

「その先を行けば戻れなくなりますよ・・・・・」

 

「え?」

 

誰かに声をかけられ、さくらは振り向くとそこには厳かな帽子に紅白のリボンを付け緑色の左右非対称の髪型をしたお姉さんが立っていた

 

「ここは三途の川・・・そしてあの回っている物は輪廻の輪です。あの場にある場所はあの世・・・・その川を渡ってしまうともう現世に戻ることは神でも不可能です」

 

「…お姉さん・・・誰?」

 

さくらはそう質問するとお姉さんはさくらの傍まで近づき、そしてさくらの目線までしゃがむと

 

「随分・・・・大きくなりましたね?健康そうで何よりです」

 

「ふぇ・・・」

 

お姉さんはさくらの頭を優しくなでる

 

「すみません・・・ですが今はあなたのその質問には答えられません。近々非番の日にまた会いに来ます。その時はちゃんと名乗りましょう」

 

「?」

 

意味が分からずさくらは首をかしげると

 

『さくらー!さくらー!』

 

「お母さん?」

 

突然霊夢が桜を呼ぶ声がした

 

「ほら、あなたの母親が呼んでいます。すぐに戻って安心させてあげなさい。それが今あなたにできる親孝行ですよ」

 

「うん…でも出口はどこ?」

 

「案内しましょう・・・・こっちです」

 

そう言いお姉さんはさくらの手を取って、手をつなぎながら出口まで案内してあげた

 

「この先を行けば現世です」

 

「ありがとうお姉さん」

 

「ふふ・・・戻ってもちゃんと善行を積むんですよ」

 

「?」

 

「今はわからなくてもいいです。ほら、早くお行きなさい」

 

「うん!お姉さん。またね」

 

さくらは手を振り、霊夢の声がする方へと向かうのだった。そして残されたお姉さんは

 

「・・・・・良かった・・・・あの子が元気で本当によかった・・・・」

 

安心した表情でそう呟くのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、博麗神社では

 

「さくらく~ん♪咲夜お姉さんが水を飲ませてあげますからね♪」

 

留守番を頼まれた咲夜はさくらに水を飲ませようとしていた

 

「あ、でもこのままだと飲みずらいですね。なら・・・・」

 

そう言いコップに入った水を自分の口に含み、口移しでさくらに飲ませようとしたのだが・・・・・

 

バンッ!!

 

勢いよく襖が開けられそこに立っていたのは

 

「・・・・・・・」

 

仁王のような顔をした霊夢だった

 

「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

「・・・・・・」ハラハラドキドキ

 

「・・・・・・」ニコ

 

「あの・・・・おかあさん?」

 

霊夢の黒いオーラに咲夜はたじたじとなると

 

「飛んでけぇーーーーーーーー!!!!」

 

「あ~~~~~~れぇ~~~~~!!!??」

 

咲夜は霊夢にジャイアントスウィングされ紅魔館まで吹っ飛ばされるのであった。

 

「まったく。油断も隙もない!!…それよりも!!」

 

そう言い霊夢はさくらの傍により

 

「さくら!!さくら!!」

 

と呼びかける。すると・・・・

 

「・・・・おかあ・・・・・さん?」

 

さくらの目がうっすらと開いて霊夢を見る。

 

「あれ?僕冥界て所にいたのに神社に戻ってる…」

 

「さくらっ!!」

 

「わぷっ!?・・・おかあさん?」

 

さくらに思いいきり抱きしめる霊夢

 

「よかった…本当によかったわ・・・・」

 

と涙目でさくらを抱きしめたのだった

 

「お~い霊夢。さっき咲夜が思いっきり吹っ飛ばされていたけど・・・・」

 

そこへ魔理沙がやってきたが今の様子を見た魔理沙は

 

「おっと…邪魔しちゃ悪いな」

 

そう呟き、帽子を深くかぶると。魔理沙はこっそりとその場を後にするのであった。

 

こうして冬が続く幻想郷の異変は終わり、幻想郷は桜の花が咲き誇る桃色の世界となったのであった

ヒロインは誰が良い?

  • フランドール・スカーレット
  • 十六夜咲夜
  • 霧雨魔理沙
  • 博麗霊夢
  • 幻想郷全員
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