東方博麗子伝   作:疾風海軍陸戦隊

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幻想郷の生活と初めての外出

「お母さん。本当に外で遊んできてもいいの?」

 

「ええ。いいわよ。でも暗くなる前に帰ってくるって約束するならね」

 

神社の境内で霊夢は自分の養子であるさくらにそう言い、さくらは嬉しそうに頷いて

 

「うん!約束する!!」

 

と、嬉しそうに燥いでいるさくらを見て思わず笑みをこぼす霊夢。

そして霊夢は

 

「さくら、少し待ちなさい」

 

そう言い、いったん神社の中に入るとすぐに戻ってくる。そして霊夢は

 

「はい。帽子とお弁当よ。持っていきなさい」

 

霊夢が持ってきたのは秋というのになぜか麦わら帽子とそして、おにぎりだった

 

「秋といっても日差しは強いからね。それとそのおにぎりはお腹がすいたときに食べなさい」

 

「これ、お母さんが作ってくれたの?」

 

「ええ、そうよ。何?いらなかった?」

 

「ううん!嬉しい!お母さんありがとう!!」

 

「ちょっ!?もうあなたはいちいち抱き着かないでよ!!」

 

あ余りの嬉しさに抱き着くさくらに霊夢は顔を赤くしそう言うと、さくらはおにぎりを風呂敷に包んで

 

「じゃあ、お母さん。行ってきます!!」

 

そう言い、元気に走っていくのだった。そして霊夢は

 

「やれやれ・・・・・まだ子供ね・・・・・・・・それより、いるんでしょ紫」

 

霊夢がそう言うと、霊夢の背後にある空間が裂けそこから傘を差した女性が出てくる。彼女の名は八雲紫。、幻想郷最古参の妖怪で幻想郷の境界を操る能力を持つ実力者であり幻想郷の管理人である

 

「あら?分かってたの?」

 

「バレバレよ。・・・・で、何の用?」

 

疑うように紫を見る霊夢に紫は

 

「ただちょっとあなたの息子さんの様子を見にね。それよりも霊夢。ようやくあの子を外に出したのね」

 

「何のこと?」

 

「とぼけても駄目よ。最初はその子の存在をほかの人に知られないため、そして先ほどの魔法使いのように冷やかされたくないため、あの子に時が来るまでこの博麗神社の外には出てはいけないと言っていたらしいわね」

 

「そ、そうね・・・・」

 

「でも、本当はあの子をほかの凶暴な妖怪たちに襲われないため・・・・危険な目に合わせたくないから、外に出さなかったのよね?」

 

「そ、それも…あるわね」

 

「ふふ・・・・立派なお母さんになっているわね」

 

「ひ、一言多いわよ紫!」

 

「・・・・・・で、なんでまた急にあの子を神社の外に?育児放棄?」

 

「違うわよ!!そろそろあの子も神社の外のことを知って友達とか作らないといけないと思っただけよ!!」

 

「あら?本音が出たわね?」

 

「・・・・あ」

 

「ウフフ・・・ほんと見た目はぶっきらぼうな霊夢も内心ではあの子のこと大切に思っているのね~」

 

「う、うるさい!!」

 

と、紫の言葉に顔を真っ赤にさせそう言う霊夢であった。そして紫は

 

「・・・・で、一人で行かせて大丈夫なの?」

 

「大丈夫よ。あの子の能力はある意味すごいから・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中

 

「♪~♪~♪~」

 

少し薄暗い森の中、さくらは霊夢からもらったお弁当を手に嬉しそうに歩いていた。

今日は初めての幻想郷での外出だからだ。いつもは神社のお掃除やらお手伝いなんかで外に出ることが一切なく霊夢からも『いずれ時が来れば出してあげるから』と神社から出してもらえなかったのだ。

そして神社にだれかがやってくると霊夢はさくらを部屋の奥に隠したりしていた。しかし魔理沙が来た時はすでにさくらの存在がばれてたため一緒にお菓子やお茶を飲んでいたが基本的に神社の外に出してもらえることは一切なかった。

しかし、今回、母である霊夢が

 

『外に行って遊んできてもいい』

 

と言い出したので、さくらは喜んで出たというわけだった。

 

「わぁ~どこを歩いても森だらけだ~」

 

さくらは初めて歩く幻想郷の森の中を無邪気に楽しそうに歩いていた。歩く中、奇妙な色どりのキノコやそしてたまにウサギやリスなんかの野生動物を見てははしゃいでいた。

一週間前までは体中あざだらけ切り傷だらけで、いつも何かに怯えてあまり喋ることのなかったさくらだったが、今では明るく無邪気で好奇心旺盛な子になっていた

さくらはしばらく森の中を歩いていると・・・・・・・

 

「おまえ~おいしそうなのだ~」

 

「・・・・え?」

 

突然、声がして辺りを見回すが誰もいない。その瞬間突如さくらは謎の黒い塊に襲われた

 

「わっ!?」

 

いきなりのことにさくらは驚く。そして視界が真っ暗になるのだった・・・・・

 

 

急にあたりが暗くなる。え?もう夜になったの?どうしよう。お母さんに叱られる・・・・僕がそう思った瞬間

 

「オマエ~食べてもいい人間~?」

 

いきなり女の子の声が聞こえた

 

「え?食べる?」

 

突然の言葉に僕は訳が分からなかった。え?人間て食べれるの?そんなふうに当時僕は思っていたが、それと同時に何やら恐怖感があった。そして

 

「じゃあ、食べちゃお♪いただきまーすなのだ!!」

 

と何やら黒い空間の中からさらに真っ黒いのが僕に襲い掛かってきた。あまりの怖さに僕は目をつぶりそして思わず両手をクロスして

 

「ボディ!スパァーク!!」

 

「うわあぁーーー!!!?」

 

とっさに出た言葉を言い放つと僕の体から眩しい光がはなたれ、僕を包んでいた暗いのも消え気が付けばいつもの森の中にいた。そして辺りをきょろきょろとみると・・・・

 

「うわ~眩しいのだ~」

 

と、黒い服を着た金髪の女の子が目を回しながら倒れていた。あれ?さっきの声ってこの子からだったのか?

 

「あの・・・・・大丈夫?」

 

僕は先ほどの恐怖なんかすっかり忘れ、僕を襲おうとした黒い影の正体である女の子に近づくと・・・・

 

「お腹が空いたのだー…」

 

と少女は今にも泣きそうな震えた声でそう言っていた。確かに彼女のお腹から腹の虫が鳴っていた。それを見た僕は

 

「はいこれ。お腹が空いてたならあげるよ」

 

と、僕はお母さんからおにぎりを女の子の前に出した。お母さんがせっかく作ってくれたおにぎり。僕も食べたかったけど。何か困った人がいたらお母さんもきっとそうすると思った僕は、彼女におにぎりをあげることにした。

 

「いいのか~?」

 

「うん!」

 

「わぁーい!ありがとうなのだ!」

 

そう言うとその子は僕が挙げたおにぎりを美味しそうに頬張る・・・・・美味しそうだな・・・でも人助けだもん。そこは我慢

 

「ちょっと塩辛かったけど美味しかったのだ~」

 

と、その子は嬉しそうにそう言った。そして彼女は僕に

 

「私は人食い妖怪の『ルーミア』っていうのだー」

 

「ようかい?」

 

僕はお母さんから妖怪のことは聞いていた。お母さん曰く凶暴なのもいると言ってはいたが僕の目の前にいる子はどう見ても凶暴そうには見えなかった

 

「そーなのだーねぇ、君の名前は何なのか?」

 

「僕は博麗さくらだよ。よろしくねルーミアちゃん」

 

「よろしくなのださくら~」

 

と、僕とルーミアちゃんは互いに挨拶する

 

「ねえ、さくらはここで何をしてたのだ?」

 

「僕?僕は幻想郷のことをもっと知りたくて今、お外歩いているんだよ?」

 

「そうなのか~?」

 

「うん。ルーミアちゃん。ここいら辺でなんかいい場所とか知っている?」

 

僕がそう訊くとルーミアちゃんは考えるそぶりをする

 

「う~ん・・・・あ、そうだ!この後大きな湖でチルノたちと一緒に遊ぶんだけどさくらも一緒に来るか~?」

 

「湖!?うん!いくいく!僕も行く!!」

 

ルーミアちゃんの誘いに僕は頷く。僕は生まれてから湖なんか見たことがなかったからだ。それにルーミアちゃんの友達もとても気になる。

好奇心に勝てない僕はルーミアちゃんについていくことにした

 

「じゃあ、さくら~行くのだ~」

 

と、ルーミアちゃんは飛ぶ。いつもお母さんやたまに来る魔理沙お姉さんが飛んでいるのを見ているのでさほど驚かなかった。

 

「あ、待ってよルーミアちゃん。僕は飛べないんだよ~」

 

「そーなのか?!」

 

ルーミアちゃんは宙に浮いて驚いていた

 

「うん。ごめんね・・・・・」

 

僕はルーミアちゃんに謝るとルーミアちゃんは降りてきて

 

「じゃあ、運んであげるのだー」

 

「え?」

 

そう言うとルーミアちゃんは僕を抱え上げて宙を飛ぶ。これはさすがに驚いたがルーミアちゃんは妖怪だからきっと不思議な力があるんだろうと僕はそう思ったのだった

そして僕はルーミアちゃんに持ち上げられながら湖へと向かうのであった

 

 

 

 

一方、博麗神社では・・・・

 

「おぉ~い霊夢。遊びに来たぜ~・・・・・て、あれさくらは?」

 

部屋の中でお茶を飲んでいる霊夢に魔理沙がやって来た

 

「ああ…魔理沙ね・・・・て、その手に持っているおにぎりは何なのよ?」

 

「ああ台所に美味しそうなおにぎりが置いてあったからな。貰うぞ」

 

そう言い魔理沙はおにぎりにかぶりつくのだが・・・・・

 

「っ!?げほっげほっ!、おい霊夢。ナンダコレ!?」

 

「何っておにぎりでしょ?」

 

「いやいや、これ塩のかけすぎだろ!すごいしょっぱいぞ!」

 

「え?・・・・・」

 

魔理沙の言葉に霊夢は魔理沙の持ってきたおにぎりの一つを食べると

 

「しまった・・・・朝早く起きて、さくらのために張り切って作ったんだけど。かけすぎたわ・・・・」

 

「え?さくら?…そう言えばさくらは何処だよ姿が見えないけど・・・・・・お前まさか追い出したのか!?」

 

「そんなわけないでしょ!さくらは今外で遊びに行っているのよ!!」

 

「な、なに!?」

 

そう言って魔理沙は部屋を飛び出ようとする

 

「どこ行く気よ!」

 

「人里に行って知らせないと!あの過保護でさくらを部屋に閉じ込めてた霊夢が外に遊びに行かせるなんてきっと天変地異が起こる」

 

「どういう意味よそれ#!!あとさくらのことはまだ知らせるな!!」

 

と、神社の中はドタバタしていた。

一方、湖にあるとある赤い大きな屋敷の中では・・・・・・

 

 

 

「咲夜・・・・」

 

「はい。なんでしょうかお嬢様?」

 

「湖に行ってそこにやってくる人間の男の子をこの屋敷に連れてきなさい・・・・あの子はとても大きな運命を持っている。きっとこの計画で私たちの強いカードになるわ・・・・」

 

「かしこまりましたお嬢様」

 

そう言い主人らしき少女の言葉に従者らしき人物はそう言い背後から姿を消し、残された人物はワイングラスを持つと・・・・

 

「さぁ・・・勝負よ。博麗の巫女」

 

と、そう言うのであった

 

 

 

 

 




※ボディスパーク:ウルトラセブン第47話「あなたはだぁれ?」でウルトラセブンが光に弱いフック星人に使用した技である

ヒロインは誰が良い?

  • フランドール・スカーレット
  • 十六夜咲夜
  • 霧雨魔理沙
  • 博麗霊夢
  • 幻想郷全員
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