東方博麗子伝   作:疾風海軍陸戦隊

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目覚めたらそこは真っ赤な館だった

博麗神社

 

「・・・・・・・・遅いわね」

 

鳥居の前で霊夢は立って、わが子であるさくらを待っていた。空はもう暗くなっており、どこかしら烏の鳴き声が聞こえた

 

「いったい、いつまで遊んでいるのよ、あの子は・・・・」

 

霊夢はため息交じりにそう言う。神社の中ではすでに夕食の準備を済ませており、さくらが帰ってきたらすぐにご飯が食べれるようにしていた

 

「全く。せっかく私が張り切って御馳走を作ったのに・・・・・・」

 

あの子が約束を破る子じゃない。それは霊夢がよく知っていた。だが約束の日暮れになってもさくらは帰ってこない。

初めて外に出て、初めてできた友達と遊ぶのに夢中なのか・・・・それとも何かの異変に巻き込まれたのか…あるいは

 

「もしかしてここが嫌になったんじゃないのかな・・・・・」

 

ふいに霊夢がそう呟く。もしかしたらさくらはここが嫌になって出て行ってしまったんじゃ・・・・・そう思ってしまった

 

「やっぱり、こんなお母さんは嫌だったのかな・・・・・」

 

少し悲しそうに言う霊夢。いつもさくらに自立できるように掃除だとか選択だとかはやらせていた。料理はさすがに幼い子が包丁や火を扱うのは危ないので一緒にやっていた。そのことに霊夢自身は母親らしいことをさくらにしてあげれていないんじゃないかと思っていたのだ

 

『お母さん~♪』

 

霊夢の脳裏に無邪気に笑うさくらが浮かんだ

 

「さくら・・・・・」

 

霊夢はそう呟くと

 

「きっと森の中で迷子にでもなっているのかもしれないわね。少し探すか・・・・」

 

そう言い、霊夢は飛び上がるのであった

 

 

 

 

 

 

 

寒い・・・・・痛い・・・・・苦しい

 

僕の脳裏にはあの嫌な思い出が浮かび上がった

 

『この出来損ない!何度言えばわかるんだ!!』

 

『私たちはね忙しいのよ!ごはんなんかあげる暇もないの!わかったら大人しく部屋の隅に居な!この失敗作!!』

 

いつものようにお父さんとお母さんだった人たちに殴られ蹴られ、僕は部屋の隅っこの壁に寄り添った。痛い・・・・・もう楽になりたい・・・・

冷たい北風が吹く中、僕はそう思った。なんで僕は生まれてきちゃったんだろう・・・・僕が生きる意味なんてあるのだろうか・・・・何のために僕は生きているのだろうか・・・・

辛く激しい痛みと激しい寒さが襲う中僕はそう思った。

すると、急に僕の体が暖かくなった

 

「え?・・・・」

 

急に僕の体がポカポカ暖かく感じ僕は辺りを見るとそこは布団の中で隣には・・・・・

 

「さくら・・・・どうしたの?」

 

「ん・・・・・お母さん?」

 

「またうなされていたわよ。大丈夫?」

 

そこには本当のお母さんじゃないけど。僕にとってお母さんのようなお姉さんが優しく僕に話しかけていた。お母さんは少し男勝りで守銭奴?って魔法使いのお姉ちゃんが言っていたけど。本当はとっても優しいお母さんなんだ。そしてお母さんは僕をぎゅっと抱きしめた・・・・

 

「お母さん・・・・・?」

 

「さくら・・・・今まで辛かったと思うけど、もう大丈夫よ。これからは私が・・・・お母さんがあなたを絶対に守るわ。もうあなたに怖い思いをさせたりしないからね。だから安心してさくら・・・・」

 

「お母さん・・・・・」

 

僕はお母さんの心暖かく優しい言葉に涙を流し、ぎゅっとお母さんを抱きしめるのであった。

そしてその瞬間僕の周りの景色が光りだすのであった

 

 

 

 

 

「ん・・・・・ううん・・・」

 

目をさましたら、そこは知らない部屋だった。辺り一面真っ赤な部屋でふわふわの柔らかいベッドで寝ていた。一瞬だけ殺人現場にでも来ちゃったのかと思ったけど、赤いのはただたんにそう言う色の部屋だとわかった。

だけど・・・・

 

「・・・・・・」

 

なんで、僕がここにいるの?僕は確か湖でルーちゃん(ルーミアのこと)達と一緒に遊んで、それで日が暮れて、お家に帰ろうとしたら・・・・・・したら・・・・・

・・・・この先、僕は何やってたんだろ?

僕が首をかしげると、ドアが開き、そこから奇麗な銀色の髪をしたお姉さんが入ってきた

 

「あら、目が覚めたのね。よかったわ」

 

お姉さんはにっこり笑ってそう言う

 

「・・・・お姉さんは誰?ここは何処なの?」

 

「・・・・私は十六夜咲夜。ここ紅魔館のメイドよ」

 

「・・・・紅魔館?」

 

「そうよ。あなた湖で倒れていたのよ?覚えていない?」

 

「・・・・ううん。でもなんか頭になにか当たったようなのは覚えてるよ。お姉さんがここに運んできてくれたの?」

 

「ええ、そうよ」

 

そう言うと僕はまず言わなきゃいけない言葉があった。

 

「お姉さん。ありがと。」

 

どんな人でも妖怪でもちゃんと感謝を込めてお礼を言う。そうお母さんに教わったことを僕はした。

 

「え・・・ええ・・・どういたしまして」

 

僕がそう言いい頭をさすると咲夜お姉さんは少し気まずそうな表情をした。あれ?何でかな?・・・・・・あ、それよりも!!僕は外を見ると外はすでに暗くなっていた

 

「どうしたの?」

 

「僕・・・家に帰らないと。お母さんが心配している」

 

「でも外は暗いわよ?」

 

「でも、お母さんに暗くなる前に帰るって約束したから・・・・・」

 

僕がそう言うと咲夜お姉さんは僕の目線ぐらいの位置でしゃがみ

 

「約束を守ろうとするのは偉いわ。でも今夜はもう真っ暗だし、その中で出歩いたら怖い妖怪に襲われて怪我をしちゃうかもしれないわ。もしあなた怪我しちゃったらお母さんは悲しむと思うわ」

 

「・・・・・・・」

 

「よし。じゃあこうしましょ。今夜は泊っていきなさい。そして明日になったら私があなたのお母さんのところまで送ってあげる。もちろん私がお母さんに説明してあげるから。だから、ね?」

 

お姉さんに優しく言われた。本当は早く帰りたかったけど、確かに怪我したらお母さんはきっと悲しんじゃう。

 

「・・・・うん。わかった」

 

「ごめんなさいね・・・・・えっと。あなたお名前は?」

 

「僕はさくらっていうの」

 

「そうさくらちゃんね。さくらちゃん。悪いけどこれからお嬢様のところに連れて行かないといけないから一緒に来てくれる?」

 

「お嬢様?」

 

「私の主人であり、この館の主人よ」

 

「どんな人?」

 

「それは会ってからのお楽しみ」

 

そう言うと僕はベッドから降りてお姉さんと一緒に部屋を出るのであった

 

 

 

 

咲夜サイド

 

「はぁ・・・・あの子大丈夫かしら・・・・」

 

廊下を歩き私は運んできた少女のことを思い出す。館に帰った後お嬢様に『目的は達したけど、怪我させてどうするの?』と呆れられた。確かにこんなはずじゃなかった。

そしてあの子のいる部屋に入るとあの子は目を覚ましていた。

名前はさくらって言うらしいけど。なぜか女の子なのに僕っていう変わった子だった。そういえば前に小悪魔が持ってた本にあったわね、女の子なのに一人称が僕って言う娘。確か僕っ子ていうのかしら?

それよりもさくらちゃん。家に帰りたがってしかもお母さんのこと心配している。お母さん想いの優しい子ね・・・・

いくらお嬢様の命とはいえすごい罪悪感を感じるわ・・・・

でも、あの涙目姿・・・・なんでしょう何か母性本能というか保護欲を沸き立つようなそんな感覚はするわ・・・・いやいや、そう言う問題ではないわ。今は誘拐してしまったその子のことを考えなくては

 

私はその後、なんとかさくらちゃんを説得し、さくらちゃんは納得してくれた。

 

ああ・・・・あの子の笑顔、本当に見れば見るほど可愛いわ。将来が楽しみね。下手をすればお嬢様よりもずっと魅力的…あぁ、ダメよ私、私はお嬢様一筋なの…

 

「咲夜お姉さん?どうしたの?」

 

「え?何でもないわさくらちゃん。さ、行きましょう」

 

そう言い私はさくらちゃんを連れてお嬢様のところへと案内した。

でもお嬢様は何でこの子を連れてこいと言ったのでしょうか?確かに可愛さは百点満点な子だけど。

そのこと博麗の巫女を倒し幻想郷を手に入れるのに何か関係があるのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、森の中・・・・・・

 

「ひ、ひえぇ~お助けをー!!」

 

「俺たち何もも知らないって!!」

 

「嘘を言うな!あんたたちうちの子をどこにやったの!まさか食べたんじゃないでしょうね!!」

 

森の中で霊夢が大ムカデや大蜘蛛らの凶暴人食い妖怪を袋叩きにしていた。

 

「ほ、本当です!!俺たち巫女様のお子さんなんて襲ってないですよ~!!」

 

「私たち、そんな子供を見ていません!!」

 

「黙らシャラープ!!これはじっくりと訊かなきゃいけないようね~#」

 

「「ひぃ~~!!???」」

 

「覚悟しなさい!レッドファイト!!」

 

「それ巫女さんのセリフじゃないでしょ!?」

 

「いや、赤いからそうなのか?」

 

と、暗い森の中で叫び声が聞こえるのであった・・・・

ヒロインは誰が良い?

  • フランドール・スカーレット
  • 十六夜咲夜
  • 霧雨魔理沙
  • 博麗霊夢
  • 幻想郷全員
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