深夜の紅魔館の廊下、一人の寝間着姿の女性が歩いていた。そう子の紅魔館のメイド長である咲夜であった。
こんな真夜中になんで彼女が歩いているのか?
それは・・・
「(ふふふ・・・・・さくら君は今頃眠っているのかしら?もし寝ていたら添い寝して、私の抱き枕に・・・・・)」
誰も見たこともないような下心丸出しでにやにやした表情をしていた。
夜中を歩く目的はそう・・・・・さくらだ。
さくらの寝顔を見ること、あわよくばベッドに入り込みそのまま添い寝しようという魂胆だ。
他にも何か企んでいるみたいだが‥‥それは咲夜自身にしかわからないだろう。
そしてさくらがいる部屋につき、そしてそっとドアを開け中を覗き見る
「さくらく~ん。起きていますか~?」
と、声をかけるが返事がない。そしてベッドにある布団を見ると大きく膨れていることから、布団の中に入っていることがわかる
「ふふ・・・あらあら・・・・」
咲夜は妖艶な笑みをし、布団に近づくと布団の中でもぞもぞと動いているのがわかった
「ふふふ・・・・さくらくん。鍵もかけないで不用心ですよ~?」
そう言いながら、布団の中に入り込む咲夜そして
「そうじゃないと‥‥お姉さんがさくら君に悪戯しちゃいますよ~?」
そう言い、咲夜はえ妖艶な笑みを見せるのと同時にさくらが逃げないようにギュッと抱きしめ自分の手をその人物の太ももらしきところを触ろうとした瞬間、抱きしめた人物がくるりと咲夜の顔へと振り向く
「へぇ~悪戯って‥‥どんな悪戯なのかしら咲夜?」
「お!おおおおお、お嬢様ぁっ!!!????」
その人物に咲夜は心臓が止まりそうなぐらいの衝撃を受けた。さくらだと思って抱き着いていたのは、なんとレミリアであった
「お、お嬢様!?なんでここに!?」
「それはこっちのセリフよ咲夜。なんであなたがここにいるのかしら?しかもこんな真夜中に?」
「それはその・・・・・さくらちゃんが一人で寂しくないか心配で寝顔を見に・・・・・」
「それであわよくば夜這いをかけようとしたと?」
「い、いいえ。そんなつもりじゃ・・・・・・と、言うより。お嬢様。お嬢様こそ。なんでさくら君の部屋に?ご自身の部屋はもっと奥ですよね?」
「え゛っ‥…え…とそれはそのね?何というか・・・・・」
咲夜の指摘にレミリアは急に動揺し始める。その時、咲夜は何か悟ったのか目を細め
「お嬢様‥‥…もしかして抜け駆けしてさくら君を?」
「ギクッ・・・・・・・」
「それに香水の香りがしますね?それで誘惑しようと考えていましたか?」
「ギクギクッ!!」
「ほら、お嬢様?怒ったりしませんから私の目を見て何か仰ってください・・・・・ね?」
怖いくらいの笑みでそういう咲夜にレミリアは珍しく悪寒を感じる。そして・・・・・
「え…と…その・・・・・咲夜!そんなことよりも緊急事態よ!」
「(ごまかした・・・・)それでその緊急事態とはお嬢様?」
「わからないのかしら?さくらがいないのよ」
「・・・・・・はっ!?」
レミリアの言葉に咲夜ははっとした表情になる。そう今まで主であるレミリアに先を越されそうになったことで意識を取られていたが、本来ここはさくらが泊っている部屋。だが、この部屋には肝心のさくらがいないのだ
「お嬢様・・・・・・まさか・・・・・食べました?」
「食べるわけないでしょ!私を何だと思ってるのよ!」
「性的にさくら君を食べようとした吸血幼女」
「うぐっ・・・・・性的って言われるとあまり否定できないのが悔しい・・・・て、咲夜それはあなたもでしょ!」
「それよりお嬢様。さくら君はどこに・・・・」
「ちょっと無視しないでよ!」
「お嬢様。お静かにお願いします。近所迷惑です」
「う~」
咲夜に止めたく言われレミリアは頬を膨らませる。そんなレミリアを無視して
「それよりもお嬢様。さくら君がいなくなったってことは・・・・・まさか家を飛び出してお母さんのいる家に・・・・・」
「それはないわね。私はしばらく外にいたけど、誰かが密かに屋敷を出るようであったらすぐに気が付くわ。無論。咲夜。あなたもわかるはずでしょ?」
「そう言えばそうですね‥‥ではまだ屋敷の中に?」
「ええ・・・・・まったく。困ったお客さんね。咲夜。悪いけど一緒に探すのを手伝ってくれるかしら?」
「かしこまりましたお嬢様」
エミリアと咲夜は部屋から消えたさくらを探しに行くのであった。
一方、さくらはというと・・・・・・
「アハハ‼ふーちゃん!ここまでおいで!!」
「待って‼さっ君!絶対に捕まえるんだから!」
フランの部屋で鬼ごっこをしていた。こんな時間に鬼ごっこをやればうるさいと誰かに言われるだろうがここは地下の部屋。騒音はあまり出ないし、上にも聞こえない。そして今二人は楽しそうに笑いながら鬼ごっこをしていた。最初はさくらが鬼の役だったのだが、今度がフランが鬼となってさくらを追いかけていた
「(楽しい!こんなに楽しいの初めて!)」
フランは誰かとこうして遊ぶのがこんなに楽しいものなんて知らなかった。その楽しさに夢中になっていた。今まで何かを壊すことしか知らなかったフランに新たな感情が芽生えた。
この笑顔を壊したくない。この気持ちを壊したくない。さくらと一緒なら大丈夫だ。そう感じていた。
すると・・・・・
『(ねえ?何楽しそうに笑っているの?)』
心の底からもう一人の自分が語り掛ける。それは破壊をするのが好きな自分であった
『(ねえ?その子は壊さないの?この子の泣き叫ぶ声…壊れていく音が聞きたくないの?)』
「(うん・・・・さっ君は友達だから‥‥壊したくない。もう壊すのは嫌だ・・・・)」
『あなたがそうは思ってもその子はそうは思っていないと思うよ…人間なんて大きくなったらきっと私たちを怖がるにきまってるもん。そんな無意味なことするよりもいつも通りにその子でお人形遊びしましょ?きっと楽しいよ?』
「(うるさい‥‥さっ君はそんな子じゃないもん!だから壊さない。これからも私は壊さない。だからもう出てこないで!)」
『・・・・あっそ。じゃあ、今は出てこないで上げる。でも忘れないで私はあなたあなたは私‥…私はあなたの心の影・・・・あなたが心の底から絶望したその日はまた出てきて破壊するから‥‥・何もかもね…』
そう言いフランの心の闇はスーッと頭の中に聴こえてた声が消えていった。
「フーちゃん。どうしたの?」
さくらが先ほどから立ち尽くしているフランを見て、心配になり、フランに聞くとフランは
「ねえ・・・・さっ君。さっ君と私は、ずっと友達?」
羽をパタパタさせそう訊くとさっ君はニコッと笑って
「うん!フーちゃんと僕は友達だよ!」
「そっか……」
さくらがそう言ったことがうれしかったのかフランは笑顔になり
「えいっ!!」
「わっ!」
急にさくらに抱き着いた。そして抱き疲れたさくらは後ろにあったベッドのシーツに倒れこみ、そして抱き着いたフランは
「えへへ♪捕まえたよさっ君!」
かわいらしい笑顔でそういうとさくらは
「あ~つかまっちゃった!」
と無邪気な笑顔でそう言い、そして二人は時を忘れ楽しそうに笑いあう。
すると・・・・・
「ふわぁ~」
「さっ君?眠いの?」
あくびをするさくらにフランが訊くとさくらは今にも眠ってしまいそうだ。フランは壁に掛けてある時計を見るともうすでに遅い時間だ。そしてフランも眠気が襲ってきた
「さっ君。眠いんなら、一緒に寝よう。私も眠くなってきちゃったし・・・・ね?」
「うん・・・・」
フランの言葉にさくらは頷きそして二人はベッドに横になり互いに抱き合うような形になっていた
「(フーちゃん‥‥‥とってもいい匂いがする)」
「(さっ君の体…温かい。まるで本で読んだお日様みたい・・・・)」
二人はまるで恋人のように互いに抱き合いそして顔をうずめ。ぬくもりを感じながら二人は眠りにつくのであった。
ヒロインは誰が良い?
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フランドール・スカーレット
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十六夜咲夜
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霧雨魔理沙
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博麗霊夢
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