19世紀のイギリスで孤児院をやっていたらヤバイやつがついてきた   作:サトシ16852

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リアルで忙しくて書けんかった。許して下さいなんでもしません

今回はハーレイ・クイーンの話


過去2

私は親が不思議でならなかった

 

私の父ニコラス・クインゼルは一言で言えばクズだった。外に出ては万引きや暴力は当たり前、家に帰ってくれば独り言で何かに罵倒し続けながら酒と薬をやり始める。こんな典型的なダメ人間と何故結婚したのか私は不思議でならなかった

 

子供の頃、私は母に何故父と結婚したのかや、何故別れないのかを質問した。その時母は慈愛に満ちた顔で私に言った

 

「それは、彼が自分に正直な人だからよ。何事にも縛られず自分のやりたいことを何も考えずにやる。それができる人間はなかなかいないわ。誰しもが周りの人間の視線や噂に怯えて生きている中、彼はそんなことを気にしない、誰に迷惑が掛かろうが知ったことじゃないし、自分の欲望だけで生きている。私は彼のその生き方や在り方、彼自身を愛しているわ」

 

正直に言えば母の言っている事が理解できなかった。学校では人に迷惑をかけるなと教わり、人は助け合うべきだと教わった

 

理解が出来ないから私は聞いた

 

「人に迷惑をかけてはいけないって先生が言っていたけど、ママはそれを尊重するの?」

 

「そうね、私は彼を尊重するわ。ハーリーン、その口ぶりからすると迷惑をかけてはいけないと思っている?なら聞くわ、何故ハーリーンは人に迷惑をかけてはいけないと思う?」

 

そう聞き返されて私は答えた

 

「何故って、、それはいけないことだから」

 

そう、いけないことだから。そう教わったから、誰もが知る一般常識だから

 

母の質問に困惑した顔をしていると、母は私を嬉しそうに見てこう言った

 

「そう、今のハーリーンには少し早かったみたいね。今の貴方は他人に教えられたこと以上はわからない、考えられないのね。けどそれは貴方がまだ成長できる証拠でもあるわ。今はまだわからなくてもいい、そのうちわかるわ」

 

11歳のこの会話が、母との最後の会話だった。

 

この日父は帰ってきたと同時にキッチンに置いてあったナイフを手に取り私の目の前で母を刺した。刺された母は一瞬キョトンとした顔をして、全てを理解したのか最後には笑って父を抱きしめて死に、母を刺した父は嬉しそうに母の死体を眺め、持っていたナイフで自分の首に突き刺した

 

いきなり目の前で父が母を刺し殺したナイフで自殺。訳がわからない私は反応も出来ず、ただ目の前の二つの赤い肉塊を眺めることしか出来なかった

 

 

それから数年経ち私は両親を理解するために努力をした

 

誰も寄り付かない路地裏やスラム、刑務所にいる囚人と話をしてきた。何故このような生活をしているのか、何故犯罪を犯すのか、人を殺したことに在役感はなかったのか

 

街中でデートをしているカップルや夫婦に、愛とは何か、パートナーのどこが好きなのか、何故その人でなくてはならないのか

 

いろんな人間の話を聞いたけれど返ってくる返事はどれもありきたりな答えだった。わかっていてもやめられない、仕方がなかった、彼の優しいところ、彼女の優しいところ

 

いくら聞いても、私は理解ができなかった

 

だから、自らが経験をするしかない

 

そう思い立ってからは早かった。私が向かったのは誰も寄り付かないスラム街

 

少し歩けばそこら辺に死んでいるのか生きているのかもわからない人間が転がっている。ひどく痩せこけ地に伏せる人間を横目に私は進んだ

 

「おい、姉ちゃん、こんなところで何やってんだ?迷子なら俺がいいとこ連れてってやるぜ、へへ」

 

少し大柄な男が話しかけてくる。ふと男の後ろを見れば薄汚い服を着た子供が4人、おそらく子供に仕事をさせて自堕落に生活しているのだろう。明らかに下心丸出しの馬鹿面

 

「ん?どうした?嬉しすぎて絶頂しちまったかぁ?」

 

私はそこに落ちていた鉄のパイプを手に取り

 

「おいおい、怖いから近づかないでくれってか?面白い姉ちゃーーッつ」

 

目の前の男の頭に力一杯振り下ろした。ゴンとなる鈍い音と、殴ったパイプが細かく振動する感覚、目の前の赤く血を流した男

 

「テェメェ、調子に乗りやがってぶっ殺ーー」

 

また私は振り下ろす

 

「おい、やめろ!悪かった!俺がわーー」

 

また私は振り下ろす

 

あぁ、なるほどこれは実際にヤって見ないとわからないわけだ。父もこの暴力の快楽に酔ったのだろう。こんなに楽しいことを経験してやめられる訳がない

 

目の前の血だらけの姿になった男は呻き声をあげ、こちらを恐怖の宿った瞳で見つめてくる。ひどく歪んだ顔、さらに絶望を与えたらどんな顔するのだろう?

 

また目の前でパイプを振り上げる。より一層歪んだ顔を見て悦に浸りながら振り上げた物を振り下ろし私はそれを男が動かなくなるまで続けた。

 

 

私は少し父のことを理解できたのだろう、そんな達成感を感じながらそこらのクソから奪ったヤクを飲み込む。父はよく飲んで頭がおかしい感じになっていたが私は特になんともなかった。効力が弱いのかと思い注射型のヤクをやってもキまらない。悲しいことに私は薬が効かないようだった

 

父のことを少し理解ができたのは大変喜ばしいことだ。だが、まだ母の愛を理解できていない。愛とはなんなのか?今まで誰かと恋仲になったこともなければ人を愛したことすらない

 

それから数日、街を歩いていた貴族いた。その貴族は私を見て、金をやるからヤらせろと言ってきた。普通そんなことは誰も応じるわけがない、けれど私は応じた。私はセックスが愛に関係しているのではないかと思ったからだ。

 

性行為は好きな人とするもの、そうでなければならないもの。そう、神が私たち人間に教えたこと

 

ただ結果は愛など感じられず、気持ち良くもなんともなく、私の上でブヒブヒ言っている気持ちの悪い貴族が気に食わなかったからぶん殴ってから逃げた

 

それからは、裏の世界で生きることにした。変に真面目ぶって生きていくより私はこの世界の方が生きやすい、そう感じたから

 

気に入らない奴をぶん殴り、ヤらたくなったらヤる。今までのように生きなくていい、ありのままの自分でいられる私は私のやりたいことをやる

 

ある時、いつもの頭のおかしい連中が集まるパブで明らかに浮いた奴がいた。周りのバカ共は薄汚い格好をしているのに見慣れない男はキレイなスーツを着て酒を飲んでいた

 

少し気になったのでその男に話しかけた。するとその男はこのパブにいることについてはぐらかしながら、私の体を舐め回すように見つめてホテルに誘ってきた。内心では気持ち悪いと罵りながらも、どうしても男がなぜあんな掃き溜めにいたのか気になってしまったためホテルに着いて行く

 

ホテルに着いた瞬間から始め、その後、私に骨抜きになった男から情報を聞き出す。すると男はスパイでパブで情報を集めていたらしい。それを聞いて私はその情報を売ることにした

 

そんなことをすれば確実に私は狙われるだろう。だがそれがたまらない。スリルを感じ、そこから新たな出会いがあるかも知れない、私が愛する人が出来るかもしれない。そんな都合のいい頭をしながら私は情報を売った。

 

それから一年、いろんなスパイと寝て得た情報を売る生活をして、いろんなところに狙われた。さまざまなスリルを感じれた、それについては満足している。男との出会いはあったが果たしてそれは愛だったのだろうか?ただ寝るだけで情報を話すバカ、私を殺すために言い寄ってきたいい男

 

あいつらを見てわかった、人間は奥底で何を考えているのかわからない。そんな人間を私は愛することができるのか?母のように父を愛せるのか?わからない、何もかもがわからない

 

あまりにも頭がおかしくなりそうな私は目の前にいた男を殴る、蹴る。たったそれだけで血を流して気絶してしまった。その後私は全てにやる気が起きなかった。ただその場に腰を下ろす

 

 

 

それからしばらく経った後、未だにその場でうずくまっていた私は特に何かをしていたわけでもなくただボーっとしていた

 

 

「うわっ」

 

いきなりそんな声が聞こえた。だがそんなことはどうでもいい私はどうすればいいのだろうか?

 

「あ、あの、大丈夫ですか?」

 

先程の声の本人が私の前で止まり私に話しかけてきた。仕方なく声を上げるとそこにいたのは普通の男だった。誰がどう見てもイケメンでもなく不細工でも無い、道ですれ違うことも気に留めないような、なんの特徴もない優しそうな男

 

「大丈夫、気にしないで」

 

返事をしたのは気まぐれだった

 

「そんなことできません、家はどこですか?こんな夜中に危ないですよ」

 

無性に腹が立った。今まで感じたことのなかった、腹の奥底から湧き出るような怒りに私は怒鳴った

 

「放っておいて!なんで私がこんなに真剣に悩み、苦しんでいるのに、その辛さを知らない貴方が私を心配して貴方何様!帰るようなところがある恵まれた何も考えないで生きてきた人間が私に同情しないで!」

 

完全な八つ当たり、それ以外のなんでもない。彼はそこまで深く考えていなかっただろう。ただの善意で私を心配してくれただけだろう。それはわかってる。少しは嬉しいと思う。けれど理屈じゃ無い。惨めだ。

 

何も考えずにクズになり、そこで知った人間と言う生物の醜さ。それを知った私は愛がますますわからなくなり、こんなクズを心配してくれた彼に八つ当たり。惨めだ

 

もう声を出す気力もない。願わくば彼がここから早く去ってくれるのを待つばかりだ

 

 

「、、、自分勝手に心配してしまってごめんなさい」

 

 

わけがわからなかった。ただの私の八つ当たりに彼は謝ったのだ。目の前でうずくまっている人間を心配したら八つ当たりされたのだ。普通の人間だったら見切りをつけるか逆ギレするだろう

 

だが彼は私に謝ったのだ

 

彼の瞳を見ると、彼は何かを決意した目をしていた。絶対に諦めない。そんな目を

 

「帰る場所がないなら、私の家に来ませんか?実は私、孤児院をやっているんです」

 

ああ、なるほど彼はそういう人間なんだ。困っている人間を放っておけない、助けようと思ってしまう損な人間なのだろう。裏の人間とは真逆な表の人間、それも真っ白なほどの

 

そんな彼に惹かれ、私は彼の後ろに涙を流しながらついて行く

 

とても大きく立派な孤児院に着くと彼は私に空いている部屋を使っていいと言って部屋を案内して、すぐにいなくなってしまった。彼なりの気遣いだろうか?色々あって疲れてしまった私はすぐに寝てしまった

 

次の日、元気で大きな声が聞こえて目が覚める。体を起こし窓を見ると子供達が楽しそうに外を駆け回っている

 

気づけば今は昼頃だった。それほど疲れていた。とりあえず彼を探そうと思うと扉が開いた。開いた扉の後ろには小さい男の子がこっちをみて私を確認する

 

「お姉さん、先生がね、お昼ご飯食べるか?だって。今先生ご飯作ってて手が離せないから僕が来たんだ」

 

先生とはおそらく彼のことだろう。しかし彼は一体何人分の食事を作っているのか?そんなことを考えていると

 

「あんまりお腹空いてない?先生の作るご飯とってもおいしいんだよ!お腹が空いてなくても沢山食べれるんだ!」

 

思わず微笑んでしまう、この子も私のことを心配してくれてるのか、おそらく彼がこの子に何か言ったようだが

 

「そう、それじゃあ、ありがたく」

 

「よかった、着いてきて!」

 

私はこの少年の後をついて行った

 

食堂に着くと彼は私に気づき話しかけてきた

 

「こんにちは、もう大丈夫ですか?朝食を食べるか聞きに行ったらまだ寝ていてお疲れだったみたいですけど」

 

「ええ、もう大丈夫、悪いわね昼食までもらって」

 

「気にしないでください」

 

目の前に出された器に入っていたのは見たこともない白く太い線がスープに浸かっていた。みたことのない料理に困惑していると彼はこの料理は極東にある日本と言う国の料理らしい。味は美味しかった

 

その日この孤児院を見て私は彼にここで働かせてくれないかと頼み、あっさりOKをもらって子供たちの面倒を見ていた

 

ここにいると何もかもを忘れられる。人間の醜さ、生きる辛さ、苦しみ

 

子供たちは純粋で親がいないことを悲観したことは無いと言う、先生がいるから。皆がそう答える

 

そんな彼らの間に私がいることに違和感を覚えた。こんなにも素晴らしい彼らの間に私のような人間がいていいのか

 

考えれば考えるほど自分の醜さが浮き出てくる。こんな私がここにいて言い訳ーー

 

「大丈夫ですか?体調が悪いなら休んでもらっても大丈夫ですけど」

 

気づいたら彼が私の顔を覗いている。彼と会った日のように

 

「話があるの、聞いてもらえる?」

 

私は覚悟を決めた彼と一緒に入れるわけがない。私は私を許せない

 

それから私は自分のことを話した、過去や今の気持ち全て

 

そして彼は私に言った

 

「まず私は貴方にここを出て行って欲しくはありません、それは子供達も一緒です。過去にやったことなんてどうだっていいんです。貴方がここに来て子供達と触れ合っている時、貴方は幸せを感じたのでしょう?それは私たちも一緒です」

 

「もう一度言います。私達は貴方がここにいてくれることを望みます。あとは貴方が自分を認める勇気を振り絞るだけです」

 

彼は優しい、底なしの優しさだ。馬鹿みたいにになんでも優しくするようなことはせず、しっかりと自分で向き合わなければならないことにしっかりと向き合わせるのだ

 

彼らの間にいると彼らといる資格がないと口では言ったが。彼からは一緒にいてほしいと言われた。資格なんてどうでもいいと、なのに自分は何故か彼の手を取れない

 

それは自分があまりにも惨めだから。彼らといると自分が許せない?違う自分が惨めなのに耐えられないから彼らを言い訳にして離れようとしていた。ここに居たい、けれど逃げたい。この二つの心をあやふやにして私を綺麗に見せようとしていた。認めよう私は逃げた。

 

醜い私を綺麗に見せようとした。普通の人間だったら私のような女は捨てられる。けれど、彼なら私を受け止めてくれるどんなに汚い私でも

 

「ここに、居させて」

 

「ええ、勿論」

 

その一言で私は成長できたのだろう今まで苦しんでいたことが嘘のように消えていった

 

「それと愛についてですが、私は特定の誰かを特別に見たことがないのでわかりませんが、聞きたいことがあります。何故そこまでしてご両親を理解してあげたかったんですか?」

 

「、、何故って、家族だから?」

 

「そうですね、例えば、愛にも種類なんかがあると言います、恋愛、友愛、家族愛、どれもこれも出鱈目です。愛は愛、家族は恋愛的な目で見れない、男同士は恋愛と言う目で見れない。それは性的思考が邪魔をしているだけで立派な愛です」

 

「プラトニックラブって知ってますか?肉体的関係を持たず精神的な愛をすることです。同性が好きだからって別に男の身体に興奮しないで女の人に興奮する人もいます。その逆もまた然り。同性は友達として好き、異性は特別な好きその決めつけによって愛は誤魔化されています」

 

「別に愛に種類なんてないんですよ誰かが好きってことはそれが愛です。人が一人だけを愛し続け、周りを愛さないなんてことはできないんですよ。みんながみんな愛せばいい、体を許すのは別に悪いことじゃありません。性行為をして相手が喜んでくれるならいいことじゃないですか」

 

「一人の人間にしか体を許してはいけないなんて無理です。別に好きでもない人でも興奮します。貴方もわかるでしょう?あったばっかりの貴方をよくも知らない、愛してもないスパイは貴方に興奮した。結局愛は性的簡単とは別の物です」

 

「凄く話が脱線しましだが結局何が言いたかったのかと言うと、家族のために頑張ったその行動源こそが愛だと思います」

 

ふぅ、と息を吐いた彼を見ながら彼の言っていた言葉を噛み締める。全て愛、彼によって私の価値観は今めちゃくちゃだ。話が脱線したなどと言っていたがその話は私を気遣ってのことだろう

 

そうか、これが愛か

 

誰かを一人だけ愛することは不可能、確かにそうかもしれない。だが誰かを一番愛るすことはできるだろう。いや、できる

 

こんなにも彼を愛しているのだから

 

 

 

 

 

 




途中で書くのめんどくなってしまった。す⤴︎まん
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