███:長谷川千雨は最後の竜の血脈である。   作:庭師代行

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第9話【ストームコール】

「これは……チッ、そういうことか。お前たち、私の側に来いッ!」

 

 発動の前兆から千雨が使ったシャウトの正体を見破ったエヴァンジェリンは、声を荒げながら従者たちを自分のもとに集める。

 

 シャウトは魔力を操作して結果を生み出す技術ではなく、声の力で自然現象や世界の法則に直接干渉して結果を生み出す技術だ。

 エヴァンジェリンほどの老練の魔法使いでも、魔力を使わない技術の威力を初見で正しく予想するのは難しい。

 

 しかし威力が読めなくとも効果を推測することはできる。

 千雨の使ったシャウトが前兆の大きい技だったため、比較的容易にエヴァンジェリンはこの先の攻撃を予想することができた。

 

 空に向けてエヴァンジェリンが両手を伸ばして氷盾(レフレクシオー)を発動するのとほぼ同じタイミングで、彼女たちにシャウトによる攻撃が降り注ぐ。

 (まばゆ)い閃光が(ほとばし)ると同時に、エヴァンジェリンたちに向かって真っ直ぐに数本の雷が落ちてきたのだ。

 

 落下地点に重なるように配置された氷盾(レフレクシオー)によって雷は()らされ地面に落ちたが、床に残った黒い焦げ跡がその威力を物語っている。

 

「へえ、さすがは真祖の吸血鬼だな。このシャウトを防がれたのは初めてだ」

「この程度は()()()でも造作もない。天候を操作したのには少し驚かされたがな」

「だったら、もう少し驚くかもな」

「なにを──ッ!?」

 

 会話の途中で割り込むように、耳をつんざく轟音とともに再び幾重(いくえ)もの雷がエヴァンジェリンへと降り注ぐ。

 余剰魔力が残っていたので発動したまま待機させていた氷盾(レフレクシオー)で反射されて明後日の方向に飛んでいったが、同時にピシリと音を立てて氷盾(レフレクシオー)に小さなヒビが刻まれた。

 

 千雨の使ったシャウト──【ストームコール】は天候を操作して雷雨を発生させる技である。

 『(Strun)』『天罰(Bah)』『稲妻(Qo)』の3語で構成されており、意味の通り嵐と雷を作り出すシャウトとなっている。

 

 3語全てを唱えた場合は1時間もの間、千雨を中心とした一定範囲で嵐を維持し続けて、一定間隔で()()()()()()()()に雷を落とすシャウトとなっている。

 覚えた当初は無差別に攻撃するため仲間や一般人がいる状態では使い物にならないシャウトだったが、声の道の師匠(グレイビアード)のもとで修行をしてシャウトの理解を深めた結果、敵のみを攻撃できるようになったという経緯がある。

 

 もっとも修行の末に敵だけを攻撃できるようになったはいいが、小回りの効く補助系のシャウトと比べると喉を酷使してしまう(クールタイムが長い)上、そもそもの威力が物理攻撃と比べるとあまり高くないので使用頻度は低いシャウトである。

 

 ぶっちゃけると千雨の覚えているシャウトの中でも一二を争う派手な技なので、今回は見栄を張るために使っただけだ。

 

「計測結果から判断するに、あの雷は自然現象の雷ほどの威力は有していないように見受けられます」

「一発一発の威力は中の下といったところか。だが、こうも断続的に攻撃されると厄介だな」

「ドウスンダヨ御主人。コノママ見テルダケジャ、ジリ貧ダゼ?」

「結界と呪いさえなければ雲ごと吹き飛ばせるが──」

 

 エヴァンジェリンの体を(むしば)む学園結界と呪いの効果は別荘の内部でも続いている。

 

 ダイオラマ魔法球は非常に高度な魔法技術によって造られた極小の世界だが、完全に閉ざされてはいないので外界の影響を受けなくなるわけではない。

 内部世界を維持するための魔力を外界に依存している以上、大規模な魔法の影響を遮断することはできないのだ。

 

 別荘の内部は外界より大気中の魔素が濃いので多少はマシだが、それでも学園結界が解除されている状態と比べると出せる力はかなり落ちる。

 天候を変えてしまうような規模の魔法を使うには魔力が不足しすぎているのだ。

 

 しかし、それだけで打つ手がなくなるほどエヴァンジェリンの引き出しは少なくはない。

 両腕を左右に広げ指を下に向けたエヴァンジェリンは数ある異名のひとつ──人形使い(ドールマスター)と呼ばれるようになった由縁たる技術を解き放った。

 

「──仕方がない。手数を増やして誤魔化すとしよう」

「……おいおい、そんなのアリかよ」

 

 エヴァンジェリンの背後に伸びる影から少し丈の短いクラシックスタイルのメイド服を身に纏った、どこか茶々丸やチャチャゼロと似た意匠をした人間大の人形たちが浮かび上がる。

 チャチャゼロのように自我を持って自立稼働しているわけではないが、エヴァンジェリンの指先と繋がっている糸と接続して魔力を送ることで人間のような動作が可能となる特別製の戦闘人形である。

 全盛期のエヴァンジェリンは10メートルを超える大きさの鎧人形も扱えたが、制限された魔力では対人戦闘用の人形が限界だった。

 

 てっきり直接戦闘しかしてこないと考えていたため、思わぬ伏兵の登場に千雨は少しだけ放心してしまった。

 

「今の魔力量では10体が限界か。あの頃(全盛期)なら300体は余裕で操れたのだがな……さて、少しは楽しませてくれよ?」

「くそ、ぶっ壊れても文句言うんじゃねーぞッ!」

 

 エヴァンジェリンが両腕を交差させて指先を動かすのと同時に、多種多様な近接武器を持った戦闘人形たちが千雨へと襲いかかる。

 ストームコールによる落雷の被害を何体か受けているが、非生物故に効き目が薄いのか少しだけ動きが鈍っただけで壊れてはいないようだ。

 

 内心でかっこつけないでもっと小回りの利くシャウトを選べばよかったと思いながら、千雨は一番近くにいる人形に向けてブレイズ・ソードを無造作に振りかざした。

 何千、何万と繰り返した上段斬りの型の通りに動かされたブレイズ・ソードは、両手剣で斬撃を受け止めようとしていた戦闘人形をいともたやすく真っ二つに切り裂いてしまった。

 

「まさか『気』すら込められていない刀に両断されるとはな。どんな魔法がエンチャントされているんだ?」

「切れ味を上げるような付呪(エンチャント)はしてねーよ。……まあ、物理法則を無視してる自覚はあるが」

 

 千雨は優れた戦士だが、普通の剣で肉厚なグレートソードごと魔法で強化された人形を切断できるような並外れた技術は持っていない。

 地球には純粋な技量だけで()()()()を切断できる剣士がいるが、そんな例外(バグキャラ)と一緒にされたら千雨も困惑するだろう。

 

 このブレイズ・ソードはポーションと付呪(エンチャント)で底上げされた千雨の鍛冶技術によって、ただひたすらに切れ味と耐久力(攻撃力)が伸ばされている。

 純粋な製造技能のみで物理法則を逸脱している千雨も大概(バグキャラ)だが、一応は自覚があるため普段使いの武器は耐久度はともかく切れ味は常識の範囲内に抑えている。

 先日使っていた西洋ノコギリの切れ味も明らかにおかしいのだが、千雨にとってはあれでも常識の範囲内なのだ。

 

「絡繰と凶悪そうなちっこい人形はぶった斬らねーから安心しな」

「随分ト舐メラレタモンダナ。行クゾ、妹」

「はい、姉さん」

 

 背中からコウモリのような形の黒い翼を伸ばしたチャチャゼロが低空飛行で千雨へと迫る。

 自分より小さい相手との戦闘にあまり慣れていない千雨は随分と戦いにくそうにしていたが、鎧の隙間を狙った斬撃は時間が遅く感じるほどの常人離れした集中力(クイック・リフレックス)で全て防いでる。

 

 負けじと千雨も素早いステップで立ち位置を変えつつ戦闘人形を斬り伏せながら、ブレイズ・ソードの(みね)でチャチャゼロを殴ろうとする。

 しかし慣性を無視した鋭角な飛行で避けられてしまい、千雨は兜で隠された眉間に皺を寄せる。

 

 近接戦闘を補助するシャウトを使えば当たるだろうが、ストームコールで酷使した喉はまだ回復していないのだ。

 肉体的には人間と言えるか怪しい千雨だが、人体の構造そのものは変わっていない。

 首を切り落とされたら死ぬし病気にかかることもある。そのためドラゴンのように無制限にシャウトを放つことはできない。

 

 体が強固になった関係で喉も鍛えられてはいるが、それでも喉を休める時間(クールタイム)は半分程度しか縮んでいない。

 シャウトを使った際の喉の疲れは回復魔法でも癒せないため、この戦闘中に新たなシャウトを使うのは難しいだろう。

 

「ケケケ、狙イガ甘イゼ? 気ヤ魔法デ肉体ヲ強化シテナイ割ニハ素早イガ、ソンナンジャ一生当テラレネーゾ」

「ちょこまかと──ッ!」

 

 チャチャゼロと戦闘人形たちに気を取られていた千雨は、背後から迫っていた茶々丸の拳を回避できなかった。

 背中を全力で殴られた千雨の耳に、なにかが曲がるような嫌な音が飛び込んでくる。

 

 素早くその場から飛び退いて移動した千雨が振り返ると、呆然と少し曲がった自分の右腕を見ていた茶々丸と目が合った。

 

「本当に硬いですね。特殊合金で作られた私の骨格(フレーム)が歪むとは……強度計算を誤りました。

 千雨さん、あとで私と一緒にハカセ(葉加瀬聡美)(チャオ)に謝ってください」

「そっちが殴ってきて勝手に壊れただけだろーが!」

 

 武器の切れ味がおかしいのだから、当然のように防具の防御力も常識の範囲外の代物になっている。

 衝撃は少し通してしまうので完全にダメージをゼロにすることはできないが、大型トラックに()かれても今の千雨の装備なら余裕で耐えられる。

 

 茶々丸の強度も現代の一般的な最先端技術を超えているが、伝説級を上回る防具相手では分が悪かった。

 とぼけたことを言う茶々丸にツッコミを入れながら、千雨は大量の戦闘人形を壁にして奥に控えているエヴァンジェリンに視線を向ける。

 

「そういえば合格条件を言っていなかったな。そうだな……従者たちを打ち負かして私のもとまで辿(たど)り着けたら合格としてやろう」

「ハッ、すぐに吠え面をかかせてやるよ。まずは仕切り直させてもらうぜ」

 

 ブレイズ・ソードとデイドラの盾をインベントリに格納して両手を空けた千雨は、おもむろにその場で姿勢を低くした。

 それと同時に、どこからともかく多量の黒い霧が現れて、霧が晴れるとエヴァンジェリンたちの視界から千雨の姿がかき消えていた。

 

「フハハハハ、本当に多芸な奴だな!」

「笑ッテネーデ、アノがきヲ探セヨ」

「……私に搭載されている全ての探知方法で周囲の探索を実行したものの、完全に反応をロストしました」

 

 エヴァンジェリンたちが千雨の居場所を探っている最中、千雨は隠密用の高度な付呪(エンチャント)を施したドラゴンの鱗と骨で作った軽装鎧(ドラゴンスケールの鎧)に着替えて姿を消していた。

 

 比喩的な意味ではなく、盗賊たちが信仰している【ノクターナル】という名のデイドラロードから授かった【ノクターナルのシャドウクローク】という(パワー)で本当に透明化しているのだ。

 霧を発生させて相手の視界から消える【影の戦士】という隠密術の奥義と組み合わせて、千雨はエヴァンジェリンたちの視界から逃れた。

 

 ポーションや幻惑魔法で透明になることもできるが、デイドラロードから授かった(パワー)は一段上の能力を持っていて大抵の感知手段を無力化する。

 こちらから接触したり魔法を使うと解除されてしまうが、効果時間はまだまだ残っている。

 

(このまま弓かクロスボウで隠密攻撃してもいいが……真っ向勝負で勝てなくて逃げたみたいでダセーな。ったく、これじゃ私もノルドの脳筋共を馬鹿にできねーな)

 

 隠密状態で遠距離攻撃をして人形たちを倒した後、エヴァンジェリンの背後に忍び寄って武器を突きつければ楽に決着はつくだろうが、千雨はそんな展開に納得できなかった。

 

 命の取り合いをするのなら千雨も手段を選ばずに戦うだろう。しかし、これは弟子入りをかけた試験で実戦ではないのだ。

 完全な状態のエヴァンジェリン相手なら持ちうる力の全てを出しただろうが、遊びで全力を出すほど千雨は己の力に酔ってはいない。

 

 兜を脱いで雨に濡れた前髪をかき上げた千雨は、金にダイヤモンドがあしらわれたサークレットを頭に被りネックレスと指輪と付け替えると、20メートルほど離れた位置で隠密と透明化を解いてエヴァンジェリンたちに姿を見せた。

 

「どうした、かくれんぼは終わりか?」

「準備が終わったからな。せっかくだしタムリエルの魔法を見せてやるよ」

 

 ドラゴンの鱗と骨で作られた無骨だが独特な威圧感が漂う鎧に身を包んだ千雨は、紫電が(ほとばし)る両手をエヴァンジェリンに見せつける。

 

 タムリエルで使われる一般的な戦闘魔法は詠唱を必要としない。

 達人(最上級)レベルの魔法になると大きな動作が必要となるが、熟練者(上級者)レベル以下の魔法は手に込めた魔力を開放するだけで発動できる。

 

 付け替えたアクセサリとサークレットの付呪(エンチャント)によって()()()()()()()()()にした千雨は、両手を使って精鋭(中級者)レベルの雷の破壊魔法──【チェインライトニング】を解き放った。

 狙いを定めていたエヴァンジェリンの操る戦闘人形たちにバチリと音を立ててチェインライトニングが直撃して、周囲の人形へと紫電が伝播していく。

 

 威力そのものはポーションを飲んで強化していないのでストームコールの雷よりも下だが、この魔法の本領は別の部分にある。

 数発のチェインライトニングが直撃した戦闘人形たちが、突如(とつじょ)としてエヴァンジェリンの制御を離れて膝をつく。

 

 目を見開いて驚いたエヴァンジェリンは、すぐさま千雨の魔法の効果を見破って答えを口にした。

 

「貴様、魔力の流れを断ち切ったな!」

「省エネってのも困りもんだよなあ。この程度の威力の破壊魔法で無力化されちまうんだから」

 

 タムリエルの破壊魔法は3つの元素に分かれており、それぞれに特色がある。

 炎は対象を炎上させ、氷は対象の動きを鈍らせる。そして雷は対象の魔力(マジカ)を直接削るのだ。

 

 その法則は世界が変わっても(はたら)いており、必要最低限の僅かな魔力で戦闘人形を操っていたエヴァンジェリンは魔力の糸を断ち切られたのだ。

 卓越した魔力操作能力を持っているが(ゆえ)に起きた弊害であり、力が封じられていない状態ならこうはならなかっただろう。

 

「余裕ブッコイテンジャネーゾ!」

「別にそういうわけじゃねーんだけど、な!」

 

 空を飛んで間合いを詰めようとするチャチャゼロに、両手を使って放たれたチェインライトニングが直撃する。

 雷速で迫る二連の唱えで威力が増したチェインライトニングを避けられなかったチャチャゼロは動きが硬直してしまい、追い打ちにストームコールの雷が降り注いだ。

 

 プスプスと黒い煙を出しながら地面に転がったチャチャゼロを茶々丸が優しく抱えると、無表情のまま千雨を睨みつける。

 

「グッ、魔力ガ足リネエ……」

「よくも姉さんを()りましたね。仇をとらせていただきます」

「マダ俺ハ生キテルゾ、妹ヨ。ツーカ、コノママ戦ウツモリナラ俺ヲ降ロシテクレ」

(チャオ)にインストールされた格闘技術を見せてさしあげます」

「ハハーン、サテハオ前、俺ノ言ウコト聞クツモリネーダロ」

 

 歪んでしまい戦いには使えない右腕でチャチャゼロを抱えたまま、茶々丸が千雨目掛けて突貫してくる。

 ふざけている訳ではなく経験不足による判断ミスなのだが、千雨は遠慮することなくデイドラの盾をインベントリから取り出して茶々丸に体当たり(シールド・チャージ)をぶちかました。

 

「そ、そんな……この体格差で負けるはずが……」

「無策デ突ッ込ンダラ、ソリャコウナルダローナー」

 

 経験則と技術で重心と角度を計算した盾による体当たりは、20センチ近い体格差のある茶々丸を簡単に弾き飛ばした。

 無表情で驚くという器用なことをしている茶々丸と、もう戦う気が失せているチャチャゼロをよそ目に千雨はエヴァンジェリンのもとへと迫る。

 

 見た目こそ盾を使った体当たりにしか見えないが、【シールド・チャージ】は千雨が学んできた経験と技術を利用した防御術の奥義である。

 人間サイズの相手なら一方的に吹き飛ばすことができるため、集団戦でもかなり優位に働く技術である。

 

「これで満足か?」

「うむ、底は見せていないようだが、貴様がどのような技術を持っているかは見て取れた。合格だよ、長谷川千雨」

 

 膝をついた戦闘人形たちを影に格納したエヴァンジェリンは満足気に頷いている。

 口では説明していないが、この模擬戦は実戦形式で異世界の技術を見せろというエヴァンジェリンの意図があって行われたものだ。

 その意図まで読み取って様々な技術を見せた千雨の行動もエヴァンジェリンの評価に含まれている。

 

「中々面白いものを見せてもらった。ああ、もう天候を操作しているシャウトは解除していいぞ」

「……すまん」

「おい、なぜ謝る」

「あれは発動したら1時間くらい経たねーと解除されないんだよ。

 強制的に晴天にするシャウトも覚えてるけど、喉が疲れててまだ使えねー」

「自分の意志で解除できない技を使う奴がいるか、この大馬鹿者がッ! これは実戦じゃないと理解していたのだろう!?」

「しょうがねぇだろ! 私だって少しは見栄を張りたかったんだよ!」

「オイ御主人、ソロソロ次ノ雷ガ落チテキソウダゾ」

「喧嘩する前に、ひとまず下に避難したほうがよろしいのでは」

「くそっ、続きは下で話すぞ!」

 

 ひっきりなしに落ちてくる雷を氷盾(レフレクシオー)で防ぎながら、千雨とエヴァンジェリンたちは下階の部屋へと逃げ込んだのだった。




ネタが切れてきた用語解説

【ストームコール】
strun(ストラン)(嵐)』『b2(バー)(天罰)』『qo(クオ)(稲妻)』の3語で構成されているシャウト。
天候を操作して雷を落とすという効果は凄まじいか、同時に任意では止められない非常に使い勝手の悪いシャウトである。
効果時間は1時間だが喉を休めるのに1時間半かかるため、天候を晴天にするシャウトで強制的に止めることはできない。
Eli氏のMOD『Storm Wrath Lightning - SSE』で味方に当たらないようになっている。
修行によって使い勝手が向上したが、喉の消耗が激しすぎるため使う機会は滅多になかった。

【クールタイム】
千雨はドラゴンの血やアルドゥインの魂の欠片を取り込んだ影響で、冒険を始めた当初より喉がかなり強靭(クールタイムが半分)になっている。
とはいえシャウトの理解はそこまで深くないため、高位のドラゴンや声の道の達人(グレイビアード)たちと比べると力量は大きく劣っている。
修行ではなくアカトシュの加護によりシャウトを覚えたため、発声も無駄が多くまだまだ一人前とは言えない。
一人前になれば喉を休める必要なく(クールタイム無しで)シャウトを扱うことができるようになるだろう。
コンソールコマンドで『player.forceav shoutrecoverymult 0.5』と入力すればシャウトのクールタイムを半分にできる。
後ろの数字を0にすれば無制限にシャウトを連打することも可能である。


【クイック・リフレックス】
防御(スキル)の一種でガードしているときに敵が強力な攻撃をすると時間が遅く感じるようになる。
千雨は無意識にアカトシュの加護で限定的に体感時間を操作しているのだが、本人にその自覚はない。
時間が遅く感じる効果の他に発動中は他人より素早く動くこともできる。

戦闘(せんとう)システム】
tktk氏のMOD『Ultimate Combat SE』と『TK Dodge SE』による改変要素。
バニラのスカイリムには存在しない弓の部位ダメージ、直前防御(ジャストガード)、魔法盾、ステップ回避などを追加している。
ダッシュ攻撃が大幅に強化されていて、速度が出ていればかなりの高威力が出るようになっている。


(かげ)戦士(せんし)
隠密術を極めた者だけが習得できる奥義。
自分の周囲に黒い霧を発生させると同時に短時間透明になることで、敵に見つかっている状態での隠密を可能とする。
本来は逃亡用の技だが、霧で敵を惑わせている間に背後に移動して無理やり暗殺する技術を千雨は習得している。

【ノクターナルのシャドウクローク】
1日に1度だけ隠密中透明になれる(パワー)
効果時間は40分という微妙な長さだが、ポーションや幻惑魔法よりも効果が高い。
ゲーム本編では他の透明になる手段とほぼ同様の効果だったが、デイドラロードの加護ということで効果が強化されている。

【ノクターナル】
夜や闇を司る美しい女性の姿をしたデイドラロード。服装がエロい。
夜の女王(Night Mistress)』や『幸運の女神(Lady Luck)』としても知られている。
あまり熱心に信者を集めるタイプではなく、熱心な信者を優遇することも少ない。
生涯に渡ってノクターナルの聖域を守護をすると誓うことでナイチンゲールになるのだが、千雨は後任の人間を見つけて役職を放置している。
授けられた(パワー)が取り上げられてないので、ノクターナルは許しているようだ。
所有しているデイドラ・アーティファクトがよく盗まれることでも有名である。
もしくは、あえて盗ませて定命の者を試しているのかもしれない。
影と共にあれ(Shadow hide you)

【シールド・チャージ】
防御術を極めた者だけが習得できる奥義。
盾を構えて突進するだけに見える技だが、見た目とは裏腹に高度な技術が必要となる。
敵を跳ね飛ばして高所から叩き落としたり、倒れている敵を追い打ちしたり、遠距離から魔法を唱えている敵に突っ込んだりと使い勝手のいい技である。
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