███:長谷川千雨は最後の竜の血脈である。   作:庭師代行

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第30話【カイネの安らぎ】

 エヴァンジェリンと近右衛門たちは千雨が建てた家──チェリーブロッサム邸を一通り見終えると夕暮れ前に帰っていった。

 

 日本語で桜という意味の名前を付けた割に家の周りには桜の木など一本も植わっていないのだが、千雨は桜ヶ丘に建てたんだからチェリーブロッサムでいいだろと安直に決めてしまった。

 千雨には凝った名前を付ける習慣がなく、区別さえ付いたらそれでいいという考えなので手製の装備にも名前はつけていない。

 

 二人を見送った千雨は門と玄関に鍵をかけて厳重に戸締まりをすると、コルク栓で密封された赤い瓶の中に入っている液体──召喚魔法の効果を上昇させるポーションを一息に飲み干した。

 

「数か月ぶりに飲んだけど、やっぱりクソ不味いな。いつか改善してーけど、どうしても効果を高めると味が落ちるんだよなぁ」

 

 千雨が地球に帰ってくる前に【山の青い花】と【骨の粉】を錬金器具で抽出して作成したポーションの味は、お世辞にも美味しいとは言えない。

 空になった瓶をインベントリに格納した千雨は、何度飲んでも慣れない口の中に残る青臭さと苦味に顔をしかめた。

 

 回復系のポーションは外傷なら体に振りかけるだけで効果が現れるのだが、技能向上系のポーションは体内に取り込まなければ効果が発揮されない。

 せめて粉末状に加工できないか試したこともあるのだが結果は散々なものだった。千雨は研究者ではないため、ポーションの味の改善は(なか)ば諦めている。

 

 リンゴ果汁を混ぜて甘めに仕上げたハチミツ酒が入った瓶に口をつけて舌に絡みついたポーションの後味を洗い流した千雨は、おもむろにインベントリから新しい装備を取り出した。

 サファイアの装飾が特徴的な銀で作られたネックレスと指輪、サークレットを身に着けた千雨は、両手に紫色の魔力を込めて熟練者(上級者)レベルの召喚魔法──【ドレモラ・ロード召喚】の呪文を唱えた。

 

 千雨が魔法や神々から授かった(パワー)で呼び出せる存在の中で、人間と流暢(りゅうちょう)に意思疎通できるだけの知性を持ったものは少ない。

 

 暗殺ギルド(闇の一党)の偉大なる先人に見張り役をさせるのは千雨の精神衛生上良くないので【伝説の暗殺者(ルシエン・ラシャンス)】は候補から外れている。

 召喚魔法で呼び出せる悪魔(デイドラ)の一種である【元素の精霊】は簡単な意思疎通しかできないので論外である。

 

 荷馬扱いを望んでいるドレモラ執事は戦闘力が皆無な上、魔法で呼び出しているわけではないのでポーションで召喚時間を伸ばせない。

 千雨が頼めば(こころよ)く引き受けるだろうが、明らかに()()()()()()ので【盟友】を召喚するシャウトも選択肢から外れてしまう。

 

 上記の思考を経た結果、千雨が消去法で選んだのがドレモラ・ロード召喚の呪文で呼び出せる黒い肌と顔に施した赤い戦化粧が特徴的な長身の男性のような見た目の悪魔(デイドラ)──ドレモラ・マルキナズだった。

 

 千雨の魔力が道標となり黒い虚無を通じてデイドラロードの領域(オブリビオン)から呼び出されたドレモラ・マルキナズは固く閉じていた口を開くと、空間に反響する独特な(しゃが)れ声を発した。

 

此度(こたび)は何用か、強き者よ」

「おまえがオブリビオンに送還されるまで、誰も家の中に入れるな。もし誰かが入ってきたときは私に伝えろ」

「……承知した。定命(じょうみょう)の者の臭い(気配)がしたら知らせよう」

 

 ドレモラ・マルキナズに冷たい眼差しを向けたまま、千雨は抑揚のない声で高圧的な言葉を告げた。

 下働きのような扱いを不服に思ったドレモラ・マルキナズは背負っている両手剣(クレイモア)に手を伸ばしかけたが、千雨の鋭い目つきを見て大人しく命令を聞く選択をした。

 

 彼にはきちんとした名前(ゼッデンカシク)率いている氏族(デスブリンガー・クラン)があるのだが、千雨はマルキナズのことを不死身(イモータル)の肉壁程度にしか思っていないため、役職名(マルキナズ)種族名(ドレモラ)でしか呼んだことがない。

 

 マルキナズとはドレモラたちが所属している軍の中で上から2番目に位置する非常に高位な役職である。

 具体的には破壊を司るデイドラロード(メエルーンズ・デイゴン)支配を司るデイドラロード(モラグ・バル)に仕えている親衛隊(ヴァルキナズ)の次に位置する役職である。

 

 彼は()()()()()()()()(不滅の存在である悪魔(デイドラ)にとって1000年はそれほど長くない)兵士の中では最上級だが幹部ではない騎士階級(キンヴァル)から、氏族(クラン)を率いる爵位持ち(マルキナズ)まで上り詰めたエリートだ。

 

 一般的なドレモラの例に漏れず、マルキナズも定命の者を見下している。千雨が定められた寿命を持つ者かどうかは怪しいが、どちらにしてもマルキナズは彼女を(うやま)ってはいない。

 そして呪文で行動を縛られているとはいえ、未熟(キンヴァル)だった頃とは違って今の彼には多少の自由意志を見せられるだけの力量がある。

 

 それなのに気に入らない相手の言うことを渋々ながらに聞いているのは、千雨が召喚魔法の達人であると同時に優れた戦士だと認めているからだ。

 それに加えてドレモラ・マルキナズが住んでいるモラグ・バルの領域(コールドハーバー)で広まっていた噂話が事実だと知ってしまったというのもある。

 

 拘束呪文で意思を呪縛されていないドレモラを何度も召喚して痛めつけた挙げ句、無理やり命令してデイゴンの領域(デッドランド)に厳重に保管されていた【印石(シジルストーン)】という膨大な魔力が宿った球状の物体を盗ってこさせた悪魔(デイドラ)のような定命の者がいるという噂がコールドハーバーでは広まっていた。

 

 印石の中でも一番等級が高いとされる【超越の印石】が盗まれたため、激怒したメエルーンズ・デイゴンは印石を盗んだドレモラをデッドランドから追放してしまったという所で噂は途切れている。

 

 噂話に出てくる定命の者の特徴が最近やたらと自分を指定して呼び出してくる召喚者と一致しているため、ドレモラ・マルキナズが恐る恐る召喚者である千雨に問いかけた結果、肯定されてしまったのだ。

 人間を見下しているドレモラにも不安や恐怖の感情はある。千雨のことを主人として認めてはいないが、自分も同じ目に遭わされては堪らないと思ったドレモラ・マルキナズは迂闊に逆らわず命令を聞いているのだ。

 

 まさかドレモラたちに生半可なデイドラより恐ろしいと思われているとはつゆ知らず、ドレモラ・マルキナズに見張りを任せた千雨は地下室に降りたのだった。

 

 

 


 

 

 

 地下室に降りた千雨は作業部屋まで移動すると数種類の錬金器具が固定されている円形の台座──【錬金器具】を設置している机の前まで移動した。

 

 円形の台座の上には『素材をすり潰して混ぜ合わせる乳鉢と乳棒』『魔力を込めた溶液と素材を熱して混合する焼炉(しょうろ)』『複数のフラスコが繋がった特殊な容器に混合液を入れて熱する蒸留機』『蒸留した薬品をろ過するために使う細長い管が下に向かって伸びているガラス容器(レトルト)』が並んでいる。

 

 人体に良い効果を持つポーションと人体に悪影響がある毒薬で使用する器具が多少変わるが、千雨はこれらの道具を組み合わせて錬金術を行使している。

 作業過程で魔力を使う場面もあるものの、千雨が扱う【錬金術】は卑金属から貴金属を生み出すような技術ではない。

 

 使用している器具は地球で化学の前身になった錬金術で使われた物とよく似ているが、生み出されるポーションや毒薬は化学では説明できない効果を持っている。

 こういった地味な作業が肌にあっている千雨は、スカイリム各地で多種多様な材料を集めて様々なポーションと毒薬を作成していた。

 

 千雨は卓越した腕前で薬効成分や毒性だけを抽出した高純度な薬品を生み出せるため、副作用のないポーションや強力な毒薬は大きな収入源になっていた。

 千雨は地球でもポーションを魔法使いたちに売って金銭を得ようと考えている。善は急げとばかりに千雨は地球の素材からポーションが作れるか試すことにしたのだ。

 

 園芸部が去年収穫した製粉前の小麦がびっしりと詰まった麻袋を床に置き、花屋で買ってきたネモフィラやデルフィニウムなどの青い花を錬金台の上に広げた千雨は、乳鉢に材料を放り込むとポーションの作成を開始した。

 しかし千雨が思うような結果は出ず、何の効果も付与されていない液体しか完成しなかった。

 

「……成功しない、か。花の色が青いだけじゃ駄目なのか? それなら組み合わせを変えてみるか」

 

 条件を変えつつ検証を繰り返した結果、スカイリムの山々から摘み取ってきた青い花と園芸部が麻帆良で育てた小麦を組み合わせた場合は、十全な性能の体力回復ポーションが作成できると発覚した。

 逆にスカイリムで収穫した小麦と地球で購入した青い花を組み合わせても効果があるポーションは作れなかった。しかし近くの森林から適当に選んできた青色の小花が開いている雑草を使ったときは、あっさりと成功してしまった。

 

「これは……麻帆良で収穫した植物はちゃんと使えるっぽいな。あっち(タムリエル)と比べると、麻帆良以外は大気中の魔素(マジカ)が薄い気はしてたけど、こんな部分まで影響してんのか」

 

 旅の途中で見つけた先人のレシピや自分で発見した配合、それぞれの素材の特性などを纏めている錬金術用の日誌(アルケミスツ・ジャーナル)に今回の検証結果を書き記しながら、千雨は今後の予定を修正するために新たな計画を練り始めたのだった。

 

 

 

 その後、泊りがけで持ち込んでいた荷物の整理を終わらせた千雨は翌日の早朝に近隣の山へと向かった。

 登山用のアウトドアジャケットとトレッキングパンツを着込んでリュックサックを背負った千雨は、右手に握った木製の片手剣で鬱蒼(うっそう)と生い茂った草木を切り払いながら迷いなき足取りで森の奥へと進んでいく。

 

 千雨は千里眼の魔法で生い茂った草木を透視して錬金術に使えそうな動植物を探していた。

 直観記憶の魔法で暗記しているタムリエルと地球の植物図鑑と昆虫図鑑を見比べつつ、千雨は目についた植物や昆虫を片っ端から()()()()()()()()()()()

 

 腹を空かせた千雨が小腹を満たそうとしているわけではない。唐突に気が狂って何でもかんでも食べ始めたわけでもない。千雨は素材を食べて錬金素材に適しているか確かめているのだ。

 

 錬金素材の効果を確認する方法は大きく分けて二種類ある。

 一般的には錬金器具を(もち)いて実際に薬を作成してみるという方法が主流なのだが、極まった錬金術師の中には材料を直接食べて薬効を自分の肉体を通して解き明かす者がいる。

 

 舐めたり舌に乗せる程度では分からないので咀嚼(そしゃく)して飲み込む必要があるものの、千雨ほどの達人ならば一回食すだけで四種類の薬効を見極められる。

 短時間で連続して行えるのは千雨の解毒能力が常人離れしているからであり、普通の人間がこんな真似をしたら五分と()たずに死んでいる。

 

「素材が豊富なのは嬉しいけど、この山の植生どうなってんだ……?」

 

 水で口の中をゆすいだ千雨はヒラヒラと空中を舞っている青い蝶の胴を木製の片手剣で切り払い、奇麗に分割された1対の蝶の羽を回収しながら独りごちた。

 本来なら関東地方に分布していなかったり、春に開花しないはずの植物が育ちきっているという不可解な状況に千雨は首を(かし)げている。

 

 明らかに何らかの影響を受けているとしか思えないが、千雨は明確な答えが出せるほど情報を持っていない。

 原因として真っ先に疑ったのは麻帆良学園都市の中央部にそびえ立つ世界樹だが、図書館島や学園結界も複雑に絡み合っているのではないかと千雨は(いぶか)しんでいる。

 

 千雨は専門家ではないので魔素と植生の関連性については分からない。深く考察したかったが、千雨は差し迫った危険への対処を優先した。

 

「これだけ深い山だしイノシシくらい普通に出てくるよな」

 

 千雨の視線の先には、深い茂みから体を覗かせている全長3メートル近い大きさのイノシシの姿があった。

 鼻息を荒くして興奮しているイノシシに慌てることなく、千雨は冷静に竜の言葉(シャウト)を口にする。

 

k1n(カーン) drem(ドレム) ov(オヴ)

 

 ドラゴンの言葉で『カイネ(Kaan)』『平和(Drem)』『信頼(Ov)』を意味する単語が組み合わさり、戦意を失ったイノシシはその場に座り込んで無防備な姿を晒した。

 

 このシャウトの名前になっているカイネとは、人間にシャウトの使い方を授けた自然を司る地母神(キナレス)の別名である。

 ノルドからは嵐の女神(カイネ)として信仰されており、エイドラの中では人間界(ムンダス)に干渉する回数が多い神として知られている。

 

 カイネの安らぎの効果ですっかり大人しくなったイノシシを見て微笑んだ千雨は、そのまま見逃して立ち去──ることなく、木剣を鋼鉄の片手剣に持ち替えると脳天を一突きして殺してしまった。

 イノシシの牙は体力回復ポーションの効果を引き上げる錬金素材になるので、生きたまま帰す選択肢など千雨には(はな)からなかったのだ。

 

「……ついやっちまったけど、このまま放置するわけにもいかねーか」

 

 返り血ひとつ浴びずに獲物を仕留めた千雨はイノシシの首の付け根あたりにある頸動脈をナイフで切り裂いて血抜きを済ませると、300キログラムはありそうな巨体を肩に担いで軽い足取りで川まで歩いていったのだった。

 

 

 

 千里眼の魔法と滝の音を頼りに川まで辿り着いた千雨はイノシシを担いだまま川の中まで入っていった。

 川の中にイノシシの亡骸を横たえた千雨は、そのままナイフで腹を裂いて内臓の処理を始めた。

 

 野生の動物の肉が生臭かったり独特な匂いがする理由には、下処理がうまくできていないというのが大きい。

 血抜きよりも死体を速やかに冷やして雑菌の増殖を防ぐのが大切なのだ。

 

 千雨はテルドリン・セロにイノシシから始まりヤギやニワトリ、シカ、牛、オオカミ、ホーカー(セイウチに似た動物)、マンモスなどの捌き方を学んでいるので、動物の解体は手慣れたものである。

 

 もっとも普段は獲物を仕留めても、その場で解体することは少ない。

 死体をインベントリに入れてしまえば雑菌は増殖しなくなるので、後から落ち着いて解体できるからだ。しかし千雨にはインベントリを使えない理由があった。

 

 千雨が手早く内臓の処理を進めていると、川沿いの砂利を踏みしめながら一人の少女が近づいてきた。

 

「いやー、随分と大物でござるなぁ。一人で解体するのは大変でござろう。千雨殿さえ良ければ手を貸すでござるが」

「忍者って動物の解体まで出来るのか?」

「何の話でござるかな? 拙者はただの善良な女子中学生でござるよ」

「ただの善良な女子中学生が何でクナイを持ってんだよ」

長物(片手剣)を隠し持っている千雨殿には言われたくないでござるなー」

 

 地面に付きそうな長さの細いポニーテールと糸目が特徴的な長身の少女──長瀬楓(ながせかえで)は口笛を吹いて誤魔化そうとしているが、手に持っているクナイと独特な服装のせいで完全に正体をバラしてしまっている。

 片目を開けてイノシシの傷跡を興味深げに観察していた楓は、お返しとばかりに千雨がイノシシを仕留めた際に使っていた武器に見当をつけて言い返した。

 

「……そんじゃ解体を手伝ってもらおうかな」

「あいあい、(うけたまわ)ったでござるよ」

 

 千雨は作業の手を止めて半目で楓を睨んでいたが、これ以上追求するとやぶ蛇になりかねないので楓の正体についての話題は流すことにした。

 楽しげに笑いながらクナイを使って解体を手伝っている楓を尻目に、千雨は黙々とイノシシの解体作業を進めるのだった。




これも一種のメスガキムーブなのか……?用語解説

【ドレモラ・ロード召喚(しょうかん)
メエルーンズ・デイゴンやモラグ・バルに仕えているドレモラ・マルキナズを召喚する魔法。
未熟なものがドレモラを召喚した結果、騙されて魂を奪われたという話も残されているが、千雨には全く関係ない話である。
千雨が召喚してこき使っているマルキナズはESOに出てくる【定命の者により召喚された】という本の著者であるキンヴァル・ゼッデンカシクと同一人物(ドレモラ)である。
ゲーム内では同一個体を召喚しているかは不明だが、千雨は比較的従順なゼッデンカシクを指定して呼び出している。
危険地帯を先行させられたり、囮役にされたり、新しい武器や魔法の実験台にされたりと散々な扱いだが、たまにお土産(千雨が作った装備)を貰っているのでドレモラ社会での地位は向上している。

呪縛(じゅばく)されていないドレモラ】
半永久的に元素の精霊を呼び出す召喚魔法を習得する際に印石が必要になった千雨は、ウィンターホールド大学の教師の勧めで呪縛されていないドレモラを屈服させて(わからせて)言うことを聞かせた。
故郷に帰れなくなったので、現在はウィンターホールド大学に住み着いてデイドラの知識を定命の者に教えている。
話だけ聞くとかわいそうに思えるかもしれないが、ドレモラは平然と「
お前の心臓でご馳走と作るとしよう!」とか言い出すような連中なので残当である。


錬金術師の日誌(アルケミスツ・ジャーナル)
Andrelo氏のMOD『Alchemist's journal』による追加アイテム。
自分の手で発見した薬効が自動的に記録されていくレシピ集。
薬効が分からなくてもネットでググれば終わりだが、ゲーム内で完結させるならかなり役に立つ一冊である。
シンプルな構造のため他のMODと干渉する可能性は低く、MODで追加した素材にも自動で対応してくれる(すぐ)れ物である。

【カイネの(やす)らぎ】
k1n(カーン)(カイネ)』『drem(ドレム)(平和)』『ov(オヴ)(信頼)』の3語で構成されているシャウト。
敵対的な動物や昆虫を強制的に落ち着けて襲ってこなくさせるシャウト。
共に戦ってくれるわけではないが敵対もしなくなるので、千雨は主に動物を狩る際に使っている。
アカトシュの子が本来の用途とは違った使い方をしているとカイネ(キナレス)が知ったら、まず間違いなく微妙な顔をするだろう。
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