███:長谷川千雨は最後の竜の血脈である。 作:庭師代行
この技は背中の右側から踏み込む『
八極拳は厳密には
中国で幼い頃から数々の流派を学んできた
師から教えを受けていた時期もあったが、師の力量を超えてからは独学で拳法の技術を学んでいた。
ありていに言ってしまえば、
千雨が春先に戦った陰陽術師が召喚した妖怪を相手にしても対等に戦えるだろう。
もっとも
中国武術研究会の部員では絶対に受けられないであろう一撃を、千雨は焦ることなく冷静に
腹部に向けて打たれた『
完璧なタイミングで横から差し込まれた盾によって攻撃を無力化されて明後日の方向に弾き飛ばされた
「西洋にも
「物凄い音がしたが、肘を痛めてねーよな?」
「これくらい平気アルよ。地元では岩を殴って鍛えてたアルネ!」
「……中国武術ってすげーんだな」
攻撃を逸したにも
千雨はようやく扱いに慣れてきた『気』を使って身体強化していたので
(
千雨が一番扱い慣れている
硬い装甲を持っていたり自分より遥かに大きい相手と戦うときは両手剣や両手斧、戦鎚などの両手武器を使うこともあるが、千雨は対人戦闘では右手に片手武器を持ち、左手に盾を構えることが多い。
千雨が習得している武術は
千雨の戦闘術は
ノルドの戦闘スタイルは恵まれた身体能力を生かして、一気に敵との距離を詰めて切り込むという非常に攻撃的なものである。
重装備を着込んで両手武器を振り回して敵の攻撃を物ともせずに戦う戦法もあるが、スカイリムに連れて行かれた当時の千雨は重装を着るには筋力が足りていなかったので、手先の器用さを生かして敵の攻撃を受け流して戦う技術を優先的に学んだのだ。
現在は盗賊ギルドや
さらに、まだ完全には習得できていないが千雨はスカイリムで覚えた戦闘術に瞬動術や縮地法を混ぜて、こちらの世界の実力者たちが得意としている高速戦闘術に適応しようとしている。
表の世界の常識で考えれば木製とはいえ剣を手にしている分、拳で戦う
「順当に考えれば長谷川が有利だが……長瀬はどう思う?」
「実戦経験の差は
しかし千雨殿は装備を制限して表の術理だけで戦っている様子。ならば
「ほう、それなら私は長谷川の勝ちに食券を10枚賭けよう」
「ふむ……仕方があるまい。拙者は
「言っとくけど全部聞こえてっから、なッ!」
勝手に模擬戦の勝敗で賭け事を始めた二人に千雨が釘を刺そうとした瞬間、好機と
折れず曲がらないだけで切れ味は皆無な木剣でも常識的に考えたらかなり危険だが、『気』で肉体を強化している
千雨は『気』を使って身体能力を高めているが、
そのためデイドラ装備一式を使っていたときと比べると、千雨の動きは
千雨の戦闘力は装備品の効果に依存しているため、純粋な技術だけで戦うタカミチや刹那と比べると素の状態ではそこまで強くはないのだ。
その状態でも十分な腕前はあるのだが、身体能力を『気』で強化していても一般的な魔法先生を少し上回る程度の強さなので油断していたら簡単に足をすくわれるだろう。
「随分とやりづらそうにしてるな。さっさと降参しちまうか?」
「まだまだ、これからアル!
思うように距離を詰められずにいる
しかし、この数日で格上相手に模擬戦を何度も挑んでいる
このままでは間合いを詰められないと悟った
指を軽く曲げて手に『気』を集めた古菲は、両手を前方に突き出して奥義の名を口にしながら収縮した『気』を一気に解き放った。
「
「かめはめ波じゃねーかッ!?」
突き出された手から放出された『気』の
この奥義は
漫画で見た技を実戦で使えるレベルまで仕上げた
しかし見た目に反して威力は先程の『
千雨の硬直は1秒にも満たない僅かなものだったが、古菲にとっては十分な時間である。
千雨は瞬時に盾を握り直して迎え撃つべく剣を振り下ろしたが、既に古菲は懐まで潜り込んでいた。
左手を使って千雨の右腕を受け流した
しかし千雨が既のところで盾を使って殴打を受け止めたため、
「惜しかったな」
「そうでもナイネ」
「何を──ッ!?」
連撃を避けるため後ろに跳んで距離を取った千雨は
千雨が驚くのも無理はない。なにせ千雨が盾で完全に受け止めたはずの殴打の衝撃が遅れて腕に届いたのだ。
「あれは……『
「衝撃を体内に伝える中国武術の技でござるか。盾と『気』の防御を貫くとは、やはり
「しかし有効打にはならなかったようだな」
意図せぬ衝撃を受けた千雨は盾を取り落としてしまったが、
千雨は
あらかじめ動きを読んでいた千雨は左手を動かして
純粋な膂力で上回られているため攻めきれずにいる古菲の防御の
すぐさま『縮地法』を使って距離を取った千雨は床に落ちた盾を拾い上げて左手でしっかりと握ると、強く打ち付けられた脇腹を押さえている
「まさか、あんな隠し玉があるとは思わなかったぜ」
「完璧に『
「そりゃ鍛えてっからな。って、そんなことより
「当たる直前に『
「……私の剣が本物だったらさっきの一撃で死んでるし、模擬戦はここまでにしとこうぜ」
「でも私はまだ戦えるアル!」
「私は手加減があんまりうまくねーんだよ。それにクラスメイトと流血
「むぅ……分かったアル……」
裏の事情を知らない
今の千雨は平和な日常というぬるま湯に浸かっているが
千雨の提案を受け入れた
話が
話の流れで
しかし寮の食堂へ向かっている道中で
恨めしそうに楓を睨みつつ元を取るために焼き肉を頬張っている龍宮の姿を眺めながら、これって楓は得してないが損もしてないんじゃないかと千雨は思うのだった。
【
本作ではMODの効果でジャストガード(タイミングを合わせればノーダメージでガードできる機能)も追加されているので、バニラの状態より更に強力になっている。
点や線の攻撃を防ぐのに向いているが、面を攻撃する相手は苦手としている。
【ダンマー】
帝国語ではダークエルフと呼ばれる種族。
名前のとおりダンマーは灰色の肌を持つ種族だが、元々は【チャイマー】と呼ばれる金色の肌を持つ種族だった。
詳細は省くが、ネレヴァルというチャイマーの英雄が謀殺されたことに怒りを覚えた
テルドリン・セロは現在のダンマーの姿に複雑な思いを抱いているが、
【
褐色肌が眩しい中国生まれの少女。
一般人という
決して弱くはないのだが、千雨と古菲は戦闘スタイルが似ているのでリーチと技量の差で手玉に取られてしまった。