███:長谷川千雨は最後の竜の血脈である。   作:庭師代行

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第36話【山賊】

 すっかり暑くなり期末テストまで一週間を切った夏本番の7月上旬、千雨は建物の陰で息を潜めて放課後に町中を散策している二人組の様子を観察していた。

 何食わぬ顔で楽しげに歩いている二人に、千雨は一切表情を変えず真剣な眼差しを送っている。

 

『今のところは問題無しだな。()()()()()()()は全部見分けて回避してるぜ』

『この私が直々(じきじき)に教えたんだ。この程度は簡単に(こな)してもらわなければな』

『呪符モドキも見つけたようでござるな。いやはや、学業とは違って飲み込みが早いでござるなあ』

 

 左手に持ったクリップボードで挟んでいるチェックシートにボールペンで何やら書き込みながら、千雨は(チャオ)から仕入れたイヤホン型の無線機(インカム)を使って龍宮と楓に話しかけていた。

 龍宮は1キロメートルほど離れた場所にある塔の屋上から照準器(スコープ)越しに、楓は気配を薄めて屋根の上から千雨と同じように目標(ターゲット)の姿を視認している。

 

『言っとくけど、あいつのほうが楓よりテストで高得点取ってるからな? つーか、この調子で期末テストは大丈夫なのかよ』

『……いざとなれば職員室に忍び込んで問題用紙を盗み見るでござる』

『ほう、楓は()()タカハタ先生を出し抜けるのか。それは驚きだな』

『そもそも事前に見て答えが分かるなら、中間のときにもっとマシな点数取れてただろ』

『そ、そんなことより、そろそろ目標地点でござるよ!』

『話をそらしたな』

『だがターゲットがA(アルファ)地点に近づいているのは事実だ。打ち合わせ通り、私が狙撃するタイミングに合わせて突入してくれ』

『あいあい』

『了解』

 

 クリップボードをインベントリに格納した千雨は腰に吊り下げていた銅のような色合いの金属製の古めかしい仮面(ドラゴン・プリーストの仮面)を被ると、神経を研ぎ澄まして龍宮の合図に合わせて瞬動術を使えるように待機した。

 千雨が被っている仮面──【ヴォルサング】は交渉術(売買金額)上昇、重量軽減(持ち運び重量上昇)、水中呼吸の付呪(エンチャント)が付与されている一点物の装備(ユニークアイテム)だが、今回は単純に顔を隠すために使用している。

 

 千雨は服装こそ半袖の白いブラウスと臙脂(えんじ)色のベスト、チェック柄のスカートという普段の制服姿のままだが、簡易的な防具として肘まで覆う漆黒の腕当て──【黒檀(エボニー)篭手(ガントレット)】と爪先(つまさき)が鋭く尖っている【黒檀のブーツ】を身に着けている。

 胴鎧は着込んでいないのでコスプレに見えなくもないが、お世辞にも趣味が良いとは言えない仮面と手に持っている【木製の剣】と【皮の盾(Hide Shield)】が相まって非常に怪しい雰囲気が漂っている。

 

 全身鎧だと目立つと思って控えめな装備にしたのだが、隠密術で完全に人の目を避けているせいで逆に悪目立ちする格好だと千雨は気がついていない。

 夏場にも(かか)わらず、真っ黒なローブを着込んでフードを目深に被っている龍宮も相当に怪しく、非常に長いマフラーのような黒い布で口元を隠している楓が一番普通な格好だろう。

 

 龍宮が木製のストックが特徴的な手動で装填と排莢(はいきょう)(おこな)狙撃銃(レミントンM700)のトリガーを引き、けたたましい銃声が響き渡る。

 頭を少しだけ左に傾けて脳天を狙って放たれたゴム弾を避けたターゲットの片割れは、突然の銃声に驚いて硬直している相方の手を引っ張って即座に建物の陰に隠れて射線を切った。

 

「──ッ! このかお嬢様、お下がりください!」

(おも)うてたより本格的で映画の撮影みたいやなー」

「あの、一応は実戦形式の訓練なので、もう少し怯えた風な演技でお願いします」

「わかったえ……せっちゃん、ちゃんとウチを守ってーな?」

「は、はいッ! この命に代えても、必ずお嬢様を守り通してみせます!」

 

 京言葉で話す少女──近衛木乃香(このえこのか)と声高らかに約束を交わす(りん)とした少女──桜咲刹那(さくらざきせつな)は勢いよく体ごと振り返ると同時に、背負っていた竹刀袋から普段愛用している野太刀(夕凪)と同じ長さの木刀を引き抜き千雨の剣撃を完璧に防いでみせた。

 そのまま力を乗せて斬りかかろうとする刹那の斬撃を(かわ)すために素早くバックステップで距離を取った千雨は、木製の剣を肩に担いで余裕の態度を見せている。

 

「まずいときに道に迷ったようだな」

「怪しい奴め、何が──本当に怪しい格好ですね!? な、何が目的なんだ!」

「ククク……()()()()をしに来た、と言えば思い当たるフシがあるんじゃないか?」

「貴様、お嬢様が目当てか!」

「さあて、な!」

『二人とも意外にノリがいいでござるな。さて、拙者もちょっかいを出させてもらうでござるよ』

『こちらも次弾を撃つとするか』

 

 千雨が踏み込み刹那に迫ると同時に、多数のゴム製のクナイとゴム弾が飛来する。

 しかし刹那は後ろに目がついているかのような動きで飛び道具を回避すると、曲線を(えが)きながら『気』を飛ばして遠くの相手を叩く秘剣──斬空閃(ざんくうせん)を放ち千雨を遠ざけた。

 

 神鳴流の剣士には飛び道具が通用しないと言われているが、それは誇張(こちょう)でもなんでもない厳然(げんぜん)たる事実である。

 刹那は『気』で強化した常人離れした反射神経と動体視力、そして第六感(直感)を使って銃弾の動きを読んで(かわ)せるのだ。

 

 実戦経験を除いた純粋な武術だけで見るなら、刹那は武道四天王内では最強である。

 現在は実戦経験と装備の差で千雨のほうが勝っているが、同等の条件ならば両者にそれほど大きな差は存在しない。

 

 しかしながら千雨たちが装備のランクを下げて、魔法や『気』を必要最低限しか使わないというハンデを与えているとはいえ、さすがの刹那でも多勢に無勢である。

 このまま耐えて増援(魔法先生)を待つか、安全地帯(学生寮)まで逃げるかの二択に迫られた刹那は即座に決断を下した。

 

「失礼します、お嬢様」

「ひゃわっ!?」

「逃がすか! 粉々に切り刻んでやる!」

 

 木刀を背中に背負った刹那は、おもむろに木乃香を両腕で持ち上げると体の正面(お姫様抱っこ)で抱えた。

 仮面を通した篭った声で恐ろしい言葉を投げかけてくる千雨には目もくれず、刹那は人一人抱えているとは思えない速度で走り去っていった。

 

『見事な悪役ぶりでござるな』

『確かに堂に()ってるな。こういう悪事に慣れているのか?』

『演技に決まってんだろーが。人聞きの悪いことを言うんじゃねーよ!』

 

 楓と龍宮の言葉を即座に否定したものの、千雨は盗賊や暗殺者の経験があるので悪事に慣れているのは事実である。

 しかし千雨は盗みや殺しを完全に仕事だと割り切っているので、達成感や快楽を覚えているわけではない。

 

 むしろ普段は拠点まで乗り込んで【山賊】を根こそぎ始末したり、吸血鬼に誘拐された顔見知りを助けに行くなどの傭兵のような仕事を多く引き受けていた。

 千雨はそれらの人には言えない過去の行いから、自分は吟遊詩人に世代を超えて受け継がれている【ドラゴンボーンが来る(The Dragonborn Comes)】という歌で(うた)われる英雄には程遠いと思っている。

 

 もっとも、タムリエルの人々に英雄(ヒーロー)として広く知られている世界の創造神(ロルカーン)の心臓を破壊した【ネレヴァリン】や、帝国を滅亡の危機から救った【クヴァッチの英雄】も記録に残されていないだけで色々と悪事を働いているので、千雨は自己評価が低いだけで十分に英雄たり得る人物である。

 

「それじゃ、私は先に行くからな?」

「わかりました、(あね)さん!」

「あ゛?」

「す、すいません、千雨さん! おい、お前ら、さっさと移動するぞ!」

「はいッ!」

「了解ッス!」

「合点承知の助!」

「サーイエッサー!」

 

 映画研究部から借りてきたハンディカメラなどの機材で一部始終を撮影()()()()()いた大柄な男たちの代表者──中武研の副部長に(あね)さん呼ばわりされた千雨の口から低い声が漏れる。

 仮面で隠れているので表情は見えないが、上下関係を体で覚えさせられた相手を怒らせるのはマズイと思った副部長は(すみ)やかに頭を下げると、慌てた様子で他の部員たちに声をかけて走り去っていった。

 

(クー)は普通に親しまれてるのに、なんで私は年上の男どもから親分みたいな扱い受けてんだよ』

『無表情で黙々と戦っていたら怖がられるのは当たり前だろう』

『盾だけで全員を叩きのめしてしまったでござるからなぁ』

『……やっぱりやりすぎだったか』

 

 千雨からしてみれば控えめな感覚だったが、噂を広げた八つ当たりで(おこな)われた模擬戦は屈強なノルドの戦士が基準になっていたため、鍛えているとはいえ一般人の範疇に収まっている中武研の部員たちは地獄を見ることになった。

 こうして訓練の撮影役とカモフラージュ役を兼ねてこき使われているのも、都合が合えば手伝って欲しいという千雨の言葉を命令と受け取ったからである。

 

 さすがにタダ働きは悪いと思った千雨がバイト代を支払っているが、最初は意地でも受け取ろうとしなかったので無理やり押し付けてしまった。

 古菲(クーフェイ)とは方向性が違うだけで嫌われているわけではないのだが、妙な噂が増えないだろうかと不安に思う千雨なのであった。

 

 

 

 どうして町中で映画撮影を(よそお)ってまで訓練をしているのか、その理由は先月まで(さかのぼ)る。

 この数週間、武術や隠密術、護衛術の心得がある1年A組の武闘派(武道四天王)で集まって、刹那に護衛(ボディーガード)としての技術を教えていた。

 

 最初は千雨一人で教える予定で、実際途中までは順調に隠密術に対する対抗手段を習得していった。

 その結果、刹那は以前と比べて格段に隠れている相手に対する探知技術が向上したが、千雨は肝心な点を失念していた。

 

 千雨は『気』の達人ですら探知が難しい隠密術の使い手だが、護衛としての技術はお世辞にも優れているとは言えない。

 刹那よりはマシだがシャウト(オーラ・ウィスパー)探知魔法(千里眼)に頼っている面が大きいので、心得は教えられても技術を教えるのは難しかった。

 

 特に現代社会で要人を警護する際に必要な技術など千雨も知らないので二人して頭を悩ませていたのだが、そこに助け舟を出したのが龍宮と楓だった。

 古菲(クーフェイ)との模擬戦がキッカケで『武道四天王』などと呼ばれるようになったのは千雨としては非常に不服だが、交友関係が広がったのは素直にありがたかった。

 

 (魔法使い)の関係者である龍宮や京都神鳴流の存在を知っている楓は、刹那の普段の行動から彼女が木乃香の護衛をしていると早い段階で見破っていた。

 そもそも隠しているわけではないので護衛だとバレても不都合はないのだが、龍宮と楓は純粋な好意(ただし対価はしっかりと近右衛門から回収している)で訓練に協力しているのだ。

 

 龍宮は『国際ボディーガード協会』が発行している資格(ライセンス)こそ有していないが、有資格者から教えを受けているので知識量と経験は本職にも負けていない。

 刹那の探知能力は問題ないどころか現在でも達人級の腕前なので、足りていない洞察力を鍛えるために龍宮から魔法、非魔法を問わず現代戦で使われている技術の知識を教わっていた。

 

 学力はあまり高くない刹那だが地頭が悪いわけではない。木乃香の身の安全に関わる事柄だったので、教えている龍宮も驚くほどの速度で刹那は知識を吸収していった。

 知識はある程度詰め込んだので刹那が覚えた内容を実践できるか試すために、近右衛門から許可を貰って映画撮影のように見せかけつつ実戦形式で訓練をしているのである。

 

 最初は刹那の要望で木乃香には内緒で進める予定だったのだが、いずれ狙われる可能性があるのなら護衛対象も訓練に参加させた方がいいと龍宮が提案した。

 近衛詠春(このええいしゅん)に恩がある刹那は龍宮の判断に悩んだが、最終的に魔法関係者であるという点だけ隠して()()()()()で拉致される危険があるという話を伝えることにしたのだ。

 

 話を聞き終えた木乃香は納得こそしたものの、自分の父親(近衛詠春)は『ヤ』のつく自由業の(おさ)なんじゃないかと思われてしまった。詠春との約束で真実を話せない刹那は曖昧に誤魔化すことしかできなかった。

 その後、木乃香がのほほんと笑いながら「今度、おじーちゃんと()うたら小指見してもらおかな」などと呟いていたが、千雨は聞かなかったことにした。愛する孫娘に『ヤーさん』だと思われた近右衛門が哀れである。

 

 護衛としての勉強が進んだ分、学業が疎かになっているので期末テスト前に勉強会でも開いたほうがいいかもなと考えながら、千雨はそれなりに上達した瞬動術で刹那を追いかけていた。

 瞬動術の練度そのものは刹那のほうが勝っているが、人間一人分の重量差と両手が塞がっているため適切な動きができない点が響いて千雨に回り込まれてしまった。

 

 千雨に加えて脇道から現れた龍宮と屋根から飛び降りてきた楓に三方を囲まれた刹那は、()(かか)えていた木乃香を優しく地面に()ろすと木刀を抜いて正眼に構えた。

 剣と盾を駆使して堅実に立ち回る千雨に加えて、両手に大型拳銃(デザートイーグル)を握っている龍宮と逆手でゴム製のクナイを構えている楓を同時に相手するのは難しいと判断した刹那は機をうかがって逃げようとしている。

 

 目標地点としていた学生寮は目と鼻の先なのだが、刹那が木乃香を連れて包囲網を抜けるには誰か一人を真っ向から打ち倒す必要がある。

 そんな刹那に釘を差して精神に揺さぶるべく、千雨はスカイリムの地で数え切れないほど聞いてきた脅し文句を口にした。

 

「逃げてみろよ。背中からブッスリ刺してやる」

『さっきから気になっていたんだが、何の真似をしているんだ?』

『山賊』

『随分と物騒な山賊でござるなぁ』

「それ以前に今の日本に山賊なんて居ないと思うのですが……あと、この距離で通信機を使う意味あります?」

「死体から盗むほうが、ずっと簡単だからな……」

「このかお嬢様を拉致するって想定でしたよね!? なんで強盗殺人みたいになってるんで──」

「真っ二つにしてやる!」

「──なッ!? お嬢様!」

「せっちゃん!」

 

 別の意味(ツッコミ)で精神を揺さぶられた結果、僅かに隙を見せた刹那の横を瞬動術ですり抜けた千雨が木乃香に斬りかかる。

 無論、本気で斬りつけるつもりは微塵もない。千雨は手加減が苦手だが、武術の心得もない素人相手に寸止めする程度は容易(たやす)い。

 

 木乃香を守るべく刹那が動こうとするも龍宮と楓に足止めされて近寄れない。そんな絶体絶命の状況に手を差し伸べる者がいた。

 

「このかに──」

「あん?」

 

 仮面の影響で狭まっている視界の外から届いた聞き慣れた声に気を取られた千雨はピタリと剣を止めて立ち止まった。

 そのまま声が発せられた方向に振り返るより早く、オレンジ色の髪が特徴的な少女──神楽坂明日菜(かぐらざかあすな)が全力疾走で千雨に飛びかかってきた。

 

「──何してんのよッ!」

「ぐおおおおッ!?」

 

 全体重を乗せた明日菜の飛び蹴りが腹部に突き刺さった千雨は体をくの字に曲げて、自動車に轢かれたような勢いで吹っ飛んでいった。

 予想外な人物の乱入に呆然と立ち尽くす一同をよそに、明日菜は木乃香をかばうように立ち塞がっている。

 

「想定外の伏兵が現れたな」

「これは拙者も予想できなかったでござるよ」

「龍宮さんと楓ちゃん……? なんで二人が……待って、じゃあ私が蹴り飛ばした変な仮面を付けた奴って、もしかして……」

 

 黒いローブを脱ぎ捨てた龍宮と口元を隠していた黒い布を外した楓の姿を見た明日菜は、全力で飛び蹴りを当てた相手の正体が誰なのか気がついてしまった。

 そもそも顔こそ隠れていたが髪の色や髪型を見れば簡単に正体は予想できるのだが、危険な状況を見て大急ぎでやってきたため、そこまで考えが至らなかったのである。

 

「変な仮面で……悪かったな……」

「やっぱり千雨ちゃんだー!?」

「とんだハプニングもあったけど今回は合格、ということでいいのかな?」

 

 蹴り飛ばされた衝撃で仮面が外れて素顔が(あらわ)になっている千雨に大慌てで近寄っていく明日菜を眺めながら、監督役として様子を見ていたスクエア型のアンダーリム眼鏡をかけている魔法先生──タカミチ・T・高畑は手元のチェックシートに印をつけたのだった。




スカイリムって人口の大半を山賊が占めてないか?用語解説

【ヴォルサング】
ドラゴン語でvol(ヴォル) sung(サング)(恐怖)』を意味する竜教団の司祭(ドラゴン・プリースト)の名であると同時に、3種類の魔法の力を宿した仮面の名前でもある。
彼が被っていた仮面には交渉術(売買金額)上昇、重量軽減(持ち運び重量上昇)、水中呼吸の付呪(エンチャント)が施されている。
戦闘では役に立たないものの、複数の便利な効果が符呪されているため千雨は愛用している。
しかし町中で被っていると完全に不審者なので、千雨は少し改造を施して腰に吊り下げて利用していた。
腰に吊り下げられるドラゴン・プリーストの仮面はBatmanna氏の作成したMODをDuckzilla氏がSEに移植したMOD『Warmonger Armory - Unofficial Fixed SSE Port』による追加装備の一部。
仮面を吊り下げる装備だけ使いたい場合は、上記のMODから装備を抜き出したkpvw氏のMOD『Belt-Worn Dragon Priest Masks - From Warmonger Armory』もあるぞ。

【ドラゴンボーンが()る】
吟遊詩人に世代を超えて受け継がれているドラゴンボーンを褒め称える歌。
謳われている当人(ドラゴンボーン)である千雨が吟遊詩人に歌って欲しいと頼むことはない。
千雨は過去に一度、意図を理解せずにリクエストしてしまい、テルドリン・セロにからかわれたことがある。
千雨がドラゴンボーンだと知っている他の客からリクエストされて、気恥ずかしい思いをしたことも多々ある。

以下ジラウド・ゲマイン作成【スカイリムの歌:改訂版】より抜粋。
我らが英雄、我らが英雄、戦士の心臓を奪う。
教えてやる、教えてやる、ドラゴンボーンが来る。
古代ノルドの魔法の力を声とともに使う。
信じろ、信じろ、ドラゴンボーンが来る。
スカイリムの敵よ、邪悪の終わりだ。
気をつけろ、気をつけろ、ドラゴンボーンが来る。
闇が消えさっても、伝説は続く。
すぐに分かる、すぐに分かる、ドラゴンボーンが来る。

現代では以下のようにアレンジされて歌われている。
戦士の心臓を英雄は求む。
来たる来たるは、ドラゴンボーン。
ノルドに伝わる、声秘術(せいひじゅつ)とともに。
信じよ来たるを、ドラゴンボーン。
(よこしま)なるものは、滅び去る時。
見届けよ来たるを、ドラゴンボーン。
闇は去り新たな、伝説が生まれる。
知れよ来たるを、ドラゴンボーン。

山賊(さんぞく)
スカイリム各地に現れるならず者たち。
長年続いた戦争と内戦で職を失った者たちがスカイリム各地に蔓延(はびこ)っている。
千雨が口走っていた脅しのほとんどは山賊がよく使う常套句(じょうとうく)である。
ゲーム内で一番多く戦うであろう敵対NPC。
大体10日か30日で復活(リスポーン)するので定期的に狩られることとなる。
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