レズちゃんです。クソノンケにアッピルするのはキツかとです(楽勝)
えー遂に演習の始まりです。演習は上手い具合に苦戦すればするほど隊員たちに経験値が入ります。自分の部隊は極力最後まで粘らせます。プレイヤーはあまり個人で戦わず、上手く駆け回って指揮してあげれば完璧です。
レズちゃん隊50人を中心にして、それを囲う様に楽華を配置していきましょう。はい、経験値を稼ぐ理想的な陣形が出来上がりましたね。
次にこれを崩します(壊れるチャート)
レズちゃんを先頭にして後ろに我らが突撃部隊。所謂いつものパターンですね。
「玲守……隊長でしたっけ?」
【はい】
「あの、失礼っすけど……これで本当にいいんすか? 言っちゃ悪いですけど、ウチマジで強いっすよ?」
【大丈夫です。天がそう言ってます】
「あ、そうすか」
こちらに分けられた親切な楽華の人が忠告してくれました。トサカ頭に悪い奴はいない(偏見)
「それじゃあはーじめーるよー」
開戦の銅鑼が鳴らされました。オッスオッス、お願いしまーす!
ということで突撃です。今回はこちらに合わせて皆馬を降りているので足並み会わせて突撃しましょう。
「しっかり前で受け止めていこうか」
蒙恬は半数を前に出してきましたね。先頭がぶつかります。楽華はこの時点で重武装の兵を持っているのでガッツリ構えてますね。重装の兵士は唯でさえ金のかかる甲冑持ちの倍は金がかかります。全く金持ちはこれだから嫌になりますよー。
でもまぁ甘くみすぎです。レズちゃんという脳筋の力を。
「ブァアアッ!?」
「と、止められんだと!? 楽華の重装隊が!?」
「……マジで?」
前回の戦の経験値は全て戦闘極振りで振ってます。特に筋力は天才型でも追いつかない段階に入ってます。重装兵士だろうと盾持ちだろうと、この段階のモブ兵士なら今みたいに狼牙棒のフルスイングで吹っ飛ばせます。
知力? 運が良けりゃ最初のステロールで追い越せるレベルですが何か?
「まずいな。じぃ、横に広げさせて。彼女は通していいよ」
「はっ! 各隊左右に広がれ! 先頭は相手にするな」
陣をズタズタに引き裂かれ、蒙恬が下がりました。一見こちらが優勢ですが、いつの間にか鶴翼で包囲されています。気付いた時にはもう手遅れですね。
「あの子は相手にせず、このまま削り切っていこうか」
200対150で始まったのにもう逆転されてしまいました。なんか……芸術的(HM笑み)
「あー、どうします? 隊長さん」
「これは厳しいな……」
「野尾! 右に打ち込め……違う! そこじゃないこのアンポンタン! あぁッ、邪慰安は勝手に動かないでぇ!!」
いやーひっでぇなコレ(キチガイスマイル)
見て下さい。100人以上も人が集まった部隊で碌な戦術もとれず、超優秀な指揮官を相手に戦うとこういうことになります(嘲笑)。
今までみたいな奇策や不意をついた強襲以外だと、限界があるということですね、クォレは。
【全隊突撃準備】
『え?』
【突撃準備】
馬鹿野郎! それでもお前俺は勝つぞお前!!
外回りからドンドン削られていきますが気にしません。錘型の密集陣形を作って突撃します。おらいくぞホモ野郎共! クルルァに着いて来い(奮起)!!
「気合出せ、行くぞお前等!」
「とんでもねぇ指揮官についちまった」
「ヤバいなこの人、色んな意味で……」
『ウォオオオオ!!』
楽華はV字型の鶴翼なので守り自体は薄いです。蒙恬が退くより早く攻めれば本丸に辿り着けます。
「蒙恬様! 追いつかれます!」
「これは逃げられないかな……」
みぃつけた(ニッコリ)
こちらも残り少ないですがこちらの武器が届くのなら問題ありません。姿が見えたら狼牙棒を投げつけてあげましょう。
「ちょっ! コワッ!?」
今更ですが演習の武器にはクッションが巻かれていて非殺傷なので問題ありません(問題がないとはry)
大将の足を止めたらいつもの通り鉄鞭でフルボッコだドン!
「クッ! こ、これは……」
「蒙恬様ぁ!!」
四方八方に振り回される鉄鞭。蒙恬の側近は主を助けんと近寄った傍から弾き飛ばされていきます。触れなば死なんといわんばかりの結界ですね。まぁ実際はボタン連打で振り回してるだけなんですけど。
「……お手上げ」
幾度かの攻防の後、レズちゃんの攻撃の受け流せなくなったころを見計らって寸止めしました。現段階の主要キャラの大体のステは把握してますが、レズちゃんの攻撃を短時間とはいえ捌くとはすっげぇなお前(上から目線)
「参ったな、これほどとは」
「蒙恬様、申し訳ありません。我々が情けないばっかりに……」
「気にしなくていいよ、じィ。俺が見誤っただけだから」
「しかし実戦ならば蒙恬様を死なせています!」
「それはまぁ、確かに」
「ウウゥ……」
この演習のレギュですが、部隊が一定以上削られる。若しくは隊長が落とされるのどちらかで終了します。今回は蒙恬が油断していたので負けラインまで削られる前に勝てましたが、次からはこうはいきません。指揮官が優秀であればある程対策してきます。
「いやー勝った勝った」
「まさかアレで勝てるとはな」
「若には良い薬だよ」
こちらのホモ達は勝利で浮かれています。「士族の部隊とか気に入らね」とかやってたレズちゃん隊も楽華の雰囲気と戦友(意味深)になったことで一緒にうぇーいしてます。やっぱホモはあったけぇや……。
でもすまんな。蒙恬AI相手だともう勝てねぇわ(白目)
この模擬戦は戦の超簡易版みたいなもので部隊の体力が続く限り行えます。現在だと5回ぐらいですかね。だるいですが1回2、3分もかからないのでミスとか気にせず気軽にやっていいです。
それに後はイベントが起きる(予定)なんで適当にオートスキップで流しましょう。はい、トイレタイムです。レズちゃんバトンタッチ(ぶりっちょ)
【天が…どうしよう……】
「よっしゃあ、この調子で勝とうぜ!」
「次はどうする? 大将」
「次からは若も本腰入れてくるっすよ」
【……突撃で】
『は?』
【突撃陣形で】
「いやいや、次は絶対対策練ってくるって! ウチの若アホそうに見えてアホだけどマジで出来るから! いやマジで!!」
【突撃陣形です】
「分かった。怖いからソレ降ろして。その狼牙棒超怖い」
「あのお嬢さん、いつもあんな感じなの?」
「最初みたいに”天が~”とか言い出すとき以外は割とあんな感じっすね」
「ぽやぽやしてっけどかなり体育会系だよな」
【突撃開始ー!!】
『オ、オオオォ!!』
アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アッーンン!!(低音)
「ボロボロだ……」
「まるで勝てる気がしない」
「3回目なんか近寄れすらしなかったぞ」
はい、順調に負けてますね(トイレ事後)
レズちゃんはやられずとも隊員が脱落したら負けですからねー。蒙恬位の軍略があればこのルールならどうとでもなります。
しかし予定通りとはいえ容赦ないっすね、ちょっとは手加減してくださいよ。ノンケさんやめちくり~(懇願)
「あ、あのよ、隊長さん。オレも少しは戦術知ってるからさ、次からは少し形変えていこうぜ。このままじゃあ折角の演習が勿体ないだろ? な?」
トサカが何か言ってますが無視します。アマで解説齧ってる程度の素人は黙っとれ(玄人感)
「やっぱウチの隊長って……」
「前から思ってたが基本バカだよな」
「言っちゃったよ……」
「なんか神懸かった時は凄いんだけどな」
レズちゃんの知力の低さに『あれ? コイツもしかして何も考えてないんじゃね?』という疑惑が出ています。お前等まだ気づいてなかったのか(驚愕)
そろそろイベントが起きるかと思ったのですがまだ起きませんね。それなら引き続きオートではじめましょうねー。はい、4戦目開始、あーしに続けー(ギャルホモ感)
『おぉ…もう……』
「ちょっと待ってもらっていいかな?」
あ、お前等待てい(江戸っ子)!
「流石にちょっと、ね……。こっちとしてはいい訓練になるんだけど……」
蒙恬がストップをかけました。いいゾーコレ(悪いHM笑み)
「その、さ。見てて思ったんだけど、もしかしてそっちの隊ってちゃんとした軍師がいないのかな?」
もしかしなくてもそうだろ。
「もしかしなくてもそうでしょ」
「もしかしなくてもそうだよ」
「もしかしなくてもそうなんです!」
無謀な突撃の中、頑張って隊を維持しようとしていた我が軍師、スネちゃまを見ながら気まずげに言います。コイツも頑張ってるんだよ(他人事)
「もう無理だよママァ……」
大丈夫大丈夫、ステ的にあと2戦はいけるって(過労死前)
「その、さ。良かったらなんだけど、ウチの弟使ってみない?」
【蒙毅様ですか?】
「うん。まだ勉学中だし軍師としての実戦も経験ないけど、少しは役立てると思うよ」
はい、来ました。素人のホモは知らない人も多いですが、演習では格上と余りに差が出すぎると偶にこういうことがあります。2、3戦目を大差で負けたのはこういう理由からなんですねー(本気でやっても勝てるとは言ってない)
ちなみに蒙毅を確定で出すには1戦目をゴリ押しで勝つ必要があったのですが、まぁそこら辺は内部のフラグの問題なんでいいでしょう。それより早速OKを出しましょう。
「是非゛! お゛ねがいじまず!!」
【……お願いします、若様】
お、おおう……。隊長を抑えて蒙恬にすがりつくとは、そこまで追い詰められていたのかスネ夫……(ドン引き)
「う、うん。じゃあ連れてくるから、ちょっと待っててね」
引き気味に帰って行きました。そらそうなるわな。
「蒙恬様の弟って、ガキだろ? そんなんに軍師なんて出来んのか?」
「出来が良いのは間違いないけど、オレ達もそこまで詳しくは……」
「ガキの遊びじゃねぇんだぞ……ったくよぉ」
スネちゃまの惨状のお陰で露骨な反対意見は出ませんでしたが、流石に不満が出てますね。まぁウチは鉄拳で異論を治めるので反対は出ないんですけどね(漢民族的平和主義)
「お待たせしました。蒙毅と申します。不肖の身ながら、僅かでも皆さまのお力になれればと思い、この部隊の末席を汚させて頂きます」
隊長とはいえ民兵出身の自分達から順に丁寧な礼をするノンケ2号。蒙恬を連れず一人で来る当たり、キン●マでかそうだな(セクハラ)
む? ジャイアンが前に出ましたね。
「よぉ、軍師っていうけどよぉ、模擬戦とはいえ戦いだ。危ねぇから後ろで……」
【よろしくお願いします蒙毅様】
「……空気読んでくれよ隊長ぉ」
はい、こちらもペコリンヌ。
無駄な会話はスキップだスキップ。タイムも押してるからね、けつかっちんよ(業界用語)
「よ、よろしくお願いします」
手握られて顔赤らめるホモ。……落ちたな(確信)
「あーよろしくお願いしますね蒙毅様」
「陸仙殿も、よろしくお願いします」
「まぁ今より悪くはならんだろ」
「やった、やっと解放されるんだ! ヒャハハハ」
スネ夫、お前キャラ変わってんぞ(ドン引き)
カオスな空間になりました、何でですかね? まぁそんなことは置いといて(ホモは豪胆)早速4戦目以降を始めましょう。
「ここです! 邪慰安殿、突撃を! 外から見ていました、あなたなら突破できます!」
「当然よ!」
「野尾田さん、あなたの弓があれば勝てますよ」
「ぼ、僕にできるかな」
「右方に展開! そう、流石です拗央さん」
「僕は凄いんだぁああ!!」
「いやー負けはしたけど、最後はいい戦いしたよな!」
「あんな感覚、初めてだったぜ!」
「蒙毅くん! こっち来て飲めよー!!」
出木杉くん……じゃなかった蒙毅が入った後は1勝1敗で全部で2勝3敗ですね。まぁ4戦目は手を抜いてくれた感がありますが、5戦目は蒙恬も割と本気だった気がします。
今は演習が終わって合同の宴です。お前等、今日は好きなだけ食べていいぞ(マジキチスマイル)
「蒙毅くんはすごいや! 敵の動きを読んでるみたいだったよ」
「僕は大した事ありませんよ。初めての指揮に直ぐに対応できる皆さんが凄いんです」
「おー嬉しい事言ってくれるぜ。さぁ、飲め! 心の友よ!!」
「頂きます」
「最初は嬉しかったんだ。でも、もう無理だ。僕には軍師なんてとても……蒙毅くんが抜けたらもう……」
「あ、あはは……拗央さんは小隊で力を発揮する人だと思いますよ」
ノンケのコミュ力ってすげぇや(ドン引き)。私が手懐けたホモ達を根こそぎ持っていきましたよ。楽華の皆さんも、蒙家のご子息の活躍にご満悦です。蒙毅を中心に隊を問わず皆一緒にドンチャカやってます。お前等チョロすぎない? クソが(ペッ)
「よくよく考えてみれば、俺等突撃以外したことなかったな」
「マジで? よく生きてこれたな、お前等……」
「不思議となー。あの人も輝くときはあんのよ」
「へー。まぁ結局討ち取ることは出来なかったしな。バケモンなのは間違いねぇわ」
あったまきた、レズちゃんだってやろうと思えば……(レズの風格)
「やぁ、今日は弟を使ってくれて有難うね」
【若様】
「それにしても、想像以上の力だったよ。それに蒙毅の戦術を直ぐに取り入れる器も凄いね」
【天のお言葉ですからね!】
隅でいじけているレズちゃんにノンケ1号が絡んできました。
ほう、分かってるじゃないか。そうです、私が抜擢しました(食い気味)。レズちゃんも気を取り直しましたね。
「でも、軍師を入れるか軍学を学ぶかはした方がいいと思うよ。これより上に行くなら尚更ね」
「そうだぜー隊長」
「隊長さん、悪いことは言わねぇ。早く人を入れるべきっすよ」
「隊長……軍師、雇おう?」
わーっとるがな。ワイだって良い軍師がいたら雇うわ(チラッチラッ)
【蒙毅様……】
「え? 自分ですか?」
はい、ここでノンケ2号を見つめます(誘惑)。勇気の穴に突っ込んだことの無いノンケなんぞこれでイチコロよ(圧巻のHM笑み)
「ありがたい話ですが未だ勉学中の身なので。でも考えておきますよ」
知ってた(余裕)。しかしこれで蒙毅のフラグが立ちました。もしかしたらかなり早い段階で入ってくれるかもしれません(入るとはいってない)
まぁ最悪でも人材の紹介はしてくれるので、チャートの前倒しとしては十分でしょう。
「いやだぁあああ!! 帰ったら書類仕事も待ってるんだ! 蒙毅くんを離すもんかぁー!!」
「あ、あはは。ここまで求められると悪い気はしないですね!」
「あはは、モテモテだね。蒙毅は」
スネちゃまに全身で縋りつかれるノンケ。なーんでレズちゃんより反応良いんですかねぇ(困惑)。やっぱりホモか? ホモじゃないのか(興奮)!?
「そういえば、最近は色々と中央は騒がしいみたいだ。あまり近寄らない方がいいと思うよ」
流れ、変わったな(素面)
蒙恬が忠告してくれたのは王弟による反乱ですね。無理矢理行けば本編のイベントが見れますが、RTA的には何の得もないので近寄るのはやめましょう。
「最近は魏もよく動いているしね。多分そろそろ大きな戦があるかもしれない」
「大きな戦」頂きましたー。これは蛇甘平原のことですね。実はアレ時限イベなんですよ。発生のフラグを後で起こすつもりだったので、地味にかなり有難いです(歓喜)
イベ短縮できるかもしれないので、アッピルしときましょう。
「あぁ、出陣? うん、もし戦が始まったら本陣に組み込まれるよう手配しとくよ。今日のお礼にね」
ありがとナス!
いやーこれでイベカットだけならず浮いた時間も訓練に当てられますね! 良かったなお前等!
「いや、軍師……」
「も、蒙毅くん……」
「まぁ、300人隊までならまだ何とかなると思いますよ。それに皆さんとは一度は共に戦った仲間です。ささやかながら、自分で良ければ何でも聞いてください」
蒙毅からメアド(最先端)渡されました。レズちゃんとスネ夫に。かなり挑戦的じゃないそれぇ?(困惑)
しかしこれで蒙毅によるお手紙通信教育が出来ます。人数は限られてますが、普段の訓練の代わりに戦術を仕込んだり知力や教養を上げられる貴重なイベントの発生ですね。
いやーこれはオリチャー大成功ですね。これが走者のチャート適応力よ、ガーハッハハハハハ!
「今日は充実した一日でした。本当に来てよかった」
はい、ここでフレームアウト(イキ顔)。こうして夜は更けていきましたとさ(意味深)
いやー蒙家はイベントが豊富でロスるかと思ったら、最後はかなりの時短を引きましたね。ノンケ1号・2号の好感度も上げられましたし、結果的に最速になる要素をこれでもかと詰め込んで序盤を終わらせることが出来ました。
次回からは遂に本編突入です。チャート修正も終わり、予測ですがこのRTAは間違いなく最速で行けます! 最速記録を狙ってガンガン(堅実に)攻めていくので、是非とも最後までお突き合い下さいね(誤字ではない)!
それではこの辺でバイバイキン!
「どう思う?」
「兄上を疑う訳ではありませんが、話に聞くような方とは思えなかったですね」
演習が終わり、領地に戻って直ぐに弟と話をする。誰にも聞こえない様に私室で。
「勝手に戦線を離れて交戦したこと、先帝の神岩を壊したこと、放火で味方を巻き込んだこと。まぁ、言い訳次第でギリギリ罪ではないといったところですか」
「言うなよ? これでも手は打ってるんだ」
「言いませんよ。蒙家の面子がかかってるんですから」
彼女の隊に送った者の報告を聞いた時は開いた口が塞がらなかった。アレが事実なら実質戦を終わらせた要因は彼女になる。
「しかし、私には相応の女性としか思えませんでしたが……」
「惚れたの?」
「兄上は直ぐにそういう方向に持っていく……」
「お前とそういう話がしたいんだよ」
知ってか知らずか。王翦将軍が事を上手く運んだのが大きいが、下手をすれば秦が天意を疑う大事になりかねなかった。
「しかし武力は凄まじいものがありましたね」
「全く。まるで父上の様だった」
「えぇ。だからこそ軍師を申し込んだのですが。父上を支えるのが私の夢なので」
「随分楽しんでたからねぇ。お前があんな顔するの初めてみたかも」
「ゴホン! 兄上も、これに懲りたらもう少し真面目に訓練したらどうですか? 戦場にはああいう武力もあるのですよ」
「そうだね、そこは俺も反省」
1戦目は本当に不意を突かれて負けたし、蒙毅が馴染む為に譲った4戦目はともかく5戦目は相手が乗っていて実はかなりマズかった。戦場で死にたくはないので、しばらくは自分も本気で打ち込むとしよう。
しかし、1戦目に片鱗が見れた気がしたが結局彼女の本質を見ることは叶わなかった。やはり本物の戦場でなければいけないのだろうか?
『たしかに本能型の様な武将と言えるかもしれません。戦場で我々が知覚出来ないものを感じ、それを”天”と言っている
という若の推測がきっと正しいのでしょう』
『やっぱりか。それを盲信しているだけなら修正出来るかもしれないね』
『……ですが実際に目にすると、とてもそうは思えませんでした』
『……』
『あの時の彼女は、正しく天の寵愛を一身に受けているかのような……あの目、あの姿を見るとどうしようもなく魅かれ、信じたくなります。彼女の下に人が集まるのも分かるかと』
『それは……』
『私には上手く説明できません。ただ一つ言えるのは……』
『アレが天に愛されるということなら、私がそうなるのは御免だということです』
間者、とは言いたくないが彼女の下に送っている者の話は何処か現実味に欠けていた。だからこそ今回の演習を仕込んだのだ。
今の中華で天を口にするのは危うい。実際戦って分かったが、力押しだけでは千人将が限界だろう。それならばまだ与太話に出来るが……
「彼女の軍師になるのかい?」
「まさか。これでも師の教えを受ける者。自分を安売りはしませんよ」
「そっか。脈アリだと思うけど?」
「まぁ一度関わった縁は大切にしたいので、助言ぐらいは続けるつもりです」
「蒙毅は優しいねー」
「……もしかして、計りましたか?」
傍で共に戦った弟は何も言わない。自分の杞憂ならそれでいい。蒙家は良い武力を持った将を手に入れた。それだけの話だ。
「ですが彼女は昇ってくると思います。2、3千人将になってもまだ席が空いているなら、改めて申し込むのも悪くないかもしれません」
「……あぁ、俺もそう思うよ」
天の愛とやらが戦場で何処まで通用するか、気になるのは俺も同じだ。