姫松高校麻雀部監督代行播磨拳児   作:箱女

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しばらく対局中心のお話になりますが、お付き合いのほどよろしくお願いしまそ。


22 二回戦①

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 ( 播磨先輩が言うには大将戦よりはマシやってハナシやけど…… )

 

 選手控室にのみ流れる館内放送でのコールを受けて、先鋒のポジションを務める上重漫が廊下を歩く。大会の運営が気を利かせているのか、基本的に控室は学校ごとに離れた位置に指定されているために選手同士が廊下で鉢合わせになるということはない。一人で無機質な廊下を抜けて戦場へ向かうこの時間帯が、最後にあれこれと考えることを許された時間だ。大抵の選手はここを通ってしまえば思考がシンプルになる。如何にして勝つか。もちろん勝つためのプロセスとしての思考は為されるものの、麻雀以外の余計なことに気を回す余裕がなくなるという意味である。

 

 廊下はしん、と冷えている。空調が効いていることはもちろん、太陽の光が届かないと意識している心理的な効果もあるのかもしれない。空気は作りたてのように清浄だ。もう二回戦なのだから一回戦のときにかすかに体に残っていた悪い緊張はなくなっている。“爆発” が発生するかはわからないが、漫本人から見て調子に問題はなさそうだった。

 

 ( 裏返せばけっこう厄介やいうことやし、気合い入れなな )

 

 

―――――

 

 

 

 「漫ちゃんは誰を警戒するべきやと思う?」

 

 「うー……、誰って指定するの難しないですか」

 

 どこから借りてきたのか、キャスターのついたホワイトボードの前に立って恭子が問いかける。それに対する漫の返答ははっきりしたものではない。前日に観た試合映像を踏まえているからこそ答えに詰まるのだ。先鋒戦にはなんともバラエティ豊か、いや異端とさえ言ってもいいかもしれない面子が揃っている。なぜか東場だけその猛威を奮う清澄の片岡優希、奇妙なタイミングで長考に入っては首をひねりたくなるような打牌を見せて和了る宮守の小瀬川白望、極めつけは眠った途端に神憑り的な強さを見せる永水の神代小蒔である。この中で誰を、と言われてもそれぞれ条件を備えているのだから継続的にマークするのも微妙に思えて仕方がない。

 

 他の団体戦メンバーも同室してはいるが、各々が牌譜の確認をしたり郁乃と話し合ったりしている。漫のための戦略会議に参加しているのは当人である漫と恭子と、あとは拳児であった。相手の特徴やクセを検討しつつ対策を練るのだが、それを自身含めて五人分もやるのだから恭子の負担はかなり大きいのだろうと漫は思っている。もちろんメンバーから外れた部員が手伝っているというのは知っているが、考察の水準において恭子の域に達している人はさすがに存在しない。

 

 「まあ漫ちゃんの言うこともわかる。それでも動向に注目するんやったら宮守やな」

 

 「宮守、ですか」

 

 漫からすれば意外であった。たしかに不思議なプレイヤーである上にきちんと数字も残しているが、他の二人に比べれば印象が薄く感じるのは否めないところであるからだ。

 

 「考え方としては消去法なんやけどな」

 

 気の毒そうな視線を投げつつのセリフは、とてもイヤな予感のするものだった。こういう表情を浮かべた恭子はめったに見られるものではない。それ以前に身内に向ける類のものではないだろうし、明日その試合を控えている後輩相手ならばなおさらである。

 

 「消去法てどういうことです?」

 

 「清澄のは東場でも完璧ちゅうわけやないみたいやけど、神代に関してはなぁ……」

 

 「神代に関しては?」

 

 「寝たら漫ちゃんの爆発があっても対抗できるかわからんからな」

 

 

―――――

 

 

 

 昨日のやりとりが脳裏を掠めるなか、漫は対局場へとつながる扉に手をかけた。既にこの大会でこの扉に触れるのは二度目だが、その重みにはどうも慣れなかった。空気を、いや空間をそのまま押し開けるようなこの感覚を正確に表現する術を漫は持たない。体の中の何かが喉の真下までせり上がってくるような気がした。

 

 卓の前には既に二人の代表選手が来ていた。髪を無造作に遊ばせている背の高くてきれいな肌をした、少女と呼ぶには気後れしてしまいそうな少女と、なぜかマントのようなものを羽織っている強気な瞳がいかにも元気の良さそうな少女だ。残る一人はまだ姿を見せていない。漫は軽く会釈をしながら、お願いします、と声をかける。ぼそぼそと呟くような低声と、どこか舌足らずで甲高い声の挨拶が返された。姫松高校は名門だけあって、そういった礼儀はきちんと仕込まれるのだ。

 

 三人が挨拶を交わしたところで、最後の扉が音もなく開いた。考えるまでもなく最後のひとり、今大会で第三シードを与えられている永水女子の先鋒だ。一部で “神降ろし” とさえ噂されている注目選手の一人である。ほとんどの学校が制服で参加するなか、このチームは神職に関係している学校ということなのか、白衣(しらぎぬ)に緋袴という衣装で揃えている。その所作は楚々としており、それが要求される環境で育ってきたであろうことを思わせた。

 

 「どうぞ、よろしくお願い致します」

 

 す、と頭を下げる様子はとてもこれから点の取り合いをするとは思えないほどに穏やかで、漫は毒気を抜かれそうになってしまった。根本的に争いごとに向いていないのではないか、とさえ思わせるこの少女が全国大会の、それも先鋒を務めるというのだから世の中わからないものである。

 

 

 席決めの結果は東から順に清澄の片岡、宮守の小瀬川、永水の神代、そして漫となった。事前に恭子から聞かされた情報のうちに片岡が起家を引く可能性が非常に高いというものがあったため、その通りになったことに小さく感心しながら漫は席についた。始まりに近ければ近いほど力を発揮すると思われる片岡の表情は満足そうで、気合の乗り方も十分な印象を受ける。ちらりと他の席に目をやると、神代が両の拳を握って女の子らしく気合を入れている一方で、小瀬川はただ泰然として席に着いているだけだった。あるいは表情に出ないタイプなのかもしれないが、なんだか漫にはひどく不気味に思えた。

 

 ちいさな指がボタンに触れて、卓の中央で賽がからころと回る。別にその目が重要というわけではないが、それは局の始まりを告げる号砲のようなものだ。山の切れ目を決めて、そこから配牌を持ってくる。たとえ誰であっても配牌に文句を言うことは許されていない。配られたカードで勝負するしかない、とはどこの犬のセリフだったか。漫は意識を卓上へと集中し始めた。

 

 ( ……なんとも色気のない手やなぁ )

 

 漫の手牌はとくに和了まで遠いというわけではないが、鳴けば役無し、鳴かなくても平和くらいしか役のつかない典型的な酷いものだった。翻数を伸ばそうにもドラ傍の牌すらない。ここで無理をしても得にならないと考えた漫はさっさとオリることを決めて、周囲に意識を割くことに比重を置こうと決断した。

 

 場の進行に淀みはない。序盤によくある不要であろう么九牌を切っていく展開からインターハイ第二回戦第三試合先鋒戦は始まった。他家は手に入っていく自摸もあるようだが、漫はオリを選択したとはいえ欲を出したくなるような牌すら引かなかった。オリる決心がぶれないのだから決して悪い引きではないという見方もできるのだが、当人からすればあまり楽しい状況ではないだろう。それはともかくとして、漫の目には次々と手出しで牌を捨てていく片岡が印象深く映った。彼女の手がそれだけ進んでいるということだ。

 

 事前の調査ではこの片岡という選手は東場という限定条件はつくものの、その条件さえ満たしていれば高速かつ高火力を実現することが判明している。さらに鳴きを使う頻度の少ないストロングスタイルでもあり、リーチから裏ドラを絡めてさらに打点を高めるその戦法は、聴牌まで辿りつく速度も考慮すると先手を打って和了るくらいしか防ぐ方法の見当たらないきわめて厄介なものであると言えるだろう。

 

 件の少女が山へと伸び、牌を攫って手牌の上に乗せる。思考時間はほとんどなく、漫から見て右から五番目の牌の向きを変えて河へと捨てた。一連の動作に迷いはない。それひとつでこの空間で戦えることを証明するかのような、自信に満ちた一打だった。

 

 「リーチだじぇ!」

 

 ( 七巡目て……。実際に目の当たりにするととんでもないな )

 

 他家もおそらく対戦校のことは研究済みなのだろう、とくに驚いた様子は見られない。もちろんそれぞれ自分が和了れれば最高だと考えてはいるだろうが、そう簡単にはいかないのが麻雀という競技だ。そういった意味ではここでどのような反応を示すかも、今後を戦う上で大きな判断材料となると言えるだろう。さすがに彼女を研究しているのにこのタイミングで仕掛けるような判断など下すわけもないが。

 

 直後は全員が安牌を捨てて振込みを回避する。打点の高い可能性がある彼女に一発で当たり牌を放り込むなどということは最もやってはいけないことの一つだ。こういうタイプは乗せてしまうのが一番危ない。漫にも通じる部分があるため、実感をもって言えるのだ。

 

 片岡のリーチから他家三人が振込むことなく場を回し、再び片岡の自摸まで戻ってきた。彼女はすぐに自摸の動作に移らずに、漫たち三人を順に見ながら口を開いた。

 

 「おねーさんたちには申し訳ないけど、親番は譲ってあげるつもりはないじぇ」

 

 そう言ってから素早く自摸牌へと手を伸ばし、確認のためにわずかに視線を送っただけで、その手を晒した。

 

 「リーチ一発ツモ、ドラが一つに、……裏ドラも一個乗っけて4000オールだじぇ!」

 

 恭子ならびに郁乃が心配していたのはこの形だ。このタイプの選手は流れが自分にあるときには他家の動向など関係がない。自力で和了牌を持ってきてしまうのだ。これに対抗する手段は明確には存在していない。持ち前の運で張り合う、何らかのやり方で流れを変える、あるいは異能を以てねじ伏せるなどの素案は出るのだが、それらすら乗り越えて力を見せつけるパターンがアマチュアどころかプロでも散見されるのだ。もちろん完成度などの面では比較にならないために同列に語ることはできないが、高速かつ高火力というのはシンプルがゆえに強力であることに変わりはない。

 

 うれしそうな顔をして点棒を受け取るその姿は、強靭なプレイスタイルからはかけ離れた印象を与える。漫自身さほど年齢の差があるとは思っていないが、考えてみれば高校生になったばかりの一年生なのだ。この大舞台でおそらく普段通りに振る舞えているのだろう胆力は素直に称賛すべきだろう。フロックで勝ち上がったわけではないことを、漫は肌で感じ取った。

 

 

―――――

 

 

 

 「なんや、あのちまいの元気良さそうやな」

 

 いきなり派手な和了をしてみせた少女に興味を持ったのか、洋榎が面白いものを見つけたとでも言うように口を開く。冷房のせいで体が冷えたのか、中身の入った湯呑みを両手で包み込むようにして持っている。もちろん彼女も対戦相手のデータは頭に叩き込んであるが、直接はぶつからない相手のものとなるとさすがにそうもいかない。だから片岡の特性について洋榎はほとんど知らず、純粋に強いものだと思い違いをしている可能性は十分にある。

 

 「あの子は南場に入ると集中力のうなるんで、初めのうちは我慢ですね」

 

 それを聞いた洋榎は、ふうん、と少しつまらなさそうに相槌を打った。どのみち対局することはないのだから気にすることはないのだが、どうやら彼女にとっては残念であるらしかった。

 

 「で、きょーこ。漫の相手として見るとどうなん?」

 

 「タイプ的に相性の良い悪いはない思いますよ。爆発がランダムなんが読みにくいだけで」

 

 すらすらと返答が出てくるところを見ると、おそらくシミュレーションのようなことをきちんとやっていたのだろう。恭子の表情には驕りも焦りも見られない。点棒を持っていかれたことに思うところがないわけではないが、いちいちわあきゃあと騒いでも仕方がないと考えているのだろう。

 

 控室の造りは少し横に長い長方形のシンプルなもので、低めのテーブルと明らかに十数人を想定したソファと椅子がリノリウムの床に置かれている。二つのソファに挟まれたテーブルの先にはテレビが設置されており、大概の場合はそこで試合の様子を見るのが常である。拳児もソファからはちょっと離れた位置に背もたれのない椅子を持ってきて、そこからテレビを眺めていた。

 

 

―――――

 

 

 

 スタートを見事な速攻で飾った片岡が一本場も神代に満貫をぶつけるという形で見事な和了りを見せ、第二回戦の先鋒戦は東一局二本場となっていた。既に清澄と姫松の点差は三万近くになっており、そろそろ見過ごせない領域に入りつつあった。当然それは宮守としても永水としても細かな差はあれ大筋の考えとしては変わりないだろう。

 

 ( 親番譲らん、言うとったけど本気で和了り続ける気なんか? 豪気な子やな )

 

 リップサービスなのか本気なのかがわからない時点でおかしいくらいの発言ではあったが、そう思わせるだけのものを少女はたしかに見せた。このままでは良い様に和了りを許してしまうことになるため、とりあえず鳴いて速度を上げることを漫は決めた。以前までは鳴く戦法はあまり得意ではなかったのだが、ゴールデンウイーク以降からは積極的に取り入れるようにした。ベースとなる漫の基礎雀力が向上すれば “爆発” 時にも戦術の幅ができる。これは全国最強クラスと渡り合うために漫が導き出した解答のひとつだ。その真価を発揮するためにもこんなところで沈むわけにはいかない。漫の集中が一段階深まる。

 

 しかしそれだけで配牌や自摸が劇的に良くなる道理もなく、漫の手は速攻にも打点の高い一撃をお見舞いするのにも縁のなさそうなものだった。ならばここは堪えるしかない。無理をすればあの火力に焼かれてしまうかもしれない。速度を求めて鳴けば、代わりに防御が甘くなることは雀士であるのならば誰でも知っている。何かを手に入れるためには何かを捨てなければならない、麻雀における根本的な原理だ。

 

 その局で動いたのは、消去法とはいえ恭子に最も警戒するべき相手とされた宮守の小瀬川であった。軽く手を上げて、ちょっとタンマ、と言ったぎり自分の手から目を離さない。もちろん自分の手について考えを巡らせるのだからそこを注視するのは当然である。だが現段階では誰にも聴牌の気配はない。それは小瀬川自身からも感じられないのだ。たとえば振り込みを割けるために長考をしたり、あるいは手替わりについて考えるのであるならば、長考はそれなりに見られる場面は多いと言えるだろう。だが今の状況はそのどちらにも属していない。ぽっかりと空いた七巡目。まさに奇妙なタイミングであった。

 

 一分近く考え込んで彼女が捨て牌に選んだのは三筒だった。対局室にいる漫の立場からはわからないが、おそらくは観客席にどよめきが起きているであろうことが推測された。小瀬川の奇妙なタイミングでの長考と奇妙な打牌はセットになっていることが非常に多い。その三筒が河に置かれた瞬間に下家に座る神代が反応する。チーを宣言して牌をさらい、代わりに八索を捨てていく。神代も漫と同じく速度で上回るほかないと判断しているのだろう、その動きに迷いは見られなかった。

 

 そのとき片岡が眉をひそめたのを漫は見逃さなかった。流れを大事にする彼女のようなタイプの雀士は、調子が良ければ流れを感じ取れる。それどころか人によっては目に視ることすら可能なのだという。彼女がそこまでのプレイヤーかはわからないが、見るからに調子の良さそうだった片岡がその表情を変えたというだけで流れが本流から逸れたことはわかる。漫にとっての問題は、それが片岡にとって致命的になり得るかということと、それが意図的に引き起こされたものかどうかというところにあった。

 

 ( ……どっちみち攻めるには手も揃ってないしなあ、ここはもうちょっと我慢や )

 

 小瀬川の長考が影響したのかは定かではないものの、片岡のペースは明らかに落ちていた。前の二局ではそれぞれ七巡目と五巡目にリーチをかけて和了ったのが、この二本場では十巡目だというのに未だリーチの発声はない。その間に漫を含めた他家は警戒をしつつも手を進めていた。そしてもう後半戦と呼んでもいい十一巡目、ようやくと言うべきか彼女の手が動いた。

 

 「なかなかいい嗅覚をしているようだが、このゆーき様を止めるにはまだ甘いじぇ!」

 

 威勢よく牌を曲げ、千点棒をリーチの証明として場に供託しようとしたその瞬間だった。

 

 「……そのリー棒はいらない。5200に二本付け」

 

 ぱたぱたと不揃いに牌を倒す。生命の力に溢れたような片岡とは対照的に、どこか冷めたような雰囲気を持った小瀬川の瞳にはさざ波すら立たない。はたしてその和了が彼女にとって当然のものであるからそのような反応を示すのか、あるいはただ単に感情を表に出すタイプではないのかの判断はつかない。確定しているのはいい流れに乗っていたであろう片岡を抑え込んで彼女が和了ってみせたという現実だけである。

 

 自動卓が新たな山を押し上げるまでの時間が、漫には長く感じられた。一回戦も結果が出たわけではないが、それでも漫はこの二回戦に比べれば戦いやすかったと断定していた。まだ先鋒戦開始から三局しか流れていないにもかかわらずだ。親が流れたとはいえ、場はいまだ片岡の領域である東場だ。小瀬川も十全にその力を発揮している。神代はいつスイッチが入るかわからない。タフな状況に漫は小さく笑みをこぼす。これくらい乗り切れないようでは姫松の名に瑕がつく。チームの先鋒としての上重漫の役割は()()()()()()()だ。爆発状態に入ればむしろ突き放すことを考えなければならないが、それは実際にそうなってから考えるべきことであって、いま自分が頭を使うべきなのは小さな和了りでも他家を利用することでもサシコミでも何でもいい、食らいつくことであると漫はしっかり理解していた。

 

 

 

 

 

 

 




色々気になる方のための点数推移


片岡優希(清澄)  一〇〇〇〇〇 → 一一二〇〇〇 → 一二四三〇〇 → 一一八五〇〇

小瀬川白望(宮守) 一〇〇〇〇〇 →  九六〇〇〇 →  九六〇〇〇 → 一〇一八〇〇

神代小蒔(永水)  一〇〇〇〇〇 →  九六〇〇〇 →  八三七〇〇 →  八三七〇〇

上重漫(姫松)   一〇〇〇〇〇 →  九六〇〇〇 →  九六〇〇〇 →  九六〇〇〇


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