姫松高校麻雀部監督代行播磨拳児   作:箱女

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73 密着播磨拳児24時

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 私生活が想像できない、という声が校外どころか校内からさえ聞かれる男、播磨拳児。

 

 今回はそんな彼の、彼にとっては取るに足らない一日の生活を追ってみよう。

 

 

 

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 午前七時半。太陽はすっかり空に上がり、すでに活動を始めている人のほうが多くなっているこの時間に播磨拳児は目を覚ます。携帯電話のアラーム機能を目覚ましとして使用しているようで、けたたましく音を立てる枕もとの携帯へと手を伸ばす。学校まではちんたら歩いて十分と少ししかかからないためにこんな時間に起きてもまったく問題はなく、それどころか時間的な余裕がかなりできるほどである。

 

 彼が起きてまず行うことはトースターに食パンを二枚入れて電源を入れることである。そうしてから洗面所へ向かって顔を洗う。とくに洗顔料などは使っていないようで、単純に水の音がぱしゃぱしゃとだけ聞こえてくる。次第に意識がはっきりしてきた辺りでちょうどよくトースターが出来上がりを知らせ、拳児は冷蔵庫のバターを取りにゆっくりと動き始める。そのときの気分次第ではジャムなんかも塗ることがあるようで、冷蔵庫の中にその姿が確認できる。

 

 手早く食事を済ませるとハンガーにかけてある制服に着替えて身だしなみを整える。とはいえそれはかなり大げさな表現で、いちばん時間をかけるのが山羊ヒゲだというのだから程度が知れる。カチューシャで髪を無理やり後ろに抑え込んでサングラスをかければそれで完成だ。それから家を出るまではとくに何をするでもなくぼーっとしたり、なんとなくラジオをつけてみたりと定まっていない。間違っても余裕のある時間に学校へ行ったりはしないようだ。

 

 

 教科書やノートの類を学校に置きっぱなしにしている拳児は、筆記用具以外はほぼ何も入っていないカバンを手に家を出て通学路をちんたら歩く。まっすぐ道を歩くだけで姫松高校にたどり着くのだが、その途中の曲がり角が最寄りの駅に通じている道であるためにそこから急に姫松生の数が増える。しかし拳児の姿を見るということは時間的に相当ギリギリであることと意味を同じくしており、走っている生徒も少なくない。教室が四階にある者はなおさらである。ただ、面白いことに拳児を追い抜いていくほとんどすべての生徒が彼に挨拶を投げていく。それは男女を問わないし、走っているのと歩いているのも問わない。文字通りほとんどが拳児に声をかけていくのである。

 

 いつからこうなったかと言えばはっきり夏休み明けであり、あのインターハイ制覇が強く影響しているのは疑う余地のないことだった。夏休み前までも声をかけていく生徒はちょろちょろとはいたものの、現在のようにほとんど全員などということは決してなかった。どこかヒーローというかそういった扱いが始まっているのだ。拳児は拳児でかけられた声に適当に返事をする。言ってみれば小学校の校門の前に立っている校長先生のようなものなのかもしれない。これが姫松高校のいつもの朝の風景である。

 

 この中に麻雀部の面々が入ることはあまりなく、よほど寝坊かなにかをしない限りは登校時に拳児と顔を合わせる部員はいない。基本的には真面目に学校生活を送っているようだ。

 

 下駄箱にさしかかってもまだ後ろから走って自身を追い抜いていくような遅刻寸前の生徒を横目に、拳児はのんびりと歩く。これは別に遅刻になっても構わないという考えと同時に、三年の秋にもなるとその辺りの判定がびっくりするほど緩くなることが原因となっている。言ってしまえばホームルーム中に教室に入ってもセーフの判定が下されるくらいなのだ。内申が気になる項目にない拳児にとってはまったくどうでもいいことではあるのだが。

 

 拳児が教室に入ると、職員会議でも長引いているのか担任の教師ははまだ教室に着いてはいないようだった。教室に入ったからといって歩くペースを上げるわけでもなく、ただ最後列にある自分の席を目指す。途中でかけられた声にいつものごとく適当に返事をしてスカスカのカバンを机の上に放り投げる。馬鹿馬鹿しいくらいに軽い音を立てたカバンに注意を払うこともなく椅子を引いて席につく。背も高く脚も長いためにどうやら椅子の高さが微妙にフィットしていないらしい。

 

 ひとつ息をついて拳児は隣に座る真瀬由子に、オウ、と一言だけかけた。これは転校直後の間もないころに由子が隣の席に座っている人に挨拶もしないのはあまりにも礼儀を欠いている、と叱責し、そのあとも挨拶に関してだけは口酸っぱく言い続けたための結果である。姫松高校内において拳児を叱ることができる麻雀部関係者は郁乃と由子のふたりしか存在していない。それ以前に意外かもしれないが拳児はあまり “やってはいけないこと” をやるタイプではないので叱る機会が少ないというのも実際のところではある。

 

 はい、おはよう、とにこやかに承けた由子が拳児の顔ではなく胴体のあたりを見ながらなんでもない時間潰しのように口を開いた。

 

 「ねえ播磨、あなたいつ学ランの前閉めるの?」

 

 「あ? 寒くなったらだな、別にまだ寒くねーしよ」

 

 「ふーん。なんか似たようなこと言ってコートとか着なさそうなのよー」

 

 「着ないもクソもコートなんざ持ってねーよ。せいぜいマフラーがいいとこだろ」

 

 それはありえないと思ったのか由子の顔が、うええ、と苦いものを食べてしまったときのように歪んだ。実際のところ学ランというものは女子たちが思っている以上に暖かいものなので、意外と真冬でもコートなどの上着を必要としない男子学生は多い。決して拳児だけが特別というわけではない。むしろ男子からすればよくスカートで冬を越せるな、という女子に対するある種の畏怖というか敬意というかちょっと複雑な思いを抱いているものである。このあたりは基本的にわかりあえず、またわかりあえなくていい部分でもある。

 

 雑談がひと段落したところで開きっぱなしの引き戸から担任が顔を覗かせて、やっとホームルームが始まるらしい。こうなると拳児は何らかの資料を手にしているのがほとんどである。先生からの話を聞かずに牌譜やバイク雑誌や、最近だと新レギュラー決定のための名簿を片手に頭を悩ませていることもある。これはもう日常風景以外の何物でもなく、誰も注意を入れたりはしない。大事な話があればあとで伝えればいいか、と隣に座る由子でさえ思っているほどで、そういった些細なことからも拳児の扱いが見て取れる。どうやら今日はこれといった連絡事項はないらしい。

 

 

 一時間目は英語のようで、それぞれクラスメイトたちがカバンなりロッカーなりから教科書や辞書、ノートを出して準備を整えている。もちろん拳児は全部ロッカーから引っ張り出してくる。彼に言わせれば何が悲しくてテストでもないのに教科書やらノートやらを持ち帰らなければならないのか、ということらしい。それでもいちおう一式そろえているのは卒業までに妙な事態を引き起こさないためだという。後見人でもある従姉からの厳命であるためにそれだけは守らなければならないのだ。

 

 とはいえ三年のこの時期にもなってしまえば指導要領は終わってしまっているもので、授業中に行われるのは教科書とは別に生徒が持っている問題集を中心とした授業であり、詰まったところで質問をしていくような形式となっている。もちろん拳児が問題を解いていて、わかる問題ばかりであるわけがない。したがって拳児が質問をするような場面もあるはずなのだが、そんなもの彼がクソ真面目に従うわけがない。本当は教科書や辞書を丁寧に調べればどの問題もわかるようになっているから拳児がその手段を取っていると見ることもできるはずなのだが、誰もそんなふうに彼を信頼してはいない。それでも座学についているのだから滑稽というか、妙なものである。もう何か月も同じ教室で過ごしているクラスメイトたちは違和感を抱かなくなっているが、やはり拳児が黙ってペンを動かしているさまはひどくミスマッチであるとしか言いようがなかった。

 

 チャイムが鳴って英語の担当が教室を出ると授業と授業のあいだの短い休憩時間がやってくる。何ができるというわけでもないのだが、多くの学生にとっては一日続く授業をしのぐための大事な時間でもある。次の授業の準備をしたりトイレに行ったりするのも実際的な意味合いで大事だが、友達と話をするというのもそれらに引けをとらないくらいに重要だったりする。3-2の元麻雀部員たちも例外ではない。

 

 「なあなあゆーこ、昨日エッちゃんが教えてくれたんやけどな……」

 

 「いやそれエッちゃんの冗談とちゃうの?」

 

 「ん? 何の話なのよー?」

 

 細部に違いはあるがだいたいはこのような感じで由子の席に洋榎と恭子が集まってくるのが通例である。ただそれは麻雀部の会話の場合であって、彼女たち以外にも由子のところにはわりと人が集まる傾向にある。周囲に積極的な人物が多いために由子が止まり木のような立場になっているのだ。そして大概の場合その止まり木の隣に座る男もその会話に巻き込まれるのである。

 

 「そや、播磨はどー思う?」

 

 「んなモン俺が知るわけねーだろ」

 

 もちろんほとんどの場合ゴールはこんなものである。

 

 

 こうやって教室で、時には移動教室で授業を受けながら彼の一日は進んでいく。自分から騒がしいものに首を突っ込む習性を持たない拳児は、ひょっとしたら教師陣から好感を抱かれる生徒の扱いを受けているのかもしれない。出来うんぬんは別にして、あまり真面目に授業を受けてくれそうにない見た目と、高校生にして全国制覇を成し遂げた監督という側面を併せ持つ彼に対して物事を教えるというのはすこし特別な優越感を与えるのかもしれない。黙って座っているだけで評判が上がっていくとはずいぶんラクな立場を手に入れたものである。

 

 四時間目の終わりのチャイムが鳴ると一部の生徒はさっさと席を立ってしまう。その目的は学食の席を取るためだったり購買の目当ての品を買うためだったりと分かれているが、基本は昼食に関わっていると見て間違っていない。お弁当組も移動はするが焦って動くようなことはまずない。

 

 さて料理の類はいっさいできない拳児がどうするのかというと、購買で何かしら買って屋上で食べるというのがお決まりとなっている。学校の購買の常として人気商品が生まれるのは仕方のないことで、姫松高校にもそれに該当するものがある。拳児が購買に行くころには売り切れとなっていて彼は食べたことがないのだが、そのことを気にしたことは一度もない。なぜならその商品にはえびが使われていて、拳児がこの世で唯一食べられないのがそのえびだからである。いわく見た目がどう見ても虫で、過去にあれを食べている連中が宇宙人にしか見えないとこぼしたことさえある。ちなみに姫松に来て以降は人前でえびを食べる機会に遭遇していないため、拳児の苦手なものがえびであるということを知っている者はこの学校にはいない。

 

 きょう拳児が残っているもののなかから選んだのは、たまごとハムのサンドイッチに焼きそばパンだった。それに紙パックの飲み物を持ってのしのしと階段を上がっていく。屋上は地上より風が強いせいで、たいてい扉が重く感じられる。半ば拳児のせいで昼休みに人の来なくなった屋上は、雨ざらしなのだから汚れているといえば当然そうなのだが、ただそれとは別に爽快感があるというのもたしかだった。もともと騒がしいところがあまり好きではない拳児にとって、ここは数少ない心休まる場所なのである。

 

 週に一度か二度ほどの頻度で漫が屋上に乗り込んでくることがあるが、どうやら今日はその日ではないようで、今日の屋上は風の音と鳥の鳴き声だけで静かなものだった。授業だけを考えれば折り返しも過ぎて、あとは午後の睡魔との戦いが終わればまた明日ということになるのだが、拳児の場合はそうはいかない。というか学年問わずに高校生の多くはここから先が本番の人が多いだろう。部活や予備校や、あるいは習い事なんかもあるかもしれない。家に帰ってひと息つくなんていうのはまだまだ先の話なのだ。

 

 何をするでもなく、ただ晴れ渡った空を見上げる。誰も邪魔するものはない。この感覚はどこか懐かしかった。何にも縛られない、圧倒的な自由。誰も周りにいないかわりに、遮るものはひとつもない。そんな感覚からしばらく離れていたことに今更になって気付いて、拳児はひとり奇妙な感慨に耽っていた。あの頃は現在のような考え方を自分がするだなんてちっとも思っていなかったのだから。それは塚本天満に恋をするよりももっと前の、今よりはるかに原始的な播磨拳児のかたち。もう今は “俺は俺だけのモノ” だなんて口が裂けても言えなくなってしまった。

 

 五時間目の予鈴が鳴るまで、拳児はずっとそこに佇んでいた。

 

 

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 これから日が短くなっていく季節に特有の、午後三時あたりのほとんど透明なオレンジ色の膜を通したような青空が下校時刻を告げていた。太陽の位置は夏と比べるとはっきり低いところにあって、これから日を重ねるごとにどんどんそれは加速していく。この時間を夕方と呼ばないだけまだマシと言えるだろう。

 

 さすがに三年生ということもあって、拳児のクラスメイトたちはホームルームが終わるとすぐにカバンを持って教室を出て行った。いつかの由子のように図書室で勉強するのかもしれないし、予備校に向かうのかもしれない。あるいは単に遊びに行くのかもしれない。しかしそれはどれも彼には関係ない。拳児には拳児のやるべきことがあるのだ。

 

 すでに使った教科書やノートはすべてロッカーに入れ終えて、カバンの中にはやはり筆箱だけを入れて立ち上がるかと思いきや、拳児は座ったまま動き出さなかった。いつからだったか判然とはしないが、こうすることが拳児の習慣になっている。というのも監督である彼が部室についてしまうと問答無用で練習が始まってしまうため、それなら部員が揃ってから行ったほうがいいだろうとの判断によるものからだ。もちろん明確な遅刻をした部員に関しては考えないことにしている。

 

 ここ最近お決まりの新レギュラー構想に頭を悩ませる時間をすこしだけ取ったあと、いつものようにゆっくりと拳児は歩き出した。誰がどんな目的を持っているのかなど拳児にはわからないから、いつだって廊下に人通りがあることを気にしたりはしない。彼自身がいまいち信じにくい理由で監督を務めているのと同じように、人にはそれぞれ様々な理由があるのだろう。部室まではあと少しだ。

 

 

 姫松の麻雀部には部室が二つあって、練習しているあいだは拳児がその二つを不定期に行ったり来たりしている。郁乃に関しては教員としての仕事もあるためつきっきりというわけにはいかず、その面からしてもやはり彼のポジションは重要なのである。麻雀で鍛え上げる部分などきわめて限定的であり、そのためのトレーニングなど検討と実践の二つしかないと断言してしまってもいいほどだ。注意しなければならないのは絶対的な最善を追求することは不可能であって、自分にとって最善と思われるものを探していくことが麻雀における練習であると理解することである。残念ながら単純な確率論で勝てるほど易しい構造をしていないのがこの競技なのだから。

 

 拳児が春からずっと行っているのは郁乃から受け取ったメモをもとに思考の方向性にヒントを与えたり、あるいは考え方に明確な偏りが見られる場合に指摘をしたり、場合によっては自分を見失っている部員と話をするなど、外から見ればきちんと指導に見えることだ。ここで注目するべき点は、郁乃はメモを渡すだけでどうやって話をするかなどについてはいっさい触れていないところにある。郁乃が指導に回ることも当然あるが、拳児が動くぶんには信頼して任せているということだ。的確な彼女の観点が拳児に味付けをされて指導として実を結ぶ。その効果は今さら語る必要もないだろう。

 

 練習を始める際には拳児が第一部室に顔を出してから第二部室に入るのが常となっている。第一のほうに団体戦メンバーに近い部員が集まり、まだそこまでは届かない実力の部員が第二に集まっている。無論まだ高校生なのだから指導する必要を感じない部員などいないのだが、より指導する部分が多いのは第二のほうの部員であることに違いはない。気が付けば練習開始直後は第二にいるのがいつもの流れになっていた。

 

 

 「……結局、もっとこだわりを持って打つってどういうことなんです?」

 

 「周りの状況に流され過ぎってコトだ。ホントならもっと押せるタイプだと思うぜ、俺ァよ」

 

 そう言われて思い当たるフシがあるのかないのか、あの臨海女子との合宿にも参加した一年生の少女はその場で拳児よろしく腕を組んでわかりやすく悩み始めた。部室において拳児と部員が話をするときの構図は基本的にはふたつで、部員が卓についているか立っているかにしか違いはない。拳児が座って話をすることはまずないと言っていいだろう。ひとところに留まり続けるということがなく、部活中は立ちっぱなしの歩き通しなのである。その姿がまるで熱心な指導者のように見えて部員たちのやる気を出すのに一役買っていたりもするのだが、そんなことを拳児は知らない。そのうえほんとうに熱心かどうかも本人にしかわからない。

 

 一年生の少女のその仕草を前に、拳児はその場に立ったままだった。これが昔であれば言うべきことを言ったと判断した拳児はすぐにどこかに行ってしまっただろう。しかし今は違う。明らかに付き合いが良くなっている。目の前の少女が何らかの答えを出すまでは移動することもなく、ただ待っているつもりなのだ。部活中には部室以外にトイレくらいしか行ける場所がないというのも関係あるのかもしれないが、それを含めても監督としての動きというものが染みついているのがよくわかる。姫松に転入した当初はたしかに案山子でしかなかったが、今となってはすくなくとも案山子に収まるような仕事量ではない。しかしそんな変化に自身で気付かないあたりは純粋というか何というべきか。

 

 決められた時間が来て練習が終わっても、拳児は他の部員と同様にすぐに帰れるわけではない。戸締りうんぬんはさすがに郁乃の持ち場であるが、帰る前に郁乃とすり合わせをしなければならない。これがないと誰に指導をして誰にまだ指導が行き届いていないかがわからなくなってしまう。また成長するのが仕事のようなものの部員たちは、人によってはたったの一日で目覚ましいような進歩を遂げることもある。その辺りの所見を拳児から伝達するのも非常に重要な作業となるのだ。基本的にはメモを使っての指導方針の確認が中心となっているのだが、ここにはたまに洋榎が混じることもあり、その場合はひたすら部員の成長具合について話をするだけの場となる。それが終わってやっと拳児の監督としての仕事が終わるのである。

 

 すっかり暗くなった帰り道を朝と変わらぬ速度で拳児は歩く。特別に機嫌が良くなるようなこともなければ疲労が溜まってどうしようもない、というようなことになることもない。もはや拳児にとってこれらはすべて日常なのであった。

 

 

 拳児が自室に帰って行うことの中に宿題が入っていないのは秘密である。

 

 

 

 

 

 

 

 


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