学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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昨日できなくてすいません!!!!
学校のホームルーム的なのがありまして生活リズムが崩れてしまい、勉強する気が起きずダラダラしてたら小説も書くことができなくて………
















弟子

さて、この空気をどうしたものかと思い、少し気になったことを聞くことにした。

 

「どうだい、僕の弟子になってみないか?もちろん、流派が違う以上正式な弟子には出来ないけど」

 

鳴神家の当主ではない以上正式な弟子にも出来ず、また、綺凛も刀藤流を抜けるわけにはいかないだろう。

綺凛は灰のその提案に驚く。灰は今までに弟子や教え子といったものを取ったということは聞いたことがないからだ。

最強の星脈世代に誰もが教えを請いたいだろうが、誰もそれは叶わなかった。なぜなら、灰はクローディアに頼んで弟子は取るつもりはないという意志を公表してもらった。

 

急に言われ 完全に固まってしまう。今まで弟子を一切取らなかった灰から弟子にならないかと言われればみんな固まるだろう。

 

(後人の育成なんてやる気はほとんどなかったけど、光るダイヤの原石を見つけてしまったからね)

 

言い方は悪いが、灰は凡人の育成など余程のことがない限り面倒くさくてやりたくないのだ。

 

「わ、私なのでいいのでしょうか……」

「構わないよ。僕だって人に教えるのは初めてだし、それに、君の才能を僕の手で伸ばしてみたくてね」

 

彼女のまだ若干荒削りな才能を綺麗に磨けるとしたらこのアスタリスクにおいて灰か『万有天羅』である星露だけだろう。他の人間だったら彼女の高すぎる才能を伸ばしきれないだろう。

 

「えっと、なら、よ、よろしくお願いしますです……。鳴神先輩」

 

まだ緊張しているが前よりはそうではないように見える。

 

「はい、これ僕の連絡先。今日はさすがに何もできないけど、明日から始めることになるだろうから用事があったりして訓練ができないとかがあったら連絡して、それ以外にも個人的なことでも気軽にしてくれていいよ。基本的に暇なはずだから、多分………」

 

 

そう、今日に限っては暇かどうかはわからない。シルヴィアとオーフェリアが綺凛との関係について根掘り葉掘り聞かれる可能性がある。おそらく灰に密着した時にバレるだろう。逆になんでバレるのか教えてほしいぐらいだ。

 

「あとそうだ、呼ぶ時は下の名前で、灰でいいよ。教え子に上の名前で呼ばれたらなんか悲しいからね」

 

そう言ってトレーニングルームから出て行く。相手の返答を待たずに自分の意見だけ言っていなくなるのはよくクローディアに使われたので、灰も似たようなことは出来る。

 

急に色々なことを言われ理解のできていない綺凛は固まっている。多分大丈夫だろう。

 

なんやかんやあった1日も終わりをむかえる。序列戦も問題がなく終わり、明日からは通常の授業になるが、夏にはすぐに鳳凰星武祭がある。その数ヶ月後の秋には文化祭がと、大規模のイベントが連続する。そのためアスタリスクはいつも賑わいを見せている。

だが、1日1日は平穏に過ぎていき、灰は二人が待つ家に帰り幸せな日々を送る。

 

 

今日も灰はシルヴィアとオーフェリアが家で夕ご飯を作って待っているであろう家に着き、玄関を開ける。

 

「ただいま〜」

「お帰りなさい。灰」

 

ピンクのエプロンを着たオーフェリアが階段から顔だけ出して出迎えてくれる。

そのまま階段を降りてきて灰と軽く抱擁を交わし、キスをする。寝る前ではない為今は軽めだ。

いつも帰ってたら一緒に出迎えてくれるはずのシルヴィアがいなくて少し探してみると、オーフェリアは灰が何をしたいかわかった為、シルヴィアの居場所を教えてくれた。

 

「シルヴィは生徒会の仕事で疲れてもう寝ちゃったわ。貯めすぎると面倒くさい〜って、言ってたわ」

 

ツアーが終わると生徒会長しか決めることのできない案件などを処理しなければならず、それはかなりの量になるだろう。

 

「それでね、シルヴィが今度の週末、3人でデートしよって。私も久しぶりに3人でデートしたいし、灰はどう?」

 

階段を上りながらオーフェリアが今週末デートしないかと聞く。3人でデートしたのは付き合い始めてすぐの頃にした以来一回もしてない。ちょうど灰もデートしたいと思っていた頃だ。

 

「そう、それでシルヴィと少し話したの。灰、女装してみてくれないかしら」

 

オーフェリアが台所で料理の仕上げをする為に台所に立つと徐ろにそう言った。

 

 

「………、え!?、ほ、本気で言ってる?」

 

さすがに大声を出すわけには行かないので抑えめに声を出す。

 

「なんでも、シルヴィが灰に来てもらいたい女性ものの服があるらしいの」

 

シルヴィアは本当に唐突に変というかすごいことを思いつく為、毎回驚かされる。

これで自分の服を着せたいと言われたらさすがに灰は戸惑う。一箇所絶対にサイズが合わないところがある。そう胸部だ。二人は平均から見たら大きいため、男性が着るとしたらその部分だけスカスカになって明らかに変になる。

 

「まあ、うん、任せるよ。たしかに、女子3人が一緒に歩いているだけなら全然違和感ないか」

 

任せると言ったのは今日、綺凛の頭を間違えて撫でてしまうという事をしてしまい、バレなかったとしても、二人の提案を断るわけには行かないのだ。

 

休日のデートの女装については一旦忘れるとして、オーフェリアが作ってくれる夕ご飯を考える。さっきからいい匂いがずっとしている為お腹はペコペコだ。

灰はもう二人の料理に完璧に胃袋を捕まえられているので争うことはできない。

 

「今日はシチューよ。この前食べたいって言ってたから作ってみたわ」

 

一週間ぐらい前に何気ない会話で行ったのをオーフェリアはしっかりと覚えてくれていたらしく、灰は嬉しくなる。

 

「さ、出来たわ。食べましょ」

 

オーフェリアが灰が食べたいと言ったものをしっかりと覚えててくれて作ってくれた料理だ。それはもう美味しかった。序列戦で13連戦した疲れ。少ししか疲れは溜まっていないが、それでもその疲れは綺麗に癒してくれた。

夜ご飯を食べた後にすぐに風呂に入ると体に悪い為、少し時間を置く為ソファでのんびりとする。膝の上にオーフェリアを乗せてのんびりとする。

 

「私とシルヴィはもう先にお風呂に入ったわ。灰の入りたい時に入って」

 

膝の上に乗せてるとオーフェリアからシャンプーのいい香りがするので、いつまでも膝の上に乗せていたいが、序列戦で少なからず汗もかいている為さすがにずっと膝の上に乗せるわけには行かないので、少ししたら膝から降りてもらうことにする。

 

 

5分ほどオーフェリアを堪能したらお風呂に向かう。

一人で入るには広すぎるこの風呂に一人で入るのにも慣れているが、せっかく二人がいるのだから一緒に入りたいと思うのは仕方のないことだろう。だが、羞恥心というものがあり未だにできないでいる。

 

灰は湯船に浸かり、今日のことを思い返す。そう、刀藤綺凛のことだ。

 

(剣の才能はある方だと自身あったんだけどな………あの子は本当に才能が高すぎる)

 

灰が使った滑らかなカウンター、そして、最後の抜刀術の時、あの子は予想だにもしないことをやってのけた。

自分に使われたので違う流派の技を一回見ただけで、ほぼ完璧に模倣したのだ。

そして、最後の抜刀術を使った時、彼女はそのスピードについていけなかったが、数合交えただけで灰の癖を読み取り抜刀術の軌道をほぼ完璧に予想したのだ。

 

(荒削りだが、綺麗に磨かれていたあの剣技、あの子の両親はわかっていたんだろうな。彼女の高すぎる才能に。自分たちでは才能を伸ばしきれないと分かっているから、アスタリスクでなら、と思ったんだろうな)

 

自惚れているわけではなく、灰はアスタリスクで最強であり、同時に弟子を取らないことでも有名である。

だが、綺凛ほどの才能なら灰に教えを請うこともできるのではないかと思ったのだろう。だいぶ大きな賭けをしたもんだと思う。

 

その後、色々考えたがいまいちわからなかったので、湯船から上がる。

考え事をしている間に綺凛から連絡があったので返信する。内容は自分のことも下の名前で呼んでほしいとのこと。要は綺凛、と呼ぶことになる。

明日からの訓練が楽しみだと、少し心が躍る。始めて弟子を持つことに灰も嬉しいのだ。

 

お風呂から上がり、リビングに戻ると突然オーフェリアに椅子に座るように言われる。

 

「何するの、フィーア?」

 

手に櫛を持ち、灰の膝の上に座るオーフェリアが何をしようか何となく分かった。オーフェリアは自分の髪の毛を梳かして欲しいのだろう。

 

「多分だけど、あなたの思っていることと違うわ。私の髪はもうシルヴィに梳かしてもらったわ。だから………、今日は私があなたの髪の毛を梳かすの」

 

いつも灰にやってもらってるから、今日はオーフェリアが灰の髪の毛を梳かしたいらしい。

 

 

「わかった、梳かすほど髪はない気がするけど、よろしく」

 

オーフェリアは器用に体を動かして灰の一房ほどしかない長髪の部分を優しく櫛で梳かす。その時、風呂から出た灰は薄着をしているため、いつも髪を梳かす時に感じる胸の柔らかい感触をさらに強く感じることになった。まあ、それに関してはいつも沢山されてるのでギリギリ慣れてきてはいる。だが、もう一つ、そうオーフェリアの顔がものすごい近くにあるのだ。一年前の悲しみに満ちた顔ではなく、普通の女の子として笑っている愛しの顔が近くにあり、自分を頑張って落ち着かせる。何回か寝ている時にオーフェリアの顔が近くにあったことはあるが、それも全て天然でやってるから対処ができないのだ。シルヴィアはどちらもあり、判断に困る………。いやまあ、どちらにしても可愛いんですけどね。

 

 

「ん………、出来た」

 

どうやら、終わったらしい。幸せなひと時だったと思う灰であった。

 

「今日は早めに寝ない?新学期だからまだ体が慣れてなくて、少し眠いわ」

 

新学期で授業が始まってまだ身体が長期休暇の時のリズムで若干のズレがあるのだろう。

 

「そうだね、ちょっと早いけど寝ようか」

 

時刻は11時、鬱もより少し早いぐらいの時間だ。

オーフェリアが膝の上から降りようとするので、その前にお姫様抱っこをして抱きかかえる。

シルヴィアと歓楽街にいるときにマフィアが面倒くさくなり逃げ出す時に一回しただけで、オーフェリアにするのは初めてだ。

 

「きゃ………!!」

 

突然のことで驚き、可愛らしい悲鳴をあげるが、自分が何をされたのか分かり、灰に身を委ねて、灰の首元に抱きついてそのまま寝ようとした。

もともと寝つきの早いオーフェリアはベッドに着く頃には半分夢の世界にいた。

そのままゆっくりとベッドに下ろして、シルヴィアとオーフェリアの二人の間に入り灰も寝る体制に入る。

隣のシルヴィアの頬にキスをして、オーフェリアの頬にもキスをして二人を抱き寄せていつものように寝る。

条件反射というべきか二人は寝ているのに灰が近くにいることに気づいて、いつも寝る時と同じように抱きついてくる。二人の温もりを感じながら灰も夢の世界に入っていくことになる。

 

 

翌日、朝ごはんを食べている時に綺凛の頭を撫でたことがばれた。オーフェリアは気づいていたらしいが、灰が浮気するようなことはしないと知っていたため、シルヴィアと一緒に面白がり追求したらしい。それを口実にその日はいつもより甘えられたのはまた別の話………

 

 

 

 




学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読みくださりありがとうございます。夕凪の桜です。



前髪と後ろ髪が長すぎて後ろ髪だけでも伸ばし寝みようかと考える厨二病を発症しております。改めまして夕凪の桜です。

今回で綺凛との出会いは終わり、やっと次のパートに入れて一安心です。一巻部分だけはかなり長くなると思うのでもう少しお付き合いください…………

毎日投稿をしてからまだ一週間も経っていないのに途切れさせてしまい本当に申し訳御座いません。前書きでも書いた通り、昨日は一日中グダグダしてたので執筆が思うように進まず、今日この話の八割ぐらいを書いたのです………

明日は投稿できるかな………正直不安です。


お気に入りが60を超え、ユニークアクセスが4700と気付かぬうちにどんどん伸びてて自分自身驚いております。口元がにやけているのは気のせいです。

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それではまた次の話で
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