学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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鼻がかゆい………


間章-1
灰のいない日常


私の日常は半分は大好きな人の腕に抱きついた状態で目を覚ますわ。半分は彼が起きてしまってシルヴィに抱きついているの。彼の腕に抱きついている時ほど安心することはないわ。でも、シルヴィに抱きついても同じくらい安心できるわ。

多分、私は灰と同じぐらいシルヴィのことが好きなんだわ。本当にいまは幸せだわ。

 

 

鳴神灰。私の人生を変えてくれた私の大好きな人。全てを諦めて自分を否定していただけだった人生を送っていた私を肯定してくれた人。だから、私は彼に全てを捧げるわ。この心も体も全て。ちょっと変かもしれないけど、灰はその方が私らしいって言ってたから変えるつもりはないわ。

彼が『凍氷の皇帝』という事には驚いたけど、別にそれで私の彼への想いが変わる訳ではないわ。彼が何故『凍氷革命』を起こしたのか教えてもらい、より一層彼への想いは強くなったわ。絶対に何があっても私は彼と添い遂げる。愛が重いって言われるかもしれないけど、私はそれしか伝え方を知らないから、変えるつもりはないわ。

 

 

 

 

 

 

 

今日は灰が朝から休日なのに緊急の呼び出しがあって夜遅くまで帰れないそうよ。だからシルヴィと一緒に家でのんびりするわ。外に行くのも良いけど、たまにはのんびりしたいの。

シルヴィと一緒にいてつまらないなんて感じたことはないけど、やっぱり灰がいないことは寂しいわ。でも、とりあえず寂しさは感じないと思うわ。だって、シルヴィはこうなるとおそらく………

 

「フィーアちゃーん!!」

 

やっぱり、後ろからシルヴィに抱きつかれたわ。

まあ、全然嫌じゃないし、むしろ私から行くのはなんか恥ずかしいから助かってるわ。

 

「どうしたの?シルヴィ?」

「ううん、なんでもなーい。ただ一緒にいたいからー」

 

家にいる時はいつにも増してスキンシップが激しいのよね。シルヴィって。灰だけじゃなくて、私にも凄い。

当然といえば当然ね。家に入れる時間があんまりないからその分たくさん甘える。当たり前の事だわ。それに私だって寂しいわ。

 

 

「私もよ。でも、先に朝ごはん食べない?」

 

朝から灰が緊急の呼び出しで慌しくて朝ご飯を食べる時間がなくて、まだ食べてないからお腹ぺこぺこだわ。

 

「たしかに。じゃあ、今日は朝ご飯は私が作るからフィーアちゃん少し待っててね」

「ええ、お願いするわ」

 

灰は適当に買って食べると言ってたけど、少し心配だわ。彼は一つ何かに集中しちゃうとそういうことすぐ忘れるから……

シルヴィの料理を食べれるのに灰は残念ね。

ふふ、灰が聞いたらどんな顔するのかしら……、やっぱり悔しがるかな……

 

「フィーアちゃーん、出来たよー」

 

美味しそうな匂いがすると思ったらどうやら朝ご飯が出来たのね。久しぶりのシルヴィの料理楽しみだわ。

 

「ええ、早く食べたいわ」

 

 

久しぶりのシルヴィアの料理は最高に美味しかったわ。

 

「片付けは私がやるわ。シルヴィはゆっくりしてて」

 

せっかく作ってもらったから片付けぐらいは私がやらないとね。

 

「ありがとう〜じゃあ、お言葉に甘えて先にのんびりさせてもらうね〜」

 

さて、私ものんびりしたいし、すぐに終わらせなきゃね。

 

 

 

 

………なんでこうなったのかしら???

 

「むにゅぅーーーー」

 

今、私は世界の歌姫と言われているシルヴィに膝枕をしているのだけど、私なんかがしていいのかしら?

 

「シルヴィ、いいの?私なんかがあなたに膝枕して」

「むぅー、いいのー、私がいまして欲しい人はフィーアちゃんなんだもん。これは誰にも邪魔する権利はないもん」

 

わ、わかったから、腰に抱きつくのはやめてほしい………シルヴィの綺麗に手入れされた髪ってくすぐったいのよね……それに何故か恥ずかしいのよね………

 

そのあとは逆に膝枕してもらったり、まあ、その色々やったわ。嫌な気持ちはしなかったし、むしろ、灰にして貰う時ぐらい気持ちよかったわ。やっぱり、私はシルヴィのことも大好きなんだわ。

 

そのあとは…………思い出すだけで恥ずかしいからやめとくわ……

 

結局、1日が過ぎていって夜になっても灰は帰ってこなかったわ。なんでも、界龍まで問題が広がっちゃって鎮圧するのに時間がかかっているらしくて、朝まで帰れないそうよ。

 

だから二人で夜ご飯を食べてお風呂に入って早めに寝ることにしたの。明日の朝早めに起きてすぐに『おかえり』を言えるようにしようって。

 

 

 

お風呂に入るのってやっぱり気持ちいいものね、特にこの家に来てからはシルヴィと一緒に入ることが多いけど、なんて言うのかすこし恥ずかしいわ。同性から見てもシルヴィは綺麗だし、見惚れちゃうというか………

 

 

あれ…………?ああ、そっか朝に灰が軽くお風呂に入った時の寝間着がまだあったのね………

 

シルヴィは、まだ、お風呂に入ってるだろうからこ、これを着てもばれないよね………

 

 

うーーん、やっぱり腕の長さが余っちゃうわ。これっても、萌え袖って言うのかしら………灰が見たら喜んでくれるかな?

そういえばなんで腕の長さは余ってるのに服の丈は余ってないんだろう……灰と私って身長差10センチぐらいあるから余るはず………って、そういえばこれって男性用だったわ。この胸のせいで丈がちょうど良くなったのね……

 

灰って胸が大きいほうが好きなのかしら?世の中には小さいほうがいいっいう人もいるし……うーん、いつか聞いてみましょう。

 

 

「ふぅーー、さっぱりした……って、フィーアちゃん何してるの??」

 

灰の寝間着に夢中になってたからシルヴィが上がってくるの気づかなかったわ。どうしよう、恥ずかしすぎる。

 

「え、えっと、これは、その………」

「どうだった?灰君の服は」

 

うう、灰に包まれてる感じがして良かったなんて恥ずかしくて言えないわ……

 

「分かるよ、その気持ち一回やったことあるもん。私も。そしたら灰君に見られてすごい恥ずかしかったの。まあでも、後悔はしてないわ。だって、寂しい時の対処法が見つかったんだもん!」

 

そうだったわ。シルヴィって結構寂しがりやだったからこういう事考えててもおかしくは無いわ。

そうね、シルヴィだって同じ気持ちだって事がわかったからなんか、気持ちが軽くなったわ。

 

 

結局二人で灰の服を着て寝てたら思ったより灰が早く帰ってきて、ベットで寝ている姿を見られて恥ずかしだったわ。だって、寝顔を見られるだけなら、まだいいわ。だっていつも見られてるし……でも、灰の服を着て寝てたのがばれたのが一番恥ずかしいわ………

 

 

 

 

でも、灰が無事帰ってきてくれて嬉しかったわ。それが一番大きかったわ。

 




学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読みくださりありがとうございます。夕凪です。


さて、初めてオーフェリアの一人語りでの話だったんですが、難しい……
かなり難しいですね、これ………

まあ、書いてて楽しかったので、良かったです!

明日は人物紹介を入れる予定です。その次の日はお休みさせてください。一旦休憩です、すこしだけ書き溜めします。


それでは最後に誤字、指摘、評価、感想、よろしくお願いします。

また次回お会いしましょう!。
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