学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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戦闘シーンを書くのが苦手すぎて、この前の三話分を突然消してしまってすいませんでした。



甘えたくなる日

人間誰しも唐突に甘えたくなる日が、たまにあるのではないだろうか。いつもは甘えられる側なのに、この日だけは甘えたい。そんなにことが起こるのではないだろうか。それが起こるとすれば、疲れているかなどの精神的疲労が関係していることだろう。

 

いつもデレデレされているアスタリスク最強の星脈世代こと鳴神灰も今日は気分的に甘えたい気分だったのだ。

 

家に帰り、出迎えてくれたオーフェリアと一緒にご飯を食べて、別々にお風呂に入り、そして、今はベットで膝枕をオーフェリアにしてもらっている。

 

「珍しいわね、あなたから膝枕をして欲しいって言うなんて。月一の甘えたい衝動かしら?」

 

久しぶりと言っても、実は鳴神灰という男、オーフェリアやシルヴィアに月一ぐらいのペースでいつもとは違い甘えまくるのである。

マフィアなどからも恐れられている灰であっても、恋人の膝枕というものは気持ちいものであり、恋しくなるものだ。

 

そして、オーフェリアとシルヴィアは灰が月一で甘えたくなることを知っているため、『月一のデレデレ期』と呼んでいたりする。

 

ちなみにこの膝枕、頭を撫でてくれるというオプションが付いており、精神的な疲れを急速に癒してくれる。

そのため、灰はすぐに寝落ちしてしまうのである。二人から遠慮なく寝てもいいと言われているためである。

 

 

 

「僕だって甘えたい的なあるのさ。甘えられるのは嫌?」

 

少し、意地悪な質問をオーフェリアにしてみる。この答えは嫌なわけがないという、答えに決まっている。

 

 

「嫌だったら今頃瘴気で毒殺してるわ。それに、いつも立場が逆なんて滅多にないじゃない」

「それじゃあ、この至福の時をもう少しだけお願いしようかな」

「わたしも、こうするのは好きだし、喜んで」

 

どうやら、灰の最愛の彼女も甘えられるのは好きであるらしい。

 

「それにしても、貴方が甘えたくなるほどのことが起きたのかしら?」

 

本当ならこのようなことは寝る前に話すのは空気が悪くなるかもしれないが、灰はその辺りをしっかりとコントロールするので、心配はいらない。

 

「いやさ、僕って警備隊の幹部だからいろいろな情報を知ることになっちゃうのは知ってるよね?」

「ええ、幹部権限?だったかしら、それで見れる情報は一通り貴方の頭の中に入っているのよね」

 

オーフェリアは自分の記憶と照らし合わせながら幹部権限について思い出す。

 

「そんな感じ。だから、アスタリスクの暗部の情報とかも知りたくなくても知ってるんだけど………」

 

それから灰は綾斗がお姉さんを探しており、その情報を自分は知っているが、言えない状況である板挟みの状況について詳しく説明した。

 

権力というものは力を与える代わりに自由を奪う、そのことをひしひしと実感している灰であった。

 

「ほんと、権力はめんどくさいものだよ。僕は自由がいいっていうのに」

「じやあ、なんで貴方は権力を手にするのを拒まなかったの?」

 

そう、オーフェリアはそれを一番不思議に思っていた。灰はたしかに警備隊に入り、生徒会にも所属しているが、それは全て灰自身の意思であることは知っている。しかし、自由がいいのなら警備隊に入ったとしても幹部にはならなければ良いし、生徒会も入らなければ済む話だ。

 

「『凍氷の皇帝(ムフェト・シュヴァルツ)』である僕は統合企業財体から狙われることは確実だけど、権力があり、それによって世間の注目が集まれば簡単には手出しできなくなる」

 

グランドスラムを達成した後に何も功績を残さなければ、闇の中に葬られる可能性があるが、警備隊として今も実績を残し続ければ人々は灰の行動にずっと注目することになる。それが何よりも抑止力となるのだ。

 

「それに、権力があったほうが二人を守りやすいしね」

 

何よりも一番はそれだ。二人を護るというのが灰の今の行動原理であるのだから。

 

「そうね、でも、忘れないで。私たちは貴方に守られるだけの足枷になんてならないつもりよ。私達は貴方に守られて、そして貴方を守るのだから」

「僕らは運命共同体ってことでしょ?もちろんわかってるよ」

 

ただ、灰は一つだけ懸念があった。

彼女たちに何かあった時、自分は理性を保てるであろうかどうか。であった。

 

「貴方がたとえ復讐に囚われた悪魔になっても私達はずっと貴方のそばにいるわ。これはシルヴィと一緒に誓ったことなんだから。灰がダメって言っても押し通すわ」

「考えてることなんてお見通しってことか………」

 

 

灰が何を考えているかを察したオーフェリアに全てを言われてしまう。

 

「そんなに重い誓いをして貰ったんだ。必ず応えないとね……」

 

まあ、でも、今のアスタリスクの現状ならそんなことになることはない。

そう言おうとしたが、すごい眠気が襲ってきたので、その言葉を発することが出来なかった。

 

「寝る?」

「そうさせて貰おうかな……って、フィーアさん?」

 

 

寝るために頭を動かそうとするとオーフェリアの手によって、動かすことが出来なかった。

さすがにこのまま寝るのはオーフェリアの足に負担がかかってしまうのではないかと思うのだが……

 

「このまま寝ていいわよ。足が痛くなったら枕に移動しておくから、このまま寝顔を堪能させて」

「フィーアがそうしたいのならそれでいいけど………それじゃあ、お先におやすみ」

「ええ、おやすみなさい」

 

ゆっくりと瞼を閉じる最後の方にはオーフェリアが目を輝かせて灰のことを見ていた。

おそらくいつも先に寝てしまうことが多いオーフェリアは灰の寝顔を堪能することがほとんどできないからであろう。

この機会にじっくりと眺めておく魂胆である。

 

(そんなに見つめられたら寝ようにも寝れない気がする……)

 

しかし、その言葉に反して灰は数分もしないうちに寝てしまった。

これもオーフェリアの膝枕という最高の枕のおかげだろう。

 

 

 

~~~オーフェリア side~~~

 

私の膝の上で灰はすぐに寝てしまって、じっくりと眺めてられるわ。

灰は今、どんな夢を見ているのかしら。

凍氷の皇帝(ムフェト・シュヴァルツ)』の時の夢とか見ないのかしら?

 

私は彼がすごく心配になる時があるの。重い過去を背負っている彼がいつか押しつぶされてしまうのではないかと。

たとえそうでも、私達は絶対に彼を支えるの。

 

 

……寝る前に重いことはやめましょう。

 

 

 

うーん、灰の髪の毛ってなんでこんなにさらさらなのかしら。シルヴィや私はかなり気を使って手入れしているのだけど、勝てる気がしないわ。撫でてこんなに気持ちいいものなんて初めてだわ。

 

 

その後オーフェリアは寝顔と髪の毛ととじっくり堪能してから寝たそうだ

 

 




学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読みいただき有難うございます。
腹痛気味の夕凪です。

2日前に投稿しようとしたのですが、腹痛に悩まされて投稿を断念しました。
本当にすいません。

書くことがすぐに思いつかなかったので後書きはこれぐらいで。






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