学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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暑いんやら寒いんだが、どっちなんすか……………


鳳凰星武祭開幕

鳳凰星武祭当日、六学園は全て自由登校となる。この間、授業が進むことはなく、星武祭に出場しない生徒は自由な二週間が与えられる。

灰も星武祭に出場しないため、二週間自由時間になるかと思えば、それは違う。星猟警備隊に所属している灰は会場警備、中央エリアの巡回など、出場選手並みに忙しい日々を過ごすことになる。

 

まあ、退屈することはないだろう。

灰の友人の多くは今回の鳳凰星武祭に出場するため、鍛錬相手も話し相手もいないのだ。

オーフェリアの場合、学園が違うため昼間は会うことは難しい、

 

 

さて、星猟警備隊の会場警備だが、幹部だけは少し特殊なローテーションとなっている。

開会式、ヘルガを含む幹部は開会式に出席することとなっている。

11人が一斉に会する唯一といってもいい機会だろう。

 

 

 

今日もいつもと同じように起きて朝の訓練をする。

星辰量を意図的に逆流させる訓練も少しずつだが逆流可能な量が増えてきた。

 

休みの日も生活リズムを変えないのがここの3人だが、少しのんびりと1日を過ごすことはある。

 

さて、訓練も終わり、起きてきているであろうオーフェリアの作ってくれた朝ごはんを食べる。

もし、起きてなかったら久しぶりに料理する機会であると少しながら期待したが、オーフェリアは起きていたので作ることは叶わず、少し残念であった。

 

 

 

 

朝ごはんを食べてすぐに着替え始める灰にオーフェリアは疑問を浮かべる。

 

「あれ、今日は朝から警備隊の仕事かしら?」

「いいや、会場の警備兼、開会式に出席かな」

「へー、そうなの。初めて知ったわ」

 

オーフェリアは初耳らしいが、確か彼女はすでに二回星武祭に出場しており、その時も星猟警備隊の幹部は全員出席していたはずだ。

 

「王竜星武祭の時も幹部の人たちはいたぞ?」

 

前回の王竜星武祭に関しては灰も出場しており、その時に星猟警備隊の幹部が全員出席しているのを確認している。

 

「前々回はそもそも興味もなかったし、前回に関してはあなたのことしか見てなかったもの。他はわからないわ」

 

そこまでやる気もないのに王竜星武祭を制覇するオーフェリアの強さもさながら、灰にしか見ておらず、ほかのことはどうでもいいという、少しヤンデレかメンヘラのように思えてしまい、少し怖い灰であった。

 

「相変わらずといったとこらだな。まあ、その方がフィーアらしいけどね」

「あら、それは褒めてるのかしら?」

 

ぷくーと、頬を膨らませて可愛く拗ねる可愛い彼女の頭を優しく撫でる。

 

「まあ、そういう事だから、行ってくるね」

「ええ、頑張ってね」

 

何を頑張るか、わからないが、いろいろと星猟警備隊としての誇りを保つため、だらしない姿を見せるわけにはいかない。

毎度開会式は運営委員長のありがたいお話は長いので、ずっと立ち続けるのは何かの辛いものがある。

 

 

いつもの制服に身を包み、心の中で気を引き締める。

何もないとは思うが、そうだとしてもだらけるわけにはいかない。

それは灰のプライドが許さないのだ。

 

 

外に出るとすでに明るくなっており、天気が快晴であることを物語っており、星武祭の開幕にもってこいな天気だ。

天気が快晴であるほど星武祭は盛り上がると言われるが、去年の王竜星武祭の開幕は大雨であった。

 

なんとも信用ならないものである。

 

第二代万有天羅のグランドスラム達成した時は快晴であったらしいが、灰の時は大雨と微妙なものである。

 

たしかに、大荒れとはなったが……………

 

 

 

会場に一足先に入りステージ内の決まった持ち場へと着く。

 

まだ選手も来ていないため静けさが漂っているが、幹部11人が揃っている姿は圧巻とも言えよう。全員が星武祭を制している猛者であるが故に当然とも言えよう。

 

灰たち星猟警備隊はステージの壁沿いにいるだけであるので観客からは目に入りづらい。

ただそれでも各学園が並んでいるところの後ろにいる存在は生徒たちにとっては大きなものであった。

 

 

(会場に選手たちが入ってくるまでは瞑想でもしてるか……)

 

彼らは灰を除き、すでに現役から身を引いたものたちであるが鍛錬を怠ったことのない武人たちであり、こういう時は瞑想でもして時間を潰すといいとアドバイスをもらったのだ。

 

瞑想というものを真面目にやったことがない灰はよくわからないが、精神統一のようなものだろうという解釈をしている。

 

七天大聖との修行はとことん戦いがメインで、唯一『調和』の第二席、レギンレイヴのみがその系統の修行をしていた。

最も彼女の場合、精神世界による戦闘によって、精神面を鍛えられたので、少し違うが……

 

 

 

 

 

三十分ほどの瞑想ののち、各学園の選手が入場してくる。

灰はアルルカントの近くにいるため、視線を集めることもなく、開会式は黙々と進んでいった。

 

運営委員長のマティアスの話は正直、灰は全くと言って興味がなかった。

新しい制度の発表がされて、代理出場という形が許可され、アルルカントの優位性が強調されるかと思いきや、星脈世代の速度に対応できるようなものが作れるかと言われれば首を傾げるしかないからだ。

 

そして、もう一つ綺凛が負けることはないと思っているからだ。

鳴神流抜刀術を完成しかけているため、簡単には負けるはずがない。

 

綾斗に関しては封印によりいまいち実力を測りかねている。

 

だが、一週間みっちり鍛え上げたので、アルルカントよりもその2ペアしか興味がなかった。

 

 

開会式が終わり、会場は鳳凰星武祭の開幕に盛り上がっているが、それに興味を示さない灰は静かにステージを後にして星導館の生徒会専用部屋に向かった。

 

 

 




学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読みくださりありがとうございます。
寝る前にバイオハザードの実況を見てサン値が限界突破しました。

早く寝たいので、寝かせてもらいます………………


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