学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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お久しぶりです。

受験がひと段落としたのでまた投稿を再開していきたいと思います。


ただ、毎日投稿はさすがに出来ないので、のんびり不定期投稿となります。


兄妹の時間

ロイドに今日の仕事を任せて、灰は琴音と一緒に歩いていた。

今の時間、灰と仲の良い知り合いはみな試合があり間違えても鉢合わせることはないだろう。

 

若干一名、可能性があるが、その時は消えてもらうので問題ない(シスコン補正)

 

 

 

 

 

ちょうど二人で中央区の商店街を歩くこと、小一時間。琴音が思い出したかのようにある事を灰に言う。

 

「あ、そういえば兄様。父様から兄様の和服を渡すように言われてたのですが……」

 

灰は琴音と同じで実家では和服をずっと来ているが、アスタリスクに来てから全くと言って良いほど来ていないため、そろそろ寂しくなってきたのだ。

 

「わざわざ持ってきてくれたのか、ありがとな」

 

そう言って、隣にいる琴音の頭を優しく撫でる。

琴音の頭を撫でるのはアスタリスクに来て以来、一回もなく、かなり久しぶりであった。

 

ちなみに、琴音の表情は若干人には見せてはいけないような顔になっていたが、スルーする。

 

「じゃあ、一旦僕の家に荷物を置いてから出直すか。琴音もずっと持ってて重いだろ?」

「兄様の生活している家!!絶対に行きたいです!」

 

琴音の持っている荷物は灰の和服であり、和服は数着でもかなり重い。

それをずっと持たせたまま歩くのも、せっかく来てくれた琴音に申し訳ないので、家に寄ることを提案する。

 

琴音は灰が寮で生活していないことを知っており、行ってみたいとは思っていたものの、なかなか言い出せずにいたので、今の灰の提案はまさに神からのお告げのように思えたのだ。

 

「それじゃあ、行こうか。荷物は持つよ。僕の服なら、僕が持たないとね」

 

灰は琴音から荷物を受け取る。

 

兄様の荷物は私が持ちます!、と言いそうではあったがすんなり渡してくれた。おそらく、灰の家に行けることで頭がいっぱいなのだろう。

 

 

ただ、灰も一つ忘れていることがあった。そう、家にオーフェリアがいるかもしれないことだ。

彼女は朝は一緒に家を出たが、その後すぐに行く方向が違った為、今レヴォルフにいるか、それとも家にいるか、おそらく、家に帰るときオーフェリアは灰に連絡しているだろうが、生憎とさっきまで仕事中だったため、携帯の電源は切っており、メールを確認していない。

 

 

さて、二人で一旦灰の家に戻るために歩き出したところ、琴音がとあるカフェに視線を向けていることに気づいた。

そこはシルヴィアやオーフェリアが以前話していた場所であり、イチゴの特大パフェで有名らしい。大きいだけでなく、味もしっかりとしていているとか。また、普通の飲み物や食べ物も高レベルである。

 

ちょうど歩き疲れたところなので入ってみることにする。

 

「少し疲れたし、休憩がてらここで休もうか」

 

琴音の体力は星脈世代だとしても、まだ低く1時間ほど歩けばさすがに疲れる。

 

その点灰の場合、厳しい修行を日々自分に課しているのでこの程度では疲れはしない。

琴音はそれを理解していたが、灰が自分に気を使ってくれたこと理解する。

おそらく自分がイチゴの特大パフェに目を奪われていたのがばれてしまったのだろう。

少し恥ずかしく思う琴音であった。

 

 

 

 

灰がそのことに気づいたのは家に着く数分前であった。

 

「あれが兄様の家………」

 

目を輝かせている琴音には申し訳ないが、別に豪邸でもないので、少し恥ずかしく思えてしまう。ただ、灰の実家よりは大きいため、琴音にとってはかなり大きく映るのだろう。

 

ただ、他の地域の住宅と比べれば大きい方だが、周りは灰の家よりもさらに大きいのだ。なにせ、ここはアスタリスクの1等住宅地なのだから。アスタリスクにある大企業の偉い人間たちは、皆ここに住んでいる為、警備も最高峰でプライバシーもしっかり保護されており、ここ以上に良い条件の場所はないだろう。

 

 

「周りの家に比べれば小さいけど、実家に比べたら大きいからね、結構広く感じるかも」

 

 

「......そういえば、兄様って今は一人暮らしなのですか?」

 

 

琴音は自分の中で浮かんできた疑問を口にする。

 

灰は実家を離れ、アスタリスクに移住してから、寮ぐらしを経てこの家に住むようになると一人暮らしすることになっているはずであるが、灰の家は2階の灯りがついているのが目に入ったからだ。

 

 

星猟警備隊の仕事中は仕事用の携帯しか電源入れていないため、フィーアがいつ家に帰ってくるかはわからない。

シルヴィとフィーアには仕事用の電話の連絡先を教えているが、緊急以外は連絡しない決まりとなってる。

 

 

プライベート用の携帯を、琴音と一緒に行動するようになってから、すぐに電源を入れなかった灰のせいである。

 

 

まあ、本人いわく、数年ぶりに再開した妹の成長した姿を見るのに夢中だったから、仕方のない!!らしい。

重度のシスコン補正が入ると、恋人である二人の優先順位が狂ってしまうことがあるのだとか。

(後日談)

 

 

 

さて、灰のシスコンがどの程度かわかったことで、話を本題に戻そうか。

 

 

 

「あー、えっと、一緒に暮らしてる人はいるよ」

 

 

灰には珍しく歯切れが悪く、少し顔を逸らす。このことに琴音は疑問をもつ。

 

星猟警備隊の活躍で灰の姿が報道される時、星猟警備隊の事件では常に他の隊員の先頭に立ち続け、いつも堂々としている、自分の兄はこのような歯切れの悪そうに物事を言うだろうか?

 

 

「まあ、とりあえず家に帰ろうか。怪しいやつじゃないし、琴音にも紹介したいから」

 

 

 

 

 

 




学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読みくださりありがとうございます。

何度も書こうとは、やめての繰り返しをしていたので、ここまで遅くなってしまいました。

マイペースにのんびりと書いていこうかなと思います。
ひさしく書いていなかったので、文章力が落ちており、拙い作品になっているかと思いますが、温かい目で見てもらえると嬉しいです。





そして、小説はのんびりと投稿していきますので、これからもよろしくお願いします。
コメント、評価、誤字報告など、お気軽にお願いします。
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