学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆   作:夕凪の桜

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やっとアスタリスク本編に入れました!

アスタリスク本編の主人公である綾斗は嫌いではないのですが、若干苦手なのでそんなに登場させない予定です。多分………
もしかしたらこちらの都合上登場するかもしれませんが。



姫焔邂逅
新たな波紋


新学期となり、冬に行われた王竜星武祭の熱が覚めきらぬ中時は無情に過ぎ、人々は次の星武祭に新たな興味を抱く。

灰は高校生となり同時に警備隊に正式に入隊し春休みの間にも警備隊の仕事をしていた。

だが、高校生になって何かが変わるわけでもない。星武祭にすでに三回出場している灰の学園でやることと言えば序列戦か後人の育成が主なやることとなりそうだ。

入学式も序列1位として何か言ったほうがいいのかも知れないが、別に何か言いたいこともないので警備隊の仕事を理由に断った。

そんな見え透いた考えがクローディアにバレないはずもなく、後日何かしらの仕返しが来そうだ。

とは言っても警備隊の仕事があるのは本当だ。灰も三ヶ月の間に幹部となるまで昇進したのだ。異例の大出世である。

もちろん、嫉妬する者も居たが全て灰は実績を出すことで黙らせた。

これには訳があり、歓楽街を支配しているマフィアの幹部の5人いる中の3人が灰に頭が上がらないのだ。

警備隊になりたての時、一度二人に手を出そうとしたアホなマフィアに灰がキレて、マフィアの根城まで行って、幹部3人を含めその時いた連中を全員ボコボコにしたのだ。もちろん、警備隊の他の人には内緒だが、ヘルガにはもちろんばれた。

その時からマフィアの中に灰には手を出さないことが暗黙の了解となっていた。表立って逃げるわけにもいかず、極力灰の機嫌を損ねないようにするよう末端のものまで通達されているらしい。

そのためか灰は主に歓楽街を取り締まることが多くなった。

 

 

 

 

今日もいつも学校があるはずの6時に起きる。灰は警備隊の仕事がある日は早朝訓練はほとんどしない。何やかんやで早朝訓練はかなり疲れるのだ。

ベットから体を起こすと隣で寝ているはずのオーフェリアがいないことに気づく。シルヴィアはツアーのため今は家にいない。一緒の家に住んでいると言っても、ひと月のうち半月はシルヴィアはツアーなどアイドルとしての仕事で家にいない。

オーフェリアは家にいることが多い。ディルク・エーベルヴァインとも決別した。灰が金目と銀目という諜報部隊とディルク本人の手駒全員の気絶した山を築き上げ渋々了承したのだ。

もちろんディルクはこれを公表はしない。自分たちにはまだオーフェリアという手札があることにしておきたいからだ。

 

 

 

 

リンビングに降りるとキッチンで朝ごはんを作ってくれているエプロン姿のオーフェリアがいた。

最初は料理がうまくできなかったオーフェリアだが、灰とシルヴィアという料理の上手な二人に教わりどんどん上達していった。

そのため、シルヴィアとオーフェリアがご飯を作りたがるので、灰は最近ほとんど料理してない。

 

「おはよう。灰」

 

エプロンに身を包み、白い髪の毛をポニテ気味に結んでいるオーフェリアが一旦料理の手を止め振り返る。

 

「ああ、おはよう。フィーア」

 

シルヴィアに言われたオーフェリアの愛称は、灰が考えてフィーアとなった。その愛称もオーフェリアは気に入っているようでなによりだ。

 

「もう直ぐ出来るから少し待っててね」

 

邪魔する理由もないので大人しくダイニングテーブルに座り、ぼんやりとオーフェリアのとこを眺める。

揺れ動く綺麗な白髪に目を奪われる。窓から差し込む朝日によってキラキラと輝いていたのだ。

 

「お待たせ、できたわ」

 

オーフェリアと向かい合い、朝食をとる。

7時には警備隊本部に集合のため、6時半には出発しなければならず、のんびりと食べ過ぎるわけにもいかない。

 

「今日の仕事はレヴォルフの学生の鎮圧?」

 

ご飯を食べながら今日の仕事について尋ねてくる。

 

 

「うん。毎年入学式の日に暴れる奴が多いからそれの鎮圧。しかもただのゴロツキ達だから加減しなきゃいけないのがめんどくさい………全員黒焦げでいいじゃん………」

 

この仕事を言われた時、灰は警備隊全員が出席している前でヘルガから念入りに手加減するように言われた。

それはもう恥ずかしいったらありゃしない。

 

「しょうがないじゃない。貴方が軽くやったとしても、今日暴れる連中はひとたまりも無いんだから」

 

苦笑しながらオーフェリアにやんわりと止められた。やっぱりダメらしい。

 

 

 

朝食を食べ終わり、警備隊の制服に着替える。最初はこれを着るだけでも緊張したが、今では慣れなものだ。

灰の警備隊の制服もただの黒い制服から所々に金や銀の刺繍が施され若干かっこよくなっているのがこの幹部の制服だ。

そうしているうちに6時半となり出発する時間となる。

 

「いってらっしゃい。馬鹿な連中の性根を叩き直してきてね」

「リンドヴァル隊長に怒られないように加減しながら頑張ってみるよ」

 

出かける前にオーフェリアと軽くハグをする。キスはしない。

これはシルヴィアとオーフェリアと3人で決めたことだ。シルヴィアが仕事で家にいないことが多いため、平等じゃ無いとオーフェリアが言い出したのだ。シルヴィアは別にそんな事はしなくていいと言ったが、断固譲らなかったオーフェリアに根負けしてそうする事になったのだ。そのため、シルヴィアが家にいる時は二人とも凄い甘えてくる。緩急がつき、良いような悪いような………

 

「それじゃあ、行ってくるね、フィーア」

 

玄関の扉を閉め、警備隊本部の方へ歩を進める。まだ昇ったばかりの太陽は綺麗に辺りを照らしていたが、同時に綺麗な朝日はその後に雨が来る可能性が高いということを示し、そこまで綺麗に晴れて欲しくなかったなと思う灰であった。

 

 

 

 

 

 

朝からの警備隊の仕事は、普段は学生である灰のことを考慮して学校がある時は緊急以外の仕事はない。休みの日は仕事があるが。

今日はもともと入学式で10時頃から開始される予定のため、今日まで仕事があるのだ。

それが終わり着替えるつもりもない灰は(単純にめんどくさいらしい)正門をくぐり中庭を通って校舎に向かおうとすると人だかりができているのでその中にいる見知った顔を捕まえて何があったのかを聞く。

群衆の中から聞こえる声からなんとなく分かるが。

 

「おい矢吹、これはなんの騒ぎだ?」

 

頬に傷があるカメラを構えている友人に声をかけた。

矢吹英士郎。新聞部でいろいろな情報を持っているため食券と引き換えによく利用している。まあ、本人には何かしら裏の事情がありそうだが。

 

「おお、鳴神。見ての通り決闘さ」

 

カメラを中心部に向けて固定したままこちらを振り返る。

 

「見ての通りと言われても、ユリスが暴れてるのしかわからんぞ。

 

この凛々しい声の主はリーゼルタニアの王女であるユリスのものだ。プライドの高いユリスのことだ。何かしらの喧嘩でも売られたのだろうか。

 

「お友達と言えるのがお前さんしかいないお姫様はなんと新入生に決闘をふっかけたのさ」

 

序列5位であるユリスは簡単に決闘などしないはずなのだが、それにいくらプライドが高いと言っても決闘事になるなんてよっぽどでもない限りありえないはずだ。

あ、そうそう。ユリスは他を寄せ付けない性格上誰も友達になれず、だが、その実力は本物で中学三年生で転入してから数ヶ月後には序列5位となったのだ。そして、公式序列戦で1位の灰に挑み終始遊ばれて敗れた。その後手加減されていたことに腹を立てたユリスが直談判し、灰のトレーニングエリアにてもう一度決闘が行われたが魔法を展開する時間を与えてもらってもなお、ユリスは手も足も出ず敗れた。灰が刀を抜いて3秒後、ユリスの校章は真っ二つに割れ地面に落下した。

この時ユリスはわかったのだ。自分はこの男に本気を出させるようなレベルに到達していないと。

 

 

そこから何やかんやでユリスの訓練に付き合うことが増え今ではある程度親しい仲になった。

オーフェリアはユリスと顔見知りのため、新学期になる前にオーフェリアと話し合い、秘密にすることにした。どうやらまだ知られたくないらしい。

 

 

「矢吹、なんでユリスが決闘してるのかは知ってるか?」

 

推測しても答えには辿り着きそうに無いので矢吹に聞く。この男なら何か知っていると思ったから。

 

「さあーねー、騒ぎがあってから駆けつけて、そのまま俺の煌式武装を投げ渡したから詳細までは……って、おい、鳴神どこ行った!!」

 

矢吹の言葉を最後の方はちゃんと聞けなかった。

自分に向けられた殺気ではないが、ユリスに向けられているのだけはなんとなくわかり、居ても立っても居られなくなり、駆け出したのだ。

 

灰の目にはユリスに向かってまっすぐ飛んでいく光の矢を捉え、全力で加速して叩き斬った。

 




どりゃゃゃゃゃゃゃーーーーセーーフ。………何してんだろう、自分
今日投稿したのには訳があり、後で話させていただきます……

学戦都市アスタリスク 凍氷の皇帝、歌姫と魔女の絆をお読み頂きありがとうございございます。夕凪のさくらです。
やっと本編に入れて満足感に溢れてます。
最初ということもあり、説明的なところが多くなりほとんど話は進んでおりません。
オリジナルの部分は原作の5巻の終わり、鳳凰星武祭が終わったあたりに入れようかなと。

今日は投稿する気がなかったんですが、というか午前中はアスタリスクの一巻読んで構成を考えていたのです。メモ書き程度にかるーく書いただけでした。
しかし、夕食の時に親が馬鹿なことして雰囲気最悪になってすごいストレス溜まって勉強する気になれず、ちょっと急ぎ足でこの話を書き切りました。

おそらく誤字やニュアンスが変なところがあるので発見したら教えてもらえたら幸いです。



アンケートの結果、毎日投稿の方が多かったので、毎日投稿頑張ります!
ただ、割と大変と思われるので、とり合えず一週間。一週間は頑張ってみてペースを掴んでみます。

急ぎだったので、今回はここまでです。


最後に誤字や、ここはこう変えて欲しいなどありましたらお気軽にお願いします。
感想も匿名でも書けるようにしてあるので気楽に書いてもらえればと。
感想やご指摘は皆様が自分の作品をしっかりと読んでくれていると思えて励みになります。
もしよければ評価もしていってもらえたら幸いです。
感想、評価はこの後書きの下にありますので何卒よろしくお願いします。




それでは次の話で。
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