「ここ、どこだ?」
真っ暗な空間で俺はひとり呟いた。
人の気配が欠片も感じられない空間。いや、人の気配どころか何も存在していない様な気すらしてくる。一寸先は闇という言葉が正しく似合う世界。
何故、自分がここにいるのかが分からない。
自分は通り魔によって死んだ筈だ。
路地を一人で歩いている時に後ろからナイフで心臓を一突き。
犯人の顔を見ることさえなく、意識が一瞬で暗転した。
「何故、ここにいる?」
「転生してもらうために」
「――っ!?」
それは、いきなり現れた。
現れたのは金髪の男性。
だが、一目見ただけで解る。
アレは、人ではない何かだと。彼が本気になるまでもなく俺という存在をまるで蝋燭の火を吹き消すぐらい簡単に消すことができるだろう。
しかし、俺が何故か『ここ』にいる理由を知る手がかりになる。
何者かぐらい知る必要がある。
「お前は誰なんだ?」
「君たちが、神と呼ぶ存在だよ」
「神?」
「そう。そして、君には『魔法少女リリカルなのは』の世界に転生してもらう」
「何のために?」
ここで、神のミスとかいうのは二次創作などでよく見る展開だ。
その予想を裏切り、神は獣の様な笑みを浮かべ言った。
「暇潰し」
「はい?」
この神は何と言ったのだろうか?
理解が追い付かない。
落ち着け、とりあえず落ち着くんだ。
「何故?」
「暇だから。というか、君は疑問が多いね」
思考を停止することは死と同じだ。
というより、相手をするのは馬鹿らしい。どうも、神様っていうのはやはり自分勝手な存在らしい。
「それでね、特典をあげよう。4つかな。」
「その心は?」
「君を含めて、4人いるから」
「4人もいるのか」
「そうそう、だから早く決めてね」
正直、悩みどころだろう。
相手の強さが分からないためにどのような性質の力が有効的なのか、そして、自らがその利点を生かすことができるか。この辺をしっかり考えておかないと自分の力によって破滅することになるだろう。
これらの条件を満たすものは……一つあった、使いこなすのは難しいが。
「1つ目は直死の魔眼を、2つ目は七夜志貴級の身体能力を」
「問題なく、しておこう」
「3つ目は魔法の才能を、そして氷結と電気の魔力変換を」
「それでいいのかい?」
「問題はないな」
「サービスだ。デバイスもつけておくよ。」
有難いことだ。
無為に死んだ俺に再び生きるチャンスをくれたのだから。
「それじゃあ、行ってらっしゃい。頑張って生き抜いて、私を楽しませてくれたまえ」
その言葉を最後に意識が途切れた。
チートのように見えてデメリットがキツイものをいくつか考えています。
2013/10/24 両儀式級の身体能力 変更して 七夜志貴級の身体能力
文章を少々追加