模擬戦後、俺は怒られた。そりゃもう、烈火のごとく怒られた。クロノの目が覚めるまで怒られ続けた。
曰く、やりすぎだと。
曰く、訓練室を壊すなと。
とりあえず、反省はした。なんどか無限ループに突入しかけたが衛宮が止めてくれたお蔭で助かった。
そんなやり取りから時間がたち、現在。
「見つからないね~」
「いったいどこにあるんだろうな」
「根気よく続けていこうよ」
「クク、我の力に恐れをなしたか」
上からなのは、俺、衛宮、バカの順である。あとバカ、お前の力じゃなくて発動させる奴がいないだけだ。つまり、どういうことかというとジュエルシードが見つからないでいた。最初の数日は、効率が良くなって簡単に発見できたのだが、あと6個ほどという所でまったく発見されなくなった。
でかくなった鳥とかでかくなった蛇とかから回収を行ったが、なんでほぼ全部がでかくなった生物からなんだろうな?
「あとはあるとしたら、海だろうね」
通信技師(エイミィ)が言うには、散らばった際に何個がか海に落ちているのではないかという事。しかしながら、潜水して探すというわけにもいかないためこうして時間がただ過ぎっていっている。
そんな時、緊急事態発生の警報が鳴った。
海上でフェイト達が魔力流を海に打ち込み、強制発動を行ったようだ。これに対する、管理局の対応はフェイトが自滅してから捕縛すればいいというものだった。
まあ、当然こんな対応を俺たちが認められるわけもなく、一気に行動を開始した。
「すいません、高町なのは。命令を無視して勝手な行動を取ります」
なのはとユーノが転送ポートへと走り、俺は衛宮にお前は行けと視線で促し、銀髪は急な事態についていけていない。
さて、衛宮が動いたところで俺の役目だな。
「待て!勝手な行動は許さないぞ!」
俺の役目はなのは達の行動を邪魔しようとするクロノの阻止だ。
「止めさせるかよ」
クロノの前に立ち、その進路を塞ぐ。
「邪魔をするな!」
「邪魔はどっちだ」
そのまま、睨み合いに発展するかと思われたが意外にも止めたのはリンディ提督だった。
「クロノ、行かせてあげなさい」
「しかし!」
「そういうことなら、俺も行かせてもらうぞ」
クロノの叫びを無視して、転送ポートに向かう。ついでとばかりに、狼狽えていたバカの首根っこを掴み、引きずる。最悪、盾ぐらいにはなるだろ。
転送完了。バカを手放し、デバイスをセットアップする。
「あ~~れ~~~」
そのまま、落ちていくバカ。アイツ、本当に転生者か?というか海上に転移するんだから、空中であることぐらい予測しとけよ。
っと、津波がフェイトとなのはに迫っているな。他の奴らは竜巻への対応で忙しいみたいだし、あれは俺の役目か。とりあえず、凍らせておくか。
「志希?」
「手こずってるみたいだな」
「志希君!」
「俺たちがお前たちの邪魔をするものを抑えておくから、さっさと封印してしまえ」
「うん!」
「……」
おい、なんでお前らそんなにテンションに差があるんだよ。あと、フェイト。お前、そんなに無口キャラだったか?
「せ~~の」
協力してジュエルシードの封印を行う二人。どうやら、半分にして分けるらしい。竜巻や津波が治まり、衛宮たちもこっちに向かってきている。さて、ここでなにかがあったと思うんだが、いまいち思い出せないな。なんだっけ?
「母さん!?」
上空に魔力反応。ん?なんで上から魔力反応があるんだ?そして、なんでフェイトは驚いている。
突然、フェイトに向かって雷が落ち、直撃する。
「「フェイト(ちゃん)!!」」
落下していくフェイトを救うために追いつこうと加速するがその時、俺に対しても雷が落ちてくる。
「ぐうぅぅぅぅ!!」
「志希!!」
何とか雷の直撃に対して、魔力放出で耐えることに成功。しかし、膨大な魔力を消費してしまった。加えて、その場で耐える形になったのでフェイトには追いつけない。
というかなんで、俺に落ちてくるんだ!?まさか、アレか?またなのか?また、一番警戒されて確実に落としにでもきたのか。
そうこう言ってるうちに、フェイトを抱えたアルフが撤退。ジュエルシードはそれぞれが3つずつ回収と。どうやら、アースラの方にも攻撃があったらしく2日ほど行動不可能な様だ。
やっぱり、流れしか原作を思い出せないのは痛いな。しかし、母さんか。フェイトがジュエルシードを集めている理由がそれか。その母親は一体、電撃を娘に落としてまで何を望んでいるんだろうな?
あっ、銀髪の回収するの忘れてた。