転生してから6年がたった。
時間が飛んでいるのは仕方がない。
誰が精神年齢大学生の赤ちゃん体験記を聞きたいというのだろうか?
いや、やっぱやめようこの思考。
不毛だ。
「痛っ」
さて、この世界での俺の名前は『遠坂 志希』という。
字面だけ見ると女子っぽいのは仕方ないから諦めた。
しかし、これはいただけない。
遠坂の『呪い』といえる『うっかり』を引き継いでいた。
これには絶望しかけた。
知らない人のために例を挙げると、幼稚園の時にかっけこで一位ゴールができるという直前でこけた。
つまり、ここ一番という大事な場面でたまにとんでもないミスをしてしまうということだ。
この話も置いておこう。
「がっ!」
この世界での俺の両親はすでに交通事故で亡くなっている。
葬式を挙げた時に親戚は俺を持て余した。
異常に大人びた子供、それが俺の評価だからだ。
親戚達は揉めまくった結果。
俺にマンションで1人暮らしをしてもらうということだった。
このことは能力を確認する上では俺に都合が良かった。
で、肝心となる直死の魔眼だがひどかった。
「これは…キツイな」
発動したときに、死の線と点が見えたがかなりの頭痛に襲われた。
これは、俺が死を理解しきれていないことと死を見慣れていないからだと思う。
貰ったデバイスを起動してみようとしたが、ジュエルシード事件が起きるまで起動できないようだ。
いい加減、現実逃避はここまでにしておこう。
今の状況はかなり芳しくない。
小学校に入学して数日たった今。
何故か、喧嘩している2人(金髪と茶髪)とおろおろしている女子(紫髪)の近くにいたため、止めようとしたら見事に巻き込まれた。
一緒に止めようとした黒髪の男子と共に今、ぼこぼこにされている。
ちなみに、この黒髪はおそらくだが転生者なのだろう。
微妙に魔力が漏れ出しているからな。
こっちは2人とも身体能力が高い上に、攻撃を捌いているのにそれを圧倒的に上回る威力と速度の連撃によってダメージが通っている。
いや、有り得ないだろ!!
えっ、なんで?
なんで、攻撃が通っているんだろう。
さすがは未来の魔王ということなのだろうか?
あっ、一瞬攻撃が苛烈になった気がする。
あまり、考えないようにしよう。
というか、こっちの体力がいい加減に切れそうなので捌ききれなくなっている。
さすがに、厳しい。
黒髪は既に気を失って倒れている。
単純に攻撃が2倍になっている。
これは、無理だろう。
俺、早々に死ねかもしれない。
さすがに、そんなことはなかった。
あの後、紫髪が喧嘩を止めた。
それまで殴られ続けた俺の苦労を返してもらいたい。
「アンタたちにも悪かったわね」
「ごめんなさいなの」
そう言って謝ってくる金髪と茶髪。
「気にする必要はないよ、なのは」
「よく、復活できたなお前」
気絶していた黒髪がそれに返す。
「というか自己紹介ぐらいしないか?」
若干短いのはあまり気にしないでください
というより会話が少ない