ポケモンSWSH 黎明の瞳   作:彩波風衣

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今回もめっちゃ登場人物が多いです。
もうごちゃごちゃだよ。
そしてアスベルが色々直球だったり、異変に見舞われたりします。
前者はアスベルの本来の性格ですが、後者の異変はまだ謎のままです。


22~あらたな道、それぞれの思考~

 

 

 ハァ、ハァと、荒い呼吸が聞こえてくる。 荒い呼吸を繰り返しているのは、褐色肌に紫色の髪の少年…ホップだった。 側には彼の手持ちポケモンであるジメレオンの姿がある。 どうやら、ポケモン達と技の特訓をしていたようだ。

 

「……よし、いいぞジメレオン! おまえの技の命中率はバッチリだな!」

 

 ホップはそうジメレオンをほめるが、当のジメレオンはどこか腑に落ちないような顔をしていた。 ホップはジメレオンの特訓はここまででいいだろうと判断したのか、そんなジメレオンをボールに戻すと別のポケモンを出そうとする。 だがそのとき、彼は急激なめまいにおそわれ、ひざをついた。

 

「ぐっ……」

「あんた、ホップだよね?」

「!」

 

 まだトレーニングは終わっていない、すぐに立ち上がらなければ、とホップが立ち上がろうとしたとき。 そんな彼にある少女が声をかけてきた。 その少女を、ホップは知っている。

 

「マリィ……!」

「さっきからすっごい呼吸をしてる声が聞こえてるから、なにかとおもっとったら……あんただったんだね」

「………ちょっと、トレーニングをしすぎたせいだ。 気にするなよ」

「気にするなとか、バカいわんといて。 そんなフラフラな人をみすてられんよ」

 

 そう言ってマリィは、持っていたおいしいみずを開封してホップに手渡す。 これで疲れをとるようにいいながら。 ホップは一度戸惑いながらも、ありがとといいながらマリィの厚意を受け取り、水を飲む。

 

「ジムチャレンジ、がんばっとーね?」

「……ああ、これからアラベスクタウンのスタジアムに挑もうとしていたんだ。 ラテラルスタジアムの試合も、苦戦したけど勝てたところだし……」

「そっか。 あたしはもうアラベスクのフェアリーバッジをゲットしたところだよ」

「マジか! お前すごいんだな!」

 

 マリィが自分よりジムチャレンジをすすめていることを知ったホップは、マリィの実力を素直に賞賛した。 そして、自分と比べて感じたことをそのまま口に出した。

 

「おれとは……全然違うな」

「?」

「今も、バトルは続けてるけど……どーにもうまくいかなくて……ホンットにギリギリでさ……こんなんじゃ、アニキに向ける顔がねーよ」

「………」

 

 マリィはあの場にいたので、覚えている。 ホップは推薦状を出してジムチャレンジにエントリーをしたとき、自分とアスベルはダンデの弟だと豪語したのだ。 だが、今はその事実がホップを強く苦しめている。 それに気付いたマリィは、自分のことを話し始めた。

 

「負けず嫌いなのは自覚ある……だけど、それ以上にあたしも、色々抱えているものがあるけん。 あんたがチャンピオンの弟と知ったときも……同じものかなとおもっとったんよ」

「えっ?」

 

 自分とダンデの関係が、マリィにどう関係しているというのだろうか。 抱えているものとは、とホップが疑問を抱いていると、マリィのほうから口を開き始めた。

 

「スパイクタウン、という場所……しっとる?」

「あ、ああ……名前だけなら………」

「そ。 ガラル地方にある小さな町。 今はさびれていって、あまり話題にならなければわざわざ足を運ぶ人もいない。 あたしはそこからきたんよ」

「へぇ、あんな遠いところから」

 

 ホップがスパイクタウンについて知っているのは、僅かな情報のみだった。 それも当然だといわんばかりに、マリィは淡々とスパイクタウンの話をした。

 

「昔はいっぱい人もいて、にぎわっていて……そこのジムも実力派でさ、有名だったんよ。 だけど、あることが原因で町は衰退していって……ほとんど人もいないし、ジムリーダーとのバトル目当て以外でくるひとはあんまりいない……。 このままだと、町は町の役目をなくしちゃう」

 

 きゅ、とマリィは自分の思いを服を握る力にいれこむ。

 

「だから、あたしはジムチャレンジに挑むことを決めたったい。 チャンピオンになれば、少しでもスパイクタウンに興味を示す人が増えるかもしれん……繁栄する場所もあれば、衰退する場所もあることを知って……みんながそのことに目を向けてくれるかもしれん。 そう思って、立ち向かうことを決めたったい……。 あの人の、チャンピオンの強さは知っていても……どれだけ、無謀でも……それでも、やってみたいと思ったったい」

「そんなに、スパイクタウンが……故郷がスキなのか?」

 

 ホップの問いに、マリィは頷いた。 そして、あんたとはスケールが違うのかもしれないけどとつけたしつつ、マリィはホップに向かって言う。

 

「つまり、色々考えていること……チャンピオンになってなにをしたいかとか、ジムチャレンジを勝ち抜いてどうなりたいか。 それを抱えて考えているのは、あんただけじゃないってことったい」

「マリィ……」

「だから、あんたのことも……これから、ライバルとして覚えておくよ。 数少ないジムチャレンジの生き残りだもんな、絶対に勝ち残って、チャンピオンの座を争おうよ」

「……」

「そのおいしいみず、全部あげる。 じゃあねっ」

 

 そういいのこし立ち去っていくマリィの後ろ姿をみて、ホップは思い詰める。

 

「………そう、だよな………みんな、いろんなものを抱えて……悩んで、戦ってる………おれだけじゃない………」

 

 自分を負かしたビートも、ローズ委員長のことをしきりに口にしていた。 いつも明るいマリオンも実は、両親と滅多に会えず独りでいることが多かった。 そして、もう一人。

 

「アスベル……あいつだって、どうしようもできないものを背負ってるじゃないか……なのに、おれ……あいつのことを余裕だとかいって……!」

 

 アスベルが背負っている、普通の人より大きなハンデは、どうあがいても克服できない。 それをホップは誰よりも知っている。 彼がそのハンデをカバーするために、多方面に努力をしていることも。

 

「………おれ………ばかだっ………!」

 

 そんな彼の自尊心を傷つけ、冒涜した。 そのときの自分の愚かさを悔いた。 誰かを傷つけて、それで強くなっていいはずがないのを理解しているから。 それをしておいて、自分を強者とすることを望まないから。

 

 

 

 一方、アスベルはといえば、次のジムリーダーに挑戦をするために、アラベスクタウンを離れナックルシティまできていた。

 

「キルクスタウンに向かうなら、このナックルシティを越えないとな」

 

 まずはこのナックルシティで準備を整え、そこからまっすぐに、キルクスタウンに向かっていく。 アスベルは自分の手持ちポケモンを見直し、これから自分のポケモンをさらに強くしていくことを決めた。

 

「みんな少しずつ進化している……であればオレも、それに見合う強さを身につけないとな」

 

 自分は片目しか見えていない。 その中で自分が強くあれるのはポケモンのおかげだと、アスベルはここ最近のバトルの中で感じていた。 であれば、彼らのために自分はなにができるだろうかと、アスベルは考えながら町を歩く。

 

「あれは……」

 

 とりあえず近いうちみんなでおいしいカレーを食べよう。 そんなことを考えながらアスベルが歩いていると、その先に見覚えのある少年の姿があったので、思わずその少年の名前を口に出した。

 

「ビート!」

「………ふん」

 

 アスベルに名前を呼ばれたビートは、アスベルの顔を見てツンとした態度をとってみせる。

 

「……チャレンジバンドも剥奪され、ジムチャレンジャーでなくなったボクの姿を見に来るとは………あなたに余裕なんてあるのかい?」

「ああ、オレはやるべきことをやるだけだからな」

 

 ビートの問いに対しアスベルはサラリとそう答える。 そんな彼に対しビートは減らず口で返事をする。

 

「まぁそうでしょうね、ボクという強敵がいないから」

「……」

「ですが、ボクは諦めませんよっ! ローズ委員長のためにも、チャンピオンになります! だからもう一度ジムチャレンジに挑ませてもらえるよう、頼み込みます」

「それは無理だと思うぞ」

 

 ビートが再エントリーしようとしているのを知ったアスベルは、そう言って一刀両断した。 あっさりと否定されたことにたいしビートは眉をつり上げていると、アスベルは冷静に理由を告げる。

 

「あの件に関してキミが、自分の行いが誤りであることを受け止めて、心から反省してない限り……キミはその道にはすすめない」

「な……なにをいうのですか! あの行動だって元々、委員長のためにだね……!」

「……はぁ……キミが賢いのか阿呆なのか、もうオレにはわからない……」

「なにをっ!?」

 

 そんな不毛な言い争いを繰り広げていたときだった。 彼らの姿を、偶然とおりかかったポプラが発見したのは。

 

「おや、あの子……いかにもピンクだね!」

 

 そのとき、ポプラの視線はビートに向けられていた。

 

「まっすぐでひねくれてもいる……。 いいねぇ、そうでなければ、人間の幅は見えてこないよ」

「ん?」

「え?」

 

 そのポプラの視線に、ビートもアスベルも気付いた。 その直後、ポプラはその目を大きく見開かせて、猛スピードでビートに接近した。

 

「よし、ジムミッションだよ!」

「な、な!?」

「え!?」

「ピンク! ピンク!! ピンク!!! おめでとう!」

 

 その怒濤のチェックに、ビートもアスベルも身動きがとれない。 おめでとう、の一言で我に返った2人は、呆然とポプラを見て話しかける。

 

「あ……あなたは、ポプラさん?!」

「いきなり、というか……どうして……」

「なに、ちょっとした野暮用ついでさ。 まぁそんなことよりもだよ」

 

 アスベルに事情を説明したポプラは、ビートの方をむいた。

 

「あんた、オリーヴなんかにいいように使われて、必死にねがいぼしを集めたのに見捨てられて、困ってたんだろ?」

「ほぼ自業自得ですけどね」

「………」

「あたしについてきな。 なんとかしてやらんでもないよ。 もちろん、あんたの頑張り次第だけどね」

 

 その申し出には、アスベルもビートも驚いていた。 ビートは一瞬だけ戸惑ったものの、やがて顔を上げた。

 

「……ボクを試すのですか……いいでしょう! むしろあなたに認めさせ、ねがいぼしのこと教えてもらうとしましょうか!」

 

 どうやらビートは、ジムチャレンジに再エントリーをすることよりも、ポプラについて行くことを決めたようだ。 ポプラの申し出を、受ける選択をとった。

 

「じゃあね、あんたはジムチャレンジを続けるために、次のスタジアムのある、キルクスタウンに向かいな」

「あ、はい」

 

 そう返事をすると、ポプラとビートはアラベスクタウンへと去っていった。

 

「……なんだ、これ……」

 

 その場に残されたアスベルは、そうつぶやくしかなかったとか。

 

 

 

 ポプラについていったビートを見送ったアスベルは、ナックルシティの店で買い物をしていた。

 

「回復用の薬は取りそろえたし、モンスターボールもそれなりの数は買った……あとは食料や水など、だな……」

「アスベル!」

「あ、ソニアさん」

 

 そうして必要なものについて考えながら町を歩いていると、ソニアが声をかけてきた。

 

「ジムバッジは順調に集まってる?」

「はい、今は5個です」

「お、いいね!」

 

 アスベルがジムチャレンジを勝ち進んでいることをしったソニアは、彼の健闘を自分のことのように喜んだ。

 

「あのあと、わたしもラテラルタウンの遺跡を色々調査したんだけど……剣と盾を持った2匹はどんなポケモンで、今はどこにいるんだ……というところまできたんだよね」

「そうなんですか」

「まだまだわからないことばかりで、これからもう一度、宝物庫のタペストリーをみてみよっかと……」

 

 思っていたんだ、とソニアが言葉を続けようとしたとき。 シュゴォォオンという謎の音が聞こえ、ナックルシティ全体が大きく揺れた。

 

「なに今の、大きな揺れ!? なんの音!?」

「揺れたのは、ナックルスタジアム……?」

「……あそこには確か、ローズ委員長の地下プラントがある場所のはず……」

「確かに……ッ……!?」

「え、アスベル!?」

 

 アスベルもナックルスタジアムに疑惑を抱いた、次の瞬間。 彼は頭を抱え、その場にうずくまってしまった。 突然アスベルが体を崩したので、ソニアもうろたえる。

 

「ソニア、アスベル!」

「ダンデくん!」

 

 そのとき、アスベルの異変に気付いたらしい、ダンデが駆け寄ってきた。 今まで見たことのないアスベルの異変に対し、ダンデは目を丸くしている。

 

「アスベルに、なにがあったんだ?」

「わからないの、地震があったと思ったら……すぐにうずくまっちゃって……」

 

 ソニアも、アスベルの身になにが起きているのかついていけていない。 ダンデは迷わずアスベルの前でひざを折ってしゃがむと、肩をつかんでアスベルに呼びかける。

 

「アスベル! しっかりしろ、アスベル!」

「……ハッ」

 

 ダンデの必死の呼びかけにより、アスベルは頭痛から解放され我に返る。 そして自分の体を支えていたのがダンデだと気付いたアスベルは、顔を上げる。

 

「ダンデさん……か……」

「……大丈夫か?」

「は、はい……なんとか……」

 

 ソニアもダンデも、アスベルを心配そうに見つめていた。 アスベルは額の汗を拭うと立ち上がりつつ、最近自分に起こっている異変について打ち明ける。

 

「ただ……時折………旅を始めてから、時折。 言葉にできない衝動に襲われることが多くなってきた……そう、感じずにはいられないのです」

「………」

「オレ自身も、なにが起きているのかサッパリなんです。 なにも、心当たりもないですし……」

 

 アスベルの話を聞いていた2人だったが、そこでソニアがあることに気づき、バッグからある機械を取り出す。

 

「ん? パワースポット?!」

「え?」

「ダイマックスできるなら、パワースポット探しマシーンに反応がある。 これは……」

「さっきの揺れといい……ローズ委員長がまた、なにかのテストをしているんだな……」

「スタジアムの中だけじゃなく、町全体で反応したりなんかしたら……ナックルシティの中で、ポケモンがダイマックスしちゃうかもしれない!?」

「え、それはまずいのでは……!?」

 

 スタジアムの中でのダイマックス現象は、あくまでポケモンバトルの一環だ。 それに制限もあり、トレーナーの意志でダイマックスさせるものであるから、誰でもできることではない。 どのポケモンも無条件でダイマックスをすることはないのだ。 それがスタジアムの中だけでなく、町の中で起きたら間違いなく混乱が起きる。

 

「では、委員長に伝えておくか」

「ダンデくんだと迷うでしょ、わたしも一緒にいくよ!」

 

 ダンデがローズ委員長と話をするためにスタジアムへいこうとしていることに気付いたソニアは、そういって彼と行動をともにしようとしていた。 アスベルは戸惑いながら、彼らとともに行った方がいいのではと思い口を開こうとする。

 

「あの……オレは……」

「わたし、楽しみにしてるんだよ。 あんたが戦う決勝戦を」

「えっ……」

「だから、揺れのこととかはわたしら大人に任せて、あんたはジムチャレンジを続けなさい」

 

 唐突にジムチャレンジの決勝戦の話をされて、きょとんとしていたアスベルに、ソニアはそう言葉を続けた。 ダンデも、先ほどのアスベルの様子から思ったことを彼に告げる。

 

「あと、お前は今は休むのが修行だぜ……わかったな?」

 

 

 

「…………」

 

 ダンデやソニアと別れたあと、アスベルは心にもやもやしたものを抱えながらも、買い物を再開させていた。 これで次の旅立ちの準備が整ったが、それでも心のもやもやは解決しなかった。

 

「ダンデさんやソニアさん……大丈夫なのか……?」

 

 アスベルが気にしていたのは、2人の安否。 あの地震と騒音の瞬間、自分に襲いかかってきた衝撃を、彼は思い出さずに入られない。 言葉にならない恐怖のようなもの、自分はそれから逃げることはできないのだと、感じた。 ダンデの強さは知っているし、彼の側にいればソニアの身の安全は保障される。 だが、それだけではあの衝動の正体はつかめない。 アスベルはそう、直感していた。

 

「あれ、アスベルじゃん!」

 

 そんなことを考えていたとき、聞き覚えのある元気な声が聞こえてきた。 それにすぐに気付いて振り返ると、おもわぬ少女の姿がそこにあった。

 

「マリオン」

「あはは、やっぱりアスベルだね」

 

 少女・マリオンはアスベルに迷わず駆け寄ってきた。 マリオンの存在でアスベルは我に返り、ふつうに応対する。

 

「こんなところで会うなんて……なにをしていたんだ?」

「ボク、実はポプラさんを探しにきたんだよ」

「ん……? もしかして、ポプラさんに挑もうとしていたのか?」

 

 話をきいてみると、マリオンはサイトウには勝てたもののまだポプラには挑んでいなかったようだ。 この様子からして、アラベスクタウンに到着したはいいが、ジムリーダーであるポプラが不在であるため、挑めなかったのだろう。 そんなマリオンにアスベルは、ポプラが帰ったことを伝える。

 

「だったらさっき、アラベスクタウンへ帰って行ったところだよ」

「えぇ、じゃあ入れ違いになっちゃったワケ!?」

「そうなるな」

 

 アスベルからポプラの行方を聞いたマリオンはえーっと声を漏らして、うなだれる。

 

「……じゃあまた、空飛ぶタクシーでいくしかないね………」

「だな」

「……それはそうと……さっき駅にいたら、すっごい揺れたんだけど……何事?」

「ああ、唐突な地震だったみたいだ」

「そうなの?」

 

 その後に自分が頭痛で苦しんだと知られれば、心配をかけるだろうから言わないでおいた。 ついでに、ナックルシティで起こりつつある異変についても、混乱を避けるために伏せておく。

 

「うーん、でも考えてたってしょーがないか! ボクはアラベスクタウンに戻るよ!」

「というより、そのままアラベスクタウンで待っていた方が、よかったんじゃないのか?」

「あ」

「……………」

 

 元々マリオンは、一カ所でじっとしていることが大嫌いな性格だ。 だから、町の中でじっと待っていることが我慢できなくて追いかけてきたのだろう。 アスベルに正論を言われたマリオンは、一瞬黙るが顔を上げて反発する。

 

「い、いいの! このまま戻ってアラベスクスタジアムに挑めばいいんだから! そこで勝てば結果オーライ、でしょ!」

「そ、そうだな……」

「というわけでアスベル! 次会ったらバトルだかんね!」

 

 そうマリオンはアスベルに宣言すると、そらとぶタクシーの停留所に向かっていった。

 

「……ふふっ、落ち着きがないな……」

 

 あれでも一応、自分より一つ年上なのに。 年下か同い年のように見えてしまう。 それがなんだかおかしく思えて、アスベルは笑みを漏らしたのだった。

 




次回はちょっと事件発生かも、です。
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