ポケモンSWSH 黎明の瞳   作:彩波風衣

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ここは剣盾で一番熱いシーンです。
そしてアスベルが覚醒します。
この真相は、まだ先のことですけど。


43~剣と盾の英雄とともに、戦う~

 

 ムゲンダイナは、ダンデと対峙していた。 アスベルとホップが駆けつけたときには、ダンデはすでにムゲンダイナの捕獲体制に入っていた。 だが、それは失敗に終わった。

 

「アニキ、アニキ!」

「大丈夫、まだ息はある!」

 

 ボールから飛び出てきたムゲンダイナの圧は、周囲のものを吹きとばさん勢いだった。 アスベルとホップはリザードンに守られたおかげで無傷だったが、守るもののないダンデはたたきつけられ、大けがを負ってしまった。 意識を失っているダンデを心配して呼びかけるホップに、アスベルは彼はまだ死んではいないことをホップに伝える。 そして、アスベルはリザードンの方をみた。

 

「リザードン、オレとホップは大丈夫だ。 だから、ダンデさんを頼む」

 

 アスベルの声に答え、リザードンは短く鳴きながら頷き、倒れたダンデの元へ向かった。 リザードンがダンデ達を守る体制に入ったことを確認したアスベルは、ムゲンダイナと向かい合う。

 

「………」

「………」

 

 アスベルとムゲンダイナが、互いに会いての存在を確かめた瞬間。 その場に一瞬だけ、沈黙が訪れる。

 

「ムゲンダイナ……しずまれ!」

 

 そういってアスベルはボールからまず、マンタインを出す。 アスベルが応戦することにたいし、ムゲンダイナは高らかに咆哮をあげた。

 

「マンタイン、れいとうビームッ!」

 

 マンタインがれいとうビームを放ち、ムゲンダイナを凍りづけにする。 アスベルは立て続けにマンタインにバブルこうせんとエアスラッシュを連続でたたき込むよう指示を出し、マンタインはムゲンダイナを追いつめていく。 ムゲンダイナはそれに耐え、氷を突き破りマンタインにクロスポイズンを食らわせてくる。 それに耐えたマンタインだったが、その技の効果により毒を受けてしまう。 そんな中でもう一度れいとうビームを放つが、相手はりゅうのはどうで相殺し、もう一度クロスポイズンで攻撃を仕掛けてくる。

 

「ホップ、バイウールーの技であいつの攻撃を防いでくれ!」

「わ、わかった! バイウールー、コットンガード!」

 

 その余波が、周囲にくると気付いたアスベルは、ホップに周囲の保護を任せる。 バイウールーがコットンガードを使った直後、クロスポイズンがマンタインを攻撃し、吹っ飛ばした。 マンタインはコットンガードに受け止められたが、そのときにはすでに戦闘不能になっていた。

 

「マンタイン、戻れ! ドラパルト、頼む!」

 

 アスベルはマンタインをボールに戻し、次にドラパルトを繰り出す。 そのドラパルトに対しムゲンダイナはりゅうのはどうを放つが、ドラパルトはでんこうせっかでそれを回避し、ドラゴンアローでムゲンダイナを攻撃する。 ムゲンダイナは再びりゅうのはどうを放ちドラパルトに大ダメージを与えてきたものの、ドラパルトは耐えてかみなりをおとし、電撃の中にムゲンダイナを閉じこめる。

 

「ドラパルト……この一撃で決めるぞ! ドラゴンダイブ!」

 

 立て続けにドラパルトは、ドラゴンダイブを食らわせ畳みかけていく。 そのドラゴンダイブを受けたムゲンダイナは、そのまま地におちた。

 

「やったか!?」

「……いや、まだだ」

「えぇ!?」

 

 アスベルやダンデが必死になって戦ったのに、まだ終わらないのか。 このムゲンダイナというのは、本当になんなのだ。 ホップは疑問を募らせていく。

 

「!?」

 

 次の瞬間、ムゲンダイナは起き上がり咆哮をあげながら空高く飛んでいった。 真っ黒な空に現れた、黒い渦の中心に飛び込んでいったのだ。

 

 

 黒い空は渦を巻き、赤い光を鼓動のように放つ。 ドクンドクンと脈を打つかのように空は黒の中に赤い光を浮かべ、空気の流れを変えていく。 やがてその中から、鉱物のようなするどい爪を持つ、大きな手のようなものが現れる。

 

「なんだよ……こいつ……」

 

 その姿に対し、ホップは呆然とした表情と声でそうつぶやいた。 ダイマックスとも、キョダイマックスとも違う…異形だった。 さきほどまでみてきたムゲンダイナの姿も異形だと思っていたが、ムゲンダイナがふつうでないことは姿だけの問題ではないと、ホップは感じていた。

 

「このままじゃいけない、おれもいくぞ!」

「ああ、ともに戦ってくれ」

 

 だが、そんな存在をそのまま野ざらしにしておくわけにはいかない。 そう思ったホップは、このキョダイなムゲンダイナにともに立ち向かうと声を上げた。 アスベルもそれにたいし、迷わず頷いて返す。

 

「インテレオン!」

「ゴリランダー!」

 

 2人はそれぞれポケモンを出し、戦う体制に入る。 ムゲンダイナはなにか力をためているようであり、隙だらけだった。 だったら今倒すのなら、この力をためている隙をつくしかない。

 

「ドラムアタック!」

「ねらいうち!」

 

 まずはそれぞれのポケモンが得意としている技を指示して、2匹もそれを実行しようとしていた。 だが、技は発動されなかった。

 

「え、技がでないのか!?」

「ムゲンダイナの仕業、か……!」

 

 インテレオンもゴリランダーも、なんとかして技を繰り出したいようだが、技が全くでなくて焦っているようだ。 少なくとも彼らにはちゃんと、目の前の敵と戦う意志はあるようだ。 だが、技を繰り出すことができなければ、どうすることもできない。

 

「このままじゃ、あいつ……なにかをしでかすぞ!」

「……!!」

 

 このままでは、ムゲンダイナはその膨大な力を放出するだろう。 それをさせてしまった矢先に待ち受けている世界は、考えるだけで恐ろしいものに違いない。 どうしたらいいのだとホップが焦り出したそのとき、アスベルの脳裏にあるものがよぎり、ホップに呼びかける。

 

「ホップ、盾だ! 盾をここに出そう! オレも剣を出す!」

「わ、わかった!」

 

 それがあった、とホップはアスベルにたいし頷くと、盾をとりだし高く掲げる。 アスベルも同じように剣を掲げた。 そのとき、ダイマックスバンド…もとい、そこに入れられた願い星が、強い光を放つ。

 

「願い星が、光ってる?」

「ホップ、今こそ願おう! このねがいぼしに! 盾と剣に!」

「ああ、わかったぞ!」

 

 アスベルに答えホップは、今絶対にかなえたい願い事を口に出す。 2人は、同時に願いを口にする。

 

「おれは、大事な人と、友達と、ポケモン達を!」

「ガラルに生きるすべての命を、大地を、世界を!」

「守りたい!」

「助けたい!」

「だから力を貸してくれ!」

「共に、戦ってくれ!」

 

 そう、2人は大声で願いを口に出した。 その直後、その願いに呼応するかのようにまどろみの森の最奥の祭壇、その奥の岩が光を放ち、2匹のポケモンへと姿を変え、そのまま光となって駆けていった。

 

「ウルォード!」

「ウルゥード!」

 

 そして、ナックルシティの上空から、赤と青のふたつの光となって現れた。

 

「お前達は……!」

「きてくれたか……ザシアン、ザマゼンタ!」

 

 アスベルがその名前を口に出すと、2人が手に持っていた剣と盾が宙に浮かび上がる。 そして、剣と盾は重なり合い、大きな光を生み出しそこから二つの光線を放ち、ザシアンとザマゼンタを包み込む。

 

「剣と、盾が……!」

 

 その光を浴びたザシアンとザマゼンタは、その身に金属を身にまとい、体毛が増した。 ザマゼンタは巨大な盾のような姿になり、ザシアンはその口に鋭い剣をくわえている。

 

「……うぅっ!!」

「アスベル!?」

 

 その光には、アスベルも包まれていた。 その光は一瞬でやんだが、それがやんだときアスベルの姿は大きく変化していた。

 

「……オレは……」

「アスベル、その姿は……!!?」

「!」

 

 今目の前にいるアスベルは、今までと全く違う姿をしていた。 鮮やかな青色のコートと紅いマントに身を包み、物語に出てくるような王子のような姿をしていた。 アスベルは自分の変化に驚くが、もっとも大きな変化が起きていることに気付く。

 

「オレ、どうなっているんだ……!? それに、両目が、みえている……!?」

「おまけに、両目の色が違うぞ!」

 

 今のアスベルは眼帯を身につけていない。 本来は眼帯で覆われているはずの左目が、いつもと違ってハッキリみえるからだろうか。 ホップからみたら、両目の色が違うらしい。 右目はいつもみている蒼、左目はやや青みのかかった緑色だ。

 

「まぁいいや、今はあいつを止めるぞ! いっしょに戦おう!」

「ああ!」

 

 だが、今はこのムゲンダイナを止めることが先決であり、彼らとともに戦えばそれも可能のはず。 そう信じてホップは、戦う体制に入る。 アスベルも、気持ちを切り替えて戦う体制に入る。

 

「「いくぞ!!」」

 

 

 アスベル・ホップ・ザシアン・ザマゼンタと、キョダイムゲンダイナの戦いが始まった。

 

「ゴリランダー、ハイパーボイス!」

「インテレオン、れいとうビーム!」

 

 二つの技が放たれ、ムゲンダイナにヒットする。さっきまでと違い、技がちゃんとでることに対し、ホップの顔に笑みが浮かぶ。

 

「おお、戦えるぞ! これもザシアンとザマゼンタのおかげなのか!?」

 

 ちゃんと戦えると実感がわいたホップはにやっと白い歯を見せて笑うと、インテレオンに今度はハイドロポンプを指示してムゲンダイナにダメージを与える。 アスベルもそれにあわせてゴリランダーに、ドラムアタックを指示していき、2人は確実に大きなダメージを与えていった。

 

「グォォォォーーッ!!」

「ウルゥード!」

 

 そのときムゲンダイナがダイドラグーンを繰り出して、4人に一斉にダメージを与えようとしてきた。 ザマゼンタはひかりのかべを使って、そのダメージを軽減させようとする。

 

「うわぁぁーーーっ!!」

「うぐっ……!」

 

 しかしその攻撃は大きく、アスベルとホップにもその余波が襲いかかる。 それにより2人とも吹っ飛ばされ地面にたたきつけられ体に傷を作るが、2人ともその目の闘志は消えていない。

 

「まだ、まだだ! まだオレ達は負けていない!」

「戦う理由がちゃんとあるってのに、簡単にくたばって、たまるかっての!」

 

 2人は立ち上がって、伝説の2匹に声をかけてく。

 

「サンキュー! ザマゼンタ!」

「ザシアン、オレ達にかまわず攻撃を続けてくれ! オレ達は、簡単には倒れはしない!」

 

 その声を聞き、ザシアンもザマゼンタもうなずき、ザシアンはせいなるつるぎでムゲンダイナを切り裂き、反撃で飛んできたクロスポイズンをザマゼンタが受け止める。

 

「ドラムアタック!」

「れいとうビーム!」

 

 無論、アスベルとホップも攻撃の手を止めたりしない。 2匹の技がムゲンダイナにヒットし、ムゲンダイナは反撃で再びダイドラグーンを広範囲に放ってきた。 それに全員が持ちこたえ、アスベルは前にでて、ゴリランダーにこんどはハイパーボイスを指示し、ムゲンダイナの体力をさらに削る。

 

「グァァァーーーッ!」

「うわぁ!」

「うぁ!」

 

 だがムゲンダイナもやはり、ただやられっぱなしというわけではない。 頻繁に反撃をしてくるし、一撃一撃は大きい。 ザマゼンタの守りのおかげで軽減し時には防げているものの、苦戦を強いられるときもある。

 

「やってくれるじゃねーか……!」

「ホップ、額!」

 

 その中の一撃によるものらしい、ホップの額からはわずかに血が流れていた。 あわてるアスベルにホップは大丈夫だと笑う。

 

「おれは問題はねーぞ! だっておれがここから動いたら、背後にいるアニキやリザードンに、攻撃があたっちまうからな!」

「ホップ……」

「それに」

 

 ホップは正面を向き、インテレオンにもう一度れいとうビームを指示して、ムゲンダイナの動きを一時的に封じる。 その直後、ホップはその顔に笑みを浮かべた。

 

「今……おれは、なにがあっても怖いとか痛いとか、全く思ってないんだぞ!」

「ふっ、頼もしいな」

 

 ホップの強気な笑顔をみてアスベルも自信を取り戻したようだ、アスベルはゴリランダーと向かい合う。

 

「ゴリランダー、オレ達も彼らに負けられんな」

「ゴォウ!」

 

 アスベルの声にゴリランダーは頷く。 氷を打ち砕いたムゲンダイナがダイドラグーンを放つが、それをゴリランダーはドラムアタックで迎え撃つ。 ホップの方も、インテレオンがハイドロポンプを放ったことでダイドラグーンを防いだようだ。

 

「グォォクァアアアーーーーー!!!」

「な、なんだよ!?」

 

 ムゲンダイナは高く鳴き声をあげるとダイマックス技を放つ体制に入る。 そうして放たれたのは、どくタイプのダイマックス技、ダイアシッドだった。 その威力は、今までのどれよりも大きいだろう。

 

「やべぇぞ、これ!!」

「クッ!」

 

 あれを受けたらひとたまりもないだろう、アスベルとホップはなんとかして防がねばと身構えたそのときだった。

 

「ウルゥード!」

 

 ザマゼンタが前にでて、その力を解放するように吠えた。 すると、ザマゼンタの姿をかたどったような盾のオーラが現れて、ムゲンダイナのダイアシッドを受け止めた。 これにより、アスベル達にそのダメージが届くことはなかった。

 

「ウルォード!」

 

 直後、ザマゼンタの後ろからザシアンが飛び出し、一直線にムゲンダイナにつっこんでいく。 ザシアンの持っていた剣は一気に刀身が大きくなり、ムゲンダイナを切り裂く。 その一撃は、すさまじい破壊力を持っていたようだ。 ムゲンダイナは悲鳴のようなものをあげている。

 

「ザシアン、ザマゼンタ……!」

 

 ザシアンの攻撃力、ザマゼンタの防御力。 どれも並のポケモンとはけた違いと言っていい。 そんな頼もしい存在が自分達の味方でいること。 それが2人に、勇気を与えている。

 

「ここで、一気に決着をつけるぞ!」

「ああ、決めてみせよう……!」

 

 このまま、この戦いに終止符を打とう。 アスベルとホップはそう決め、顔を合わせてうなずきあう。

 

「とっておきの大技……!」

「ここで、出すぞ!」

 

 そして、2人は呼吸を合わせ、インテレオンとゴリランダーにあらかじめ覚えさせていた大技を繰り出す。

 

「インテレオン、ハイドロカノン!」

「ゴリランダー、ハードプラント!」

 

 特定のポケモンしか覚えることのできない大技が繰り出され、同時にムゲンダイナにヒットした。

 立て続けに、アスベルとホップの心の中にある技の名前と、それを使えるポケモンの名前が浮かび上がってくる。 同時にからだが熱くなり、その熱を放出するかのように、大声でその技を口に出す。

 

「ザシアン、きょじゅうざん!」

「ザマゼンタ、きょじゅうだん!」

 

 アスベルはザシアンに、ホップはザマゼンタにそれぞれ技の指示を出す。 するとザシアンもザマゼンタもそのとおりに技を繰り出し、ムゲンダイナに大ダメージを与えた。 そのときの威力は、自らの意志で技を繰り出したときよりも大きいものだった。

 

「グォアオアアアアアアーーーーーーッ!!!!」

 

 2匹のその技がとどめの一撃だったようだ、ムゲンダイナは激しい断末魔をあげたのだ。 これはチャンスかもしれない、とおもったホップは、アスベルに声をかける。

 

「いまだ、アスベル! ムゲンダイナを!」

「ああ、ここに……封印する!」

 

 そういうとアスベルはナイフで軽く手を切り、その血で手を染め上げその手でボールをつかむ。 すると、そのボールは巨大化し、アスベルはボールを勢いよくムゲンダイナに投げつける。

 

「キュァァァーーーーーー!」

「黒き夜をもたらし災厄の源につぐ……! その身をここに納め、封じられよ! 聖なる力の元に、静まれ!!」

 

 アスベルがこう呪文のように言うと、ムゲンダイナはボールに吸い込まれ、やがてボールは閉じられた。 ふつうにポケモンをゲットするときのように、地面に落ちて数回揺れた後で止まった。

 

「ムゲンダイナのボールが……!」

 

 だが、そのボールは消えてしまった。 まさか失敗したのかと焦るホップにたいし、アスベルは微笑みかけつつ言った。

 

「安心しろ、これで封印された……オレの血が、封印をしたんだ。 オレにはわかる」

「そっか……ということは、おれ達の勝ち、なんだな!? おれ達がブラックナイトを止めたんだな!?」

「ああ、間違いない……! オレ達は……やり遂げたんだ……!」

 

 アスベルが勝利宣言をすると、この戦いに勝ったという実感がわいたホップはその身をふるわせ拳を強く握ると、高く吠えるように叫ぶ。

 

「いやったぁぁーーーっ!! おれ達はやったぞーーーーー!! おれと、アスベルと、ザシアンとザマゼンタで、勝ったんだぁぁーーっ!!」

 

 ホップの声を聞き、アスベルは小さく笑うと、ザシアンとザマゼンタに笑いかける。

 

「ありがとうザシアン、ザマゼンタ!」

 

 アスベルはザシアンとザマゼンタに笑いかけながら、お礼の言葉を口にする。 すると、ザシアンとザマゼンタは、それぞれテレパシーでアスベルに告げてくる。

 

「我らの魂、つねに英雄の魂とともに」

「そなたの魂と、我らはともにある」

「えっ?」

 

 その言葉の意味にたいしアスベルは目を丸くしていると、ザシアンとザマゼンタは遠吠えをした後、そこから飛んでいくように立ち去っていってしまった。 直後、アスベルの体は光に包まれ、本来の姿に戻る。

 

「アスベル」

 

 ホップが声をかけた直後、アスベルは膝から崩れ落ちた。

 

「アスベル!?」

「す、すまない……オレ、もう動けない……」

「そっかぁ……実は……おれも、同じだ……おれも、もう……ねみぃ、や……」

 

 そういって、ホップもまた座り込んで横になってしまう。 そんなホップをみて、アスベルも地面に体をくっつけて目を閉じる。 アスベルもホップも眠りについてしまった。 そうすることで、その場に静寂が訪れる。

 

「アスベル、ホップ! ダンデ……さん……!」

 

 静まりかえったことで事態はおさまったのだと直感で感じ取ったマリオンが、そこに駆けつけた。 そして、側にいたリザードンをそっと撫でた後、あとは任せてと告げる。 リザードンは、静かに頷いた。

 

「……みんな、がんばったんだね……! だったら今度はボクが、頑張る番だ! みんなで、帰ろっ!」

 

 そう言って、マリオンはアスベルとホップとダンデの3人を抱え上げ、その場所を離れたのだった。

 




次回からはしばらくの休息編です。
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