場合によっては未完に終わる可能性も有るのでご注意ください。
この世界にはポケットモンスター、縮めてポケモンと呼ばれる不思議な生物が存在する。ポケモンは数多くの種類が存在しており、様々な能力を有している。
そして人の中にはこのポケモンと強い絆で結ばれ、共に生活を行う者たちが居た。ある者は家族として、ある者は友人として、ある者は相棒として、ポケモンと共に生き共に闘う。彼らはこう呼ばれる。『ポケモントレーナー』と……。
木々が鬱蒼と生い茂る森の中。そこに居たのは白衣を身に纏った若い女性。こんな森の中に似つかわしくない風貌の女性の視線の先にあるのは、一匹のポケモン。のんびりとお昼寝している様子のそのポケモンをじっと見つめながら、女性は手に持ったノートにペンで何かを書き込む。
「まさかスボミーがこんなところにいるとはね……本来はもっと北にいるはずだけど、生息域を延ばしているのかな?」
集中した様子で独り言を呟く。周りに聞こえるのは、彼女の声と葉が風に揺れて擦れる音だけ。ずっとこの時間が続くかのような空気が流れる。
しかしほどなくして、その空気が破られる。カバンに閉まっていたとある電子機器が着信を告げる音を鳴らし始めたのだ。
急に発生した大きな音に眠っていたスボミーも思わず起き上がる。そして近くにいた女性とその背後に佇む紫色のポケモンを見ると、怯えたかのように一心不乱に森の奥へと逃げ出してしまった。
「あ、逃げちゃった……」
出来ることならもう少し観察を続けたかったが、逃げられたものは仕方ない。必要な写真などのデータは集まっている。
女性は一度ノートをカバンにしまうと、音を鳴らし続ける機械-スマホロトムを手に取り電話に出る。
「はい、もしもし………はい……え、今日でしたっけ?」
それは彼女の同僚からの電話。これから会議だというのに、一体どこにいるのかという言葉だった。
「はい、すみません。急いで行きます」
慌てて電話を切る女性の後ろで、紫色のポケモンがクスクスと笑い声を上げる。それを横目に見ながら、彼女は懐から暗い緑色のモンスターボールを取り出すと、そのポケモンに向ける。
「一旦戻って、ムウマージ」
スイッチを押すことで放たれる赤い光がムウマージを捉えると、その姿がボールに吸い込まれていく。次に彼女は別のボールを取り出してスイッチを押す。そこから出てきたのは、巨大なバルーンのような姿をしたポケモン。
「フワライド、ザオウシティまでお願い」
その指示に頷いたフワライドは、触手のような腕で彼女を掴むと、ゆっくりと木々を超えて浮上していった。
彼女の名はタキ。ポケモン研究者の一人であり、自然溢れるオーヴ地方におけるトレーナーたちのトップと称されるジムリーダーの一人でもある。
【キャラ紹介】
タキ
●女性/20代前半/ヨウザンシティジムリーダー
●「ミッドナイトリサーチャー」
●ヨウザンシティのジムリーダーでゴーストタイプのエキスパート。ポケモン研究者でもある。
●一人称は「私」。
●服装はフード付きの白衣。ショートカット。黒髪。三白眼。
●気になったことはとことん追求する反面、マイペースなところも有り、ジムリーダーの会議に遅刻することもしばしば。
●研究者になった理由は、初めて貰ったポケモン図鑑(トレーナーが貰うような機械ではなく、本としての図鑑)に書いてあったゴーストタイプの説明が、噂や都市伝説のようなものばかりで、生態が詳しく乗っていなかったことに対してキレたため。
●トレーナーとしての実力はかなり高い。戦術は、幅広いポケモンの知識と状態異常や状態変化によって相手の動きを封じ、じわじわと追いつめるというもの。