艦隊これくしょん二次創作 沈黙の海   作:クッキー(修飾工房)

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 広島に新設された広島鎮守府で新たに任官された白石司(しらいしつかさ)は輸送を回復させるための海上護衛戦闘へと駆り出されていく。


第1話

 水面から海底まで深海棲艦が席巻する世界。

深海棲艦は人類を滅ぼし成り代わるため徹底的な通商破壊を開始する。

これはそんな時代の話。

 

「暑いな」

4月に入って白石司は提督服を触りながら思う。

できたばかりのレンガと木製の鎮守府はどこもかしこもぴかぴかだ。

もともと呉にあった鎮守府が空襲を受けたことを受けてより大都市であり守りが堅い広島へと移ったのだった。

当面の広島鎮守府の目標は瀬戸内海の制海権を確保することにある。

大阪への海路、空襲を受けたものの未だ健在の阪神基地へと海路を維持するために広島鎮守府は必要だった。

九州側からの海路は通商艦隊の破壊により破壊されており広島と神戸港の海路が現在重要な海路だった。

鉄道に関しても航空攻撃によって陸路は何度も破壊され各大都市の輸送は滞りがちだった。

白石は今日着任する広島鎮守府に集う生き残りたちをどうやって慰労するかを考えていた。

深海棲艦は有り余る物量を誇り各艦船はこちらと遜色ない戦力を保持している。

鎮守府内の空調設備をつけると自身の部屋へと白石は入る。

司令官机に椅子、空調設備、窓にはおしゃれなブラインドがついており部屋の片隅には暖炉まで置いてあった。

敵深海棲艦は現在まで機雷戦術こそ使わないものの航空機を主力とした空襲によって軍事生産設備を端から破壊していた。

民間設備、産業設備等は損害が全く無く、軍法及び交戦規則があるのは確かなようだった。

現在軍事工廠及び軍事企業などは空襲により半壊しており軍事生産能力は無視できないほどに低下していた。

しかし、空襲に関しても夜間空襲が主であり人材への銃撃などは無いため後方の人員は無傷であり前線で戦った人材の損害報告が相次いでいたのだった。

また、無傷な民間設備、公的設備、産業設備により生産能力は回復できたのだった。

また、一部では軍事輸送しか狙わないのではないかとも言われていた。

貨物船、フェリー、客船に関しては軍事物資、及び軍関係者を載せたもの以外は見逃されることが多かったためだった。

ただし、軍事物資と軍人を一つ以上輸送すると艦船は皆沈められたのだった。

結局、軍事輸送が止まっていることもあり、軍事強化の強化政策は滞っていたのだった。

日本列島にはあちこちに対艦ミサイル、対空ミサイル、戦闘車両、航空機、固定翼機が置かれたものの深海棲艦との戦闘では敵多数を撃破するも更に多数の艦載機部隊によって損害が続出したのだった。

そんな折、白石は今後に繋がる重要な話を生き残りの艦娘にしようとしていた。

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