原作開始前に死亡する予定のキャラに憑依転生したようなんですが。 作:七日 八月
──『セーラ』とは、ドラクエ6の主人公の妹(真)であり、レイドック王女の名前である。
正確には、3つの名前候補の一つで、とあるイベントで決定するまでストーリー上は未確定、つまり決まった名前がない特殊なキャラクター。ちなみに他の2つの候補はバネッサとクラリス。
主人公にとって割と重要なポジションの人物にも関わらず、登場は回想シーンに少し出てくるだけ……まぁその理由はいたってシンプル、原作ゲームの時間軸では既に死亡しているから。
……そんな娘に憑依したのが、『私』だったりする。神は言っている、ここで死ぬ定めと……いやいやいやそんな事はない、ないよねっ?
ちなみに死亡の経緯は媒体によって異なるが、基本的には病死。漫画版の死因、剣の破片を胸に受けて死亡なら助かる可能性が高まるのだけど、残念ながらその可能性はゼロに近い。
理由? 原作主人公、要するに今の私の兄にあたる人物の名前がDS版のデフォルトネームの『レック』だったからだよ、笑えよベジータ。
いやー、漫画版の『ボッツ』ならワンチャンあったかもしれないんだけどなー、残念だなー。ちくしょおおおお…………!!!!
まぁ、そもそも私の容姿が漫画版のセーラとどう見ても別物、要は成長してもこうはならねぇなって時点でお察しなのだけど。
うん、改めて鏡で見ると髪とか瞳とか諸々違うけどセーラっていうかサラだなコレ、クロ○トリガーの……やっぱり助からないキャラじゃないですかやだー!?
……というか、マジで今の私の名前、サラなんですけどね!
今の私、というのも、今私が居るのは『夢の世界』、またの名を『幻の大地』、人々の夢や思い出、そういった想いによって形作られた世界。
もう一つの世界、『現実の世界』では揺り篭で寝ている赤ちゃんである私だけれど、ここでの私は赤ちゃんの姿ではなく、恐らくそれが成長したであろう姿を象っている。
まぁ、実は言うほど某サラとは似てない、髪質はクセの少ないストレート気味だし、瞳もタレ気味だし。それ以外は背格好とかかなり近いけど……大丈夫だろ、多分。
ぶっちゃけ、この『夢の世界』における私の名前がサラと知った時は『現実の世界』でセーラに転生した事実以上に本気で絶望しかけた、だってもし私が一瞬想定した通りなら死亡フラグが二乗だよ、勘弁して欲しい。
まぁ、落ち着いて考えれば判る事なのだけど、流石にキャラデザが一緒でも
恐らくだけど、『青髪ロング』で『姉』という情報から私が思わずサラという名前を連想した結果、『夢の世界』での私の名前がサラになったのではないか、と私は推測している。
想いがストレートに影響するからなぁ、この『夢の世界』。犬が夢の中だと人間の青年になってたり、一人の老人の夢から大きな町が出来る位だし。
ところで、私はこの『夢の世界』だと姉なのである。誰の姉かって? 『セーラの姉』だよ。
この事実に私は大いに驚いた。現実で私はセーラに憑依しているけど、本来のセーラもまたここに居る。
つまり、『現実の世界』の
……この状況は、もしかすると何かに使えるかもしれない。今は現実では私がセーラの身体の主導権を握っているけれど、ひょっとしたら──
──んー? どうしたのセーラ? あぁ、おしめかぁ。はーい、今換えてあげるからねぇー♪
憑依する前の主人公ちゃんはこのくらいの赤ちゃんが居てもおかしくない年齢である為か、母性が大いに刺激された模様。
現実じゃ自分がおしめ換えられる側なのになァ!!