原作開始前に死亡する予定のキャラに憑依転生したようなんですが。 作:七日 八月
──うちの妹超可愛い、世界一可愛い。
はっ!? 危ない、危うく召されるところだった。
私がこの世界に来てはや4年、最近
この4年の間に判った事といえば、『夢の世界』の
これでは身体の主導権をセーラに渡せない、どうすればいいのか、未だに解決策が見えてこないのが現状だった。
まぁ、焦っても仕方がない。夢の世界でもすくすくとセーラは成長している、こうして精神が成長していけば色々と可能性が見えてくるかもしれない。
夢の世界での私達は、レイドックのとある貴族の遺児で、私は若くして家を継ぐ事になった、という形になっている。どっかで聞いたことある設定だなこれ……私のせいだろうか……?
ま、まぁ考えても仕方が無いか……それに、血筋的にはレイドック王家のあるお方と血縁にあたる為か、莫大な遺産があっても手出ししてくる身に覚えの無い身内とかが居ないのは不幸中の幸いか。
そんな私たちが住んでいるのは、レイドックの城下町にある──といっても、ゲーム時代のレイドックとは比べ物にならないほど広くなっている──小さくも無く大きくも無い屋敷、そこが私たちの家だ。
人員は必要最低限、メイドが2人と門番が2人、ちなみに門番は私たちが雇ったわけではなく親族の方が置いてくれた人員だったりする、まぁ長年共に居るから私たちも身内同然の扱いをしているんだけどね、2人とも女性だし。
しかしまあ、本当にゲーム時代と比べ物にならないくらい広い。ゲーム時代は本当にプレイヤーにとって必要最低限の物しかなかったからな、レイドック王国の城下町って。
まぁ、仮にも王国名乗ってるのに家が数件なんてぶっちゃけありえないわけで……ね?
あぁ、ゲーム時代にあった施設等はちゃんとあった、城壁との位置関係は一緒、そこを基準に土地が前後左右に広がっていて、そこに多くの知らない建物が入っている、私たちの屋敷の位置は、教会の裏手、徒歩で2分ほどの位置だ。
どの程度ゲームと同じなのだろう、案外同じなのは今まで出会った人々の名前と容姿だけで、ゲーム時代の知識など全く無意味な物になるかもしれない。
まぁ、それならそれでいいのだ、もしそうであれば、私の大事な
でも、そうはならないという確信が私の中にある。怖くないと言えば嘘になるけど、あぁ、負けるわけにはいかない──
──あらセーラ、どうしたの? 花の冠? 私にくれるの? ありがとうね♪
E 花の冠
……もうこれだけであと20年は戦える……!!(なお数日後には当然枯れている模様。