まさか、私以外にも戦士がいたなんて。しかも同じクラスの子だった。
ネソ。
だけど学校での名前は、神川木通。
戦士としてなのだろうけどプライドがとても高い。ネソさんはプライドが高いからこんな私がネソさんと仲良くできる自信なんてない。
木通さんは基本1人でいて、誰かと行動してい
る姿も見かけた事がない。
孤独で平気。
アングリフの戦士としてもそうなのだろうか。もしかしたら、誰かと仲良くする事を知らないのかもしれない。
***
『彼女と貴方からの愛以外何もいりません。』
『軽くそういう事を言うのはいけないよ。どれだけ、愛というものが重いものか君はもっと知るべきだよ。』
『いいえ。私は愛と言うもがどれだけ重いかもう知っています。だから、私は貴方と彼女から愛されるだけで私はとても幸せなんです。』
『君はまだ中学生だ。本当の愛と言うものはまだ知れてないはずだ。だから、嘘をつくのはやめてくれ。』
またこの夢か。私が知らない男性と話をする夢。どうして私はこの男性に愛して欲しいのだろう。彼女とは一体誰の事を指しているのだろう。
『わからないんです。』
『は、萩?どうした?』
何故か急に頭が痛くなり、男性以外に人がいないはずなのにざわめきが聞こえ始めた。
『人々の声..、ざわめきが....聞こえるんです..。平和な世界を生きる人々の声が...。』
そんな私の肩に男性は、ぽんっと手を優しく置いた。
『闇から世界を守るには君の力も必要だ。萩を必要としている人達がいるんだ。君はまだ愛と言うものは見つけなくていい。闇から世界を守った後に愛を見つければいい。」
『愛と世界を守ることは別ですし、今のうちに貴方と彼女からどうしても愛されたいんです。』
彼の胸に顔を埋め、涙を流した。だが男性は抱きしめても、頭を撫でてもくれなかった。
『確かに君は、本当のご両親に少ししか愛を貰えなかった。だから、僕や彼女に愛されたいという気持ちがあるんだろうが、僕や彼女から愛されても何も残らないのだろう。』
『..どうしても私を愛して欲しいの!!貴方と彼女から!!それ以外なにも入りませんし、何も望みません。』
『それだけ望まれてしまうと困っちゃうんだよ。』
私、なんでこの人に愛して欲しいのだろう。本当の両親って何?彼女って一体誰の事?私は・・・
「はっ!!」
目が覚め、体を起こした。カーテンの隙間から光が差していた。朝だ。カーテンを開けると晴天だった。青い空がどこまでも続いていた。
あの夢の意味を探して1日が始まった。