「土筆!頑張れ!!」
「この高さのハードル超えたらすごいよ!!」
「おっけー、ありがとう!」
そういい彼女は頭を下げて手を地面につけた。
「それでは土筆さん、よーいどん!」
そして走り出し高いハードルを3個飛んだ。周りからは自然に拍手が巻き起こった。
「すごいね!永緑さん!!流石は、運動神経いいだけあるわね。」
「そんなことないです。えへへ」
土筆という少女の運動神経は、先生が絶賛する程だった。
「すごいね、あの子」
「うん、そうね」
菫とネソは、ただ皆に囲まれる土筆を囲みの外から見てるだけだった。その少女とはクラスは違うが、体育は一緒の授業だ。
「ねえ、ネソさん」
「何?井村さん。」
菫が俯く。
「次狙われるとしたら、あの子?」
「..それはわからないわ。でもその可能性はある。」
「でも、一体誰の仕業なの?」
「そんなの知らないわ。私が調べることじゃないもの。私はただ戦うだけってだけで何の仕業かは実亜さんが調べてるから。」
「実亜さん...?」
「あれ、井村さん、実亜さんのこと知らない?彼女は人を脅かすあの正体について色々調べてるのよ。それ以外にもシュラハトやネイヴィーの事色々調べてたり。」
「(実亜さん...。まだ会った事ない人だな)」
****
「先生...あの放課後、グラウンドでハードルの練習していいでしょうか?使ったハードルは必ず倉庫に片付けますんで。」
土筆は職員室を訪れていた。
「良いですよ。しっかりと使ったハードルは元あった場所に片付けてくださいね。」
「勿論です!ありがとうございます。」
頭を下げ、例をした。そして職員室を出たのだった。
「(1週間後に行われる、陸上競技大会に向けてハードルがんばろ!今年こそ、全国行こう!)」
****
夕焼けに染まるグランドで1人、ハードルの練習をしていた。緑髪の少女は同じ高さのハードルを7個並べて大会に向け練習していた。
が、その時だった。
ハードルに足を引っ掛け、頭から転倒して転けてしまった。
立ち上がろうとするが、足と手が痛くなかなかうまく起き上がれないのだった。そして、腕を見ると出血していた。出血してる腕を見た瞬間、悔しさで涙が溢れてきたのだった。大切な陸上競技大会1週間前だというのに。もうここで終わりかと。
「土筆、遅いぞ!!ってどうしたんだ?!転けたのか?!」
どこからか声がした。足音も近くなってきたのだった。土筆が顔を上げるとそこには、一緒に帰ると約束していた幼馴染の駿河だった。
「大丈夫...、た、ただハードルやってたら転けただけだから。」
笑顔でそう良い立とうとするが腕に力が入らない。駿河は腕の出血に気付いた。
「おいおい、めっちゃ出血してんじゃん。大丈夫じゃないだろ?!無理すんな、先生呼んでくるから待ってろ!!」
そういい校舎へ走って行ってしまった。
「...駿河...。」