「土筆さん、やっぱり貴方が次の標的だったのね!!」
菫が両手を開いていた。その後ろに駿河がいた、その隣にネソがいた。
「大丈夫?」
ネソが駿河にそう聞くと、駿河は恐怖のあまり声が出なく、頷いた。
「ネソさん、この人を安全な場所へ。」
「わかってるわ。こっちよ」
ネソが駿河の腕を引っ張りどこかへ誘導した。体育館裏に残っているのは菫と赤い目の土筆だけだ。
「ふっふっふっ、やっと見つけた!!お前のその紫の水晶は私がいただく!!」
赤い目の土筆はそう言い、いつの間にか伸びた長い爪で菫を襲おうとしたが菫は、赤い目の土筆のお腹に闇の力で黒い丸いものを当てた。すると、それは爆発し赤い目の土筆は向こうの方へ飛んでいった。だが油断はできない。
赤い目の土筆は、立ち上がり叫び声をあげた。すると、体が黒くなりそのシルエットは上に伸びた。
すると、目が赤い黒い龍が姿を現した。
「ひいいいい、こんなん聞いてないよ!!っうわあ!」
龍はいきなり口から黒い炎を吐いた。何とか顔の前で両腕を交差して、熱かったが炎から身を守った。
「(こういう時、陽毬さんがいたらどういう指示される?)」
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「....くし、つくし、土筆!!」
誰かがあたしを呼ぶ声。
目を開けると、電気がついている蛍光灯がある天井とあたしの顔を覗き込む男がいた。
「...お父さん?」
「何言ってんだ、俺だよ!!」
ぼやけていてわからなかったが、父ではなく声の正体は駿河だった。
「駿河...?どうしてここに?あれ、あたし、何してたんだっけ...。」
あたしは体を起こして、今までの出来事を遡る。
「何か、だって土筆倒れてたんだよ!!学校の踊り場で。」
「え?」
駿河の表情は泣きそうだった。
「お前、死んだかと思っちゃったんだよ!!余計な心配させんな!!」
「...」
駿河はベッドのシーツを掴み泣き崩れた。どういう言葉をかけようか迷い、何も言わずに駿河の頭を撫でた。頭を撫でると、駿河は顔を上げて不思議そうにあたしを見つめた。
「つ、土筆?」
「ありがとう、駿河。こんなに心配してくれたのは駿河だけだよ。本当ありがとう、後こないだの喧嘩の件は本当ごめんね。」
「そんな事どうでもいい。土筆が無事でそれだけでいいんだ。」
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菫とネソはそんな2人を病室のドアの外から眺めていた。
「ここからじゃドアが邪魔して何言ってるか聞こえないけど、土筆さん助かってよかったよね。ネソさん。」
「まあ、一生あの緑髪のひとに御礼されないだろうけど。助かったならそれで良いんじゃない」