「ねえ、ネソさん、こないだのバイオリンの演奏凄かったよね〜!なんかあの演奏してた子って中学生とは思えないくらい雰囲気が大人びてたし、憧れちゃう。」
2人は、街中を歩きながらこないだ、来たバイオリンを弾く少女について話していた。
「綺麗な音色。きっと、あれはあの演奏者が幼い頃からやってきたバイオリンの成果だと思うの。」
「だよねー、あー、私もバイオリン始めたいなー。」
だが、菫はある事を思い出した。
萩と喧嘩中だったと言う事を。本当は今日、萩とネソと菫の3人で買い物しようと言う約束だったが、萩は菫と会うのが気まずかったようで萩はネソに菫と2人で買い物行くように伝えた。
「大丈夫。井村さんなら何とかなるはずよ」
「だよねー。ねえ、今からデパートいこ!この近道だから!」
菫がネソの腕を掴むと、近道である道に入った。そこは、路地裏だ。すると、あまり人を見かけない路地裏に誰かいることに気が付いた。
その誰かは誰かを追い詰めていた。
「!!」
ネソは追い詰めている人物の背後を見て驚いた。
「(あの子は!)」
菫は、追い詰められている人物の顔を見た瞬間、誰かわかった。
「きみのその不安、取り除いてあげれるよ。」
「だ、誰ですか!私はそんな、信憑性ないものなんて信じられません!」
「大丈夫、何も痛くないから。」
追い詰めている人物がポケットから、何か取り出すと黒いモヤモヤした物体が追い詰められている人物の体へと入った。
そして、黒い光が発した。
「あーーーーーーー!!」
追い詰められた人は、苦しそうに叫んだ。
「ちょっと!」
菫が声を出してしまった。すると、追い詰めた人は菫とネソの方に振り向いた。
「(やっぱり!)」
前に、会ったことのある人。狐のお面を被ってる人物だった。
「アングリフの戦士にばれちゃいましたか。まあ、それはそれで仕方ない。」
「ちょっと、何で私たちがアングリフの戦士だってこと知ってるの?!」
「貴方、一体何者?」
ネソは、顔を顰める。
「正体はそのうちバレてしまう。だから、その時になったらお面を外すよ。」
そう言い狐のお面を被った男は、どこかへ走り出しネソと菫の前から姿を消した。2人は
倒れた人の近付いた。
菫は倒れた人の顔を覗く。
「やっぱり、この人、学校の芸術鑑賞会でバイオリン弾いてた子だ!」
「まさか、次はこの子が狙われるなんてね。」
ネソと菫がお互いの顔を見る。
「次に狙われるとしたら誰?」
「わからないわ...。子どもじゃない人が来るかもしれないわ。」