アングリフ   作:豆月

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〈第10話〉狙われた人達

「純希よ、これが3つのカプセルなんだな?」

「はい。これ以外は全て、もう使い果たしました。」

「戦士は確か、3人だったよな?」

「はい。紫の戦士、青の戦士、そして剣で戦う戦士の3人です。」

 純希が答えると、颯は机の上に置いてあった3つのカプセルを床に落としてそれを力強く足で踏み付けた。

「これをこうしてだな」

「な、何をする気なのですか?!」

すると、カプセルはバキバキと音を立て、どんどんヒビが入っていく。

「俺のアイデアだ。純希の事をもう信頼なんてしていない。この3つは俺の独断先行で行くからな。」

すると、カプセルは、粉々になり、中に入っていた暗いモヤモヤが上に浮いていく。

「3つも使って...上手くいく訳..あっ...。」

1つは何と純希の中に入り込んでしまった。2つ目と3つ目は、開いていた窓から、外へ出て行ってしまった。

 

純希の体から、黒い光が発した。

「あーーーーーーーーー!!」

純希は、その場に倒れる。それを颯は見下ろした。

「ふっ、お前は不安なの心の持ち主だったんだな。哀れだな。まあ、これもお前の人生の一つだから仕方ない。」

 

数分経つと、ようやく純希は目を開けた。

「あれ...、僕は一体何を。」

「やっと気が付いたのか。お前は、いきなり急に倒れたからびっくりしたよ。」

「...あっ!3つのカプセルは...?」

「あれは、処理した。純希が気にする事ではない。」

颯は、不気味な笑みを浮かべた。

 

 

***

放課後の学校の昇降口。

萩は、菫を待っていたが菫は現れる気配がない。そんな時、ネソが通りかかった。

 

「ネソさん!」

萩がネソを呼び止めると、ネソは萩に呼ばれたことに気がついて近づいて来た。

「水鳥さん...。」

「あ、あの...井村さんは?」

「あー、井村さんなら...授業中に携帯見てた罰として、携帯1週間没収と、教室掃除させられてる。」

「そう...。で、井村さんのクラスって、何組だったっけ?」

「1組。」

「1組!ありがとう!」

「どういたしまして。」

そう言いネソは、アングリフ本部へと帰って行った。萩は菫とすれ違っていけないと思い、昇降口で待つ事にした。

 

 夕日を見ていると、黒いモヤモヤしたものがこっち側に飛んできて、2階の窓に入っていくのを見てしまった。

「(..あれ、確かあの窓って...1組の...井村さん!!!)」

萩は何だか嫌な予感がした。

 

「ネソさん!!」

校門から出たネソを走り追いかけた。ネソは、驚いた顔をして萩の方に振り向いた。

「水鳥さん?どうしたの?」

「井村さんが...狙われてるかも...。」

「井村さんが?!」

 

すぐに2人は、校舎へと戻った。

 

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