誰もいない教室。いつも誰かが騒いでる教室と違って、何だか新鮮だった。自分が1人しか存在してない世界に来てしまったみたいだった。たまには、こう言うのもいいかも。何故かわからないけど、居残りで掃除もたまには悪くはないような気がした。
窓から時々教室に入ってくる、風も涼しくて気持ちいい。携帯いじってた罰の掃除をしていると言う事を忘れてしまいそうになる。
窓を見ていたら、何か黒いものがこっちに勢いよく飛んでくるのが見えた。目を細めて、何なんだと確認しようとしたが何かよくわからない。
すると、窓からそれが入ってきて私の中に入ってきた。
「あーーーーーーー!!」
ぼんやりと、視界が霞み始め視界は黒...く...。
***
バリンッ!
「あっ!」
食器が割れる音がしてようやく気が付いた。いつの間にか、手が滑ってお皿を割ってしまったみたい。最悪なんて、思いながら箒と塵取りを持ってきて、粉々になったお皿を回収した。そして、その粉々に割れたお皿をゴミ箱に捨てた。
何故かさっき、母の声が聞こえた気がして、それで、気付いていたらお皿を落とした感じだった。
どうしてなの?母は、私を嫌っていたのに。何で、今更。父と母は、私が幼い頃に離婚して、私の親権は母になった。だが、母はお酒にまみれる毎日だった。家事すら私に押し付けてくるようになった。お酒で母は、私に暴力も振るようになってしまった。昔の優しかった母は、優しさのかけらすらもなくなっていた。だが、いつの日か母は、事故で亡くなってしまった。もし、あの時私が父親に引き取られていたら、日に日に狂っていく母を見る事はなく、暴力も振るわれることもなかったのかもしれない。
それなのに、何で今更母の声が聞こえるのだろう。きっと、勘違いだ。そうよ、きっと勘違いなのよ。
そんな事を考えていたら、体に何かが入った。
「きゃ!!」
気がつけば、自分の体から黒い光が発せられていた。
怖い。
もしかして、母の呪い?
叫んでも誰も助けてくれないことは知ってる。
「きゃーーーーーーーー!!」
誰か...た..すけ....
***
「な、何今の叫び声!」
「きっと、今のは...井村さんの叫び声よ!」
ネソと萩は学校の階段を上っていたら、叫び声が聞こえた為、少し早く階段を上った。
***
「な、何今の声は...。」
「誰かの叫び声でしたよね....。」
実亜は、組織員と食堂でご飯を食べてる時だった。その叫び声は、食堂まで聞こえていた。
「何か、嫌な予感がするわ。」
「戦士達を呼びますか?」
実亜は、少し悩んだがコクンと頷いた。
***
「さっきの声は一体...。」
志倉はシュラハト本部の廊下を走っていた。その訳は、純希の声らしき叫び声が部屋まで響いてきたからだった。